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2022-05-03

【著者の声 #8】『どろどろの聖書』清涼院流水さん(作家/英訳者)

【著者の声シリーズ】
人生を豊かにする一冊を書いた著者のお話を届けることで、
ひとりでも多くの人にほんと著者の方の魅力を知ってもらいたい。
そして本の世界を元気にしたい......

石田衣良と編集部の思いから立ち上がったプロジェクトです。


【清涼院流水さんへのインタビュー(全編)】
Talk.1 聖書の愛憎劇から見る人間の真実〈5月3日(火)公開〉
https://youtu.be/Pwx7_DBiJ3E
Talk.2 「残り10%」の聖書の謎とは?〈5月6日(金)公開〉
https://youtu.be/Gf8q37iN0y4
Talk.3 40代以上が新たなことを最短で学ぶコツ〈5月10日(火)公開〉
https://youtu.be/uxCJ4a1L-Pc
Talk.4 26年間、作家を続けてこられた理由〈5月13日(金)公開〉
https://youtu.be/-AFt-ezAfLQ

再生リスト | https://bit.ly/36mSv2m


【プロフィール】せいりょういん・りゅうすい/1974年、兵庫県生まれ。作家・英訳者。「The BBB(作家の英語圏進出プロジェクト)」編集長。京都大学在学中、『コズミック』(講談社)で第2回メフィスト賞を受賞。以後、著作多数。TOEICテストで満点を5回獲得。「社会人英語部」では部員のTOEIC平均スコアを900点台に導く。2020年7月20日に受洗し、カトリック信徒となる。

『どろどろの聖書』 https://amzn.to/3sPoErE


【聞き手/早川洋平】はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表。羽生結弦、よしもとばなな、横尾忠則らトップランナーから戦争体験者までジャンルを超えてインタビュー。声のメディア(Podcast)のプロデュースにも注力し、手がけた番組の累計ダウンロードは 2億6千万回を超える。『横浜美術館「ラジオ美術館」』『多摩大チャンネル』などプロデュース多数。
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コロナ禍の今だから、この聖書を知ってほしいっていう意味では、自分の中ですごい必然性があったっていうか、今がまさにこれ世に問うタイミングなんじゃないかと。
さあ、今日はですね、作家で英訳者の清涼院流水さんをお招きしてお話を伺いたいと思います。流水さん、よろしくお願いします。
どうもこんにちは、よろしくお願いします。
古くは僕のポッドキャスト番組、人生を変える一冊時代からですね、インタビューさせていただきました。
今日で通算でもほんと5回目とか。
早川さん、ものすごいたくさんの方、インタビューされてきましたけど、2009年僕と出会った頃から、いまだにインタビューされてる方ってあんまりいらっしゃらないかもしれないっていうぐらいですよね。
そう、何回もインタビューするもんではないと思うので。
ああ、そうですね。でも本当にそう、まあそういう意味でもおかげさまでね、ここまでなんとかさせていただき、そして流水さんにこうやってね、今日またお話伺えることを非常に楽しみにしていたんですけども、
早速ですけど、今日はですね、
いろいろお話伺っていきたいんですが、やはりね、もうこの想定からしてキラキラで素晴らしいんですけど、キラキラですけど、ドロドロの青春ということですね。
この流水さんの著書について中心にいろいろお話伺いたいんですが、その前に僕さっきからずっと気になってたんですけど、流水さん、最近ね、Zoomって結構バーチャル背景もリアルなんで。
これはバーチャルですね。
バーチャルですか。
これは実際にここにいるように見えてるかもしれないですけど。
見えますよね。
バーチャル背景はただのバーチャル背景ではないんですか、やっぱり。
僕、2020年に洗礼を受けてクリスチャンになりまして、今カトリック信徒なんですけど、これは実は僕が所属するカトリック高輪教会って、品川にある教会の中の画像というか、ここに僕が今いるわけじゃなくてバーチャル背景ですけど。
ということで、雰囲気もバッチリということで、いろいろちょっとお話伺っていきたいんですけど、早速ですけど、このドロドロの聖書っていう、このタイトルも素晴らしいんですけど、OBにね。
聖書超入門。
聖書超入門っていうことであるんですけど、いわゆる聖書にまつわる本って、もう本当にものすごくあると思うんですけど、端的に言ってこの本のユニークさ、もっと言うと今までの聖書本とリュースは何が違うんでしょうね。
