1. 研エンの仲
  2. #29 Podcastのしくみと歴史
2021-01-30 43:54

#29 Podcastのしくみと歴史

オーディオメディアが注目される今、Podcast のしくみや歴史について気になったので調べてみました。Podcast の語源、Podcast が生まれた経緯、Podcast を陰で支える「RSS」、Podcast とプラットフォームの関係、プラットフォームとしての科学論文誌、新しい論文誌の形などについて話しています。

番組内で2人が見ている、研エンの仲のRSSはこちらです「https://anchor.fm/s/2631f634/podcast/rss」。ブラウザによっては、そのままソースコードを見られるものも、対応するPodcastアプリが開いてしまうものもあるかもしれません。

Show notes

00:11
じゃあ、今日はですね、ポッドキャストの歴史というテーマで話していこうと思います。
で、我々ポッドキャストってことをやってるわけなんですけど、ふとどういう経緯でポッドキャストっていうメディアができたんだろうっていうのが興味を持って、で、ちょっと調べてみたので、それを元に、それからいくつかのポッドキャストの歴史とかに関する記事を元にちょっと話していこうと思います。
で、ポッドキャストの由来って知ってますか?ちなみに。
いや、わかんない。
キャストはわかりますよね。
そうですね、ブロードキャスト。
ブロードキャスト。
ポッドって何ですか?
ポッドは、ポッドですよ。世界で一番有名なポッドとは。
え、iPod?
そう、iPodですね。で、まさにiPodから取られていて。
あ、そうなんだ。へー。
iPodの発売が2001年ぐらいですね。で、iPodの発売で何が起こったかっていうと、それまで音楽を聴く手段ってCDとかラジオとか、で、コンピューターと繋いでMP3ファイルを聴くっていうのが初めて、初めてなのかちょっと議論があるところだけど、流行ったと。
で、みんな比較的そういうものに慣れさせるようになってきたっていうときに、なんかそれまでラジオ番組とか、あとインターネットラジオとかも一応あったんですけど、そういうことをやってる人たちが、その当時はブログのブームというかブログが流行り始めてきた時期。
2000年ぐらい。
2004年ぐらいですね。
2004年ぐらい。
でもあったんで、そういう小規模なコンテンツの配信をし始めた人、個人とかでやってる人が、音声メディアもできたらいいんじゃないかと。
で、それをiPodに入れて持ち運んでどこでも聴けるようになったら、そうやって実質、ラジオのようなものが個人のレベルでもできるっていうことになるんじゃないか。
個人のレベルでもっていうのは、それ配信者側だったってことですね。
そうそう、配信者側にとって、っていうことで生まれてきたと。
発明者とされてるのが、アダム・カリーって人とデイブ・ウィナーっていう人の2人。
分かってるんですね。
と言われてます。
てか、そんな最近だと思ってなかった。
そうだね、だからだいたい15年ぐらいかな、の歴史があるということになりますね。
なるほど。
アダム・カリーっていうのが確か、MTVっていう番組のVJをしてる人で、アメリカのテレビ番組ですけど、
その人は別にエンジニアとかじゃなくて、デイブ・ウィナーっていう人がエンジニアで、
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その人たちがやってたブログだったかな。
2人でやってたんですか。
その中でブログが配信してるRSSっていう、それもちょっと後で解説しようと思ってるんですけど、
ブログの中にマルチメディアのファイルを埋め込むと。
この場合は音声を埋め込むっていうことをできるようにした。
っていうふうに言われてます。
それだけだと聞いてもらえる、ポッドキャストに対応したソフトがないわけなので、
それをいろんなブログがしてくれたら、こういうソフトが必要になるはずだっていうことで、
iPodだっていうポッドキャストを、今のAppleポッドキャストとかSpotifyと似た機能なんですけど、
いろんなポッドキャスト、配信してるポッドキャストをまとめて聞くことができるようなソフトを作った。
それは自分たちでそれを作った?
自分たちでそれを作って、それを起動すると、いろんなブログから音声ファイルを取ってきて、
iPodが聞ける形式に変換して、それで出ることができるみたいなソフトだったみたいです。
それは始まりだったんですね。
全然、ポッドキャストアプリ、アプリっていう言葉がそもそも、
スマートフォンとかiPodには、そもそもまだ存在してないし、iPodにもまだないので、
基本的にはパソコンの上でやってた。
かつ、非公式というか、完全に個人レベルから始まったっていうのが面白いところかなと思います。
もともとだから、インターネットラジオを個人のブログとかに載せてる人がいて、
それを取ってこれるようなソフトウェアを作った。
それがポッドキャストの始まりってことですか?
