1. 奏でる細胞 MUSIC & SCIENCE PODCAST
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2022-07-24 19:34

♯07 奏でる細胞 タツさんもっとわかりやすく話して! 体内でリズムを刻む遺伝子のお話

奏でる細胞 (細胞王国) 体内でリズムを刻む遺伝子のお話

ボツになりかけた遺伝子のお話

1)サーカディアンリズムが太陽と細胞をつないでいる仕組みなんだ

2)だいたい一日リズムと太陽が微調整する仕組み

3)リズムを刻む時計遺伝子

4)生活リズムの重要性と狂ったリズムが病気につながる話

5)タツ「これはボツかも」

6)カルロスとまどう「興味がないんじゃなくて根本的に分からない」

7)タツの感動

8)植物が太陽の光を感じて花を咲かせるように、動物にも太陽を感じる遺伝子があった

9)カルロスも納得 夜のシフトはもっと尊重されるべき

10)みんなでリズムを守ろう 夜中のスクリーンを見すぎることは本当に危険

11)タツの振り返り(1人語り) 大発見があった カルロスさんのアドバイスは優しい


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科学教室の先生タツと指揮者カルロスが語り合う番組「奏でる細胞」はアメリカのインディアナ州から発信しています。

音楽を語るコーナー「音楽王国」では指揮者カルロスから音楽のことをいろいろ学びたいタツが基本からいろいろと教えてもらいます!

生物を語るコーナー「細胞王国」では、タツが生き物や健康についての話を科学が苦手なカルロスに丁寧に話をします。

この番組は親子科学教室と猫カフェの応援により放送しています。

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テーマ曲(奏でる細胞オリジナル) The sense of wonder & Sinking In & Pondering  演奏:カルロス  作曲:Kelley