キリスト教とか聖書にあんまり興味のない人でも入りやすい本かなと思いますね。
うんうん。
このドロドロの聖書というタイトルが表してる通り、聖書の中のそのドロドロの愛憎劇ばかりを集めてる、おそらく唯一の本だと思うんですよ。
僕もその聖書ガイド本とか入門書って片っ端からもちろん全部名投してて、僕の知る限りでは似たような本はないですし、キリスト教業界の方とお話してもこんな本はなかったと言われてるので、実はその英語学習とかで成果を出すようになって、勉強法っていうのは自分なりに確立してたつもりだったんですけど、でもやっぱり聖書の壁はなかなか厚くて、ただ今ではもう何回も通読してて、聖書っていろんなバージョンあるんですけど、いろんなバージョンの日本語と英語で、
通読してるんで僕、今ではかなり知ってると言えると思うんですけど、今はそのかなり聖書のことをわかった僕が、全く知らない人にお伝えするにはどうすればいいだろうかっていうことを考えて書いたのがこの本ですから、どうして読めないかっていうことは僕自身もかつて経験してるので、その読みにくそうなポイントを回避するようにというのが、
03:20
例えばその地理がわからないんだったら地図をつけるとか、
人物がたくさん出てきてわからないんだったら地図をつけるとか、
人物相関図をつけてみるとか、
あと人名がちょっとピンとこないけど、その英語表記っていうのもこの本はつけてて、これも類書にない特徴だと思うんですけど、
実は聖書に出てくる名前って英語名じゃないんですよ、カタカナで。
確かに。
例えばヨハネっていう人物が出てくるんですけど、ヨハネってなんかピンとこないなと思う人も実は英語名ジョンなんですよ。
ジョンは誰でも知ってるじゃないですか。
確かに。
だからヨハネ括弧ジョンって書くことによって、あ、なんだこれジョンかっていうので、急に知ってる気がするっていうか。
はい、確かに。
近くなりますよね。
そうなんです。僕もだから、僕自身がそれ衝撃受けて、例えばそのリベカっていう女性が出てくるんですけど、
なんか変わった名前だなと思って、よく考えたらレベッカなんですよ、英語で言うと。
あ、なんだレベッカじゃんみたいな感じで。
そういうのですごい聖書に入っていきやすくなったので、自分としては。
で、そういう感じで自分で書いてみたら、やっぱりこの本はその、僕に聞こえてきてる範囲でやっぱノンクリスチャンの反響がすごい大きいっていうか。
おーおーおーおー。
聖書ってこんなに面白いドラマがあったんですねっていうような感想を結構たくさんいただいてて。
一方でそのクリスチャンの方の反応もいただくんですけど、クリスチャンの方はその愛憎劇ばかりを抽出してるんで、
そこでちょっと眉を潜められてる方も正直いらっしゃるというか、こんなドロドロばっかりじゃないでしょっていう方は当然たくさんいらっしゃるんで。
ただ僕としてはその面白がってその愛憎劇紹介したわけじゃなくて、ちょっとでもこの興味を持っていただきたいっていうか、
堅苦しいイメージのある聖書って実はこんなにも人間臭い人間ドラマがあるんですよっていうことで、
他人のその人間ドラマとか聞いたらなんか急にその人に興味持ったりするじゃないですか。
ワイドショーとかスポーツ新聞とかでその芸能人のゴシップとかあったら、
なんかこの人も人間なんだなっていうか身近な存在なんだなっていう気が急にしてきますよね。
おかえ恐れずに言えば最初にというかこのドロドロの聖書って聞いた時にちょっと意外だなと思ったんですよ。
いわゆるリュウスンさんは当然そのね、
聖書とかいろんなものへの思いもあると思いますし、
やっぱりさっきおっしゃったようにこのドロドロのっていうところでいくと、
場合によってはね、今までなぜこういう本がなかったのかっていろんな理由があると思うんですけど、
逆に言うと決して読むとね、全然別にタブーでもないし、むしろリスペクトにあふれた本だと思うんですけど、
このタイトルとか愛憎劇っていうと、やっぱりさっきおっしゃったように中には、
もともとクリスチャンだったり思い入れがある方には、
ん?ってちょっと眉を潜めるように、読めばそんなことないですけど、
と思ういわゆる、
あえて言いますけど、リスクというか、
あったと思うんですけど、やっぱりそれを超えてまでこの、
06:01
ドロドロの聖書愛憎劇という形で出版に至った理由っていうのは、
やっぱり当然リウスンさんもそのいろんなリスクとかも考えたと思うんですけど、
それでもやっぱりこう、聖書をね、今の現代この時代に必要なものだと思って、
でもそのためにきちんとまず、まずやっぱり取ってもらわないと、
誰も読まないと思うので、
なんかその辺の思いとか、葛藤とか、
当然出版最初されようと思って、
その時は実はもうちょっと違う形だったのとか、
なんかその辺の経緯、思いっていうのはあるんでしょうか?