そうですね。
へー、全然知らなかった。そういうことなんですね。
ということみたいですね。
RSSって仕組みも結構面白くて、さっき言ったようにログが配信してるRSSに
音声ファイルが添付できるようになったみたいな話をしたんですけど、
RSSって何かっていうと、プロトコルのフォーマットの一つですね。
HTMLって例えばあるじゃないですか。
HTMLって、例えば論文のPDFとかと違って、ここが太字になるとか、ここが見出しになるっていうことがタグを使って定義できるわけですね。
その中身がコンピューターにとって解釈しやすいようにHTMLってできてるから、いろいろブラウザーがレイアウトしたりとかができるわけなんですけど、動的にレイアウトしたりとかね。
RSSとかっていうのは、それを一歩進んで、ここが著者の名前だよとか、ここがタイトルだよとか、ここが本文だよとかっていうのを
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そういうセマンティックス、イメージ系も含めて定義したような仕組みです。
RSSを持ってる、配信してるブログとかは、HTML形式でブラウザで読めるような形式と、同時にRSS形式でも同じブログの内容、タイトル、著者、いつ更新したかの内容とかを配信してるっていうサイトが結構多くあります。
ほとんどのブログと呼ばれているサイトは標準的にそういうのを持ってるし、ニュースサイトとかでも配信してるってことですね。
一応何が嬉しいかっていうと、手元のRSSリーダーって言われる、RSSを読んでくれるソフトに、このブログとあのニュースサイトをサブスクライブしたいと、っていう風に登録しておくと、自動的に取ってきてくれると。
毎回、ここのサイト更新されてるかなって見に行ったりとかってする必要はなくて、それが一覧でずらっと並んで最新順にソートしたり、これは読んだ、読んでないとかみたいな感じで仕分けすることはできると。
っていう意味で、結構TwitterっぽいっちゃTwitterっぽいんですね。
どういうところがTwitterっぽいんですか?
あるブログをフォローしたりとかと似てる、そのサブスクライブするっていう。
その人の最新の記事が同じタイムラインみたいな感じで並べることができるし、RSSリーダーとフィルターとかもかけられるし、このブログの記事だけを見るってこともできたりします。
じゃあ、RSSに対応しているいろんなブログが、例えばハテナブログからも取ってこれるし、アメーバブログからも取ってこれて、誰とかさんのブログが読みたいっていう、AさんBさんみたいな人がいたら、それぞれ別の更新日だったとしても、それが分かるようになってるRSSリーダーっていうソフトウェアがあるっていう。
ちなみにRSSってあれですか、リッチサイトサマリーって書いてありますけど、その略語でいいですか?
そうですね、まさにリッチなサイトサマリー、ウェブサイトのサマリーの情報を配信することができるフォーマットっていう感じですね。
それって有名なRSSリーダーって何かあります?
かつてあったのはGoogleリーダーっていうのがあって、それはなくなっちゃったんですけど、マック向けだとリーダーとか、結構古くからあって、かつファンが多いアプリの種類でもあるので、リーダーっていうソフトは僕は知る中で割とマック向けでよくできてる。
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あと別にローカルで動くアプリである必要はないので、オンラインのRSSリーダーっていうのも結構ありますね。
フィードリーダーとかって言われて、フィードリーかな、フィードリーは割と国際的にも人気の高い定番のRSSリーダーと言われてますね。
RSS的な仕組みがポッドキャストの源泉みたいなことですか?
そうですね。
割とRSSの面白いのは、プラットフォームから独立してるっていうことですね。
いろんなブロックがRSSで形式に従ってれば、それを配信できるし、アプリもリーダーがすごい使いにくいとか、値上げしたとか広告入れるようになってきたってなったら、じゃあフィードリーに乗り換えればいいやってなるし、
同じようにRSSに対応しているソフトであれば、どれも同じような機能を持っていると。基本的な機能は同じで、いろいろ便利な機能がついてくるってことなので、非常にプラットフォームの力が強くないっていうのが今の時代から比べると、
TwitterとかFacebookとかのソーシャルネットワークから比べると大きな特徴でありますね。
囲い込まれづらいっていうことですか?