00:10
細胞王国のサーカディアンリズムの話について聞いてください。
サーカディアンリズムは日本語で言うと外節リズム、大体1日リズムです。
体内時計とも言われるんですけど、大体朝起きて、夜寝るまで、また次の日朝起きるまでに人々の体にいろんなリズムが刻まれているというのをわかっていた。
そこに原因遺伝子として、クロックジン、時計遺伝子が発見されました。何年くらいかな。20年前くらいかな。30年前くらい。ちょっと発見はわかる。
何?眠くなるとかする?
クロックジンはどういうジンかというと、例えば時間とともにちょっとずつ伸びていくんだけど、太陽の光を浴びたりするとパンと切れちゃう。
また次眠るとまたこう出てきてくる。大体24時間リズムでリズムを刻むんだよね。その遺伝子が。
大体ね。また太陽を浴びることによってそれがちゃんと24時間になる。
大体25時間とかサイクルで回っていて、ずっと真っ暗の中でいくとちょっとずつずれていくんだけど、太陽を浴びることによって元に戻る。みたいなのがサーカディアンリズム。
すごく僕がアメリカに来た10年前くらいにめっちゃ注目された理由が、ナイトシフト。つまり
看護師さんとかで夜の夜間シフトが多い人っていうのは糖尿病とか心臓病とか、あとは脳の病気に関してもすごく発生率が上がっちゃう。
これなぜかなっていうふうにあったんだけど、それを時計遺伝子っていうのが発見されてから昼夜逆転実験っていうのができるようになって、
それはどういうことかと言うと、例えばマウスを普通に買ってるマウスを昼と夜逆転させる。人工的に12時間12時間みたいなサイクルを変えちゃう。
そうするとそのマウス、昼と夜のリズムができなくなっちゃう。そういうマウスが劇的に糖尿病になっちゃう。
劇的に心臓病の病気の確率が上がっちゃうとかいうのが出ちゃって。
体内時計を崩しちゃうと体に良くない。
糖尿病にもなっちゃうし、体調も悪くなる。
03:05
それまでの常識だと糖尿病とかにするためには食べ物をいっぱい食べてしまったとか、
そういう肥満が糖尿病になるっていう話だったのに、
外実リズム、サーカリアリズムとクロックジーンの発見から、
クロックジーンをダメにしてそのリズムが狂っただけで糖尿病になっていくっていうことが分かった。
だからこの1日1日のリズムが生物にとって健康を保つ上ですごく大事っていうことが分かった。
やっぱりお菓子はやっちゃダメだって。
そうそうそうそう。
もうちょっと分かりやすいやつをしてみて。
俺質問していい?
いいよ。
なんだっけ、俺質問あったんだよ。
ダッツさん。
ちょっとさっきのイネーションのやつはボツかもしれない。
なんで?いいじゃん。
興味が湧いてない。
興味が湧いてないっていうか、根本が分かんない。
根本って?
根本的にさ、
体内時計で、あなたはどう感じたの?
体内時計は概念が分かってた。
人はだってちゃんとサイクルの中に生きてるし、植物とかはもっと分かりやすかった。
植物は春に芽を出すのは太陽の時間がどんどん短くなるでしょ。
太陽の時間が長くなって夜の時間が短くなるでしょ。
夜の間に育つタンパク質がある。
でも太陽が光っちゃうと育つのやめちゃうわけよ。
夜の長さが変わっていって、あるときに合成がちゃんとできるようになる。
そうするとそれがシグナルになって、
春の4月になったら必ず芽を出す植物。
5月になったら必ず芽を出す植物。
そうやって季節の違いで芽が出るわけ。
それはあなたの研究なり、あなたの興味に対してどう使うつもりなの?
それを知っていたの。
植物では長寿植物と短寿植物って、
日が長くなると芽が出てきたり花が咲いたりするやつは、
その太陽との光をちゃんと管理するレセプターがあって、
センサーがあって、今咲くときだなってみんな一緒に咲くでしょ。
咲いたりとか芽が出たりするでしょ。
だから同じときに花が咲くから花粉とかが受粉できてまた命がつながっていくわけ。
それが命のリズムとして太陽をすごく利用しているわけ。
動物にもそういうリズムがあるっていうのは分かったんだけど、
原因、遺伝子っていうのが分かったんだ。
06:03
そこがあなたが感動したわけだ。
クロックジーンっていうのが出てくるわけよ。
よかったじゃん。
Bマルワンとかっていうのはクロックワンっていうのが遺伝子なんだけど、
これが片方、こっちの遺伝子一つだけをノックアウト。
今ハサミみたいなのがあって、切り落とすと時間がわからないマウスが生まれてくるわけ。
こっちを切り落としてもらうわけ。
つまりBマルワンとクロックワンっていう遺伝子は
二つセットでクロック、時計遺伝子を動かしているわけ。
いいじゃん。
フリコのような関係で。
これよく分かった。
俺たちの体にも植物が太陽に感じて起きたり、
花を咲かせたりする生きるための太陽を使っているのと同じ仕組みが
