1. プロジェクトの秘訣を探る Project Design Room
  2. #16-4 まちは作るものではない..
2024-12-12 16:13

#16-4 まちは作るものではない、なっていくもの | Staple 代表 岡 雄大

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起業家、科学者、クリエイター、新時代を導くプロフェッショナルの原動力に迫るインタビューシリーズ。「プロジェクトデザイン」の視点から5つの質問を投げかけ、プロジェクト成功の秘訣を探ります。

第16回目のゲストは、株式会社Staple代表取締役 岡 雄大さんです。

広島県の瀬戸田をはじめ、日本橋・函館・長門湯本などで「豊かなご近所」をつくっている岡さんと、これからのまちとの関わり方、都市とローカルを行き来する豊かな生き方について対話しました。

<ハイライト> #自分と地域と国の動機を重なるところが気持ち良い #まちは作るものではなく、なっていくもの #人やまちとの出会いを通し、蛇行するように活動する #都市・ローカル・自然の3つの側面で楽しめる人生を #2Dではなく3Dで深く経済圏を広げる

<5つの質問> #1 VISION・個人的な主義 #2 CHALLENGE・うまくやる流儀 #3 RESOURCE・力強く推進するための資源 #4 INPUT・感性をアップデートし続ける入力 #5 COLLABORATION・産業を超えた協業の可能性

■株式会社Staple 瀬戸田(地方)と日本橋(都市)に拠点を置き、徒歩20分圏内の手の届く「ご近所」にフォーカスしながら企画・運営・開発を重ねる「ソフトデベロッパー」。人々の目的地となるホテルや、「街のリビングルーム」となるようなさまざまな施設を通じて、地域に多様性を受け入れる土壌を育むことを目指している。