ブログとかコンテンツの配信する側も、別にRSSを使うのに許可とかいらないので、あるフォーマットに従ってればその業界に参入することができるっていうふうな特徴があります。
逆に言うと広告とかマネタイズをしにくいっていうことでもあるので、例えば広告を入れようとしてもRSSリーダーがそれを表示しなければ、配信者側からしたらそういうことはしないでほしいと思うかもしれないみたいなのもあるということで、
必ずしも全ての人に経済的に支持されたフォーマットでないっていうのは一応あるんですけど、それでも結構そういう利点というか面白い特徴があるフォーマットとして今でも残っているのがRSS。
で、ポッドキャストはその上に作られてるんですね。だからあらゆるポッドキャストはRSSのフィードって呼ぶんですけど、RSSを配信するURLがあって、そのURLがポッドキャストの正体なんです。
ポッドキャストの正体。 だから僕がポッドキャストのアプリを使って記念の中のポッドキャストを聞くときには、そのポッドキャストアプリは基本的にはそのURL、そのアプリが知ってる記念の中のURLを読み込みます。
それと新番組が配信されてるっていう情報がその中に見つかります。で、じゃあそれをダウンロードしてこようってことでダウンロードしてくるみたいな感じで、それを書く番組ついてやってるんですね。
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ある意味AppleポッドキャストとかGoogleポッドキャストっていうのはRSSリーダーみたいなものってことの理解でいいですか?
そうですそうです。まさにそうです。なので、ものすごくたくさん使われてる機能ではないんですけど、一応そのRSSを入力してそのポッドキャストアプリで聞くこともできて、
AppleのiPhoneに入ってるポッドキャストのアプリだと右上に編集っていうボタンがあって、で新規ステーションって番組をURLで追加。番組をURLで追加を押すとポッドキャストのURLを入れてください。これがRSSのURLを入れるとそこに登録できるってことなんですね。
これは私たちはAnchorで配信してますけど、AnchorのURLとはまた別のRSS用のURLってことでいいですか?
僕らは自分でブログを運営して自分のドメインで自分のサーバーで配信することもできるけど、Anchorってサービスを借りてるので、ハテナブログみたいなもんですよ。
ハテナブログもRSSを勝手に僕らの代わりに配信してくれるのと同じように、Anchorも僕らが番組をアップロードすると自動的にそのRSSの内容を更新してくれて、音声ファイルはここにありますよって。
RSSの中にさらに音声ファイルへのURLが入っているんですけど、先の音声ファイルもホスティングしてくれるっていう便利なサービスを使ってると。
なので、たぶん僕らのAnchorの番組のページを見ると、RSSのURLが見れるんじゃないかな。ちょっと見てみましょうか。
僕らのRSSフィードはanchor.fm//2613なんとかポッドキャスト//rssってやつで、中身はこんな感じになってます。
じゃあこれが僕たちのポッドキャストのRSSです。XMLっていうやつから始まる、一見似てるタグがたくさんあるのがこれがRSSの中身です。
タイトルとか解説とか、あと画像へのリンクだとかがここに見えてます。
さっきのAppleポッドキャストでステーション追加でURLを入れるのはどこを入れればいいんですか?
このRSSのURLを入れると追加できます。だからAppleポッドキャストから僕らのポッドキャストが占め出されてたとしても、一応URLを直接入力すればどのアプリでも聞くことができる。
そういう意味でプラットフォームから独立っていうふうに言われています。
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それはすごい面白いですね。例えばYouTubeとかはYouTubeからは逃れられないというか、なんて言ったらいいかな。
そもそも配信元とコンテンツの置き場が一緒だから囲い込まれるっていう状態になっていて、
ポッドキャストが多くの場合、配信しているサービスは別に個人のブログでもいいし、私たちはたまたまアンカーを使ってるけど、それじゃなくてもいいわけで、
いろんな媒体にコンテンツを置けるから、配信元はまた別のところが配信してて、それも一個じゃないじゃないですか。
私たちのポッドキャストもAmazonでも聞けるし、Googleポッドキャストでも聞けるし、Spotifyでも聞けるし、さっきから話してるAppleポッドキャストでも聞けると。
そうやっていろんな配信元から聞けるっていう意味で、囲い込みみたいなことが起こりづらい。
そういうことですね。
あとランキングというか、例えばTwitterとかで言うと、いろいろ順位入れ替えられちゃったりとか、
トレンドってこと?
