1. IVS2024 KYOTO SESSIONS
  2. 2050のカーボンニュートラル目..
2024-08-20 59:07

2050のカーボンニュートラル目標に対してテクノロジー総力戦で達成するためには

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現在、地球の気温上昇に歯止めをかけるべく、排出量管理や取引などが行われています。
しかし管理や取引では全くもって不十分であり、抜本的な課題解決手段として様々な研究やテクノロジーの活用を通じた世界の吸収・抑制の総力戦が必要となります。
その一手を今最先端で担う起業家・研究者の方々をお招きし、その手段について語り、さらには「そもそもなぜ私たちにとっての地球・自然の再生とはなんなのか」に思いを馳せる、そんなセッションとなります。


■IVS2024 KYOTO/IVS Crypto2024 KYOTOについて
2024年7月4日から6日まで、伝統と革新が融合する京都で、IVS2024 KYOTOとIVS Crypto 2024 KYOTOを同時開催します。

IVS2024 KYOTOは、起業家、投資家、事業家、技術者、研究者、そしてスタートアップやオープンイノベーションに関心を持つすべての人々を対象としたカンファレンスです。資金調達や事業成長の機会を求める経営者や投資家、新しい事業アイデアに興味がある人々にとって、新しい未来を築くための貴重な機会を提供します。

IVS Crypto 2024 KYOTOは、クリプトとブロックチェーンに特化したカンファレンスです。この分野のパイオニアたちが、デジタル経済の進化とWeb3の可能性について深く掘り下げます。両カンファレンスは同じ場所で開催され、参加者は自由にどちらのイベントにも参加できます。


名称:IVS2024 KYOTO / IVS Crypto 2024 KYOTO
主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan/京都府/京都市)
日時:2024年7月4日(木)~7月6日(土)
会場:京都パルスプラザ他  

・チケットページ:https://www.ivs.events/tickets2024
・HP:https://www.ivs.events/
・X(Twitter):https://twitter.com/IVS_Official

#IVS #IVS2024 #スタートアップ #起業 #経営 #ビジネス

サマリー

2050年のカーボンニュートラル目標達成に向けて、排出量取引や脱炭素化の必要性が強調されています。複数の企業が技術や戦略を通じて、環境問題に取り組む姿勢を示しています。カーボンニュートラルの実現には、温暖化対策としての技術革新や化石燃料の置き換え、そして二酸化炭素の吸収が重要です。しかし、地域間での意識の差や気候変動による深刻な影響が存在し、これに対処するための行動変容やコミットメントが求められています。ダイレクトエアキャプチャーやバイオテクノロジーといった技術の可能性が議論され、日本における取り組みや各国とのルールの整合性も重要視されています。また、企業や地方自治体とのパートナーシップがビジネスの推進に必要不可欠であることが強調されています。2030年や2050年に向けたカーボンニュートラルの目標達成に向けて、個々の価値観や思想の重要性が議論され、脱炭素技術の普及がビジネスチャンスをもたらし、長期的な取り組みが求められています。2050年に向けたカーボンニュートラルの達成に向けて、技術と協力の重要性が強調され、国際的な取り組みの必要性も指摘されています。応用可能な農業技術やビジネスモデルが炭素吸収に貢献している事例も紹介され、個人の消費行動の変化も求められています。2050年のカーボンニュートラル目標を達成するためには、テクノロジーの総力戦が不可欠であると議論されています。

カーボンニュートラルの必要性
中村 多伽
みなさん、こんにちは。
2050のカーボンニュートラル目標に対してテクノロジー総力戦で達成するためには、というセッションになっております。
最近、排出量取引とか脱炭素とか流行ってますし、みんながやらなきゃいけないなというのは分かってるんですけど、排出量取引って実質減ってないじゃないですか。
いっぱい出したところが吸収したところにお願いしてるだけで実質減ってないじゃないですかと。
排出量管理もいろんな企業が取り入れてて、そりゃ可視化をせな、次何したらいいか分からへんっていうのは前提そうなんですけど、可視化をしてガチで減らしにいくぞとかガチで吸収しにいくぞというのをできてるのかというとできてないんですよね。
私は考えたわけですよ。ガチで吸収しにいってる人を集めたら、みんながとりあえず管理して、排出量取引して、まあいいかと思ってるところにメスを入れられるんじゃないかというところでこのセッションを作らせていただき、素晴らしい企業家の皆さんにお越しいただきました。
今日はよろしくお願いします。ありがとうございます。
簡単に自己紹介からさせていただけたらと思うんですが、順番に羽崎さんからお願いしてもよろしいですか。
波崎 大知
初めまして。薬師間から来ました。羽崎大地と言います。
普段は3年前から薬師間で暮らしてるんですけども、普段は観光領域でスタートアップをやっております。
一言でいくと消費型の観光から再生型の観光へ移行するっていうところを事業として取り組んでいます。
やってることを大きく3つなんですけども、この滞在っていうものに関わる全てのバリューチェーンを消費型から再生型に観光していく、
今回出す炭素の分脈とちょっと違うところもあるんですけども、結構生物多様性だったりとかそっちの分脈でも活動しております。
3つ簡単に事業を話しますと、すごいシンプルなんですけどサウナと新しい宿のミシュランガイドみたいなものを作ろうとしております。
あとはエコロッジと呼ばれるような、それこそ脱炭素を含めて地域の生態系を再生するような宿づくりっていうのをしております。
本日はお願いいたします。
中村 多伽
ありがとうございます。よろしくお願いします。
じゃあ上田さん、すいません資料イヤンさんになってますね。
じゃあイヤンさんに先にお願いしてもよろしいですか。失礼しました。
清水 イアン
はい、どうもよろしくお願いします。清水イヤンと言います。
3ETという会社のCEOをやらせていただいてます。
全くもって自己紹介資料になってないんですけど、ここでは何を話しているかと言いますと、その前段で何をしているかという話をさせていただきますと、
アフリカで森を作ったりランドスケープを再生したりする事業を行ってます。
ファイナンシングのメカニズムとしてカーボンクレジットを活用している、そういったような事業をやらせていただいております。
そこで前提の部分をお話しさせていただくと、今後カーボンクレジットの価格が高くなってしまうだろうと、
