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奏でる細胞 SCIENCE & MUSIC PODCAST
まず、コンクールの話。指揮者コンクールってどのくらいの日程で行われて、何を比べているのか教えてください。
プライから聞きたい。
ポルトガルに1回行ったことあるけど、4回かな全部。
ポルトガルの指揮者コンクールについて聞きたいんですけど、
ポルトガル?
どんな日程で行われているの?
4日くらいじゃない?
それは、グラウンズの1番を2つのピアノがあって、そのグラウンズの1番って4楽章が一番難しい。
4楽章は、1、2、3、4なんですよ。
なんだけど、遅いから8で振る。
分かる?
4楽章8で振る。
1、2、3、4、5、6、7、8で振る。
8回振る。
これ、出だしがそういう音。
それを途中で、アッチェルランドって早くなる。
だから、いつか1、2、3、4、5、6、だんだん1、2、3、4っていう風に早くしなきゃいけない技術を問われてる。
みんな同じ曲をやるの?
みんな同じ曲。
そこの部分をみんなやらなきゃいけない。
分かんないよ。全員聞いてるわけじゃないけど。
課題曲があれば、ここを聞くんだろうなっていうのが分かる。
イメージして、この日、コンクールがある。何日前に入る?
その2日前とか1日前に入る。
1日前に入って、会場とかを確かめたりしないで、もういきなり行っちゃう?
そうだね。大抵は予選は公開してないから、控室に入って、入ると
審査員がいて、ピアニストがいて、それだけ。
完全にオーディションだよね。
ピアニストに対して来るわけ?
そう、ピアニストに対して。
ピアニストはちゃんと言うこと聞いてくれるの?
だって初対面なわけでしょ?
そこだよね。
狭い。
言うこと聞いてくれないの?
やっぱりさ、俺イタリアでもやったし、オートガールでも、もう全部失敗してる。
全部失敗してるから、全部一次予選は突破できてない。残念ながら。
1時、2時、何時くらいまで?
大体4時くらいまで。
だんだんだから100人が20人になって、20人が10人になって。
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俺100人の50くらいだったら、まあ俺はいいかなって思ってたけど。
いや、わかんないよ。受かりたかったけど。
やっぱりそれだけの実力がないっていうのはおかしいけど。
僕は思うけど、やっぱりその時流行ってるやり方ってあるし。
早いよ、これも。
その先生のやり方、審査員を知ってると全然違うわけ。
それもそうだし、受かる人ってさ、イタリアだったら10中100イタリア人だったりするわけ。
やっぱり言葉の問題もあるかもしれないけど、だからその癖じゃないけど。
両方の小沢聖司さんとか、ものすごい世界唯一無二みたいな、唯一無二っていうの。
人以外はやっぱりそういうその、今流行ってるやり方みたいな。
いや、例えばさ、何を見てる?何が、例えばいい式と、例えばうまくいった時の式と、うまくいかなかった式があったとしたら、
勝敗を分けるものって何?リズム感?それとも。
そういう意味では俺、勝ってはないけど、講習会で俺2回勝ってるよね。
1回金沢で井上光雄先生っていう素晴らしい式者がいて、その人の講習会みたいなのがあって、
最後のファイナルのコンサートやらせてもらったの。式振らせてもらったの。
それが多分最後の3、4人目の一番うまい人が式を振らせてもらうみたいなのがあって、
その時は何を見てたのかわからないけど、やっぱりちょっと他と比べると自分の方がうまかったわけじゃない?
だから今考えると、今いくつかあるんだけど、難しい曲をできたんだよね、俺。
スラビンスキーって言う。俺、変拍子結構うまいわけ。変拍子って言うから。
うまいってのは何?この振り方がうまいの?
例えば、今言うよ。3、4、5、6、7、今振ってって言ったら振れる?