僕はね、だから早川さんにとっては、先ほどの話全部よくわかるんですけど、
これは聖書ですけど、人間と人間が向き合うとき、
当然相手の良い面ばかりじゃなくて、悪い面も当然知るじゃないですか、親しくなると。
本当に深い付き合いをするときっていうのは、
良い面だけじゃなくて、悪い面も含めて受け止めるはずなんですよ。
むしろそっちですよね。
だから例えばクリスチャンってもちろん聖書を読みますけど、
だったらそういう人間の醜い部分を描いているところには、
この神聖な聖書にはふさわしくないと思って、見て見ぬおふりをしていたかもしれない。
でも僕はそういうところにこそ、人間の真実とか聖書の大事なメッセージがあるかもしれない。
でもそれはみんな避けてきたところなんですよ。
聖書の入門書を出す人は、こんな愛憎劇を書いたら、
クリスチャンどころかノンクリスチャンも引くに決まっていると、
それは思い込みであるかもしれないんですけど、
そう考えるのは当然なんですね。
でも僕はそれが本当の真実じゃないかという、
人間の真実の姿があるんじゃないかと思って、
逃げずに向き合いたいなと思ったんですよ。
これはでも本当に編集者のおかげで、複数の編集者のおかげなんですね、実は。
複数。
というのは僕はクリスチャンになったことは編集者たちも知っていて、
僕は何人かの編集者に、
このキリスト教の本、クリスチャンになったのでキリスト教の本を出してみたいです。
できれば入門書的な本を出してみたいですという話をして、
何社かそれで興味を示してくださって、
ある出版社の編集者とかなり長いミーティングをしたんですよ。
その時に僕、キリスト教の企画というのは10個以上もあって、
あれ、こんなんどうですか、あんなんどうですかって順番に言ってたんですけど、
なかなか響かなかったんですね。
その雑談の最中に、
聖書って人間の愛憎がいっぱい描かれててっていう話をポロッと僕が漏らした時に、
その編集者が食いついて、
え、そうなんですかって、
聖書ってものすごく神聖なイメージがあって、
叩かれたら左の方を差し出せみたいなイメージがあって、
非暴力とか愛とかそういうイメージがどうしても強いじゃないですか。
その聖書にそんな愛憎があるんですか、嘘でしょみたいな感じで、
いや、ありますよって僕は言って、
もう聖書は愛憎劇だらけですよっていう話をして、
そしたらもうその編集者の目の色が変わって、
もうそれは絶対読ませていただきたいですということで、
僕発じゃなくて、
編集者が聖書の愛憎劇っていうのを読ませてほしいっていうのを、
熱烈に僕に言ってくださって、
僕はこんなに聖書に詳しくない方がこんなに興味を持つポイントなのかと思って、
09:03
じゃあこれは聖書の愛憎劇っていうテーマで書いたら、
これはそのノンクリスチャンの方たちはものすごく食いついてくれるんじゃないかっていう、
それはその本を売りたいとかじゃなくて、
興味を持ってもらう上ですごい良いフックなんじゃないかなと思って、
だから僕もたくさん本出してきて、
これは80冊目の本になるんですけど、
そうですね。
自分としても貫いてきたのは、
自分がワクワクしないことはやらないって決めてて、
だから80冊の本で僕は80回ワクワクしてきてるんですけど、
これはもう聖書の愛憎劇っていう企画が思いついたというか、
出た瞬間にこれは絶対やってみたいと心からワクワクしたんですよ。
まだ世の中の聖書の愛憎劇を知らない方たちに、
この聖書ってこんなにも愛憎劇があるんですよっていう、
本当にそれは驚いたり感銘を受けて、
くださる読者が多いんじゃないかと。
それはすごい価値があるんじゃないかと思ったんですね。
実は最初は編集者はドロドロの愛憎劇なんで、
重厚な小説で読ませてくださいって実は言われてたんですね。
その頃も早川さんとお話したことあって、
覚えてくださってるかもしれないですけど、
実際小説で僕書き始めてたんですよ。
重厚な小説で書き始めて、
早川さんにもチラッとお見せしたりしたんですけど、