そういった見込みを立てた世界中の企業が今プロジェクトに直接投資を行っているという状況があるというところを示しているのがこちらのスライドです。
中村 多伽
イヤンさん、プロジェクトというのが何なのか簡単に教えてもらっていいですか。
清水 イアン
もちろんもちろん。コミュニティの方々と仲良くなって、一緒にその方々とアグロフォレストリーというと畑に少し一部を木を植えたりだとか、
レジェネラティブアグリカルチャーというと土が再生するような農業を一緒に導入したりとか、
あるいは環境植林でいうと森を荒廃してしまった土地に作る、こういったものをコミュニティの方々と一緒に取り組むというのがプロジェクトになります。
それをこれらの国でやっていきますよというのが私ども今やらせていただいていることでして、
モザンビーク、ガーナ、シエラリオネ、ルワンダで今チームが実際に、あとガーナでチームが実際に動いているというような状況です。
これは先ほどお話しさせていただいたように、コミュニティの方々と一緒にランドスケープを再生していって、
高品質のクレジットを生み出してその収益をコミュニティの方々にも還元していく。
これを通して何をやりたいかと言いますと、環境再生型の経済をコミュニティ単位で実装していくと。
この後の話にも上がってくると思いますが、環境問題、すごく非常の空論的な感じがあると思います。
ソリューションを作っていかなきゃいけないというふうにみんなも感じていると思うんですけど、
実際にそのソリューションが今どこで最も導入を必要とされているかというと、こういったコミュニティなんですね。
彼らは木を切ることでしか経済を成り立たせることができないというところに対して、
全くそれをひっくり返す経済というものを作っていく一緒にそれをやらせていただいております。
こんな感じのプラットフォームを開発させていただいておりまして、
私どもが今後になっていきたいポジションというのがですね、
世界中の投資を促進していくと、プロジェクトにしっかりとお金が流れる仕組みというものを作っていきたいというところで、
プロジェクトの見える化のプラットフォームというものを作らせていただいております。
ここら辺は今割愛します。ありがとうございます。
中村 多伽
ありがとうございます。よろしくお願いします。
脱炭素化の共通理解
中村 多伽
じゃあ、上田さんお願いします。
上田 嘉紀
はい、こんにちは。上田と申します。よろしくお願いします。
私はですね、環境省が1年8ヶ月前ぐらいに立ち上げました、
カーボンニュートラル投資を行う脱炭素化支援機構で投資を統括しております。
私自身は元々は関西電力という京都にも関係の深い電力会社の方にいたんですけれども、
その後会社を辞めまして、こちらでカーボンニュートラルに投資しています。
株主さんが民間85社おられまして、いろんな方々にお支えいただいている状態でございます。
年間の予算というような感じでやっているんですけど、
今年度の予算は公表されているので、申し上げますと600億円ということになっています。
我々はどういうところに投資しているかというと、
分野的にはエネルギーを新しいものに変えるとか、
ものづくりを効率化しようとか、サービスを使ってうまく減らしていこうとか、
こういったものに投資をしているところでございます。
投資先ですね、実はもうすでにこの資料古くなっているんですけど、
23社投資をしています。
スタートアップばっかりじゃなくて、プロジェクトファイナンスという形でプロジェクトなんかにも投資をしています。
例えばおいしいファーム、これはニュージャージーで一部を作っているような会社ですね。
こういったところにも投資をしていますし、エレファンテックのようなプリンティングの電子回路、
こういうところにも投資をしたりしています。
またファンドなんかにも投資をしたりというような形でやってきております。
よろしくお願いします。
中村 多伽
ありがとうございます。よろしくお願いします。
伊藤さんお願いいたします。
伊藤 宏次
こんにちは。心病部代表の伊藤と言います。
心病部は微生物の力で空気を資源化させるという技術を持っていまして、
その事業化を私の方で行っておりますが、私自身のバックグラウンドはビジネス側の人間でして、
もともとヤマハ発動機にいまして、
イアンさんじゃないんですけどアフリカの貧困問題を解決したくてヤマハに入ったんですが、
バイクとかパーツの管理をしていて一回もアフリカには行けずにですね、
色々うよ曲折を得て食糧生産、食と農業の領域に新規事業ということで、
ヤマハの中でシリコンバレーに行って、スタートアップと一緒に農家の自動化ですね、
収穫作業とかそういったところの自動化に携わっていました。
食糧生産に関わっていると天候の被害とかもろを受けやすくてですね、
天気の問題、気候変動の問題を解決した方がいいんじゃないかというふうに思って、
今のシンビオブという会社にジョインしました。
シンビオブという会社自体は、ここに映していただいている通り、
産業から出るCO2ですとかN2、温室効果ガスですよね、
これを微生物の力を使ってタンパク質に変えて、
食糧生産、肥料だとか養殖用の飼料、もしくは人工シルクみたいな形で、
いろんな産業に使ってもらおうというふうに思って、いろんな事業をやっております。
よろしくお願いいたします。
中村 多伽
ありがとうございます。よろしくお願いします。
小倉先生、最後よろしくお願いします。
小倉 淳
株式会社ノベルジェン代表の小倉と言います。よろしくお願いします。
うちはですね、大学発、ディープテックのスタートアップでして、
COは小倉なんですけれども、PhD持っていますので、
科学技術畑、サイエンス畑のCOという形でやらせてもらっています。
何をやっているかというと、ずっとアカシオの発生メカニズムというのを研究していて、
アカシオというのは、自然資本における最大の二酸化炭素吸収メカニズムなんですね。
これを陸上で活用しようというのが我々の発想で、
CO2吸収固定ができるというのと、あとは水をきれいにできます。
地層リン吸収して生物老化、あとマイクロプラスチックみたいなのも吸収するという形で、
この炭素循環と水循環を同時に回してですね、
さらに資源として資料、肥料、カーボンクレジット、エネルギーペレットを創出するという、
そういうビジネスモデルをやっています。
この事業はですね、我々だけだとやっぱり、
かざしもまで、川上からバリューチェーン全部網羅できないので、
いろんなパートナーさんと連携しながら進めています。
チームとしては、自分のほかに営業畑だとか、いろんな専門家と、
結局あいつに15名という形でスタートしています。
このバイオGXコンソーシアム、バイオグリーントランスフォーメーションコンソーシアムというのも立ち上げまして、
さまざまな大企業やスタートアップと連携しながらこの事業を進めていますので、
もしご興味がある方は後でご連絡ください。よろしくお願いします。
中村 多伽
ありがとうございます。よろしくお願いいたします。