振れないよ、そんなの。すぐに言うよ。
俺は結構振れるんだよ。なんだか知んないけど、僕はできる。
難い曲ってスラビンスキーがなんだか知んないけど多くて、変拍子が多いの。
ベートーヴェンの曲っていうのは基本的に一つの拍子しかないの。
どういうこと?
これがベートーヴェンの曲だからタタタタタンみたいじゃない?
4分の2か。タタタタン、タタタタン、タタタタタン、タタタタタン。
これでも全部2個だけだね。
正直、誰でも1,2枠出てきるわけ。
でも、この難しさはもっと違うとこにある。
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ベートーヴェンの5番の。
振らないと一人前にはなれないって言われるんだけど
指揮者としてやらなきゃいけないことっていうのは棒振りじゃない
棒振りで簡単な曲っていうのは
1800年代1900年代までの曲は
もう基本的な1234か123か12かだけなんて
難しくない正直
でも課題曲に出てくる曲っていうのは必ず
ストラビンスキー1930年とか1950年とかの曲で
こういう123123412345123121234とか
そういう曲をできなきゃいけない
身体能力ってこと?
そう
アスレティックってこと?
どっち見てるの?
努力した量を見てるのか
もう持ってるものを見てるのか
審査員に聞きたいけど
コミュニケーション能力を見てるんだと思ってた
いやだからそれはコミュニケーション能力でもある
カリスマとか見てる人たぶんいると思う
100人とかいるわけオーケストラの前に
それでさ12のところ123って振ったら
みんなアニャニャニャンって出てくるわけ
もう1900年代の曲ってそういう変拍子が多いから
それができて当たり前なんだ
でもちょっと成功例を言うと
そのスラベリスキーをやって終わった後に
ブラボーって言われたもん
でその時はみんな最初から最後までできない
俺だけぐらいだったよ
それは曲が頭に入ってるってことを示すし
それの楽譜から音楽を作って
身体を動かすことができるっていう証明をするってこと?
先生はどこにブラボー
求めたものをスッとやったことなんだろうね
なんかスペリングとか数学とかと同じなんじゃないかな
暗算ができる
私あれだと思ったの
体操とかスケートに近いのかなと思ったの
そうそうそれだと
例えばわかんないけどその世界も
この技を決めたいと思ったら
理論的にはわかるわけじゃない
ああしてこうしてこうすれば着地して
着地動かなきゃいいって思うけど
そうは簡単にできるものじゃないじゃない
イメージしたものと体がちゃんと動いてるのか
そのイメージは適切だったんだろうか
勉強だよねイメージすることっていうのは
そういうことを聞かれてるのかなとか思って
ブラボーの瞬間を全てが噛み合った瞬間なのかな
どうなんだろう
他のねわかんないよ
いろんな多分識者コンクールってあるし
例えば有名なコンクールは
その部屋に入った途端誰かが
バシャーンってピアノ弾いてくるんだって
09:01
その中で分かった音を全部書いてくださいって
再現するから言ってくださいみたいな
ああそうするそういうところもある
オーケストラの音全部あなたは聞けてるんですか
聞き分ける能力の方で調べてる
そうそうそうそういうのもあるし
アンサンブルの中で
僕がさっきも言った講習会みたいに
最初から最後まで変拍子
毎回変拍子って感じなんですよ
12312はいバブ音出て123
ヴァイオリン出て123
これやりながらね
やりながら全部記憶するの
しかしそれでもさ演奏してる方だって
それをちゃんと理解してやってるわけでしょ
そう
じゃあ指揮が的確なところに来てくれないと
私音出せないわよって待ってる人たちがいるんだもんね
彼らはそう数えてるんだよね
彼らはその待ってる時に
123123124
多分だけど審査員で見るところって全員違くて
そのファンデーションだったり
そのコミッティが求めてる才能が
オーケスターの才能なのか
若い人なのかっていうことによって
多分課題力って全員違う
オペラでも違うしオペラ
識者コンプレって言ったことあるけど
突然ピアノと声楽家がいて
はいどうぞって言われるわけ
ですこれは僕がこの人を直して
歌い方を直してより良くする
ボーカルコーチング
それって一曲の間でやっちゃうってこと?
