1. LIFE UPDATE │ YOHEI HAYAKAWA
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2023-12-04 22:41

【INTERVIEW#215】空前の短歌ブーム!なぜ本が売れない時代に2万部超の大ヒット歌集が生まれたのか│岡本真帆さん(歌人)

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【空前の短歌ブーム!なぜ本が売れない時代に2万部超の大ヒット歌集が生まれたのか】
今回のゲストは、高知と東京を拠点に活動している歌人の岡本真帆さん。 コロナ禍の2022年3月に発売された第一歌集『水上バス浅草行き』(ナナロク社)は、本が売れないと言われるこの時代で2万部を超える大ヒットを記録しました。 なぜ今、短歌が注目されているのか。現代を代表する歌人岡本さんに短歌の魅力やヒットの背景を惜しみなく語っていただきました。 (2023年10月取材)
【岡本真帆】おかもと・まほ
1989年生まれ。歌人。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年3月、第一歌集『水上バス浅草行き』をナナロク社から刊行。 フルリモートで会社員をしつつ、短歌をつくる。高知と東京を拠点に活動。 『水上バス浅草行き』(ナナロク社)
第一回 空前の短歌ブーム!なぜ本が売れない時代に2万部超の大ヒット歌集が生まれたのか https://youtu.be/SGwm10GtRR4
(12/7配信)第二回 早く何者かにならねば──「アラサーの葛藤」を克服するヒント https://youtu.be/_jI5jNyfOPA
(12/11配信)第三回 「自分らしくバズる」ヒント https://youtu.be/9IGxXJFB4zY
(12/14配信)第四回 今、なぜ短歌がアツいのか? https://youtu.be/l7YcAoOKpPk
再生リスト | https://www.youtube.com/playlist?list=PLh7eiOWS7pygQU2qlxfSGiZ2KkFf8W6Fq
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▼関連キーワード #歌人 #短歌 #水上バス浅草行き
▼目次
2万部超のヒットした歌集『水上バス浅草行き』
タイトルの由来
短歌が生まれるきっかけ
いま持っている傘の本数
歌集の推敲方法
31文字に収める意識
テーマと連作。短歌のとらえ方・つくり方
着想について
メンバーシップ随時募集中

サマリー

岡本真帆さんは、初めての歌集『この水上バス、浅草駅』が出版不況の中で2万部を超える異例のヒットを記録しています。エピソードでは、岡本真帆さんが「歌集」や「連作」についてお話ししています。また、岡本真帆さんは、短歌ブームが起きている背景についてもお話ししています。