最後に私の自己紹介させていただくと、たりきの中村と申します。
京都でインパクト投資ファンドだったりとか、
社会課題解決を目的とする企業化の育成ということをやっておりまして、
今まで大体300事業の立ち上げの伴奏だったりとか、
16社への投資というところを行っています。
16社の投資の中でいうと、例えば環境負荷の低い素材、
さっき上田さんの資料で、坂の途中って会社さん入ってたんですけど、
環境負荷の低い農業をしますとか、環境負荷の低い素材を活用して
アパレルブランドを展開しますとか、そういう会社さんに投資をしたりしています。
今日はよろしくお願いします。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
今日どんなことにご興味をお持ちでいらっしゃったのかなというのを伺いたくて、
皆様もしよかったら挙手でお答えいただければと思うんですが、
小倉 淳
まずスタートアップ、企業化、もしくは企業準備中だよという方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。
中村 多伽
ありがとうございます。結構少なめですかね。
事業会社です、大きい事業会社とかですという方はどのくらいいらっしゃいますか。
こっちの方が多いんだ。ありがとうございます。
脱炭素系の新しい事業を始めたりとか、事業を始めていてそれに関心があって
いらっしゃったという方ってどのくらいいらっしゃいますか。
おお、なるほど。
自分たちが脱炭素目標を持っているんだけど全然達成できていなくて
何かヒントが欲しいみたいな感じでいらっしゃった方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。
ありがとうございます。ありがとうございます。
他何か聞いておきたいことあります。
大丈夫そう。ありがとうございます。
脱炭素事業を始めたい人たちということで皆さん大先輩なので
大先輩の視点でいろいろ伺えたらと思うんですが、
まずちょっと皆さんと前提の目線合わせをしたいというところで
散々叫ばれてますやん。カーボンニュートラルとかって。
過去の京都議定書もこの地でありましたし、いろんなコミットメントがあった中で
カーボンニュートラルの課題
中村 多伽
全然今日もめっちゃ熱いと。
過去のコミットメントとのギャップに対して
今皆さんがどんなことを感じなのかというのを伺えればと思うんですけれども
あとはこんなふうにチャレンジしたい事業者さんというのがたくさんいる中で
今の脱炭素領域というのはどう見られているか伺いたいんですが
まずは上田さん、投資もされている立場でどうご覧になっていますか。
上田 嘉紀
東京と大阪とか関西、京都ですね。こういうところってすごく差があるなと思っています。
何に差があるかというと、たぶんここに集まっている方々ではないと思うんですけど
意識の差がすごくあるなというのがよく感じるところですね。
自分ごととしてきちんと問題を捉えているのかというところが
やっぱりギャップを生み出しているんじゃないかなと。
きちんとサイエンスとかに基づいて自分が選択をしているかというところ
これがすごい大事だなと思うんですね。
温暖化に対する3つの方法があるんですね。
1つが減らす、2つ目が置き換える、もう1つがCO2を吸収すると。
こういう3つあるんですけど、3つあるよねって言って
皆さんどれがどれぐらいの割合かというの分かりますか。
たぶんあんまり認識されずにそういうのを言われますよね。
一番大きいのってやっぱり置き換えていく化石燃料を置き換えるということなんですよね。
これが7割ぐらいです。
減らしましょうっていうのは2割ぐらい。
吸収しましょうっていうのは実は1割絶対残ります。
なぜなら熱を使う。
これってやっぱり全体のエネルギーの中の7割ぐらい熱なんですよね。
だから熱が必要になるところってやっぱり燃やすんで
それを燃やす部分って絶対吸収いるんですよね。
でもそういうものってまだまだこれから開発せなあかんと。
こういったところがあるかなと。
それが課題であるだろうなということと
もう1個いいですか。
もう1個は皆さんしっかり化石でその部分をきちんと追加で払っていくという
そういう行動ってすごく大事なんですよね。
でもそこのところまでいくっていうのはやっぱりまだまだ時間がかかるだろうなと思ってます。
気候変動の影響
中村 多伽
ありがとうございます。
今のご意見で減らすっていう吸収していくとかっていうことに対して
私が最初に問題提起したところで
その可視化とか排出量取引。
自分らを排出するけど取引して一旦お茶を濁すみたいなのがあるのかなと思って。
私だけですかね。怒ってるのって。
上田 嘉紀
それ私娘に言ったらそんなんずるいやんって言ってましたんで。
同じやと思います。
中村 多伽
ありがとうございます。
イアンさんも結構大企業とのやり取りみたいなのされてると思うんですけど
どういうふうに現状をご覧になってますか。
清水 イアン
そうですね。ファクトベースでいくとやばいのかなとは思いますね。
大企業さんはおそらくすごいやりたいって思いながら
どういう形に落とし込んでいけばいいのかわからないというところで今模索されていたりとか
大企業の中にもいらっしゃるすごく先進的な方々は本気で取り組んでらっしゃると思うんですけど
僕が感じるそのやばいっていう理由としては
例えば僕ツバルで2ヶ月間過ごしたことがあったりとか
よくアフリカに行ったりするんですけど
例えばガーナでいうとカカオの木がガンガン枯れてきてたりするんですよ。
ここ3年ぐらいで一部の地域では収量が半分ぐらい減ってたりとかして
それはマイクロクライマートというより限定されたエリアの気候条件というものが
非常に大きく変化してしまって
土壌が乾燥してカカオは死ぬみたいなそういう状況があったりとか
ツバルに関して言えば10年前ぐらいから井戸水はないんですけど
真水がウォーターレンズという形で島の下にずっと一応あって
それをみんなで一生懸命汲んでは飲み水にしてみたいなのが
完全に海面上昇によって全部遠征化されちゃって塩水になっていて
だから基本的に雨水に頼る生活
雨水に頼ってそれを沸騰させて
それでなんとか生きていきましょうみたいな
もう20年10年前からツバルはとっくに住めない場所になっているみたいな現状があって
なので気候変動のやばさみたいなところで言うと
日本はまだまだ適応する能力があると思うんで
例えば身近なところで言うと暑い日はエアコンをつければいいじゃないですか
それが一つのアダプテーションだと思うんですけど
そういうことができないところから今やばい状況には確実になっていて
そこに対してのリアリティというのがまだまだ日本にはきっとないんだろうなというふうには感じています
技術革新の重要性
清水 イアン
それがそのギャップのゆえんでもあるのかなというふうに思ってますね
中村 多伽
その実感値が日本の人がないのって何でだと思ってます?