そうそう一曲ってかもう本当に小説だけ
この5小説ぐらいだけを問われてる
5小説歌ってるところを
指揮によったりコーチングによったりして
上手くする
それが一番できた人が次に進む
それが一番納得する
なんかその持ってる
ミュージシャンの持ってる能力を
この人は最大限に生かせるっていうのが
なんか識者の能力のような気がした
そうするとそのリズムよく振るっていうのは
一つの多分基準で
もう一つは曲をちゃんと理解していて
演奏してる側の気持ちも分かってて
演奏してる側がその曲の理解に
達してない部分を補ってあげて
本来その流れるべき音とか
その演奏家が持っている能力を引き上げることで
近づけてあげるっていうのが理想的な形
だからそこのリズム感はしっかりまず取れて
曲を理解してる
プラス演奏家の方の能力を引き上げる
コーチング能力みたいな
そうだね
そうそう
私が好きなYouTubeだよ
ジェシー・ノーマンと小沢誠司が
こう対話するのよ
どういう
知ってるね
ジェシー・ノーマンが好きになったの
ラジオで聴いて
ああこんな綺麗な声の人
知らなかったと思って
ラジオ聴いてて
あれ誰だったのと思って
家帰ってすぐに今聴いたラジオを検索して
12:03
ああこれがジェシー・ノーマンかって思って
そっからずっと調べてたら
小沢誠司がジェシー・ノーマンと
一つの何かを作り上げる時に
もう魂と魂のぶつかりだよね
対話というか指導というかも
あのYouTubeの上げてくれた人たちが感謝してるのよ
もうね言葉を超えたコミュニケーションなのよ
より良いものを作っていくってやつがあって
あれだそのこうやって
何と対話するんだろうと思って
人と対話するのか作曲家と対話するのか
その音楽そのものと対話するのか
でも多分お互い見てるものは
一対一の人対人じゃなくて
その求める何かを見てるんだよねお互いがね
そうそうそういうことで言えば
ジェシー・ノーマンと小沢誠司さんもすごいけど
カラヤンとジェシー・ノーマンもすごいですよ
それ一回見たほうがいいですか
見る見る見る
検索してカラヤンさんと
カラヤンさんと小沢誠司さんのすごいところを教えてください
あ見てて
書いて書いて書いていいのこれ
いいよいいよ
だってこれまださ
そうだって今小沢誠司さんの話来たから聞きたいんだけど
見ててすごそうっていうのは分かるんだけど
識者から見たら何がすごく見えるのかなって教えて
録画だとオーケストラのコンサートな
いろんなところがあるんだけど
一番すごいなアメリカですごいなっていう人はいくつかいて
デプリストさんっていう
あのノダメ・カンタービルに出てきたんだけど
その人は僕が行ってたインディアナ大学に来てもらって
地球を振ったら
モーツァルトってこういう音してたのかもってぐらいの
どういうこと
もうその人が座っただけで音が変わったんですよ
もうほんと半端ないと思ったこの人
音のバランスなの?それとも一人一人の演奏家の能力を引き出すの?