めちゃくちゃ長いんですよ。
この本で言うと、
2ページぐらいのやつが、
20ページぐらいのやつが、
20ページぐらいのエピソードなんで、
もしこれで書くと、
2000ページぐらいの本になっちゃうんで、
それはそれでちょっと個人的には読んでみたいですけどね。
これはちょっと編集者が、
編集者がそれでもやってほしかったんですけど、
出版社的にちょっとそれ絶対売れませんって言われて、
これも聖書より分厚い本になっちゃって、
絶対売れないんで。
分厚いな、確かに。
一回ちょっとそれで、
その企画はちょっと保留になったんですけど、
別の出版社で、
ちょっと新書で、
やりませんかっていう話になって、
その聖書の愛憎劇というコンセプトはそのままで、
新書でやり直しましょうっていうことになって、
生まれたのがこのドロドロの聖書なんですね。
その聖書って、
改めて今リュウスさんの話を聞いて伺ったのは、
2つ魅力があるのかなと思うんですけど、
生きるヨスガとしての聖書の魅力っていうものと、
やっぱり今今回リュウスさんにこのドロドロの聖書を見せていただいたことによって、
僕はやっぱりある種のゴシップとか愛憎劇もエンタメだと思うんですよね。
この2つがあると思うんですけど、
特にこの今、
後者、エンタメとしての聖書の魅力っていう方に、
ピーチャーしているように僕は思うんですが、
エンタメとしての聖書の魅力っていうのは、
どういうところにあるんでしょうね。
このドロドロの聖書を読んでいただいた方は、
何か聞いたことあるとか、
デジャブ感がね、
芽生えるかもしれないですよ。
どうしてかというと、
人類がこれまで作り出してきたドラマは、
実は聖書が全部ベースになってるんですよ。
だからご存知の通り、
キリスト教って人類の、
かなり、
大多数じゃないですか。
60%を占めてて、
ものすごくたくさんの人が、
聖書っていうのを読んできてて、
12:01
その中に含まれているドラマを、
みんな自分たちがドラマを生み出すときにも、
参考にしてるんですね。
ですから、
海外ドラマとか洋画を見てても、
その聖書の話っていうのは、
当たり前のように出てきますし、
だから現代のエンタメの実は、
ベースになっているのが聖書だと、
僕は考えてるんですよ。
聖書イコールではないと思いますけど、
神話の法則というかね、
スターウォーズ、
とかそういうのも、
全部そういうものから来てるって言いますもんね。
そうですね。
だからスターウォーズは、
新たな聖書を作ろうとして、
作られたやつなんですよね、あれ。
なるほど。
新たな神話を作ろうとしてっていうのは、
これはもう、
ジョージ・ルーカスが明確に語ってますから、
例えば早川さんもインタビューとかで、
よく目から鱗でしたとかおっしゃいますけど、
目から鱗っていうのも、
完全に聖書初の言葉なんで、
書いてありましたね。
他にもいろいろある、
ブタンに真珠とか、
いろいろそういうことわざみたいな、
ルーツなんかたくさんあるんですけど、
聖書、今まで全く読んだことないとか、
当然読んだけど、
僕のように脱落したっていう人も、
少し興味を持たれたかなと思うんですけど、
もうこの本だけでまさに、
入門書で本当に、
ご本人前にしてもらえますけど、
本当に読みやすくてなんですが、
強いてそれでも、
やっぱり聖書ってちょっとハードル感じちゃうなっていう人に、
当然この本書のトピック、
構成に触れつつでも全然構わないんですけど、
これ見てる方に、
まずはこれさえ知っていれば、
話入っていきやすいよみたいな、
なんていうんですか、
前提の、
知識でもいいし、
心構えでもいいですけど、
そういうことが例えば、
例えば3つぐらい、
1つでもいいんですけど、
何かあれば教えていただきたいなと。
だからこの僕の本、
例えば読んでいただいた方が、
聖書にトライされたとして、
挫折される可能性が高いと思うんですよ。
高い。
それはだから聖書ってやっぱり読み方があるんですよね。