清水 イアン
ツバルにわざわざ行く人ってほとんどいないですよね
僕も本当に奇遇なご縁だったので
そういうことじゃないですか
いい意味で守られているのでそういうことなのかなとは思いますし
さらに言えばメディアが全然
これは明らかに気候変動の関与がありそうだよねという気象現象に対しても
気候変動が要因としてあったかもしれないというのを
日本の天気予報で話しているのは一度も聞いたことがないですし
みんながアクセスしやすいところでそういった情報がなかなか出回っていないというのは
割と大きいのかなと
あとは教育とかいろいろあるんだろうなとは思ってます
中村 多伽
なるほどありがとうございます
なかなか私が小学校の頃です
95年生まれなんですけど
小学校の頃で温暖化になっちゃうから
なったら北極の白クマさんがかわいそうだから
エアコンの温度高めに設定してねとか
まじそのレベルじゃないですか
自分の身に降りかかるみたいなのって
結構皆さん実感値あるところなんじゃないのかなと思っているんですけど
なんでまだ遠いことになっているんだろうと思っているんですよね
清水 イアン
それに関して言うと
白クマが住んでいる場所にも行ったことがあるんですけど
その地域では白クマがだんだん
陸で生息しなくちゃいけなくなってきていて
それで白クマによる重害というのが増えているんですよ
なので白クマに食われる人がアラスカの一部では増えたりするので
そういう人たちにとって白クマさん死んでしまうじゃなくて
白クマさんに殺されてしまうという状況になったりとかしますね
もうリアルがそっちになってる
中村 多伽
そうですね
ありがとうございます
全然笑い話ではないんですけどね
皮肉な話だなと思ってありがとうございます
そういう現状に対して
もちろん排出量管理とか取引とか再エネを活用していくというのも
大前提重要ではあるんですけど
吸収していくとか
行動変容を起こしていくという
コミットできる事業者が必要だという話が
上田さんからもありました
それをまさにされているのが
ノベルジェンさんシンビオーブさんだと思うんですけど
今の課題観に対して
自分たちこんな風に捉えているよとか
こんな風にアクセスしているよみたいな
よかったら小倉先生からお伺いしてもよろしいですか
小倉 淳
はい
我々がやっぱり考えているのは
今まで科学技術みたいなものが
非常に急速に地球環境を変えてきて
過去50年ぐらいはうまくいっていて
住める場所も増えたし
クーラーで快適に過ごせるようになったし
という環境を作ってきたんですけど
今はやっぱり後戻りできないほどに
地球環境が変わってきてしまいつつあるので
ここに対しては我々は
生き物バイオの力で
少しずつマイルドな形で強制するような形
地球に優しくとか僕は好きじゃないんですけど
地球と一緒に住ませてもらうという感覚が
上から目線になってしまっていることが多くて
やっぱり生き物と一緒にという形がいいかな
と思ってはいるんです
伊藤 宏次
私も小倉さんのところと一緒で
微生物の力を使って解決しようとしている方なんですけど
200年ぐらい前とかって
遡ると普通に自然が生み出す資源だとか
消費する資源と同じぐらいの割合で
一対一で回っていたと思うんですけど
それがここ最近崩れてきたよねというのが
いろんなところで問題になっていて
気候変動も含めて
表出しているというのが現状だと思うんですね
なので我々としては
できるだけ自然の力を使って
負荷をかけない形に戻していくというのが
重要かなと思っていて
それができれば
日本だったら日本の自然1個分で収まるように
世界で見れば地球1個分の自然の中で
みんながやりくりできるようになった方が
経済もしっかり成長させて
地球にも長く住めるよねという世界が
来るのかなと思って今そういう事業をやっています
中村 多伽
ありがとうございます
小倉先生と伊藤さんにお伺いしたいんですけど
その中でも
もちろん技術によって人間は発展したし
逆に技術が
技術を使う人間によって
地球は壊されてしまうみたいな現状もある中で
今技術というものをコアにして
事業展開をされていると思うんですけど
その技術を選んだ理由とか
その技術がソリューションとして
適している理由みたいなのを
教えていただいてもいいですか
小倉 淳
はい
多分伊藤さんのところと一緒だと思うんですけど
我々植物プランクトの力で
地球環境再生みたいなことを言っているんですけど
そもそも地球環境の大破壊したのはシアノバクテリアなんですよね
今から25億年くらい前に
今まで酸素がなかった地球を酸素の世界に変えてしまった
そういった無地生物の力
地球大破壊の大先輩なので
その先輩の力を借りて何とかしたいなというのはあります
中村 多伽
ありがとうございます
兄弟の力を持っているからこそ
今も戻すために使っていこうと
ありがとうございます
伊藤 宏次
伊藤さんいかがですか
結構この微生物の力を使って
何をホストにするかというのが
正確に出るかなと思っているんですけど
我々が選んだのが海洋性の光合成細菌というもので
海に一般にいるんですけども
その細菌は光合成するのでCO2を取れるというのと
それと同時に窒素も固定できるんですね
だから必要なのは光と空気と海水で
タンパク質を作り出せるということがあるので
地球にどこにでもあるようなものを使えば
その土地で資源を生み出すことができるので
その地産地消の循環を作り出せるかなと思って
このホスト生物を選んで事業をやっています
中村 多伽
なるほどありがとうございます
なんか上田さん物申したいことが
上田 嘉紀
実は我々脱炭素化新機構でも
バイオものづくりってめちゃくちゃ注目しているんですよ
というのはなぜかというと
先ほど大倉さんおっしゃったように
エネルギーを少なくして
物を変えていけるとかそういうことがあるんですよね
小エネルギーになります
これって減らすっていうところなんですね
減らすっていうのはDXも当然使えるんですけど
バイオも使える
もう一つは減らしてそれ何作るのかっていうのは
石油とかに代替できるようなものも作っていくことができる
だから置き換えることもできるんですね
しかもCO2を食べてくれるなら
それは除去することもできるんですよ
つまり減らす置き換える除去する
全部バイオってできるんですよね
すごい産業構造変わると思ってます
皆さんの中でこれ
鼻で笑われる事業会社の方たくさんおられると思うんです
でもそういうものの方がいいと思うんですね
カーボンニュートラルの技術
上田 嘉紀
まだ可能性がある
そこに道があるだろうということで
まだまだできることあると思います
頑張ってほしいです
中村 多伽
ありがとうございます
ちょっと素人質問で恐縮なんですけど
例えば最近って微細層類だったりとか
そういうバイオの力を使うパターンもあれば
ダイレクトエアキャプチャーと呼ばれるような
直接固定するような
化学、ケミカルで固定するような技術もあると思うんですけど
それと比べてバイオの方が面白いとか優れてる点って
お三人のどなたでも結構なんですけど
教えていただいてもいいですか
小倉さんありがとうございます
小倉 淳
ダイレクトエアキャプチャーすごばらしい技術だと思うので
ぜひ皆さん活用してほしいんですけど
あれはあくまで地中に二酸化炭素を貯留したり
一部資源転換しようとするところあると思いますけれども
砂漠だとか土地がだだっぴろくて
オイルを掘った後の穴があるようなところだったら
非常にいいと思うんですけど
不幸なことに日本にはそういう地下資源というのは乏しくて
炭鉱とか一部あるかもしれませんけど
一方で地球というのは
地球じゃない
日本というのはものすごい海に囲まれた国なんですよね
そういった生物の力で今までも強制して
江戸時代とかうまくやっていた時代に戻していく方が
やっぱり国土の狭い日本には適してるんじゃないかな
いろいろ場所によって最適化が違ってくると思うので
そこをいろいろなアイディアで出していけばいいかなと思っています
ビジネス推進の課題
中村 多伽
なるほどありがとうございます
めちゃめちゃ勉強になります
次のトピックに進んでいきたいんですが
かなり私が投資していても思うのが
カーボンニュートラルとか脱炭素という言葉が付いただけで
めちゃめちゃ投資とかステークホルダーとか
集まりやすくなってはいると思うんですけど
そんな皆さんにとっての今の事業推進の課題とか
業界に対して感じている課題みたいなのがあったら
ぜひ教えていただきたいなと思っていて
どなたでも結構なんですが
伊藤さん先にお聞きしようかな
結構コア技術がありつつも
伊藤さんはビジネス畑出身というところで
そのタッグも業界に対して必要なタッグなのかなと思うんですけど
どんな感じですか
伊藤 宏次
ありがとうございます
これは我々だけじゃなくて
多分この業界全般に言えることじゃないかなと思うんですけど