岡本真帆さんの歌集のヒット
さあ、今日はですね、歌人。
はい。
歌人。
どっちでもいいと思いますよ。
今、音番前に聞いたんですけど、分からなくなりました。
歌人の岡本真帆さんにお越しいただいて、お話を伺いたいと思います。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さあ、今日はですね、私ごとで恐縮なんですけども、映像をね、これ撮ってるんですけども、いつもスタッフのK君が撮ってくれるんですが、ちょっと急遽来れなくなってですね、
ワンオペということで、この画角も含めてちょっとテンパっているところをですね、岡本さんがディレクションをしてくださって。
ディレクションってことじゃない。ちょっと右ですかね、っていう画角。
なので、普段クリエイティブなお仕事もしていらっしゃるので、とても助かったんですけども。
今日はですね、この水上バス、浅草雪、これは初めての歌集、単独としてはみたいな感じですか?
そうですね、もう初めて出した書籍であり、第一歌集ということで。
この水上バス、浅草雪をメインにいろいろとお話を伺っていきたいと思うんですけども、この僕がちょうど買った時がですね、多分、ブックフェアで見つけて買わせていただいた、多分7月か8月かぐらいだったと思うんですけど、
僕が持っているのがですね、第4刷り、累計1万部です。やったー!ということが書いてあって、もう全然、本の世界もですし、歌集とかの世界もわからない、僕でも出版不況のこの中で、1万部ってすごいなと思いつつ、しかも多分その後も、今どんな感じですか?
今2万部になりました。
倍じゃないですか。
8刷りになりました。
すごい。これ本当にすごいと思うんですけど、単価としても異例中の異例ですよね。
転送されるからあれだと思うんですけど。
確かに、私も初めて出した歌集だったので、どれくらいがすごいとか最初わからないままだったんですけど、どうやらやっぱり1万部は結構すごいみたいですね。歌集の中で。
そうですよね。だって今、小説とか普通の実用書でも、昔とイメージ違うから、1万行ってないものもありますもんね。
確かに。
本当に異例のヒットということで、それだけでも注目に与えすべきだと思うんですけど、個人的にはね、やっぱりこれ実際読ませていただいて、恥ずかしながらそのブックフェアで刃元76社の社長さんが直接打ってらっしゃって。
村井さんですね。
はい、村井さんでした。村井さん見てますか?って。それまで恥ずかしながら僕、正直すみません、今日先に言っちゃうんですけど、単価をちゃんと読んだことがなくて。
いわゆる詩をちょっと、番組とかもあって、最近というかぐらいなので、俳句と単価、どっちがどっちだっけぐらいの感じだったんですけど、村井社長に何か詩でおすすめありませんか?と不渡きな質問をしたら、こちらがおすすめですよって言っていただいて。
村井さんありがとうございます。
そうなんですよ。これね、サイン入りというか、言葉も入ってて。
平日の明るいうちからビール飲む。ごらんよビール、これが夏だよということでね、直接書いてるんで。僕、ビール、お酒飲めないんですけど。
『この水上バス、浅草駅』のタイトル由来と制作過程
そうなんですか?
なんですけど、でも分かるわみたいな感じで、ついつい買わせていただいて。本当に何気ない日常を切り取るというか、その気づく感性と切り取る角度と、そしてそれを共感させていただける、やっぱそこがすごいなって思わせていただいて。
なので今日ね、そこに実際いろいろ来ていただいたんで、迫っていけたらなと思うんですけども、そもそもですけど、この水上バス浅草駅、本当に大相撲なんですけど、このタイトル、これはなんでこの水上バス浅草駅なんでしょう?
そうですね、もともとこの中に連作といって、短歌がいくつか、5週から10週とか20週のボリュームで、一つの区切りになって収録されているんですけど、その中で水上バス浅草駅というタイトルの連作を収録していて、これが2020年の年末、ちょうどコロナ真っ只中の年末なんですけど、
その時に友人と一緒にですね、浜松町の日の出桟橋というところから、
もう絵描けますね。
そこから水上バスが出ていて、浅草駅の船に乗ろうというお誘いをしてくれて、一緒に友人とそのお出かけをしたんですけど、コロナだったので、なかなかちょっと一緒にどこかに行くとかってそれまで久しくやれてなかった中で、水上バスから見た景色とか、デッキで2人お酒飲んだりとかしてたんですけど、なんかそういうすごい楽しい体験だったんですよね。
それがやっぱり自分の心の中に残っていたので、良かった出来事として連作のタイトルにして、その日のことを歌にしてたっていうのがまず最初なんですけど、そのタイトルを担当編集で、76社の代表である村井さんがすごくいいですよねって言ってくださって、歌手のタイトルの仮でずっとしていたんですけど、よくよく考えていくと、水上バスってやっぱりすごい迂回してゆっくり走っていくものなんですよね。
今何でも最短最短の時代にね。
タイパーとかね、言いますけど、なんかそういうものとは対極にあって、コロナの中でやっぱデジタルで人と仕事するとか、そういう中で久々に心が潤うような瞬間だったので、もうそれ自体を歌手のタイトルとして、そこに自分の短解の思いも込めつつ、後書きでなぜこのタイトルにしたかっていうのを語ってるっていう感じなんですけど。
なるほど。じゃあ、歌集にするのは決まってて、何を入れようかみたいな段階の時に、この今の水上バス作成役のタンカも着想して入ってタイトルになったってことですか?
そうですね。歌集が出ますっていうことは、もともと発表を2020年の夏くらいにしていて、そこから徐々に歌を2年かけて作っていたんですけど、その中で作った一つの連作っていう形です。