彼が求めてる音楽っていうのがあって
それが誰から見ても分かる
音楽をやってるっていうか
演奏してる人から見れば
この人の方向性っていうのが100%分かる
話し方で指揮棒で
もう顔そこにいるだけで
何それすごいな
でもそういうもんじゃない人間って
こうやって喋っててさ
違うのかな分かんない
これ求めてるよっていうのが出ちゃうんだ
で演奏するほうが感じちゃって
それに合わせて演奏しようっていうふうになるのかな
分かんないけど
デプリーストさんのね
モーツァルトの34かな
のね三学章はほんとにビビった
15:01
うわーって指揮者ってこういうことができるんだって
それはビビった
でそれと
あとデイビッド・ロバートソンっていう
素晴らしい指揮者がセント・ルイスで指揮を振ってた時は
この人お父さんが科学者かなんかで
アンサンブル・コンテンポラランって言って
多分だけど絶対音楽がものすごい人で
現代音楽を中心にやってた人で
その人がセント・ルイスに来て
音楽監督をやったんだけど
やっぱり全部音が聞こえてるっていうのが分かる
僕も絶対音楽あるんだけど
なんていうの
全体の音が全部聞こえてるって
もうそれぞれのツーブが全部聞こえてるってのが分かる
聞こえてるレゾリューションが高い
そうゲイゴンゴンそう
そういうこと本当に
あのもう何
あのコスコ入ってさ
このレゾリューション高いテレビ買いたいと思うじゃん
4aとか
そうそう
えなんでこんなクリアだろうと思うじゃん
あれうちのロックTVダメかなとか思うじゃん
オートバージョンの顕微鏡だ
そうそうそうそう
全部聞こえると思って
ウエストサイドストーリーをやってたんだけど
この人こんなに音がたくさんあったんだ
バーンスタインがそれを聞いて
バーンスタインが作曲した意味が分かったりとか
こんなに全部聴こえるクリアに聴こえる
だからさ考えなきゃいけないのに
指揮者としてはカラヤンさんは
カラヤンさんは基本的にメロディーがあって
その他じゃないけど
メロディーあってそれを集めるんだけど
その人は多分現代音楽で
しかも絶対本館だから古典に聞こえてるんだよね
レゾリューションがすっごいあってして
でもカラヤンさんとかはレゾリューションというよりは
流れその人の聴衆がどう求めてるかだったり
彼が行く音楽方向性みたいな
だからディレクションがすごい強いのね
その小澤先生さんも
そのカラヤンさんの話をした時に
ダイレクションって言うんだけど
その音の流れとか歌の流れを
まんま集めていく感じがすごい
でもデイヴェイ・トロバーソンさんは
ダイレクションっていうのは
音楽家たちにこういう風にやるんだよっていうことを
言葉で言ってんのそれとも何か
スタイルなの?
なんか会議とかしててさ
この人リードしてるなとかって思ってさ
最後終わったらさ
ああよかった解決したつって
ドリンクしたりとかってするじゃん
そういう感じだよね
カラヤンさんの
振ってる最中にそれが出ると
カラヤンさんの場合
テーマみたいなのを
どんどん音楽の中で成熟していくというか
作り上げていくっていうのが
リハーサルを繰り返してってこと?
いよいよ音楽の中で
聴きながら自分
18:00
なんだろう
音楽聴いててさ
のめり込める音楽と
のめり込めない音楽ってあるじゃん
のめり込める会話で
この人面白い
バイオリンとかビューラーとか
何本もあるよね
その中を束ねていくってこと?
何個もの音があるわけじゃない?
バイオリンそれぞれが出す音があるものを
その曲の中で束ねていく
曲が流れてる流れの間に
ここの週末に向かってるんだよ
俺たちっていうのを
引っ張っていくってこと?
そういうことそっち
もうトルストイの
第一学章第二学章で
大丈夫だよそれでいいよ
第三ではこっちくんの
みんなそれぞれ理解してきたねって
第三だよみたいになってくって感じ
それとも小説の中でいっちゃうの?