我々国は結構ステークホルダーが多くて
パートナーシップがめちゃくちゃ重要なんで
そこにすごく時間とか労力はかけるようにはしています
ステークホルダーも
こういうグリーンウォッシュにならないように
学術機関とのパートナーシップが必要だったり
こういうことをやろうとすると
うちの裏ではやらないでねみたいな感じにならないように
地方自治体の方々と連携する人もあるでしょうし
大企業の皆さんを使ってスケールの力を使わせてもらう
そういったことも含めて金融機関ですよね
そういったところからちゃんとお金をいただくと
そういうことも結構重要なのかなと思うんで
全方位でのマネジメントってめちゃくちゃ重要だと思っています
それぞれに課題があって
例えばアカデミアだと
彼ら大学って予算が削られていってるので
特許を使って稼がなきゃいけないんですよ
我々パートナーシップを結ぶとやっぱり特許の問題になるので
それはやはり解決の糸口として
例えばエクイティを使って
うまく特許部分をカバーできないかだとか
そういうことはもっと考えていきたいですし
地方自治体とかでいくと
幸い我々京都の兄弟発のスタートアップで
京都府さんがZバレーの構想で
いろいろと支援していて立ち上げてくださってるんで
すごい実験もしやすいですし
いろんな方々とお会いして
交流できることができるんですけど
じゃあこれを山口でやりますとか
他の地方自治体でやりますって言った時に
同じようにスケールしますかっていうのは一個課題ですよね
最後大企業の皆さんでいくと
やはり完成されたものを持ってきてください
っていうような感じがやっぱり多いんですよね
このプロジェクトこの事業っていうのは
結構長い時間をかけて
徐々に作り上げて
一緒に作り上げなきゃいけないので
そこのご一緒できるポイントを
できるだけ早く手前に持ってきてもらうっていうのが
大切りを一緒にしなきゃいけないと思うんですが
そこをぜひ付き合っていただけたら
っていうのが課題というか
やらなきゃいけないことかなと思ってやってます
国際的なルールの整合性
中村 多伽
ありがとうございます
課題としてまさに長期間で取り組まないと
解決されないものっていう文脈があるからこそ
短年度結果でんの?みたいな世界観だと
できないっていう話だと思うんですけど
イエナさんの森を作る
まさに超超ロングプランというか
プロジェクトかなと思ってて
どうですか?ステークホルダーの皆さんとのやり取り
清水 イアン
そうですね
課題ってキーワードについて今
内省をしてたんですけど
たぶん一番はルールの部分ですかね
私たちの場合は
国際的なルールの部分もまだまだ
これから決まっていくっていう段階が
一面ではありますし
それが決まったところであるいは
各国においてもいろんなルールが
決まってきてるんですけど
それも決まってもすぐ変わるし
ルールが決まっても
ここの人がルールを作って
それが政府に通りましたって言っても
アフリカの場合はそのルールをあんまり
林野町みたいなところの人が
正しく把握してないみたいなことが
あったりとかして
いやけど温国はこういう風に言ってますよね
みたいな
この書面にサインしていただけないですか
って言っても
なんだこの書面はみたいな
そういう局面とか結構あったりするので
各国におけるルールっていうところは
割と大きいハードルじゃないですけど
その分エンゲージメントのコストが非常に
コースも含めて上がってくるので
そこは面倒くさいなと
これうちら本当はやらないでいい仕事だよね
っていうのはありますけど
けどそれもチャンスで
それを私たちが今
結構どの国に行っても
割とフロントランナーなんですよ
ガーナでもそうですし
モザンビークでもそうですし
シエラリーノでもそうですし
そういうところですごくステークウォーターの方々と
良好な関係性を今構築できていて
そうすると彼らからすると
いやあいつらはいいやつらだよね
日本よりも多分世界のどこよりも
そういったあいつらいいやつらだよね
的な感覚が
非常にそのリターンは非常に大きい
土壌ではあると思うので
その課題もチャンスに転化しながら
今は地道にやっているっていうところですかね
中村 多伽
ありがとうございます
グローバルに展開されていると
クライアントは日本だけど
吸収する場所はアフリカみたいな
国をまたいでの
ルールの適合みたいなのが
必要だと思うんですけど
具体的にその
一番インパクトの大きいルールって
どういうものがあるんですか
清水 イアン
日本で行くと
今後GXリーグがどういう形で
ルールを決めていくのかみたいなのは
それなりに
GXリーグって
日本脱炭素化していこうみたいな
カーボンニュートラル2050言っちゃったから
どうにかして企業を巻き込んでやっていくぞ
っていう計算書の枠組みですけど
そこの中で
カーボンクレジットどう活用されていくか
っていうところが
中村 多伽
一つ日本に関しては大きなルールですよね
前をお伺いして
そんなのあったんだって勉強になったのが
例えばガーナで
ガーナで森を作っている日本企業が
それを買った場合
ガーナの吸収量じゃなくて
日本の吸収量として換算させる
みたいなのがめっちゃ大変
清水 イアン
大変というか調整が必要
相当調整って言うんですけど
英語だと
corresponding adjustmentって言うんですけど
それをやるのは
ガーナ側で手続きが必要なんですけど
それをやると
カーボンクレジットの取引で言うと
1トンあたりプラス数ドルみたいな取引になるので
バイヤーは嫌がるし
僕はそんなに心配していないです
相当調整必ずしもついていかなきゃいけないというわけではないですし
私たちディベロッパーっていうのは
私たちはプロジェクトを作る側なので
エコシステムの中でもポジションとしては
プロジェクトディベロッパーと呼ばれたりするんですけど
私たちはそこに対して
いろいろプラスアルファをやっているわけですが
私たちは法律が結局どうなろうと
カーボンクレジットというマーケット
全てがトンザしない限りは
何かしらポジションがあるんですよ
クライアントが日本である必要も
極端な話ないですし
例えばシンガポールとガーナという国が
二国間契約を結んでいたりとか
スイスとガーナが二国間契約を結んでいたりとか
結構行く方向はいっぱいあるという中で
私たちのマーケットに対するバリューアッドというのは
一つ日本のファイナンスをもっともっと
そういったプロジェクトに流していくところにもあるのかな
というふうに思っていて
日本の営業にはかなり重点的に
僕が力を入れていますけど
今韓国の大型自動車メーカーが
うちらのプロジェクトを検討してくれていたりとか
ドイツの大型自動車メーカーが
うちらのプロジェクトを検討していたりしてくれているので
そうですね
いろいろ分散しながらリスクは
そういうふうにヘッジしていこうということをやっています
中村 多伽
ありがとうございます
やっぱり大企業は排出量取引の文脈で
すごい金の出し手がめちゃめちゃ増えてきたなという感覚があるんですけど
ちょっと長崎さんにお伺いしたいのが
結構最終消費者というか
CM系に展開されていると思っていて
それはそれでまたちょっと理解のハードルがあるのかなとか
巻き込まれる人の規模感にハードルがあったりするのかなと思っているんですけど
どう見られていますか
波崎 大知
ありがとうございます
今私たち観光領域なんですけども
ターゲットは完全に今インバウンドの中でも
アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパという
この環境意識に対してめちゃくちゃ意識が高い人たち
かつそこに対してプラスでお金を出してくれる
そういった人たちがやっぱりメインのターゲットになってしまっています
これは日本人に対して
本当にこの観光素晴らしいのを体験してほしいという
純粋な気持ちとは裏腹に
それでしっかりお金を出してくれる人がいるのかというところの話と
そこに対してどこまで想像力とか意識を持っているかというところは
そこに対してお金を出すかどうかというところの
結構大きな判断軸
意思決定の判断軸になってくるなと思っていて
ここは結構その辺難しいところを感じていますね
中村 多伽
日本人の方が少ない
波崎 大知
人によると思いますが
そうですね
中村 多伽
ありがとうございます
すごい不思議だなと思っているんですよ
日本ってこんなに
京都とかもめちゃめちゃ山近くて
カーボンニュートラルの意義
中村 多伽
鴨川もど真ん中に流れていて
割と自然とか近い距離感にあると思うんですけど
環境意識の低さみたいなのが結構よく言われるし
実際BCGが出しているレポートとかでも
消費者の環境意識が他よりも低いみたいな
中国よりも低いみたいなレポートとかも出てたりして
伊藤 宏次
なんでだと思います?