ドロドロの聖書では、
そこまでは書けなかったんですけど、
将来的にもそういう本は書きたいなっていう感動ももちろんありますし、
どういうふうに、
そういうことかというと、
読む順番ですね。
順番。
聖書の中には実は数十冊の本が入ってるんですよ。
小さな書名がついてて、
例えば創世記、
出世、
エジプト記、
レビキとか、
全部本のタイトルがついてて、
聖書ってだから1冊の本じゃなくて、
実は数十冊の本が集まってるんですよ。
そう、
聖書ってバイブルで1冊みたいなイメージ持っちゃいますよね。
日通り。
だからカトリックで言うと73の本ですし、
プロテスタントで言うと66の本で、
ちょっと多数が違うんですけど、
それぐらい入ってる。
読むにはどうすればいいかっていうと、
ドロドロの聖書が多分役に立つかなと思うのは、
登場人物をまず把握できるっていう意味で役に立つんですけど、
その上で読み始めた時に、
その登場人物が出てこないと挫折すると思うんですよ。
なんで、
ただその最初、
旧約聖書最初から読み始めると、
とりあえず創世記と出世時期っていうのは物語なので、
物語が続くので、
それは非常に読みやすいですけど、
その後にレビキとかいう本がありまして、
レビキっていうのは、
当時の法律が全部書いてるんですよ。
こういうところで挫折する人が多いんで、
15:00
挫折しそうな本が出てきたら飛ばすとか、
そういう心構えがあったらいいと思いますし。
これでも、
さっきの話でいくとね、
90%ぐらいは聖書の謎がおそらく解けてきてるでしょう。
ただ、
残りの10%はまだまだってことだと思いますけど、
リウスさんなりに、
その解けてないことってどういうことなんでしょうね。
いやもう、
これはキリがないくらいありますよ。
だから、
謎の描写、
みたいなのが多いんですよね。
謎の描写。
聖書は謎の描写がかなり多くあって、
これはどういう意味なんだろう、
みたいなのを、
延々と学者たちが考えてて、
聖書って、
転写されてるんですよね。
書き写されてて、
昔は印刷機なんかないから、
書き写されてて、
転写ミスとかもあるんですよ。
この単語の意味わからないけど、
これなんだろう。
後に解き明かされた単語もあれば、
未だにこの単語は意味わかりません、
っていう単語があったりとか、
新約聖書では、
イエス・キリストの言葉が謎に満ちてて、
これも現在解釈できてるものもあれば、
全く意味不明の言葉っていうのも、
実はいくつもあって、
例えば、
一個絶対浮かぶのは、
イエス・キリストは、
もちろん愛とか、
人間の良い部分を説いてるんですけど、
すごい謎めいてる言葉の一つとして有名なのが、
不正に気づいた富を使って、
友人を作りなさい、
って教えてるところがあって、
これはイエス・キリストの教えと矛盾するんじゃないかと、
クリスチャンも戸惑うんですよ。
とてもキリストの言葉とは思えないですよね。
思えないですよね。
不正に気づいた富を使って、
友人を作れ、
どう考えてもおかしいじゃないですか。
キリストレベルじゃなくて、
一般人の感覚からしてもおかしい。
おかしいですね。
だからそういう言葉が、
普通にあるんですよ。
いろいろ解釈はされてるんですよ、
そういう言葉自体も。
不正の富っていうのは、
そもそも富自体が、
けがらしいものみたいな考え方も、
あるので、
そういう意味で、
不正に気づいた富って言ってるんじゃないかとか。
なるほどね。
だからその言葉一つ一つとっても、
本当に謎に満ちてるんですよね。
その謎っていう意味では、
今ね、
聖書っていうのは、
当然、
生きるヨスガとしての聖書、
その中にエンタメも含まれてると思いますけど、
やっぱりどうしても過去、
何千年も前のこととか、
っていうイメージがあるんですけど、
これからの時代、
それが予言書、暗示書として、
っていうことなのか、
まさに、
今の時代、
必要な何かが隠されているとか、
そういう側面もあったりするんですか?