トレンドもあるし、タイムラインで出てくるのも更新順に出てこなかったりするわけじゃないですか。
最近、どのぐらい検証されてるかどうかわかんないけど言われているのは、Twitterは外部へのリンクを含むツイートをあまり出したくないらしい。
っていうのは、中に動画を埋め込んだりとかしてくれるものに対して、リンクのやつをたくさん出しちゃうと、外に飛んでTwitterの中で過ごす時間が短くなっちゃう。
だからTwitterは広告も自分たち持ってるので、Twitterの中でずっといてほしいわけですね。
なので、そういうインセンティブは働くわけです。
でも、それがその記事を書いてた人はどのぐらい検証したのか僕はわかんないので、確かなことは言えないんですけど、
でもやっぱり利益相反というか、そういうことをしたくなる経済的なインセンティブはありますよね。
という意味で、Twitterはそういうフィードのランキングの操作とかをしてるんじゃないかとかって言われることもあったりはします。
ポッドキャストとかRSS使った仕組みなら、そういうアプリからまた外に乗り換えればいいだけ。
なので、比較的そういう独立性が保たれるんじゃないかなとは思いますね。
でも最近はアップルポッドキャストとかは限定のコンテンツとかも作り出してますよね。
そうですね。なんか最近結構ポッドキャストの業界が盛り上がりつつあるみたいで、
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ポッドキャストとかアップルミュージックとあとスポットファイが大体その2つこの魚が引っ張ってるんですけど、それぞれ独占のコンテンツっていうのを出そうとしているところみたいですね。
そのプラットフォームじゃないと聞けないコンテンツを出そうみたいな。
私たちみたいにいろんなところから聞けるよっていうんじゃなくて、それはなんかサブスクライブというかお金を払わないと聞けないってことなんですか?
スポットファイの場合はそうじゃないかな。実際にそれをやったことで、音楽とかに比べて結構同じプラットフォームに留まらせる力が強いっていうふうにスポットファイは分析してるんですよね。
スポットファイ独占の音楽とかってそもそもあんまないし、これをずっと聞き続けられるからって、この音楽のずっと毎週新しいのを聞き続けたいからここにいるみたいなのって音楽だと正直になるわけじゃないですか。
今まで数ヶ月に1動画せいぜいだしっていうふうに比べて、ポッドキャストとかそういう定期的に配信するものに関しては、なんかそういうユーザーを引きつける力が強いって分析した結果、独占のコンテンツをどんどん作っていくよっていう、ネットフリックスとかに近いですね、発想としては。
そういう独占とかって話になってくると、ポッドキャストはどうマネタイズしていくことができるのかっていう話になりますよね。
非常に良い質問ですね。それは多分まだみんな苦しんでるところではあって、逆にチャンスだと思ってる会社とかもたくさんいるんじゃないかなと思いますね。
なんか日本でも音声配信メディアとか結構増えてきたのはありますよね。
そうですね、確かに作られてますね。私たちはもう完全にオープンで特にマネタイズを考えずにやってるわけですが。
でもポッドキャストっていうエコシステムそのものが今後どうなるかは我々も関心を持つと。
そうですね。
なのでみんながどんどん聞いてくれるようになるにはどうしたらいいのかっていうのは気にしていきたいところですね。で、その一つにやっぱ経済的なことっていうのはあると思うんで、広告なのかプレミアム化なのか。
そこが難しいなと思って、ものすごい人気のポッドキャスターの人たちでも広告とかも普通出せないし、なんかそういうので言うとちょっとサポーターみたいな感じで、クラファンっぽい感じでサポートを募集してますっていう宣伝が入るのがせいぜいって感じ。
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そうですね。で、日本はそういう仕組みが結構多いと思います。で、海外だと結構ポッドキャストネットワークっていうのがあって、同じ会社、一つの会社がいろんなポッドキャスターたちを支援して、なんだろう、一つのブランドにまとめてる。
YouTuberみたいな。
そうですね。YouTuberでいうUUUMみたいな感じ。
UUUMみたいな感じですよね。
で、たぶん彼らがまとめて広告を取ってきて、で、例えば投資の話をしてるポッドキャストには投資の広告を出すみたいなことをして、結構ね、海外の人気のポッドキャストって広告が入ってるやつがありますよ。
なるほど。