この間一野先生と話したのは
プラムスの2番って曲があって
4学章にね
この次にトランペットが出てくるんですよ
そこはクライマックスなんでね
最初から頑張って
一学章二学章三学章
最後に出てくるクライマックスなんだけど
それまですごい指が上手してるっていう
指揮者がいるんだけど
それまでずっとこうやってたんだって
金管に対して手をこうやって
あんまり出すなと
でその最後の8小節ぐらいで
どうぞってやった時に
金管がワーって出てくる
電話してたやつが
弾けるんだ
演奏家もその気持ちはあるんだって
だからもうすごいよね
もうおじいちゃんだからさ
俺の話を聞けんだってわけ
でもみんな普通としてるわけ
その8小節まで
でそこでバーンってやって
バーンってやった時で
その僕の先生その時若かったから
もう一生忘れないと
そのプラムスが組み立てた作
そこがクライマックスになってるわけよね
でそれを当然ジョージ・セロムも分かってて
そこまでこう静止して手を静止して
やるなやるなやるな
いいぞ今行けって言って
ガーってやったら
ものすごい誰も覚えてるような
まあ彼言ったらゴールデンサウンドみたいな
黄金のサウンドみたいになって
もう一生忘れないっていうね
ゴールデンサウンドを引き出すってことか
そうそうそう
だから僕らは識者は
1楽章2楽章3楽章
やっぱり前哉だと思ってるわけよ
ちょっとオーダーブルが出てきて
21:03
小説だね
そうそうそうそう
小説の作り方だよね
だからどこに焦点を持っていくかもそうだし
どこに同じテーマを入れて
繰り返し
そうそう4楽章にまた戻して
4楽章の時に1楽章で振り返りをして
伏線を解いて
色んなところがやっとガーってくっつくところが
私大好きなのそういう本読むの
そうそうそう
音楽もそうだね
音楽もまさにそうで
ここに風画を持ってきて
最初1楽章で使ってた2つのテーマを
4楽章の最後に一緒に持ってくる
はーい
びっくりね
それをやられるとやっぱり
人間の心に残っちゃうし
いやーこれ聞いてよかったって思うじゃん
だからストーリー性ってすごい大事で
そうそうごめんなさい
小澤聖史さんの話は
はい聞いていただきました
いかがだったでしょうか
奏でるサイボームですね
なんと第14回まで来ました
でカテゴリーがですね
今までホビーだったんですけれども
自己啓発という方に変更してみました
ホビーのような気持ちで
楽しくやってはいるんですけども
僕は本当に音楽をこうやって勉強して
自分の人生に役に立つし
カルロスさんも科学のことを学んで
すごい役に立つってことで
これやっぱりエデュケーションだよね
とカテゴリーとして
ホビーと言われるエデュケーションだよね
っていうことで
自己啓発にカテゴリーを変更してみました
で周りのね
ポッドキャストの人たちも
自己啓発を多分聞くような人たち
こうエデュケーションに興味がある人たちの方が
僕たちのものを聞いてくれるんじゃないかなと
思います
まあと言ってもね
僕たちが目指しているのは
あくまで対話
自分と相手の話
心を開いてしっかりと聞いてですね
自分たちの人生に役立てていく
その姿勢でやってます
で今回面白かったですね
識者の本性っていうものにね
識者コンクールの様子などから迫ってみました
僕が一番やっぱり印象に残ったのは
このコンクールというものに対して
最初カルロスさんが少し戸惑いというか
話しにくそうにしてたんですね
これはコンテストで優勝というものをですね
味わっていないカルロスさんが
様々な国際コンクールに出続けてるんですけど
本人も言ってましたけど
なかなか勝ててないというところで
僕勝ってないのに
こんなこと話していいのみたいな話をしてました
これ実は僕はもうめちゃくちゃわかるんですね
というのも僕は研究者の世界で
僕もユリカさんも研究者なんですけど
24:01
日本ではそれぞれ優秀発表賞みたいなの取ってて
ユリカさんと僕で取ったんで
夫婦でそういった賞を取れるっていうのは
日本の学会の中では非常に珍しくて