ありますね。
やっぱり生きるヒントが詰まってるというか、
本能的に察知してるんじゃないかな、
と思うことがあって、
何かと言いますとね、
実は数年前に、
キリスト教書籍のブームっていうのが、
実は一回あったんですよ。
それいつかっていうと、
2011年なんですよ。
ああ、
まさに震災。
で、震災があった時に、
皆さん、
やっぱりそのノンクリスチャンの人たちも、
やっぱりそれこそ生きる様子顔を見失って、
18:00
こんな震災が起きる社会で、
どうすればいいんだと、
やっぱ誰もがオロオロしたんですよ。
で、その2011年に、
キリスト教の大ヒット作とかがいくつか生まれて、
キリスト教書籍の、
キリスト教書籍ブームっていうのは、
実はあったんですね。
だから、不思議なキリスト教っていう新書が、
ダイベストセラーになったり、
雑誌のペンのキリスト教特集っていうのが、
あ、ありましたね。
ちょっとしたブームみたいなことがあって、
これは僕の考えでは、
東日本大震災と全然無関係ではないと思いましたし、
だから、
今日早川さんからご質問あるかなと思ったのは、
コロナ禍の影響とか、
聞いてみたいと思われてるかもしれないですけど、
僕はだから、
僕自身はコロナの影響をあんまり受けなかったんですけど、
幸いにも。
コロナ禍の今だから、
この聖書を知ってほしいっていう意味では、
自分の中ですごい必然性があったっていうか、
今がまさにこれ、
世に問うタイミングなんじゃないかと。
だから東日本大震災も大変な時でしたけど、
コロナ禍もまた全然別種ですけど、
やはり大変な試練に今、
人類全体が遭遇してて。
やっぱり日本人って、
無宗教っていう人だったり、
宗教、
例えば、
親とか親の代からってあるかもしれませんが、
やっぱりそっちに行って、
なぜ日本人ってクリスチャンだけじゃなくて、
僕はこう思うんですけど、
やっぱり宗教観というか、
宗教、
宗教観と宗教、
を持ってるかって全く別だと思うんですけど、
ただいずれにしても、
欧米の人たちに比べてやっぱり薄いというか、
なんて言うんでしょう。
ただその割にはというか、
よく言いますけどね、
精神的なものとか、
霊的なものはある意味結構信じたり、
当然結婚式とかお葬式とかあって、
宗教とか信仰って身近なんだけど、
でも意外とがっつりではないというか、
どう考えますか、リュウソさん。
それはもう本当に深いですよ。
もうそれだけで延々と語れる、
僕はだからね信仰心は実は皆さんあると思うんですよ
だから僕も実は友人とかいろいろ話してて
結構無宗教ですとかいう人もかなり多いですけど
本当はそれは違うんじゃないかと思ってて
なぜなら本当に無宗教なら
自分が死んだ時に燃やされて灰になって
それゴミ箱に捨てられてもいいはずなんですよ
そうですね
だって無宗教ってそういうことですから
でもそんなことされて嬉しい人いないじゃないですか
確かに
せめてお墓に入れてくれよとか
せめて海に撒いてくれよとかあるじゃないですか
その時点で
もはや宗教が発生してるし
私無宗教だけど一応初詣は行きますとか
一応役割の祈願はしますとか
それは全然無宗教じゃないんですよ
僕から言わせると
別にそれは全然批判でもなんでもないですし
それこそ遠藤修作先生とかが
沈黙とか有名な作品で
日本人って本当に独特なんじゃないかと思ってて
日本人って本当に独特なんじゃないかと思ってて
僕の考えではやっぱり地理的要因が大きいと思いますね
地理的要因
だからヨーロッパから見て
本当極東の端にある島国であるということ
21:00
だから島国ということで考えると
イギリスも一緒なんですけど
イギリスはもうヨーロッパの歴史に翻弄される
地理的条件じゃないですか
確かに
ところが世界史の中心であるヨーロッパから見た時
日本って本当に偏狂の偏狂なんで
それ故にキリスト教の荒波に揉まれてないというか
普通ヨーロッパの各国は揉まれてるんですよ
その命がけの闘争の中で
キリスト教とどう向き合うかということを
突きつけられてきたんですよ
日本はそれがなくて
第二次世界大戦の沖縄占領ぐらいまで
外国から占領されたこともなかったぐらいなので
確かに
近年でもガラッパゴスカということが言われますけど
独自の文化を育む地理的要因があった
その中で昔は神仏集合という
ごちゃ混ぜにしてた時代もあって