ラジオっぽい感じ。で、しかも同じパーソナリティの人が広告について話してくれてるんで、ちなみに僕はこういうのを使っていてねとかって言って、そこは広告だっていうふうなシグナルはちゃんと入ってる。捨て間ではないんですけど。
でも結構ね、その難しいですね、誘導が。URLとかは貼っとくからそれでっていう感じなのかな。名前をひたすら覚えてもらうみたいなそういう感じなのか。
そうですね。
やっぱり資格がない分、訴えかけづらいっていうのはあるし、あとまあ、こうポッドキャストって毎回、なんだろう、最新のものだけが聞かれるとは限らないじゃないですか。
そうですね。
だから、速攻性のあるものだと広告打ちづらいというか。
なんか何月何日発売みたいな感じのポッドキャストに広告入れちゃうと、もう2年後3年後はもう全然意味を出さなくなっちゃうわけですからね。
その辺を広告運指がどう考えているのかっていうのは難しいところでもあるし、だから、あまりまだ市場が大きくない日本では広告っていうのはすぐにはやりづらいところはあるんじゃないかなと思います。
なるほど、そうですね。
ちなみにアメリカと日本ではポッドキャスト収集は多分1桁2桁ぐらい違うみたいで、アメリカもものすごい多いですね。
もともと多分ね、オーディオブックの文化があるんでね。
オーディオブックも相当多分日本とアメリカで普及の度合いが全然違う。
車通勤とか理由なんじゃないかとか、敷地率が意外と100%じゃないんだよねアメリカって。
現代ではもっと増えてきたと思うんだけど、割と年上の人、今の政治家とかで確か有名な人も実は文房だったりするみたいな感じで、
みんな本は読めるわけじゃないけど、でも本は読みたいってことでオーディオブックがすごく人気。
で、それと並行してポッドキャストってのも人気ってのはあるんじゃないかなと。
なるほど、聞いて知識を得るってことに対する抵抗感が少ないって。
でも実際、私は日本の感覚で言うと、なんか音声コンテンツがすごい少なかったなって感じますね、個人的に。
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なんか目が忙しすぎる、特に今は。
もうずっと目で何かを見てる感じがしていて、動画は確かにどんどん入ってきましたけど、それでも目を相当酷使してるし、
なんか目を使わない時間が欲しいって思うこと結構あるんですよね。
特に寝る前とかはできるだけブルーライト浴びないようにして、眠りにつきたいなって思うときは私ポッドキャスト聞くんで、
なんかもうちょっと日本にもトレンドとしては来るんじゃないかなと思うんですけどね。
ちなみにアメリカでは今見てるデータだと、4人に1人が毎週ポッドキャストを聞いてると。
3人に1人は月に一度は必ず聞いてると。
だいたい1週間に6時間以上ポッドキャストに。
6時間!?
平均使うっていう風に言われてます。
それはすごいね。
私は多分でも1週間で言うと、でもまあ3時間ぐらい、毎日20分から30分ぐらいは聞くので、確かにね。
そこもこれで言うと平均的なのかなって。
でもこれがアメリカ人の平均だって言うと、めっちゃ聞いてんじゃん。
同行募集団としているのかなっていうのはちょっと気になりますけどね。
面白い。
自宅か社内。
車社会っていうのはやっぱ大きいんだろうな。
そうですね。
社内っていうのが確か2、3割ぐらいかな。
自宅が半分ぐらい。
残りはその他、職場とか。
ジムとかで聞くっていう人も。
僕は結構ジムで聞いてましたね。
ジム帰ってた時は。
なるほど。
だいたい暇なんで。
確かに運動してる時とかはね。
非常にいいですね。
聞きたいですよね。
そう、いろいろ考える材料とかは欲しいし、常になんか刺激は欲しいんだけど、目はもうお腹いっぱいだなみたいな時とか結構ありますよね。
あとまあ目のメディアってちょっとこうなんだろう。
まあポッドキャストをやる理由としてちょっと話したこともあるけど、声で聞くメディアと結構違うというかなんだろう。
あんまり結構カチカチしてるというか、文で読んだ時にちょっとでも論理的に間違ってるものがあるとすぐ気になっちゃうみたいなのもあるし、
書き手としては結構もうわかっていることしか書けないみたいなところがある一方で、
ポッドキャストってもっと自由なメディアという感じはしていて、普段の会話に近いですよね。
そうですね。
っていうのは結構、自動的に聞くメディアなんだけど、消費するメディアなんだけど、会話に近いようなインスペーション与えてくれたりだとか、
勉強になったなって思わせてくれたりみたいな、そういう性質があるっていうのが結構面白いところですね。
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そうですね。あとはその広告とかマネタイズっていう話と絡めて言うと、拡散しづらさみたいなのはありますよね。