波崎 大知
これは海外の方が日本に来た時に
緑があるだけで素敵でっていう話をされるんですよね
多分それだけ豊かなんだなっていうふうに思いますし
私がこの後の話もつながるかもしれないですけど
皆さんに問いかけたいのは
2030年とか2050年における
ディストピアといいますか
最悪の未来っていうものに対しての解像度って
どんな感じなのかなっていうところが一つ
その最悪の未来っていうのを想像した時に
それでも守り抜きたい
本当に最愛のものとか大切なものって何だろうっていう
その問いに出た時に私は
結構八木島の森の中で佇む時の感覚だったりとか
実家長獅子っていう海に囲まれた街なんですけど
実家水産中卸市でやってまして
海に沈んでいく時の感覚だったりとか
結構個人的な喜びとか心地よさっていうところが
2030年50年残ってるかって言われた時に
ちょっとやばいなっていう話と
現実ラインは私自身もともと水産中卸事業の3代目で
このまま暮らしていくっていう時に
このまま経営がしていけない
地域や魚のこと考えないと暮らしていけないっていう
そういうどちらかというと最初ディストピア的な
個人的な話がある中で
でもそれでも喜びとか心地よさって何だろう
っていうのを考えた時に
今の授業やろうっていう
そういう取り組みを始めてるので
ここにいる皆さんにも本当に
最悪の未来って何なんだろう
それでも大切にしていきたい
愛すべきものとか守り抜けないものって
何なんだろうかっていう
それぞれの偏愛みたいなものがあると
じゃあ次のアクションって生まれるのかな
中村 多伽
っていう風に思ってます
ありがとうございます
脱炭素技術の普及
中村 多伽
ちょっとそれね皆さんと一緒にせっかくだから
考えてみたいんです
排出量取引に関わらず
カーボンニュートラルって
前地球温暖化大変だから
みんなで気をつけようねの時に比べると
圧倒的にビジネスチャンスが増えて
そこに何の思想もなくても
参入する人がたくさん出てきて
それはそれでめちゃめちゃいいことだと思ってるんですけど
ビジネスとして成功する上でも
私はそこに思想がないとコモディティ化して
結果的にビジネスとして負けていくんじゃないか
というのもあって
そもそもなぜ私たちはこの地球を
私たちがここにいる全員
生きてる間は大丈夫ですよ
大変なこともたくさんあるけど
死にはしないことの方が多いまだ
と思うんですよ
けどそれでも絶対に守らなきゃいけない
みたいな気持ちがどっかにあって
どうして私たちはそもそも地球を
守り再生していくのか
さっき小倉さんのお話でめちゃめちゃよかったのが
どうやって共に生きていくのか
っていう視点にならないといけないよね
っていうお話があったと思うんですけど
それもうちょっとだけ伺ってもいいですか
共に生きるっていうのはどういうふうに捉えられてますか
小倉 淳
今のものすごくいいお話に対して
ちょっと変化球になるんですけど
僕はプレイヤー側としては思想を持って
理想を持ってやっていかなきゃいけないと思うんですけど
脱炭素技術そのものはコモディティ化しないと
普及しないと思うんですよ
何が問題かっていうと
今地球上で循環している二酸化炭素って
8000億トンあるんです
8000億トンのうち
人間以外が脱入れしているものが
7600億トンあって
400億トンだけなんですよ人間が出して
それはそれで問題なんです
それが二酸化炭素今まで並行を足していたのが
増え続けている原因なので減らさないといけないんですけど
だから地球上で
人間が一番二酸化炭素を出しているんじゃないか
みたいなのは逆に思い上がりで
やっぱり地球と人間という関係を見た時に
やっぱり人間のほうがちっぽけなんだけど
そのちっぽけな人間が
これだけの影響を出しちゃっているので
いろんな多様性条約なんかも考えてみると
ものすごい勢いで生き物が死滅しているわけですよね
そこは人間のエゴでやってしまったことだから
そこは何とか戻していかないといけないというのが
僕の言っていた強制で
あとはもう一言だけ関係ないことを言うと
400億トン出しているうちの
日本が出しているのってたかたか10億トンなんですよ
10億トンのうち
全部ゼロにしたって390億トンにしかならないので
やっぱり日本発で結局グローバルに通用する
コモディティな技術を
日本発じゃなくてもいいんですけど
作っていかないと
地球環境問題は解決できないと思っているので
ちょっとごめんなさい
キャッチボールになっていないと思うんですけど
長期的な取り組みと未来
中村 多伽
今考えていたことです
いやいやめちゃめちゃいいと思います
思想は持つけれども
技術自体は圧倒的に広がらないと
そもそも400っていうもの自体が
減っていかないよねというところだと思うんですけど
上田さんなんか
いろんなポートフォリオを持たれていて
上田 嘉紀
どう見られていますか
そうですね
まさに我々投資している企業さんには
ぜひ外貨をしっかり稼いでほしいと思っているところが
実は大きくて
それは先ほど小倉さんおっしゃったように
普及していってほしいっていうのがすごくあります
普及すればするほどいいんだろうなと思っています
先ほどからのハイスケンの話とは
全く反対の立場に私はなるんですけど
ハイスケンって基本的には国連
まさにこの京都で定められた京都議定書
これで発生した京都メカニズムという
クレジットがあるわけですけど
これって基本的には先進国から途上国にお金を流すという
そのための仕組みであり
先ほどイアンさんおっしゃったように
適応できる国
冷房使えるところはもういいんですよね
それができないところに対して
ちょっとお金を出していくとか
そんなことがベースにあるところから
発展してきているんですよね
日本はそれを一生懸命やるよりは
先ほど小倉さんがおっしゃったような
きちんと技術を開発し
減らすことをできるようにして
世界に貢献することもまだできるだろうと
皆さんいろんな技術本当にお持ちなんですよね
そこをやっぱり一生懸命
時間をかけて開発してほしいんです
すぐにできません
スタートアップでもやっぱり3年から5年潜って
7、8年後にようやくプロダクトが復旧してくる
プロジェクトファイナンスをやっていても
やっぱり数年かけて準備をして
その後20年30年運転をするという
そういう生きの長い話なんですよね
今すぐ変えろとか今すぐゼロにしろって
絶対無理なんですよね
そういう長い時間軸を持って
何をやらないといけないのか
今考えないといけないと思っています
中村 多伽
ありがとうございます
伊藤さんにもお伺いしたいんですけど
元々の現体験があられて
CBO部にジョインされたということだと思うんですけど
今の技術と自分の現体験みたいなのって
どんな風にリンクしてるんですか?