https://staplejp.com

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それでは引き続き、Stapleの岡さんにお話を伺っていきましょう。ということで最後になりましたが、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
なんか今日聞きたいこと全部聞けなそうだなーっていうくらい、ちょっと聞けばまた質問が出てきちゃうっていうような感じなんですけど、
このフード作りみたいなことを皆さん掲げられていると思うんですけども、ここからは最後、プロジェクトデザインの視点ということで、問いを立てていきたいなと思っています。
ちょっと時間の関係もあるので、いつも5個聞いてるんですけど、ちょっといけるとこまでというような感じでやっていこうかなと思っています。
1個目、パーパスに関してっていうところで、最近新しく言葉を発表されてるなーっていうところもあるので、
なんで今このパーパスを再設定したんです、みたいな話ちょっとだけしてもらってもいいですか。
会社の規模感が出てきたっていうところに尽きるのと、事業が非常に多様になってきたので、
ある人から見たらうちはパン屋さんだし、ある人から見たらまちづくりしてる会社だしっていうので、
明確に根底思想として何を目指してるのかっていうのを示さないと、いよいよ解釈の幅が広すぎて良くないねって話になったっていうところだったんですけど、
まさに一昨日ですね。
一応キャッチしてたんですけど、風を起こし土を育て豊かな風土を未来に繋ぎ直すということでまとめられてて、
その後の文章も非常に僕は読んでて気持ちいいなって思いましたけど、
とはいえふわっとしてると言えばしてるし、ここに込めてる思いとか、どういうことを聞き手に伝わってほしいなとかありますか。
風を起こし土を育てっていうのは、風はやっぱり旅人だったり旅人のようにいろんなノウハウだったり知見を緩く地域間を繋げてくれる役割で、
土はその地域に根付こうとする人々だったり、それが相まって今まで紡がれてきたその地域の風土っていうのが未来に繋がっていくかなと思いますし、
繋がらなくなるぐらい弱くなっていく地域とか人口が減りすぎて維持できなくなる場所っていうのがどうしても増えていくときに、
ちゃんと自分たちが関わる殻には繋げればっていうふうに思っていて、その意思表示みたいなものを込めてパーパスに落とし込んだっていうところで、
まさにメタファー的な言葉なんで、具体な明示はなかなかしてないですけど、
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してしまうと、うちの会社の特性は蛇行なんで、立ち返るときの言葉がホテルだとかパン屋さんとか、街づくりだとか地方創生とか、
そういう具体の言葉が含まれてしまっていると、すごく縛られる感覚になったので、
どっちかというと、どのプロジェクトに関してもちゃんと風を起こすことができているかとか、
ちゃんとその地域に根付こうとしている土となる人たちとか考えを大事に考えられているのかとか、
フワッとはしてるんだけど、どのプロジェクトにも共通して、どのチームにも共通して語られる概念に土と風と風土が入っているっていうのはすごく。
めちゃめちゃいいなと思っていて、やっぱりいいパワーパスとかいいビジョンって、ある方向で言えば北極性的な役割で、
とにかくそこにいつまでに行くのだ、みたいなことが力強く引っ張れる効果もあると思うんですけど、
そもそも蛇行がスタイルだから、みたいなことがあるから、あまりそこを明確にすると何かが逆に終わってしまう可能性があるみたいなこともめちゃくちゃ聞きそうだなと思ったし、
いいパワーパスっていい問いになるみたいな感覚があるので、今僕らがやっているプロジェクトにおいて、
それがそこにおける風とは、みたいなことをやっぱり競技できる企画にもなってそうだなと思ったんで、
すごいなんかセンスいいなと思ってましたし、やっぱりそのパワーパスとかビジョンみたいなものが、
明確に深く釘みたいに打ち込まれなきゃいけないみたいなマインドセットからもう絶然解放していっていいんだろうなっていうことをちょっとこれを見ながら思ってたんで、
めちゃくちゃいいなっていう。嬉しいです。
いやいいですね、だし風とはみたいな話もまたねちょっと別の席でやっていきたいんですけど、
じゃあ一つ目このパワーパスということをお話を聞きました。
もう一つから行きたいなと思っているんですが、
こっちから行こうかな。なんかまあいろいろ発展期だと思うんですよね。
すでにいろんなラインナップのお仕事もあると思うし、これまでもすごい数のコラボレーションをしてきていると思うんですけど、
まだやってなくてこれから手組んでみたいなみたいな、
サラチの相手みたいななんかいたりします?これはもう欲求ベースでも全然いいんですけど。
ありますあります。
教育ですかね。
教育。
これは、
瀬戸田を例にとると、
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アズミっていう、僕がファンド以後ステイプル企業前に出会っているアマンリゾーツっていうホテルブランドの創業者のエイドリアン・ゼッカーさんという方と
共同で作った旅館から街との付き合いが始まって、そこからワークショップとか含めて地域の人たちと関わり合う中で、
ホテルだけではダメだ、旅館だけではダメだということで、地域の活動にどんどん広がっていったっていうのが瀬戸田だったんですけど、フェーズとしては、
ホテルを作る行為から街との付き合いが始まって、街の人たちと一緒に利用できる船頭だとかサウナとか、
サウナから出た後に海見ながらビール飲めるレストランだとか、
うちのスタッフが60人いて、みんなシフト終わったらコンビニ飯しか食えてないから、ちゃんとオーガニックな野菜で作られた弁当とか創材がないといい生活ができないとか、
そういうことで、妥当しながらホテルを起点にして地域の生活がより豊かになってきた、明確な感覚はすごくあって、
次何かって考えると、その地域にまた未来を作っていくような産業が生まれるか、
そこに既に関わっている人たちが学び合って成長して、新たなものをうちの会社がじゃなくてもそこにいる人たちが始める確率を高めるかだと思っていて、
僕らは地域によってこれが新しい産業を作りに行こうってこともあるかもしれないし、瀬戸の場合はすごく教育だなっていうふうになっていて、
教育も教えてあげるみたいな感じの言葉に聞こえなくもないんですけど、どっちかというと学び合う文化を新しい施設を通して作りたいってことですよね。
学校教育ですか?
