教育無償化の立場
どうもこんにちは、いとまです。教員をしながら整理収納アドバイザー補授当てサイト&アンファンでパパブローガーとして発信をしたりしております。
今日のお話は、教員だけど教育無償化には反対ですという話をしたいと思います。
最近ニュースで話題になっている高校の無償化ですね。高校のお金が無料になるということを政府が発表しているというところで、
これは私立高校にも当てはまると。無償化というよりも実質無償化ですかね。補助金を上げるとかね。
所得制限を撤廃してなんてことで、いわゆるお金を配るということだと思うんですけども、いろんなメリット・デメリットがある中だし、いろんな方がいろんな意見を言っているんですが、僕は基本的には反対なんですね。
その話をしていきたいと思います。反対とはいえ、メリットはもちろんあるわけですよね。
もちろん一番のメリットは受験生が得る家計が助かるってことですよね。あとは選択肢が広がる。
東京で中学校の教員をやっていると、経済的にどうしてもとりあえず高校しか行けないと、私立には行けないというご過程もあったりして、
自分の学力とか自分のしたいことを考えて、本当はこの私立に行けたらいいんだけど、やっぱり私立は行けないから公立に行くしかない。
でも自分の学力としたいことに見合う都立っていうのはなかなかなくて、諦めるしかないとか。
あとは2日の高校に行きたかったんだけど、2日の都立っていうのは自分はなかなか入れなくて、だからしょうがないから工業高校とか商業高校に行く。
別にそういう商業工業興味ないんだけど、都立残ってるのはそこしかないなんてとこでそこに行くなんていう子も少なくないんですよ。
そういう子たちが自分がしたいような分野じゃない高校にとりあえず入った場合、モチベーションって下がりますよね。
そこに行って新しい発見をして、そこで本当にしたいことが見つかるなんてこともあるとは思うんですけど、
基本的にはこんな高校別に行きたくなかったっていう状態から始まりますので、勉強するモチベーションは下がるし、やっぱり工業高校商業高校とかの中退率っていうのは高いんですよね。
本当に勉強したくて行ってる子もいる反面、そこしか入らなかったからっていう、そういう子たちもいるような状況が東京にはあるんですね。
これが私立も無償化になってくると解消されますよね。自分が行きたい高校に行けると。
もちろん学力テストはあるから、ある程度の成績がないといけないところもいっぱいあるんですけど、お金がないからいけないっていう、そこのハードルはなくなるかなっていうふうには思います。
ここはね1個メリットではあると思いますね。僕がちょっと思うデメリットというかね、自分には関係ないことなんですけども、一定の基準、一定の人気よりも下の方の公立高校の人気というかね、希望者数は減るだろうなっていうふうに思いますね。
これまでは私立行けないからしょうがなく入るっていう、行くっていう、そういう意味で入学者数をキープしていた高校もそんなことなくなってくるので、やっぱり公立高校、人気の公立高校の希望者数は減ってくるだろうなっていうふうに思います。
やっぱり同じような学力の公立、私立であれば、私立のほうが施設が良かったりするなんてこともありますから、それは私立のほうに流れるだろうなっていうふうに思いますね。
ここは僕からすれば関係ないことなので、全然デメリットとは思ってないんですけども、僕が一番無償化になることで嫌だなって思うことが一個あって、これをテレビとかニュースとかであまりこれを言ってる人を見たことがないんですが、全部無償化にしちゃったら学ばないんじゃないのかなっていうふうに思うんですよね。
最近僕、何かを学ぼうと思ったらお金払って学んでるんですよ。セミナーとかもね。お金を払うとやっぱりその分しっかり覚えようとかね、思って積極的に学ぼうとするんですよ。
でも、全部無料になってしまうと、与えられるのが当たり前になって学ばないと思うんですよね。
中学校、公立の中学校と同じで、給食も無料だから残すし捨てるし、タブレットも無料で配布されている。雑事扱うし壊すし。
別に勉強しなくても進級をできるわけですよ。全部も与えられているんですよ。それが当たり前になってありがたいという気持ちも失って、学ぼうとする子はもちろんいるけど、全然学ばない子もいるし、与えられて当たり前みたいな親もいるわけですよね。
そういうのが高校でも増えるんじゃないかなというふうに思うんですよね。
結局、最初言った話に戻っちゃうんですけど、公立に行きたいんだけど、なかなかそれに見合う学力がないと。
でも私立に行く余裕もない。