僕たちが参加していた学会の中では
多分初めてだったんじゃないかなと思うんですね
というのも日本って結構賞の数が少なくて
例えば100人ぐらい発表しても
2人ぐらいしか受賞できないんですよ
そうすると博士課程とか
3年とか4年とかしかチャンスがない中で
そういった賞を取るっていうのは
かなり狭きもって言うんですかね
なかなか難しいんですけど
でもそれでも僕たち一応日本で賞を取れて
でアメリカに来てアメリカで
もう僕とユリカさんそれぞれ何百回かな出てます
ポスター発表とかプレゼンテーションとか
あとは場合によってはね
研究資金を獲得するために書いたものでね
勝負するっていうようなこともやったんですけど
まあほとんど取れないですよね
だから負け続けるっていうことはよくあるので
そうするとたまに勝つ時があるっていうか
たまに取れる時があって
そうするとものすごく嬉しいんですけど
その取った時にどうやって取るのかみたいな話をね
するっていう時もあるんですけど
取った時の話って
まあ次の人のために役に立つかもしれないんですけど
僕は実は本音で話すと取れない中でも
こうやって挑み続けてる時の話を
こうやって聞かせてもらったのって
貴重だなと思ってて
賞の目的って若手の人たちを鼓舞するというか
頑張ってくださいっていう意味で
応援する意味でやってるのに
結構研究者の世界もそうなんですけど
こう競争がギスギスしてきて
しかも賞が100人に対してね
2つとかしかないと
もう負け続ける人生になってって
全然応援する目的って
なってないよねって思うんですよ
でもその中でカルロスさんって結構フランクで
まあ勝てなくても自分が高められれば
それでいいと思ってるから
みたいに言ったんですよね
で僕もその気持ちに行くまでに
結構時間かかったんですけど
その気持ちってすごい大事な気持ちで
コンテストとかコンクールとか
そのショーレースとかに出てく時に
勝てなくてもそこに向かうことによって
自分に向かって
例えば音楽家だと多分その音楽に向かって
自分を高めることができることを
本当にそれでいいんだっていう風に
思えてる人たちってやっぱり無理がないというか
自分らしく成長していけて
それが本当の賞の目的で
勝てないんで負けて負けて悔しくなって
その賞の発表の時間がなんか
その聞くのも嫌になっちゃうみたいなところに
僕は行っちゃったことがあって
27:00
だからちゃんと賞の目的っていうのを
思い出そうかなというね
競争の中に皆さんももしかしたら
いるかもしんなくて
なかなかそういったものが取れなくて
自分は取れない取れないっていうところで
なんか劣等感みたいなのを
持っちゃったりする人もいるかもしれないんですけど
賞って本当は本当ポジティブなものだから
そういったものを挑み続けて
ことはすごい素晴らしいことだし
そういった舞台に自分の身を置いてるって
こともすごいことだと思うので
全然チャンスがあったらどんどんトライしていって
負けたからって自分はダメなんだと思わないで
それは自分をまた一つ上のステップに
上げてくれたすごい良い挑戦だったなって
思えるようになったら逆に勝ちっていうか
そのくらいのメンタル持てたら
いいなと思ったんですよ
でそこが一番分かったのは
なんかもともとその賞が取りたくて
音楽家になってるか絶対そうじゃないんですよ
もともとは一つ何か優れたものを
自分の中に持ちたいなとか憧れであったり
自信を持ってね表現できる音楽家であったり
科学というもので新しい分野に挑戦していって
新しい発見をしていくような研究者に
憧れてその世界に来てる
でそれが一番分かったのは
今回も一番楽しかったんですけど
これまでカルロスさんが出会って感動した
音楽家の名前を次々挙げてたんですよ
デプリストさんはすごくモーツァルトの世界をですね
再現していてっていう話も
もう聞いていただいたら分かるんですけど
もう感動がですねすぐ伝わってくる
もうこの話本当に聞きたかったって
僕が思ったのはこのデプリストさんっていうものに