視覚的なメディアと比べると、ブログとか写真とかの方がパッていろんな人に一瞬で伝わるっていう。
一瞬で伝わるのはすごい強いよね、やっぱ写真が。
それに慣れすぎてちょっと疲れてきたから、かえって音声に行ってるっていう、そういう流れもあるのかなっていうのは多いんですけど。
そうですね。
なんかこう、つくづく思うのは、例えば一枚の写真を30分見る人っていうのはいないわけですけど、
僕らはその30分の番組を配信して、100人とか1000人とかの人が聞いてくれたってことは、
その人たちが30分中、僕たちの声と共に過ごしてくれてるっていうことで、それはなかなかすごいことだなと。
確かにそうですね。
思いますよね。
それはすごいことですよね。
それで言うと、YouTubeの100万再生とかものすごいんですよね。
YouTubeはね、やっぱすごいなとは思いますけど、なんかやっぱあの独特の、なんかポッドキャストやってるっていう話をすると、
YouTuberにならないの?みたいなことって結構言われると思うんですけど、
なんか雰囲気がなんとなく違う感じがしますよね。
YouTubeはもう、わりかしこうすると見られやすいみたいな、攻略法みたいなのが多分ちょっとずつ浸透してきてるっていうのもあるし、
わりかしダイレクトにマネタイズにもつなげやすいっていうのがあって、
戦国時代感がありすぎて、ちょっとノコノコ行くとバサって切られるような感覚があって怖いですね。
なんか、何系YouTuberかって見られてしまうっていうのね。
僕たちが全く無気味でブランディングせずに行ったとしても、なんか思われてしまう。
確かにね。
僕らもやっぱそう思うこともあるし。
そうだね、やっぱり。
その点、なんかポッドキャスト界隈はなんかあったかいですよね。
もうちょっと緩いというか、ゴリゴリマネタイズしていくぜっていう人が真っ先に選ぶプラットフォームではないというのが逆に良いのかもしれないですけどね。
やっぱこうなんだろう、魅力的な人が残ってくれるプラットフォームになるっていうことでは、
ポッドキャストってのを持続可能にしていくっていうことは。
そうですね、いずれちゃんとマネタイズというか、うまく経済的に回していける仕組みとかはできたらいいなと思いますし、
そういうのはなんか頑張っていきたいですよね。
頑張っていきたいの?別に自分たちが何かやるってわけじゃないけど。
でもそのポッドキャスターの人を、自分たちがいいなと思うものを支援してたりしていくっていうのは一つだと思いますし、
30:06
それはなんか感想を送るっていう、もうやる気を出させるっていうのも一つだし、
あとはやっぱそういう、ペトリオンとかで普通にパトロン募集している月額いくらでっていうやつもあるんで、
そういうことで支援していくっていうのも一つあるんじゃないかなと。
はい、そうですね。
なかなか難しい話題ではありますけどね、そのポッドキャスト独占、プラットフォーム独占のコンテンツがどんどん増えていくと、
そういうプラットフォームから実際に莫大な、莫大かどうかわかんないけど、サポートをもらって続けられるって人が増えてくるわけなので、
それはいいことかもしれないし。
そうですね。
でもどこでも聞けるっていうポッドキャストの良さが減っていくっていう意味ではちょっと寂しくもありますよね。
確かに、そうですね。やっぱりだからデータを抱えようとしちゃうんですよね、プラットフォーマー的にはね。
それは理解はできるんですけど。
逆にポッドキャストっていうものはなぜかのらりくらりと、だって15年、20年も続いているそのソーシャルメディアとかってよく考えるとないわけですよね。
メールぐらいじゃないですか、続いてるっていうのは。
メールもやっぱりオープンな仕組みだからこそ残ってきたっていうのはあると思うんですけど。
って考えるとなぜこいつだけは無事でいられたのかっていうか、大豆の波、プラットフォームの波に乗らずに生きてこれたのかっていうのは面白いことになりますね。
うん、なるほど。やっぱまあニーズ、まあそれ多分配信者側も結構楽しくて、受け取り側も楽しくて、両方それなりに動機があるからお金がなくてもまあ続いたっていうのはあるのかもしれないですけどね。
そうですね。
やっぱりどっかでなんかこう人気のポッドキャスターというか、その人たちの努力がどっかでこう何だろう報われる装置というかそういうのはあったほうがいいのかなとは思いますけど、
まあでもやっぱり基本的には配信したいことがある人がやってるから、こう何だろう、のらりくらりと生き残れたのかなっていう気はしますね。
いや、そのRSSのカラー派生してるというかの話はかなり面白かったです。なんかそう全然知らなかったし。
なんか何だろう、サイエンスの世界で応用できることありそうですか?
