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2017-02-24

Q.36 これからの音楽業界

最近のCD売り上げランキングをみて嘆いています。まじめに音楽を作っているアーティストは儲からない時代なのでしょうか。今後はSpotifyなどの参入でますます厳しくなりそうで...、これから音楽業界はどうなると思いますか?


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こんにちは、早川洋平です。石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は第36回です。
伊賀さん、よろしくお願いします。
はい、お願いします。
さあ、今日はですね、ちょっと今までと今月違うネタですね。こんな質問をいただいています。
最近のCDの売上ランキングを見ていると、もはやCDを売っているのか、アイドルの握手券を売っているのかわからない有様ですね。
音楽好きとして大変嘆かわしいです。真面目に音楽を作っているアーティストは儲からない時代なのでしょうか。
今後はSpotifyなどを参入で、ますます厳しくなりそうです。これから音楽業界はどうなると思いますか。
正直言って、音楽というもの自体はなくならないと思うんですよね。
みんなが素晴らしい音楽を聴いて盛り上がる。それを共有するということは、続くでしょうから。
ただ、いわゆる音楽業界に関しては、厳しいと思いますね。
昔の本当に4分の1、5分の1ぐらいになって、細々と続く。
で、たまに目が引いてしまう。
でも業界全体としては、じりじりと細っていくということになるでしょうね。
やっぱり僕は、欧米スタイルの今あるシステムをぶっ壊して、儲けるというやり口があまり好きじゃないんですよね。
例えばSpotifyとかPandoraってありますね。
ああいうようなやり方で、音楽産業を低額の聴き放題でぶっ壊してしまうとか、
Uberのようにタクシー業界をぶっ壊しちゃうとか、
ディスラプトって言いますけれど、今ある既存の秩序を壊して、
革新的な方法でさらっていくやり口っていうのが、好きではないですし、良くないなとは思いますね。
今それが本の業界でも当然起きていて、出版も大変なんですけどね。
低額読み放題には移っていくでしょうからね。遠くない将来。
井田さんがおっしゃっている、既存の音楽に関しては、
既存のものを破壊、一種にしてゼロになっちゃう、
言葉の真意をもうちょっと聞きたいんですけど、
ややもすると既得権益の人が、そういうのはどうこうっていう意見もあると思うんですけど、
でも井田さんがおっしゃっているのは、またちょっと違うじゃないですか。
そうですね。今、既得権益っていうものに関して、何もかも一緒にまとめすぎていませんか。
普通の人が普通に働いて暮らせる仕事を、それを既得権益だって今言ってると思うんですよ。
確かに。
だからみんなその伝で言うと、例えばAIとかロボットみたいなものがたくさん働いて出てくるようになりますよね。
じゃあどうでしょう。自動車工場で働いている労働者のことを、あんたたちは既得権益だ。
工場で働くなんて贅沢だって言って、ロボットに置き換えるっていうのはどうなんでしょうね。
実際それはどんどん進んでますけれど、そういう部分まで既得権益。
じゃあもうコンビニで働く、例えば時給、最低時給700円の仕事が既得権益。
700円の仕事が既得権益になり得ますよ。
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AIに関しては棚から物をピックして、それを箱の中に一番詰め込めるような方法で詰め込むっていうようなロボットが今できてますからね。
確かに。
だから既得権益というのは全部悪であるっていうような考え方はちょっとやっぱり幼すぎると思いますね。
そうなるとちょっと危険ですよね。そういうニュースとかを見てると、既存の既得権益をぶっ壊す、ある意味、それがまさに欧米の言ってるそういうモデルみたいなのを取られる方は知ってるけど、
実際そこで職を失ったり、お金が減ってるのは真面目なここの音楽家だったり、企業家だったり、労働者だったりで、
結局既得権益のごく一部の0.数%の人たちは形がどう変わっていっても、要は私服肥やしてるってことですね。
そうなんです。私服ではないですね。要するに利益を集中させている。要は人を雇うよりはロボットを買う方が安いですから、ロボットで全部やらせてしまう。
じゃあ誰が一番儲かるのかって言ったら、ロボットを作る人とロボットを買う人だ。
じゃあ普通の働いてる人たちはもうみんなで働いてる。
みんな仕事がなくなっていくっていう。正直もうそれが目の前に見えてきているので、その辺に関してはどこかで歯止めをかけないといけないでしょうね。
ミーチの中で音楽業界はだから、業界としてでも縮小している。
今どんどん縮小してますしね。ライブをやらないともう食えませんから、ライブがあってよかったねっていうぐらいの感じですかね。
ただこれは音楽業界だけじゃないですよ。
例えば医者とか法律家、税理士。
ホワイトカラーの事務員とかもどんどん置き換わっていくので、そりゃそうだよね。
だって一人の医者が経験できる、生涯何人患者に会えるかって言ったら、せいぜい5000人とか1万人じゃないですか。
でも医療用のAIって、世界中の医療の全データにアクセスできるんだよね。
そうすると圧倒的に診断の精度が上がっちゃうんですよ。人間を超えて。
そう考えると。
じゃあ診断は医者よりは人間の方、人間よりはロボットの方がいいねってなってしまいますから。
命がかかるとやっぱりそっちって。
はい、もう断然精度が高いので。
なんてことを考えていると、さあどうでしょう。医者は既得権益か。工場労働者は。音楽家は。
で、僕たち普通の人間はどうなんだろうっていうのも、考えた上で、その既得権益だったり、その産業革命みたいなのを考えないといけない時代になってるんだなって気がしますけどね。
そうですね。僕らが何ができるかはちょっと分からないですけど、そういう風にやっぱりものを見ないと。
いやー、でも大変だと思うな。次の世代、特に若い人はこれから本当にまともにAIとかロボットと戦うようになるでしょうね。
そうですね。
すっごい心配ですけど。
はい、ということで音楽業界だけではないということですね。
はい、そうですね。
ということで、今日は第36回でした。引き続き質問の方は医師代表公式サイトからお寄せください。
はい。
皆さんどうもありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。

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