そうなったら、やっぱりその公立高校に行かなきゃということで、一生懸命勉強すると思うんですね。
もちろん落ちるかもしれないんですけど、一回勉強しますよね。
勉強するか考えますよね。どうしようかって。
でも私立が無償化になると、努力しないまま、でもこの高校無料で入るから私立行っちゃえということで、勉強しないまま、努力しないまま、今の状態で入れるところの私立に入ってOKになっちゃうんですよね。
そうすると何も努力もせずに無料で高校に入ると。
そうすると別に自分で合格を勝ち取ったっていう感じもないまま高校生活に突入して、また中学校生活と同じような感覚で高校時代を過ごす。
だらだら過ごす。別に勉強もせずに。
ただ高校生っていう、そういうモラトリアムに突入するだけで何の意味もないのかなっていうふうに思っちゃう。
そういう人が増えちゃったりするのかなとか思ったりもしますね。
教育への資金配分
さらに困るのが、そういう受験生が集まってしまった学校の先生ね。
この授業も結構地獄かなって思うんですよね。
何も勉強する気もなく、ただ入ってきた子たちと授業をする。
これなかなか辛いですよ。
中学校と違って高校、そんなに高速とかもないでしょうし、強制力もないと思うんですね。
もちろんね、本当に良くなかったら退学させるっていうね、そういう選択肢もあるんですけど。
正直遊びに来てるような子たちに対して授業ってできるのかな。授業が成立するのかなっていうふうに思ったりしますね。
せっかく志を持って高校教師になって、自分はこういうことを教えたいなんていうふうに思って。
勤務したにもかかわらず、授業をする相手が全く授業に関して興味を持ってない状態で始める。
なかなか辛いですよね。
まだ中学生の方がそこら辺、こっちの強制力も効きますから、やる気があるなしに関わらず静かに聞くとかはすると思うんですけど、
高校生になるとそうもいかないでしょうから、なかなか授業をする方からしても辛いよなっていうふうに思いますね。
ちょっと辞めちゃう先生とかもいるかもしれませんね。
なので、こういう理由から僕は高校無償化っていうのはちょっと反対かなっていうふうに思うんですよ。
教育に対して政府がお金を出すっていうのはいいんですよ。
いいんですけど、結局お金配りですよね。
結局お金配ったり与えたり無料とかそういう言葉だけで国民のために何かしてるつもりになってる。
そういうのが嫌ですよね。
そんなのがずっと続くから、やっぱり日本人って貧乏精神が抜けないというか、
何かあれば高いとか、お金取るのかとか、無料じゃねえのかとかそういうクレームもありますよね。
それって結局こういうところにあるのかなとかって思うんですよ。
何でもかんでも与えて無料にするのが当たり前みたいなふうになってると、
何か学ぶことに対してお金を払ったり、
サービスを受けるときにお金取るのかよとか、高いとかね。
そういうふうにすぐに思ってしまう。
そういう気持ちを育ててることにもなったりしてるのかなとか思ったりしてね。
だからこういう何でもかんでも無料とかお金を出すとかお金配るとかっていうのは僕はあまり好きじゃないですね。
分かんない、お金配っとけばお前ら喜ぶんだろうみたいな、そんなふうに思われたりしてるのかなとか思ったりもしますね。
だから教育にお金を払うんであれば、もっと学校の中身、
学校の設備のICT化とか教員を増やすとかね。
教員を増やして予算つけてね。
教員一人あたりの働く時間とか業務内容を減らして余裕作って。
教員がクリエイティブなことができるようにするとかね。
したほうが僕はいいなっていうふうに教員の立場からすると思うんですよね。
子どもとか家庭に対してだけの補助じゃなくてね。
学校教育の現場の方にも回してほしいよなって思ったりもします。
部活を完全に外部に委託するための予算に使うだとか。
なければ教員の部活する時の手当を上げるとかね。
こっち側にちょっとお金を使ってほしいかなというふうに僕は思いますね。
無償化は無償化でメリットもあるんだけども、僕はそう思うという話ですね。
はい、いかがだったでしょうか。
今日は教育の無償化について僕は反対ですということでお話をしました。
勉強で学ぶんだったらお金払った方がいいですよ。
その方が一生懸命になるからね。
何でもかんでも無料は良くないと思います。
僕も春休み中に英語の自主研修をするんですけども、
1日1万円自費で払って勉強してきますよ。
自分でお金払った方がワクワクするし勉強しようかなという気持ちになるんですよね。
はい、ということで今日の放送がいいなと思ったらいいね、コメント、フォローよろしくお願いします。
では本日はこの辺で終わりたいと思います。