iPad Workers Podcast第30回は「メモの目的を考えると最適なノートアプリが見つかる」というお話です。
メモやノートの目的を考えることで、自分に最適なノートアプリが見つけられるというお話です。
前回のポッドキャストの話がきっかけで、ごりゅごさんがApple標準メモを使うようになりました。
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iPadで書いたメモがiPhoneでも見やすいのはなぜか?
Apple標準メモアプリは拡大して字や絵が書けないことがずっと不満点でした。
でもこれって別の見方をすると、iPadで書いたものをiPhoneでも快適に見るために必要なことなんだということに気づきました。
今や当たり前すぎて忘れていましたが、マルチデバイスで閲覧・編集ができることは、使うアプリを選ぶ上でもはや必須条件です。
どんなにいいアプリでもiPadでしか使えないアプリはメインで使うアプリにはなりません。Macを含めiPhone、iPadなど、どのデバイスからでも自由にアクセスできて編集が可能なことが何よりも私の中では重要です。
多くのアプリはクラウドでデータを同期することで、マルチデバイス間でもシームレスに動くようになっています。
ただし、Mac・iPadに比べるとiPhoneはかなり画面サイズが小さく、画面比率もかなり縦長になるため、データは同期されていても、全てのデバイスで快適に使えるかと言われると疑問です。iPhoneでも一応データが確認できるけれど、決して見やすいとは言えないものが多いように感じます。
特にApple Pencil特化型のアプリは手書きが前提なので、iPhoneアプリがあってもあまり見やすくなりません。
Apple標準メモはiPhoneでもかなり見やすい
その点、Apple標準メモアプリは、iPhoneでもちゃんと編集ができたり、手書きのメモも見やすい設計になっています。
たとえば、iPadのメモアプリが画面を拡大縮小しながら書けるアプリだったとしたら、文字のサイズはもっと小さくなるでしょう。
そうすると、iPhoneで見た時に拡大なしでは読めなくなる可能性が高くなります。拡大なしでギリギリ読める、わかるサイズを保つために、iPadのメモは画面を拡大して書くことができないのだとしたら、制限があることにも納得です。
今まで、たくさんのメモアプリやノートアプリを使ってきましたが、なんだかんだ言いつつもApple標準メモアプリを使い続けている理由は、iPhoneでも快適に使えるところが大きいのかもしれません。
上下方向にしかメモを広げられない半無限キャンバスの仕様も、iPhoneを1本の指でスクロール操作することを考えると、4方向に動かせるよりも上下方向にしか動かせないことはメリットであると言えます。
端の部分が書きにくい問題には縦スクロール
Apple標準メモのようなページの概念が少ないスクロールタイプのメモには、もう1点メリットがあります。
スクロールタイプのメモは、メモを書くときにiPadの画面中央部分で文字が書けることです。
年々、薄くなってきているとはいえ、iPadにはそれなりに厚みがあります。
手のひらを付けてApple Pencilを使う場合、iPadの端の部分は書きにくくありませんか?
ページの概念のあるノートアプリ、GoodNotes5やNoteShelfは、ページの端がiPadの画面端にピッタリとくっつく仕様になっているため、ノートの端に文字を書く時はiPadと机の段差に手が当たります。
Zoom Windowを使えば、iPadの画面中央で書くことはできますが、わざわざZoom Windowを起動、描画エリアの指定をするのは面倒です。
GoodNotes 5やNoteshelfでも、スクロールの方向を「縦方向」にすることで、ページ下部をiPadの画面中央に移動できるようになります。(次のページを作成しないと動かせない)
最初から上下方向にしかスクロールしないApple標準メモなら、スクロール方向を切り替えるような設定も必要ありません。
Apple標準メモで使えるテクニック
ここからはApple標準メモの魅力を伝えるために、あまり知られていない(ような気がする)機能について紹介します。
Apple標準メモには、キレイな図形に補正される機能があります。他にも種類は多くありませんが、罫線を表示させることもできます。
キレイな図形を描く
iPadOS 14からメモアプリの描画やマークアップ中にペン先を離さず、1–2秒画面にタップしたままにしておくとキレイな図形が描けるようになりました。
矢印(線)や星は一筆書きで書きます。(Apple Pencilを途中で離してしまうとダメ)
用紙の背景グリッド
ごりゅごさんは、文字を真っ直ぐ書くために罫線が必須と言っています。
逆に私はイラストや図を多く書くメモが多いので、罫線は邪魔になるので白紙の状態で使用しています。
メモアプリの右上「…」>「罫線と方眼」から6種類の罫線・方眼が選べます。画像書き出し時には背景グリッド線は含まれないので、文字を真っ直ぐ書きたい時などに便利です。
グリッドの大きさなど細かな設定はできません。(全体的に大きめな印象)
空白を挿入する
描いている途中で、間にちょっと隙間をあけたい時は「空白を挿入」を使うと隙間が開きます。スケッチの上下に表示される黄色いバーをドラッグすると上下にスペースを追加できます。
どういう目的のメモなのか?
iPadには多くのノート・メモアプリが存在します。アプリごとに特徴が違うので、まずは「自分のメモがどういう目的のものなのか?」をしっかり考えることが大切です。
たとえば、「書いたメモをそのまま印刷して資料に使いたい」というような目的の場合、ページの概念がないApple標準メモは不向きです。
印刷が前提なのであれば、ページ概念のあるノートアプリを使うべきです。
メモを取った後に、どんな風に使うのか?どんな場所で使うのか?どんなデバイスで使うのか?といったことを考えた上で使用するアプリを選ぶことが大切です。
「〇〇さんのおすすめノートアプリ」を参考にアプリを選んでもいいと思いますが、もう1段階視座を上げて、自分が「どういう目的でメモをしているのか?」を考えることで最適なノートアプリが見つかるようになるはずです。
「こういう目的で使いたいんだけど、どんなアプリが向いているのか?」悩んでいる人がいたら、 iPadTalkでご相談ください。
ということで今日は「メモの目的を考えることで自分に最適なノートアプリが見つかる」というお話でした。
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