ちゃんと動物にもあって、それがクロックジーンという形で
俺らの体の中にある。マウスの実験だよ。
マウスの実験だけどマウスであるってことは絶対俺らにある。
っていうのが分かって、すごいなと思って。
そうするとクロックジーンがやっぱり狂うと
病気の原因になる遺伝子がいっぱいあるんだけど
マウスでやってみるとこの遺伝子がおかしくなってました。
あの遺伝子は超有名なこの病気の原因遺伝子だから
そりゃそうだよね。
じゃあ睡眠変えていったら
自分の体を守るはずのタンパク質がおかしくなって
自分を攻撃し始めて
そうやって病気になっていくんだなと思って
それと過去に
確かに夜勤でよく働く看護師さんたちは
病気になりやすいっていうのはくっつくわけ。
それを助ける、勉強しないと。
そうそう。
そうした時に今までだったら
食べれば食べるほど病気になるっていう糖尿病が
そうじゃない。
食べる時間を間違っても病気になるっていうのが
クッキリ出るわけ。
夜勤の看護師さんとか
お医者さんとか
夜勤で働いてる人に
メッセージをあげるとしたら
どういうメッセージ?
まずね、社会として
その夜に働く人たちの給料っていうものを
安く見積もっちゃいけませんよ。
彼らの
身体のリスク
そう。
だからお金ね、例えば今までだったら
10%あげてるんだからいいだろって
経営者側は思うかもしれないけれども
この病気のリスクまで考えると
それは搾取だよと。
10%の給料で夜働かせるっていうのは
全然搾取だよとか
保険もしっかりカバーしなきゃいけないし
って思うと
その夜勤に対する
給料はもっともっとあげなきゃいけない
っていうことがはっきり分かるわけ。
09:00
逆に働く方も
それだけのリスクがあるって知って働いていれば
フェアだけど
知らないで働かされてた人たちに
どのくらい、例えば何%リスク
それはもうマウスの事件で超分かってて
分かってて
マウスに
例えばご飯を食べさせる時に
60%くらいファットなやつを食べさせて
マウスを買うのね
そうすると8週間くらいで
だんだん糖尿病になってくるんだけど
それって相当な
毎食マクドナルドにさせて
食わせてるようなマウスなんだけど
それと同じように
普通のご飯を食べさせて
時計だけを狂わせた
昼と夜を逆転させたようなマウスでやると
同じように8週間くらい糖尿病になってくるから
そのくらい負担をかけてるっていう可能性がある
マクドナルドを
普通の暮らしをして夜勤をやってるのにわからず
マクドナルドだっていうような状況になっちゃう
毎日夜勤してたのね
毎日ね
夜勤のお医者さん、医療関係の方とか
工場で働いてる方ってないよね
そう
だけど働かなきゃいけないって
思い込んでるところもないかなって思う
だからもしかしたら
管理する側の方が
夜勤は週に何日までとかっていうのを
もう少し人を増やして
負担が一人の人にかからないように
もっと一人一人の負担が小さく小さくなっていく
やつでやらなきゃいけない
新しい基準とかにつながるように
だからやっぱりすごい大事なことで
だから
対策を
対策というか
夜勤の人でもできる
例えばウルトラバイオレットだっけ
なんとかバイオレットを浴びた方が
できるだけ浴びてくださいとか
そういうのがあれば
でもブルーライトは
もうすごい悪いことが分かってて
今だからブルーライト減らそう減らそうってさ
夜のスクリーンのブルーライトは
逆に夜に目を覚まさせてるのと一緒だから
そうなんだよ
だから実はコロナとかで子どもたち
大人もそうだけど
夜遅くまでスクリーンを見る生活になってきてる
っていうのは黒黒人の視点で考えると
ものすごく自分のリズムを崩してますよ
パンデミックは最悪だったもんね
パンデミックだけじゃなくて
みんなネットフリックス見て
少なくともメンタルが
いっぱいやられてる人が多いとか
子どもの鬱とかが増えてることに関して
夜遅くまでスクリーンを見てるっていうことで
体内時計が来るっていうのは絶対に起きてると思う
本とかにしてたらよかったかな
本はねいいな
12:00
これが1800年とかだったらさ
そんなに鬱がなかったかもしれないね
ってこと?
いやわからない
1800年にパンデミックだけが起きてたら
パンデミックが1800年で
みんな家に
スクリーンがなければってこと
みんなホームとかテレビもなかったから
ぐらいだったら
もうちょっとこう
クロックジーンが動かされないから
正常に体が動いて
鬱も減ったんじゃないかっていう僕の成分
そうだね
ありがとうございました
今のほうが圧倒的に
いいところに近づいた
近づいたっていうか
コアに行った
もう俺が聞いてほしかった
分かってほしいところに
今カルフィさん来たから
うまいうまいうまいうまい
聞いていただきました
時計遺伝子についてですね
サーカリアンリズムと時計遺伝子っていうのは