自分が肌で感じてどれだけすごい意識者かっていうのは伝わってきて
なぜすごいのかっていう
もう目をキラキラさせて話すカルロスさん素敵
デイビッドロバートソンさんも
その聞こえてる音の数が
こんなにたくさんの音がこんな風に混じり合うのみたいな
全部が綺麗に聞こえて
レゾリューションが高くて
その話も素敵だったし
カラヤンさんが音を集めていく
聞く人が求めているものを体現していくみたいな
ゴールデンサイドを作り出す瞬間とか
もうすごいって識者がこんなにできるのっていう話で
目を輝かしてるカルロスさんも
自分はそれになりたいんだ
だからもうねショーで勝てば
いろんなことが自分にとっていいものになってくるかもしれないけど
そんなことよりも
まずはああいう音楽家素晴らしい理想的な音楽家
もうこれまで出会った素敵な人たちに
一歩でも近づきたい
一歩でも自分を高められればいいっていうので
まあこれまで話した時にもね
例えば前朝ピアノ弾いてるとか
もう本当に嫌になるぐらい
家の中に楽譜があったらしいんですけど
そのたくさんの楽譜も
30:01
家が潰れるんじゃないかっていうぐらい
楽譜に囲まれて暮らしてるらしいんですけど
その引っ越したり
なんか日本とかイタリアとかの移動の時とかにも
その楽譜がどうするかとかでね
あの大変な思いになったりしたこともあったりしたらしいんですけど
そういったね一つ一つの努力たくさんの努力がね
やっぱり心の一番真ん中にあるのは
自分がまだ若かった時何もなかった時に
何かああいう人たち輝いてる指揮者とか
輝いてる憧れの人たちのようになるために
そういった努力をしていけば
あの人たちみたいになれるんじゃないかって
こう描いたとこにね
こう向かっていくその姿っていうのは
やっぱり尊いなっていうか
一番僕が感動して
自分のなんか人生と少し重なって面白かったっていうか
面白いじゃないんですよね
もう感動ですよね
そこにありました
で多分ユリカさんも同じようにそこを感じてて
今回ねもう話のつながりとか
持っていくところとか
ほとんどユリカさんがメインパーソナリティのところを
やってくれたみたいな感じで
僕の話もカルフさんの話もうまくつないでくれて
多分僕が話に感動しすぎてて
固まってるようなところも
全部ユリカさんがサポートしてくれた感じで
すごい楽しい会になりました
ちょっとそのユリカさんのすごいことを話したいんですけど
実はこのアメリカのショーレースの話で
なかなか取れないっていう話をしたんですけど
もしかしたら聞いてる人に
日本人だから国際大会とかで
ディスアドバンテージ受験じゃないの?
みたいに思うかもしれない
例えばダルビシュトーシュが
サイタショーとかに行っても
サイヤングショーは取れない
それは同じぐらいの成績を取ってる
白人のピッチャーとか他の国のピッチャーがいると
ダルビシュさんよりも他の人が受賞しちゃうとか
オリンピックの平野選手の演技とかでも
1本目で誰がやったこともないのを
すごい技を出したのに
なんか変に低い点数がつけられてしまって
でもすごかったのは
それを2回続けてやったらちゃんと取れたと
でなんかああいうところって
似たようなことはあるんですよ
でもやっぱり評価が低いようにつけられる
でもやり続けていれば
平野選手が金メダルちゃんと取れたように
ちゃんとやり続けて
実力を発揮し続けていればちゃんと取れるし
僕がもう実は3年前4年前ぐらいから
審査員の方に回ってるんですけど
かなりフェアです
かなりフェアなんだけど
最後の最後の同じ点数だった時に
すごくやった人たちが同じ点数だった時に
ホームアドバンテージがちょっと出て
やっぱり長くそこの大会とかに出続けてたり
33:03
先生とかと審査員が知り合いだったり
なんていうのかな
その努力を近くで見てきてたりとかすると
どうしてもホームアドバンテージで
そこの大会に近かったり
先生たちがより関わっているところの人たちが
取るんですけど
あからさまってことは全然なくて
