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2017-02-17

Q.35 自己アピール欄

就活で自己アピール欄を埋めるのに悩んでいます。華々しい経験や突出したスキルもないのですが、印象的な自己アピールを書く方法はありますでしょうか。


00:04
こんにちは、早川洋平です。
石田衣良、恋と仕事と社会のQ&A、今日は第35回です。
皆さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は、若い方から来ていますね。
20歳、20歳の就活生です。
自己アピール欄を埋めるのに悩んでいます。
何を書いても、何かパッとしないんですよね。
花々しい留学経験や、リーダーシップを発揮した経験もなく、
突出したスキルもありません。
さらに言えば、なりたいものも特にありません。
僕のような凡人が、ありきたりな自己アピールをしても、
箸にも棒にもかからないと思います。
こんな状況で、印象的な自己アピールを書く方法はありますか?
なるほど、これは難しいですね。
ただ、僕この人、20歳ですよね。
真面目だしね、誠実ですごくいいと思うんだよね。
今、エントリーシートに自己アピールを書くために、
留学したり、ボランティア活動をしたり、
クラブの部長に無理矢理になったりするっていうような、
虚しい役作りみたいなのが、大学生ですごい流行ってるじゃないですか。
そういうのが嫌で、でも、箸にも棒にもかからないけど、
自分は自分でいいんだっていうふうに思ってると思うんですよ。
なので、そこをきちんと出したらどうでしょうね。
きちんと出す。
そう、自分は今、何もない、何者でもないけれど、
やる気はあるし、この仕事頑張りたいんだっていうようなことを、
きちんと書けばいいんですよね。
で、そこでなんか、何でしょうね、留学したからどうのとか、
どこかの部の副部長だったからどうのっていうのは、
大したことないと思うのね、実は。
それに社会人から見ると、正直言って、
華麗な経歴なんて、大学生の華麗な経歴なんかゼロじゃないですか。
なので、無理やりそこでなんか、エバって突っ張るよりは、
素直に誠実に、何もない自分というのをきちんと表現すればいいんじゃないですか。
確かに、それをきちんと出したら絶対に分かってくれる企業というのがありそうですよね。
そうですね。ただ、その何もない自分の表し方が良くないんだよね、みんな。
何もないから、ないです、ないです、ないです。
変わってしまうと、何にもなくなっちゃうんで。
その中で、例えば、要はこれ、エッセイ書くようなもんじゃないですか。
エッセイって、例えば、近所のラーメン屋に行って、
たまたま食べたラーメン、初めてのお店で美味しかったみたいなことでも、
上手く書けば盛り上がるのよね。
だから、その時のコツは何かっていうと、平凡なこと、普通のことをしていても、
その中で自分の気持ちが動いているとか、何かに感動したっていう自分の心の動きを
書くことがメインなんですよ。
エッセイの場合は。でも、それと同じなんですね。
自己アピールで、何もない自分で、何もない暮らしの中で、
どんなことに心が動いたか、自分が素晴らしいなとか、素敵だなと思うのは何かっていうのを
上手く表現していくといいんだと思います。
要は、この人は感知性が鋭くて、観察眼がある、知的な文章を書ける人間だ。
この3点がアピールできれば十分じゃないですか。
なので、そこにちょっと焦点を絞って書いてみましょう。
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普通の暮らしの中で自分の気持ちが動いたことをきちんと、簡潔に、ユーモアを持って書く。
それができたら、僕だったら合格点を上げると思います。
そうだね。表面的に留学云々とか、何かすごい経験って、もちろんそれはそれで悪くないのかもしれないけど、
そっちの、その人の持ってる感性とか資質大事ですよね。
そう。だって留学したってさ、アホな奴はさ、海外にいて日本人としてするんで、
ずっと遊んで、日本語だけ喋って帰ってくるじゃん。
変な薬を覚えてくるだけなんだから、全然大したことないよ。
なので、普通の人でちゃんと書ける人の方が、僕は良いと思うけどなぁ。
そうなると、全然いけそうですね。
だから、あんまり悩まなくていいんじゃないですか。
また、自己アピールの書き方の本なんて買わなくていいってことですよね。
そう。自己アピールの本とか書いてる人って、本当に自己アピールが必要で必要で、
どうしようもない生き方をしてきた人だからね。
もういいよ、就職本なんて。もうゴミばっかりなんだから。
じゃあ、特に大きく見せるよりも、自分の内面と。
そうですね。自分の心を動かす。感覚を動かすっていうので、ちょっと頑張ってみてください。
ぜひ頑張ってください。
ということで、石平恋と仕事と社会のQ&Aでは質問を募集しております。
詳しくは、石平公式サイトをご覧ください。
今日は第35回でした。井田さん、ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。

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