サイエンスの世界ってすごい質問だね。
例えば今ちょっとプラットフォームの強さっていうのが結構問題になりつつある。
まあそれはジャーナルとかとかっていう話ですね。
それは本当にね。
テク系の人が言えることじゃないんですけど、もっと深刻なものがテクが抱えているので。
33:00
まあまあそうだね、確かに。
何をお前が言うんだって言うかもしれないですけど。
まあまあ、いや本当にその出版社の問題っていうのはすごいあって、今それからある種独立、独立とはまた違うかもしれないけど、
アーカイブで論文を発表することによって、一応広く世界に広めて、その後、茶読付きのものがお金が取られるような雑誌に乗るっていうそういう流れがあって、
あとは一方でオープンアクセス詩っていうのもあって、そっちは研究者がお金を払って読む人はタダで読めるっていうそういう。
まあ大体その3つぐらいその形式があるとしたら、やっぱりなんかこうアーカイブ的なものはどんどん強くなっていくだろうなっていうのは思っていて、
かなり有名な教授でいい研究をしていても、もうわざわざ通さなかったりっていうこと結構ある。
茶読付き論文に載せなくても、もうアーカイブだけでインパクトがある論文って一気にダウンロードされるんで、そういう意味ではプラットフォーマーであって、
プラットフォーマーであって、ネーチャーサイエンスに宣伝してもらわなくても、教授がすごい有名で、
例えば私が知っているやつだと、スイッツ2Pっていうカルシウムイメージングのソフトウェアのアップデートに関する論文ですごい内容はしっかりしてて、
もう何千回何万回とダウンロードされていて、引用もめちゃくちゃされてるんだけど、茶読付き論文には出てないっていうのとかあるんですよ。
もう彼らとしては、
アーカイブに上げただけ。
一本目、ソフトができたよってところで、もう茶読付き論文を通すっていうフェーズは終えたから、それに続報的な意味で、
使ってくれる人のために書いた論文だから、別にそのハイアインパクトジャーナルとかに載せる必要はないし、載せるためのエフォートって結構大変なものがあるんで、そこを削くよりも次に行きたいっていう風に多分思ったんだろうなっていう風に思った。
なんか彼らのバイオアカブの論文を見ると思ったりしたんですよね。
そういうことって今後あるんじゃないかなとは思っていて、ただそうなってくると結局なんてか、役割、そういうネーチャーとかサイエンスの役割がある種広報みたいな役割がどんどん強くなっていって、それはプラットフォーマーであるっていうことが必然的にそういう方向になっちゃうのかもしれないんですけど。
論文を出すってこと自体が誰でもできる、その状況自体は昔からあるんだけど、アーカイブとかの存在感がどんどん強くなってきて、もっとそれが誰でもできる、その論文を誰かに見せるってこと自体は誰でもできるよっていうことになった時に、結局そのプラットフォーマーとしての役割がどうなっていくのか。
36:13
結局質の担保っていうところになってくると思うんですよね。
やっぱそういうオーソライズするというか、みんなやっぱオープンな環境でいいものを探したいって思うわけですね。
ポッドキャストもやっぱ面白いものを聞きたいし、そうなった時に面白いものが集まってるところに行っちゃうって、やっぱポッドキャストのランキングとかも見るし、おすすめでフィーチャーされてるやつもクリックするし、ってことになると結構状況としては似てるのかなという気はしますね。
オープンと言いつつやっぱり誰かにオーソライズして、コンテンツの質とかを担保してフィルタリングしたりランキング付けたりしてくれる人が必要で、でもそういう人たちが力を持ちすぎちゃうと問題になることもあるみたいな。
多分そのポッドキャストとかとは違う我々のそのジャーナルの問題点としては、ジャーナルがすごく力を持ってる、持ちすぎているっていうのがあって、結局研究者のプロモーションに使われちゃってるっていうのが一番の問題だと思うんですよね。
研究者のプロモーションに使われてる。
研究者がジョブハンティングをするときのCVに書いてある論文がどれぐらいいいところに載ってるかっていうのはやっぱり相当見られるので、これバイオアーカイブに出しただけで、さどこは受けてないけどめっちゃ評価されてるんですっていうのが、特に若手だと多分それは通用しないと思うんですよね。
だから、さどく付き論文を通すっていうのは、それはそれですごく大事なプロセスなので、そのこと自体は大事なんですけど、ただ、ネイチャーとかサイエンスみたいなものすごい有名な雑誌が必ずしも一番いいさどくをしてるかっていうと、そうとは限らなかったりするんですよね。