伊藤 宏次
僕の現体験は
カリフォルニアで2022年末に大洪水が起きて
カリフォルニア自体は灰色の山が結構あるんですけど
真緑になるぐらい雨が降って
すごい綺麗だったんですけど
イチゴ農家とかも水浸しになるんで
1年の売上が吹っ飛んで
来年の作付けにも影響が出ますみたいな
そういうような状況だったんですよね
そういうのを目の前で見ると
やっぱりこれ削減する方法なんとかないのかな
みたいなのを探し出すんですけど
シリコンバレーに行ったとしても
そういう技術ってほんとなかなかなくて
そういうことを考えようとしても
実際にやれるテクノロジーって
出てきてないのかなっていうのは
思っているんです
その中でバイオは
まだまだポテンシャルがあると思っていて
たまたまシンビオブっていう会社の
やってることが面白かったので
ジョインしたんですけども
でもやっぱり全世界
今これから本当に
この削減に向かって
前向きを進めている状況なんじゃないかな
清水 イアン
っていうのは思っています
中村 多伽
ありがとうございます
せっかくなんで
みんなでこのタイトルにもあるように
総力戦で達成するには
って書いてあるんですけど
総力戦でさえ達成できるのかみたいな
ぶっちゃけ皆さん今どう思っているのか
伺ってみたいんですけど
どうですかイアンさんとか
清水 イアン
どうなんですかね
今皆さんのお話聞いて
僕が感じているのは
先ほどおっしゃった
減らす置き換える吸収する
っていうところに対して
いかに経済を作っていくのか
っていうことだと思っていて
例えばサイエネもそうですけど
補助金があったりもしましたけど
そこに経済が生まれた瞬間に
一気に伸びたわけじゃないですか
そういったことを
もっともっといろんなところで
増やしていかなきゃいけない
っていうふうに思っていて
その一部の中では
フィット制度みたいな感じで
補助金でどうにかなるっていう枠を超えた
完全に新しいシステムを作らないと
そこにどう頑張っても資本が流れない
っていう領域もあると思っていて
自然の再生とかは
そこにまさに当たると思うんですよ
その盛り増やしてお金にする方法なんて
元来の経済では
もともと無理なので
そこに対してはクレジットっていう
新しいシステムを作って
そこにしっかりと経済が伴うような形を
なんとか頑張って
2,30年もっと時間かけて
人間がようやく
作り上げてきましたっていう
非常に僕は
稀有な文明の発展だと思うんですね
それをいかに応援していけるかっていうところが
一つ重要なのかなという風に思っていて
そういった歴史感を持ちながら
例えばカーボンクレジットに関しては
見ることが必要なのかな
という風に思っています
全部がどうなるか
っていうことに関しては
もう分かんないです
正直
極端な話どうでもいい
とも思っています
どういうことかっていうと
世界が破綻しようが
破綻しまいが
僕個人の動き方は変わらない
っていう風に思っていて
結局そうだと思うんですよ
誰もがそうだと思います
なので
この先どうなるかっていうのは
あんま考えないです
自分がその中で
どう動けば一番ランドスケープ再生できるかな
っていうところを
ひたすら毎日考えるっていう方が
よっぽど時間の使い方としては
いいのかなと
そう思っています
上田 嘉紀
私のスライドをちょっと
清水 イアン
出したいんですけど
上田 嘉紀
スライド出ますか
えっとですね
中村 多伽
運営さん後ろに
スライドを開発してもらっていいですか
カーボンニュートラルの重要性
上田 嘉紀
スライド出してもらえます
先ほど
ご説明した資料の中のここを
我々分野を一応
20Aから順番に
定めているんですね
このその他Tってあるでしょ
その他T
これ何か
今ないかもしれないもの
これをね
やっぱり作っていかないと
いけないんじゃないかなと思っています
すごい我々謙虚だと思いません
なんか全部自分が知ってるっていうわけじゃなくて
皆さんにも期待したい
まだ見ぬ
技術とか方法があるはずなんですよね
このTを設けたのは
まさにそういうものを期待してます
総力戦という意味では
総力戦でいろんなものをやらないといけない
これは
うちのホームページに出てますので
またご覧いただければと思いますけれども
あとは仲間ですよね
たぶん
IVS初めて参加された方
一人ぼっちになる
時間ってありません
やっぱり孤独ですよね
それじゃダメなんですよね
やっぱりこのカーボンニュートラル
私脱炭素っていうのはちょっと
教条的で宗教的なんで
会社名なんで言いますけど
カーボンニュートラルのほうが
いいと思っていて
みんなで一緒に協力していく必要があるかな
というふうに思っています
ビジネスモデルと農業技術
中村 多伽
ありがとうございます
小倉先生どうですか
ぶっちゃけできますかね
小倉 淳
僕は
カーボンニュートラルはできると思いますし
どっちかというとカーボンニュートラルにした後
カーボンコントロールして
二酸化炭素濃度を
一定化させるような
そういう仕組みもできると思う
2050年までというかわからないんですけど
2070年くらいまでできると思うんですけど
ぜひ作っていきたい
その時にやっぱり重要なのが
我々もディープテックというか
技術科学サイエンス
そこからの畑ではあるんですけど
やっぱり技術だけだと
何ともならないところがあって
やっぱり国家的な取り組みだとか
取り組み非常に重要で
多分皆さんが思っているのは
この間の討論会聞いて
トランプ大統領にまた戻るんじゃないかと
そうなってくると
パリ協定から外れて
アメリカは脱炭素やらなくなるんじゃないか
みたいなことがあると思うんですけど
僕は逆にトランプみたいな人に
二酸化炭素吸収ビジネスやらせてはいいと思うんですよね
だからあれがきちっと
アメリカでビジネス化することが
地球問題を解決するのが重要だなと思うので
そこらへんは全然専門じゃないので
皆さんに頑張っていただきたいと思います
ありがとうございます
中村 多伽
まさにその
吸収する技術だけじゃなくて
それをみんながやりたいと思うとか
いろんなビジネスプレイヤーが参画する
永続的な仕組み
っていうのができるといいなっていうのは
まさに私も思っているところで
上田さんも投資されている
坂本中さんが
イアンさんもやってらっしゃる
まさにアグリフォレストっていう
今までバンバン盛り切り開いて
焼き渡してたところに
きっかけを
どういうことかというと
例えばコーヒーとかって
実は単位性がかなり高くて
火に出しちゃうと逆に
ダメになっちゃう
日陰の方がいい品質になる植物なんですね
コーヒーを植えるところに
ちゃんと木を植えていこうと
コーヒーも植えるし
他の木も植えるし
そうすると
美味しいコーヒーになって
高値で販売できますよというのを
途上国でやってるんですね
そうすると
農家の方々も
消費者の役割
中村 多伽
現地に住んでいる方々も
木を植えるということが
経済的なインセンティブになっていく
実際
このサードウェーブ
コーヒーの流れで
めちゃめちゃ伸びてるんですよ
コーヒー事業が
焙煎屋さんもすごい買うし
坂本中さんが
めっちゃ伸びてていいんですけど
じゃあ全員コーヒー育てるかというと
もちろんそういうわけにはいかない
コーヒー以外の何かが必要で
ぜひ会場の皆さんと