神仏集合で
要するに神さんも仏さんも一緒でいいじゃないかっていう
これが結構
日本人の精神性にかなり影響してるのは
間違いないと思いますね
でもそれこそ
リュウシさんの知る限りでいいんですけど
これだけいろいろミックスしてる
一人の人間の中に
日本人の中にある時はキリスト教ある時は仏教ある時は神道
よく言われますけど
そういう他の外国人国民国ってあるんですか
いや僕の知る限りは多分なかった
かなり特殊で
僕はよく英語の勉強も昔からしてきましたけど
結構そこで外国人とのコミュニケーションの本とかも読んだりして
ここで書かれててすごい未だに印象に残ってることがあって
とにかく海外の方とコミュニケーションする時に
無宗教っていうのは良くないですよっていうある本に書かれてて
それはなぜかというと外国人に無宗教って基本ありえないんですよね
なるほど
ありえないからに
だから日本人がジョークのようなノリで私無宗教なんですって言うと
かなり違和感がある国際的なコミュニケーションにおいては
これだって例えるなら私は誰も信じませんよって言ってるのと一緒なんですよ
結構ある意味ちょっと疑われちゃいますね
例えば人間関係で人が集まる場にあって
あなたどういう人を信じますかっていう話になった時に
私はこういう友達がいますっていう人もいれば
いや私は誰も信じませんっていう
私友達ゼロですとか言って
何か胸を張って断言してるんですよ
ちょっと引くじゃないですか
確かに確かに
でもその国際コミュニケーションの場においては
無宗教っていうのは僕はそういうことだと理解してますね
だって何も信じませんよって宣言してるんですから
面白いな
世界の常識で言ったらそれはありえないんですよ
何かを信じるっていうのはもう世界の誰もがやってることなんで
ここまでドロドロの聖書についていろいろお話がかかってきましたけど
やっぱりこれからもこの聖書周りだったりいろいろっていう話ありましたけど
今こういうことに取り組んでるとか
やっぱりこの人生最後の日までにこれだけは成し遂げたいとかっていうこと
もちろん作家としてこの聖書キリスト教でもいいですし
24:02
はたまた全然違うこと
同時にリュウさんが何かをっていうのは考えづらいんですけど
でも忌憚なく教えていただけたら嬉しいなと思います
やっぱりどうしてもやってみたいのは
究極のキリスト教入門書を作りたいっていう
まだそれはドロドロの聖書では到達してないので
それは
やってみたいし自分ならできるはずだし
多分他の人には絶対できないようなアプローチが
多分待ち構えてるんじゃないかと思って未来に
それを自分でも目撃してみたいんですよね
それが本当人生最大の今目標であり
夢でもあるという
それ以外の目標は本当ないっていうぐらいですね
あとは先ほど話を言っていただいたザ・BBBで
森博士さんを中心に日本人の作家さんのミステリーとかを紹介してるんですけど
これが世界に
世界中で本当に愛されるところを見てみたいっていう
自分が英訳して英訳した日本人のミステリーが
世界中で愛されてるところを見たいし
それは森博士さんだけじゃなくて
そういう輪が将来的に広がっていくきっかけだけでも
自分が作れたら嬉しいなっていう
だから最初に海を渡ったメジャーリーガーじゃないんですけど
後にすごい人が出てきてくれて全然いいので
そういう地盤を作りたいっていうか
日本人も
結構面白いものを作ってるじゃないかって
知られるきっかけを自分が作れたらいいなっていう
そういうことですね
ということで
じゃあそういう意味ではこの道園の戦士もちろん読んでいただきたいんですけど
まだまだ登山というかリュウさん続いていくってことですね
これはだから出発点だと思ってますよ僕は
これで出発点なんですね
これまでの僕の到達点ではあるんですけど確かに
その先にまだまだ道は続いていくので
到達点であり出発点新たな出発点だなとは思ってますね
なるほどありがとうございます
ということで今日のインタビューはですね
作家で役者の西梁隆一さんをお招きして
この泥園の聖書そしてそこにまつわるいろいろなお話を伺いました
隆一さんどうもありがとうございました
ありがとうございました

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