どっちかというと障害学習に似た日々の日常の実学からアカデミックなことまで教え合ったり学び合ったり、あるいは違う国だったり都心から人を呼んで学ぶことができる、
オンラインでもいいしリアルな場もある学ぶプラットフォームみたいなものが町に作られて根付くっていうのがあると、きっとまだまだシャッター商店街なわけなんですよ、瀬戸だって。
盛り上がってはいるけど、盛り上がってきてるけど、シャッターの方が多いのは現実なんで、なんかそれがまた空いていく日であったりとか、
想像した時ってのは僕らが頑張ってレストランをあと3つ作る未来じゃなくて、そういう学び合う文化が生まれて、もうみんなが勝手にどんどん新しいことを始めたくなっちゃう。
シャッターが空いていくみたいな未来を想像してて、で、なんかそのプラットフォームを一緒に作れる人たちって誰なんだろうっていうのをずっと探している。
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そうなんだ。なんかめっちゃ雑な感想になるんですけど、面白そうってまず思いました。
なんでかっていうと、パッと正解がまず思い込まなかったし、確実に超むずいと思う、それ。
で、そこをやっぱりビジネスとして成立させるのがいいのか、ビジネスじゃない文法でやるべきなのかとか、なんかそういうのいっぱい考えたくなるお題だなと思って聞いてました。
参考になる事例は、たぶんいくつかあって、一つは香川県水戸代で古田姫さんがやってるところで、暮らしの大学っていう学校を作って、まさにその学び合う文化をそこでは作って、
東京の一流企業の偉い人が学びに来ることもあれば教えに来ることもあるし、地元の人たち同士で、そもそも家買って回収して民泊ってこうやって始めるんだよみたいなスーパー実学みたいなところまでやっていたりするっていう話を聞いてみて、
そこはすごく一個の模範的事例かなって思ったりするし、あとはポテンシャルを感じているのは、アメリカのミネルバ大学とか、みたいなオンライン大学ですね。
僕らがいる瀬戸田とか函館とか長戸みたいな地方って、オンライン大学がうまく接続されると、瀬戸田みたいなめちゃくちゃ自然豊かで仕事もある場所で、4年生の大学の学位が取れるじゃないですか。
それって一つの18から22まで過ごす、一つの素晴らしい人生選択なんじゃないかなって思った。それは社会人同士が学び合う文化を作るっていうところから少し離れるんだけど、少なくとも一生懸命学んでいる層っていうのが、
僕らがいる地域ってまず4年生大学とかがない地域だから、一生懸命学んでいる18から22歳の子がその街にいるっていう、普通に大学に通うだけでは絶対に学べない何かがそこにあるっていう、そこの補完関係みたいなのがオンライン大学と提携することで提供できるし、
学ぶ人、人材っていうのが地域に生まれて、それが文化に変わっていくみたいな、そういう可能性はあるのか、そういう教育機関にアプローチできないものか。
確かに。日本の高校から初めてミネルバに行って卒業した、リョーガ君がここにゲストで来てくれて、アンバサダーやってたんですけど、今すごく通ずるところがあったなというか、そこはもうちょっと点々としながら学んでいくっていうのも含めて面白いですけど、確かにオンライン大学だったら全然ありますね。
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5年間ずっとそこにいるかどうかさておき、ハマりそうな感じはありそう。
なんか瀬戸内海って本当に、香川岡山行くとベネッセフクタケさんがアウトの島を作っていたり、トリエンナーでやっていたりするし、岡山だと石川文化財団が新しい美術館を作ったり町づくりをしてて、各地域、本当に地域のために面白いことをやっている人たちがいる。
多くて、やっぱりみんな若く未来を作っていく。今まで結構地域で面白いことやってる人たちが学校作るぞってなった時って、排出型の学校ばっかり作ってきてた印象で、瀬戸内で学んで世界へ羽ばたけみたいな。
じゃなくて、意外とそういう人たちと話してても、羽ばたけじゃなくて定着してその地域を一緒に良くしてくれる人たちが排出されるような学校があったらいいよねみたいな話もあって。
だから、瀬戸内に4年いるとかじゃなくて、瀬戸内っていう地域全体を巻き込んで、1年ずつ直しまいて、自然の中の西阿波倉村に行って、水戸代行って、瀬戸内行ってみたいな4年間で、それぞれちょっとテーマ性違うものを学んで卒業して、瀬戸内めっちゃいいじゃんってなって、結局そこで起業するとか、結局そこで何か面白いこと始めるとか、そういう流れも作れるといいかな。
面白い、いい感じでした。教育ね、ありますね。
いろいろまたちょっと作戦も会議も混ぜてもらえたらなと思いました。
あっという間に時間が来てしまいましたが、いつもこうこう聞いてるところ、今日はもう2つにしちゃったけど、めちゃくちゃこういう話ができたなというふうに思ってます。
ということで、今日はステイプル代表の岡由太さんに来ていただきました。
本日はありがとうございました。
ありがとうございました。
プロジェクトデザインルーム第16回、ステイプルの岡さんをお迎えしましたということで、かなり頭が沸き立ってますが、皆さんどんなインスピレーションを受けましたでしょうか。
実はソイルにですね、ステイプルがやっているソイルワークの中に、コネルのスタッフがコミュニティマネージャー的なポジションで今関わらせていただいているというところがあったので、結構距離感的には近い間柄ではあったんですけど、
ずっと中でもお話ししてたように、あんまりちゃんとゆっくりお話しすることがなくて、なんだか気づくとじんわりソイルの良さに巻き込まれてたなみたいなところだったのが、今日かなり解像度が上がったような感じでございました。
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本当に躍進していくところを応援したいなと思ってますし、
街づくりでもなく地方創生でもなく、何を作っていく会社なのか、まだそこに明確なキーワードがなかったこともすごく面白いなと思ったので、僕の中でも考えていってみたいなと思わされる、そういう問いをもらった回だったなと思ってます。
そしてね、旅の話はやっぱり重要だなと思っていて、これいつどこに旅するかによっても、相当人生に対しての影響ってすごく変数になるなというふうに思っているので、2015年、来年は出張じゃない旅をするぞということを僕なりに誓って、今回を終えたいなというふうに思っております。
プロジェクトデザインルーム、それではまた次回をお楽しみに。お相手はコネル地財図鑑代表の出村光雄でした。
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