次に開発できていったらいいな
というのを思っているので
ビジネスチャンス探しているという
手を挙げてくださった方
ぜひ一緒に考えていただけたらと思っております
最後ちょっとあと5分程度なので
今日ここに来ていただいた
皆さん
新しいビジネスにチャレンジしたい方
というのもいらっしゃいますけど
そもそも私たちは生活者
ではあるので
消費者として技術とか持ってなくても
明日なんかできることないのかしら
というのをお話しできればと思っておりまして
長崎さん
波崎 大知
いかがですか
ありがとうございます
一言で言うならば
ぜひ薬師間に遊びに来ていただければ
中村 多伽
と思っています
波崎 大知
今の冗談として
2つあるなと思っていて
イアンさんの動きにつながると思うんですけど
土作りと
あとは森作り
の2つって
すごい大事だなという風に
個人的には思っています
よく地球温暖化
このカーボンニュートラルというときに
何が話されるかというときに
地球が病気になっているというか
熱が上がっている
これは約1万年前の縄文時代
人口100万人になったところから
2050年の段階どうなっているかというときに
約100億人という
1万倍に人口が増えている中で
そのときに
エネルギー量ってどうなっているのかという話でいくと
エネルギー量は20万倍
使っているという風になっている
20万倍エネルギー使っているのは
それだけ熱量って上がるよねという
すごいシンプルな話なんですけど
そのときによく脱炭素という
文脈で本当に
地質を固定する3つの先の話がありましたけど
結構そもそも水循環
こそが地球温暖化の
支援じゃないかという話がされている
側面もあって
水循環って何かというと
例えば土壌が固いと
水を吸収しないんですけど
土壌が柔らかいと水を吸収しますと
その後森
木1本あたりがどんな冷却効果をもたらすか
といったときに
木1本あたり多分イアンさん詳しいと思うんですけど
クーラー2基分の
冷却効果をもたらす
と言われていて
シンプルに地質を固定する動向
というよりも
もちろん外的な要因はありますけど
水循環を整えていく
土を柔らかくしていくとか
木を植えていくとか
そういう
地球環境を冷やしていくという動きって
結構一人一人シンプルにできるな
というのは思うのと
さっき前に話した
自分の偏愛とかディストピアみたいなことを
考えたときに
例えば旅に関しても
お金を企業が
一つ一つ出すのに
規制があるように
消費にあたって
CO2排出量のレギュレーションがあって
私出張できません
という世界がヨーロッパやアメリカでは生まれている中で
私旅めちゃくちゃ好きなんで
そんなレギュレーション生まれたら
めちゃくちゃ嫌だというか我慢できないんですよね
そういうときになったときに
旅というやり方を
もっと変えていきたい
っていう
規制がどんどん厳しくなっていくとか
私たちの一人一人の暮らしに
規制が変わってくるときに
それはやり続けたいとか興味がある
っていうテーマがあったら
それをどうしたらグリーンに変えていけるか
っていうところは一人一人ができることかな
と思っています
中村 多伽
長くなっちゃいましたけど
ありがとうございます
伊藤さんいかがですか
伊藤 宏次
ありがとうございます
僕は皆さん当事者意識を持ってもらう
っていうのが一番重要かな
と思っていて
上からとかじゃなくて全くなくて
例えばスーパーに行ったときに
良さそうなものって
何か置いてあると思うんですけど
そういうのを手に取ってみるだとか
あとは薬師マンに行かれるっていうのは
僕マジな話だと思っていて
結構いろんな世界に行くと環境の変化で
影響を受けている場所っていろいろあると思うんで
旅行を行ってみる
自然を感じてみるっていうのも
あと大企業だとかビジネスの
関わっていらっしゃる方も
カーボンクレジット買ってみようかっていうのも
一個手だと思いますし
あれだけ上田さんの資料で対案が示されている
っていうのは結構希望しかないんじゃないかな
と思っていて
あらゆるところで皆さんがやれること
関われることって多いんじゃないかなと思うので
明日から何か自分の近くで
この環境に資するようなこと
何だろうみたいなところで一個
前に進めていただけると
すごくいいんじゃないかなと思いました
中村 多伽
ありがとうございます
小倉先生何かありますか
上田 嘉紀
はい
小倉 淳
やっぱり
各自がですね
考えていかないと何ともならない
というところに来ていると思うんですけど
やっぱり例えば食品でいうと
国産の食品だと
安全性が高いとかそんな風に思って
多少外国産の食材よりも
高く買ったりしますよね
ああいう風な感じで
今後例えばエコラベルっていう制度が
ヨーロッパなんかでもあるんですけど
そういうのが日本にも入ってきた時に
やっぱり環境に対する負荷が低い
っていうものを
良いものだと捉えて
これは付いてないものに比べても
多少高くても買う
これは外国産の食材じゃなくて
国産の食材を買うっていうのと
同じくらいの意識になってくれば
いいのかなと思っていますので
そういった近未来を
多分教育も大事だと思うんですよね
白クマが可哀想じゃなくて
自分たちが可哀想になってきているので
ぜひ
小学校レベルから
どんどん教育を変えていくっていうのが
重要かなと思います
中村 多伽
ありがとうございます
白クマに殺されるが
すごいセンセーショナルで
今日はめちゃめちゃ印象に残ったんですけど
私からも一つ
食べてというフードロスを
フードロスになりそうなものを
引き取るようなアプリを作っている会社さんが
ありまして
フードロスって実は
かなり
ゴミとして出ると
焼却という意味で
炭素排出量が
もともと高いセクターなんですけど
そういう意味で
フードロスを減らす
食べ残しをなくすというだけでも
実はめちゃめちゃ脱炭素に貢献できると
なぜなら食品って
水分量がめちゃめちゃ多くて
普通のゴミに比べて
焼却のエネルギーが7倍くらい
必要なんですね
カーボンニュートラル目標の達成
中村 多伽
皆さん明日からできることとしては
食べ残しはしないと
今日もいろんな飲み会行かれると思いますが
食べられる範囲で
食べられない範囲が来たら全部食べる
というのをぜひやっていただけたら
と思っております
あと1分程度ですか何か言い残したことがある方
いらっしゃいますか
上田 嘉紀
締めの言葉を
締めじゃないですけど
ぜひ皆さんの中で
一緒に
活動されたいという方
人材募集中です
もう一つ案件も募集しています
日本に悲劇のあるような
自衛知事を削減できるような案件
きちんと収益性があるような
見通せそうなもの
こういったものを探していますので
みんなで一緒にやっていくというのは
すごい大事だと思っていて
ぜひ一緒に仲間になっていただきたいなと
思っています
株主さんになっていただくかどうか
個別にご相談ください
清水 イアン
ありがとうございます
資料送らせていただきます
中村 多伽
よかったよかった
ここで連携できて
本日は素敵なお話をありがとうございました
ご視聴いただいた皆様ありがとうございました
これで終わりたいと思います
59:07

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