僕がずっと話したかったなと思っていて
話したんですけど
聞いてもらった人には分かると思いますが
少しですね
僕とカルフィさんの間で
ちょっとね音の差というか
食い違いみたいなのがあって
もっと深く喋りたいっていう気持ちが出てる僕とですね
もっと基本的なとこから
ちゃんと話してほしいっていう
カルロスさんの
歩み寄りみたいなのがありますね
少し僕が真面目に話したい
カルロスさんは楽しく話してほしい
っていうようなところで
お互いにね
そういう気持ちが
行き来してるのが分かると思います
でもね
最終的にカルロスさんに
理解してもらえるようにね
噛み砕いて話せたかなと思いながら
もうちょっとねカルロスさんにも
遺伝子とかね
タンパク質っていうものの基礎をですね
楽しんでもらえるように
僕も話さなきゃなと思いました
音楽の話になると
やっぱりカルロスさんが専門家なので
僕がこう
実はもっと聞きたいなとか
深いとこまで行きたいなと思いながらも
カルロスさんの方が
噛み砕かなきゃいけなかったりして
っていうので
お互いにね
専門が違う中で分かり合える
ところを探っていく段階っていうのは
若干のズレとかがあって
なんか
面白いなと思いました
実はですね
この間の和音の話からですね
自然の五度の音っていうところを
またカルロスさんにいろいろ聞いている中で
大発見がありました
その
和音の
以前に単音自体が和音である
15:02
つまり僕らが聞いている音は
一つの音に聞こえているんですが
その中には
たくさんの音の種類が入っている
みたいなことがあって
それがですね
グラフにすると
本当に細胞の中で起きていることと
非常によく似た形のグラフになってて
僕がずっと
気になっていた答えを
まさかこの
第2ヶ月目に
あっという間に
たどり着いてしまうという
すごい感動する瞬間があって
それについては
僕も少し研究を深めていかなきゃいけないので
非常に面白いものができると思うので
それは期待していてください
いずれ
研究の報告として出すか
こんなに
細胞が出している音と
ピアノとか
ギターとかが出す音っていうものが
こんなに関わっている
そして
ギターとかピアノの音が綺麗に出ないときと
細胞のシグナルが綺麗に出ないときの
波がこんなに重なるのかっていうのは
感動的なものなので
いつか出したいと思います
でもとにかくカールロスさんに
あえてこうやって話していることが
全然違う専門の中に
共通する
自然の神秘っていうんですかね
音の神秘
そういったものがあるんだなと思って
ちょっと感動しました
もう一つ言うと
今回の動画がうまくいかなかったのに
僕はもうボツだ
ボツにしようみたいな話を最初にしたときに
カールロスさんが
いやいやいや
そういうもんじゃないんだよと
ライブと一緒で
みんなの前で演奏したときに
演奏し終わったときにね
やっぱり演奏の上手な人っていうのは
今日の演奏うまくいかなかったな
今日が失敗だったなっていう風に言うんだよと
でもそういう演奏家本人が
できてないって思ってたとしても
その観客の中に
涙を流してた人とか
喜んだ人がたくさんいると
だからそのときに
自分のベストなパフォーマンスを
やろうと思ってやった
こういう風に
いい録音しようと思って
一緒にやった録音っていうのは
そのまま形に残した方がいいという風に
彼はね
すごく優しいトーンで
アドバイスというか
励ましてくれたんですね
タツさんの話してた内容
本当に良かったっていう風に言ってくれて
絶対出した方がいい
ちゃんと大切なこと話したから
絶対出した方がいいよって言ってくれて
指揮者のアドバイスというか
心のケア
演奏
僕は自分が喋って
もっとこう喋れたな
喋れたなっていう
ちょっと反省に来そうな時間の時に
全てが
18:00
そういうのも含めて
全部君としていいんだよみたいな
励ましがあるっていうのが
すごく響いて
僕は初めて指揮者に
指揮者の話し手ですけど
話し手としての
なんか
包容というか
大きなハグをもらったような気持ちで
すごくいい気分になったということを
皆さんにお伝えさせていただきました
この日ね
そのままサーモンの話をしたんですね
サーモンの話聞きたい聞きたいって言ってる
カルロスさんがですね
このままサーモンの話にバーンって行くんですけど
非常に基礎的なところから
つまづきじゃないんだな
お互いにこう話していく
そこからね
そこから話すのねみたいな風になって
話が続きます
非常に面白いと思うので
次の回も楽しんで聞いていただければと思います
ありがとうございました
お相手は
科学教室の先生
辰でした
ありがとうございます
19:34

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