ちょっとの差で本当に同じぐらいで
最後で迷った時に
ちょっとホームアドバンテージが出るくらいで
あとはだいたいフェアに審査されるんです
ユリカさんの話を忘れてたんですけど
ユリカさんのいいところ
これは実はエクスポージャーアワードっていう
レンズカルチャーがやってる
すごい立派な写真の大会があります
これをですね
日本の若手写真家の西木有人さんがですね
受賞されました
大賞ではないんですけど
ファイナリストっていうところでも
すごい名誉なことで
日本人の多分若手の方としては
3年ぶりぐらいにようやく取れたのかな
多くの人が応募するすごい際どいっていうか
際どいっていうか
険しいごめんなさい
際どいっていう際どい写真ではあったんですけど
大賞がね
大賞が際どい写真ではあったんですけど
アリットさんの写真はすごい幻想的な
すごいロマンチックな写真なんですけど
その写真がですね
素晴らしい賞を取ったんですけど
その賞を取るために
その写真って表現するときに
1枚の写真じゃなくて
10枚とか20枚の写真にストーリーを入れてって
そのストーリーを英語で書くんですけど
その英語の表現が
ポエムみたいな英語なんですね
芸術的な
そこをユリカさんがですね
英語で英訳というものを担当して
しかもその賞を取るためには
その賞に出続けるみたいな時期があって
その賞のエクスポージャーアワードの前の賞から
レンズカルチャーの賞に出し続けてて
で惜しくも賞が取れないとかいうときに
審査員からですね
コメントがいっぱい来るんですよ
ここをこうした方がいい
この順番を変えた方がいい
この写真だけ全体のストーリーを
よくしてないとか
そういうふうに来るんですけど
それを一時一句チェックして
ちゃんとそれに答えていくんですね
でアメリカのサイエンスとか
写真の省略って同じものがあって
そういった審査員のコメントに
真摯に一時一句向かい合って
っていうことはこういうふうにしていけば
点数が上がるなっていう
ヒントがね散りばめられてる
でそれにしっかりと答えて
で出し続けたので
その日本人の写真家の会長っていうのに
続いてるんですけど
そこのやり取りとか
手紙のやり取りとか
アメリカの仕組みって
こういう仕組みなので
頑張り続けてここに答えて
36:01
ここをこういうふうに審査員の意図
こういうふうに組んでいけば
賞が取れるんじゃないでしょうか
っていう話をね
あのその写真家の方に
すごいいっぱいアドバイスして
写真家の方もすごい真摯に
それに答えたんで
あいった素晴らしい賞をね
受賞されてて
すごいのはやっぱり受賞後にね
いろんな依頼が殺到して
そのヨーロッパの雑誌に載ったりとか
その展示みたいなのが行われたりとか
いろんなファンから
たくさんの連絡が来るとかね
そういったところになんか関わって
すごい喜んでて
他にもこうそういった海外のショーレスに
挑戦したいけど英語が
ちょっと心配っていうところに関してはね
ユリカさんが本当いろんな人を
すごい精力的にサポートしてて
なんかすごいなと
素晴らしいなっていうのがあるんで
思って紹介してました
そういったね僕たちなんで
今回カルロスさんがね
やっぱりそのショーレスでね
実際の話を聞いた時に
なんかすごく似てて
すごい心に沁みました
でさらにその楽しいところ
すごい音楽家
識者の話をする時のカルロスさんが
やっぱ僕たちが同じように
すごい研究者の話をする時の
興奮と似てて
なんかやっぱり通じて
僕たちは通じて光あってるんだな
っていうのを感じるそんな回でした
次回ですが最後ね
カルロスさんが
小沢誠司さんの名前をあげたところで
今回の回が終わってるんですけど
やっぱりこの小沢誠司さんの回
とんでもなく盛り上がりました
そして小沢賢治さんの話までね
行きました
非常に素晴らしい回になってると思いますので
次回もぜひ聞いていただければ嬉しいです
最後まで聞いていただいて
ありがとうございます
お相手は科学教室の先生
達でした
ありがとうございます