そのさどくというサービスの対価以上のものがブランド料として載っちゃってるっていうところがある。投稿料とかのお金とか。
金銭的なものとしてもそうだし、いいさどくができているかどうかっていうのは、本質的に論文の価値を高めるような、例えば追加実験を依頼しているかどうかみたいなところになってくると思うんですけど、そういう一般誌と言われるような、より広くいろんな読者に見てほしいみたいな論文って、コンセプトとかそういうところに集中していて、
なんか本質的に次、この実験する人にとってインフォーマティブじゃない、必ずしもインフォーマティブじゃない方向に論文が修正されることもある。それはもちろんその、なんだろう、さどく者次第ではあるし、大抵の場合はうまくいってることが多いとは思うんですけど、でも1年とか2年とかそのさどくにかけるわけです。
39:10
それが本当に必要なのかみたいな話もなってくるし、なんかちょっと厚く語っちゃいましたけど、それはすごく問題で、私は究極的にはなんか研究その、なんだろう、研究者自身がそれを過度に、なんだろう、持ち上げすぎるのをやめない限り向こうは強気の姿勢を変えないと思うんですよ。
だから就職のときのエバリエーション、就職とか、あとその就職した後の、なんだろう、昇給とかにも関わってくるから、だからもうシステムに入り込みすぎちゃってるんですよね、そういうインパクトファクターであったり雑誌の核みたいなのが。
それを研究者側が放棄できない限りは、彼らが強く出るのを止められないから、そういう意味では研究者コミュニティがそういうところでもう判断しませんっていうふうに、なんていうか、こう事情的にやっていかない限りはどうにもならないんだろうなっていう感じがしますね。
実際いろんな雑誌はもう出てきているので、例えばe-lifeっていう雑誌とかは投稿料、まあ投稿料とかは確か多少は取ってると思うんですけど、でもかなりいろんな世界中の研究機関にサポートされて作られていて、
一番いい、そのネイチャーサイエンスレベルにいいやつを投稿してくださいっていうふうに言って作ってたんですよ。
でもそんな高額なお金は取らないし、もちろんオープンにしますよっていう感じで、フォーマットとかも決めなくて、データ入れたいだけ入れていいよみたいな感じ。
実際すごい良い論文も多いんですけど、必ずしもね、やっぱりネイチャーサイエンスみたいな感じにはなってなくて、少なくともインパクトファクターっていう引用数の評価で言うと。
だからまあ、そういう意味で結局ネイチャーサイエンス持ってる人の方がイライフ持ってる人よりも、例えばジョブハントがしやすいみたいなのがまだ残ってたら、結局みんなとりあえず最初はネイチャーサイエンスに出せるなら出したいってなっちゃうんですよね。
だから本当にそれはどうにかしないといけなくて、プラットフォーマーが力を持ちすぎると変な競争が生まれてしまうっていうのは、多分いろんなメディアであるんだろうなと思いますね。
まあ、ポッドキャストはそこまで巨大なメディアに発展するかどうかは、今後次第というとこありますが、まあでもやっぱり研究者の例で言うと、やっぱりそういうブランドというか雑誌の名前に頼らずに良い研究を判断するってことは根本的にやっぱり難しい。
42:12
し、そのシステムとして賞給を決めるとか、ジョブハンティング、この候補者とこの候補者どっちが優れてるかってことを決めるときに、やっぱりわかりやすい基準を求めてしまうっていうのが問題で、じゃあその解決策があるとしたら、なんだろうね、自分たちでそれを判断できるようになっていくと。
まあ、そうなんですよね、だからそれが結局難しいっていうところにあるから、まあ外部機関に言うと第一になっちゃってっていう感じなんだと思いますね。
まあ、ポッドキャストもじゃあランキングに頼らず、自分たちで掘っていくぞという良い番組を見つけたいというのはありますね。
僕たちも良い番組を探して紹介できたらなと思います。
そうですね。
頑張っていこうと思います。
最終的にね、割とサイエンスの地のプラットフォームみたいな話になりましたけど、結構意外と面白い話だったんじゃないかなと、結構調べながら驚いたこととかもありましたしね。
まあ、とりあえずはポッドキャストのポッドはiPodのポッドというところだけでも覚えてもらえて。
覚えました、それは。
あればなと思います。
はい、それでは今回はポッドキャストの歴史について語っていきましたが、いかがでしたでしょうか。またぜひ聞いてください。
それでは、さよなら。
さよなら。
43:54

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