歌集『この水上バス、浅草駅』の特徴と反響
これ後で伺おうと思ったんですけど、いわゆるタンカっていうのはどういう時に生まれるんでしょう?もう本当にケースバイケースかもしれないですけど。
そうですね。机に座ってる時に生まれることもあれば、電車でボーっとしてる時に生まれる時もありますね。なんかその意図的に作るぞっていうモードで作る場合と、
ボーっとしてて、なんかこの瞬間タンカにできるなと思ったら、さっとiPhoneのメモ帳にメモしてみたいな感じの2パターンあります。
それはこう振り返ってみても、もうたくさん書いてきたと思うんですけど、どっちが後から振り返った時にクオリティが高いとか満足できるものかとかっていうのはあんまりない?
そうですね。でもなんかパッとひらめいたものって、別のことしてて思いつくのって結構魅力的に思えるというか、机に座って書く時ってこういう方向性で作ろうって結構計算とか意図して作るものなので、偶然できるものの方が魅力的であってほしいなと思います。
最終的にはどちらも遂行していくので、クオリティの差っていうのはあんまりないと思うんですけど、やっぱりこれが素敵だなって心が動く瞬間でいうと、机に座ってない時に思い浮かぶ方がきらめいているものがあるのかなって思いますね。
なるほど。やっぱりそうなんですね。最終的には遂行するっておっしゃってたんで、そこのクオリティの差はないと思うんですが、ちょっと僕も書く仕事をしているので、どうしてももうちょっと突っ込んでいただいたくなるんですけど、世間的なというか読者の方の評価として、やっぱりそういう声も入ってくると思うんですけど、振り返るとそれは差はないですか?
ないですね。今それで言うと、この私の大評価と言われる歌で、本当に私でいいのズボラだし傘もこんなにたくさんあるしっていう歌があるんですけど、これは傘っていうお題で何かを作ろうって決めて作ってる中でできた歌なんですよね。
で、きっかけとしては自分の住んでいたアパートの玄関に死ぬほどビニール傘があって、これを歌にしようっていうところから、ちょっとドラマというかストーリー仕立てにしていたっていう感じなんですけど、その着想自体は身近な傘がいっぱいあるっていうところから広げていったので、なんか歩いてて思いついたとかではなくて。
なんか机に向かって書いてる中で、企画でよくブレストとかってやりますけど、その短歌作る時も結構ブレストを私はやっていて、傘っていうもので連想するものっていう中からワクワクするものを見つけたっていう感じだったので。やっぱり最高がものを言うのかもしれません。最終的に整えていくのが。
ちなみにね、もう傘がたくさんある人のイメージがついて、それがちょっと嫌なので1本しか持たないっていうのをどっかに週刊誌に書いてましたけど、そこからさらに多分半年が経ってますけど、今も変わってますよね。
いや、なんかやっぱりあんまり天気予報見ないんですよ。朝晴れてたら今日は晴れだろうって思っちゃう。
一緒です。しっかり持ってる人は持ってますよね、いつもね。
で、なんかその折りたたみ傘とか持ちたくないタイプなので荷物が増えちゃうから。だから3日1つで出て行って、出先で振られて、すごいグネグネって泣いながらビニール傘買っちゃって、今4本ぐらいにまたなっちゃったので、ちょっと1本人にあげたりとか。
シェアリングできるかもしれないですね。
そうですね。
そうなんだ。やっぱり水耕が物を言うっておっしゃいましたけど、すみません、なかなかね、過人の方にお話しを伺う機会がないので興味津々なんですけど、水耕もですし、今のブレストもですけど。
歌集の制作
なんかお話があって、意外と、どうでしょう、水耕ブレストも、どこを持って水耕ブレストってあるかもしれないですけど、一人じゃない時もある?
いや、一人でやります。
それは即答でしたね。それは人によっては、例えば小説家の方にお話があってても、ブレストは置いといて、水耕なんかも自分の奥さんに必ず見せないので。
例えば村上春樹さんとかね、ありますけど、その辺は一人っていうのはやっぱり何かあるんですか?
もしかしたら、小説とか脚本とか他の芸術の場合は、構成だったり表現の元となる部分の構成って結構重要だったりすると思うんですよ。
作というか長さ的にも。文章、エッセイとかもそうかもしれないんですけど、単価の場合は31音ですごく短いので、結構アイディアと表現がほぼ一致していると言ってもいいのかなって私自身は思っていて。
なので、31音ってそこまで複数のネタって入れられないので、そこを選ぶのは結構一人でできるかなっていう感じで。
ただ、水耕していったものの中で、ここの下の句もっといいものできそうですねとかって、編集者さんからフィードバックいただくことは稀にあるんですけど、もうほぼ一人で仕上げるところまで。
これちなみに、水耕しても変わらないものと水耕して変わった歌って、また割合ざっくりとして、この本の中でどのくらいですか?
全部最初に作った形とは違う形には絶対しているので、31音になるべくぴったり当てはめたいなって思った時に、語順を変えるとか、視点を1人称じゃなく3人称に変えてみるとか、結構必ず水耕しているので、さらさらと短冊にさらさらって書いてできましたっていうのはないです。
でも、たまに一発でできちゃうのもあるんですけど、できた時ってこれ以上直すところないなって自分でわかるので、だいたい直してますね。まだやれるなーみたいな。
今、31文字になるべく収めるってあって、素人の質問で恐縮ですけど、やっぱり結構、今回インタビューするにあたって他にも歌集を、他の方のも読ませていただいたんですけど、
いわゆる31文字に収まらないのも結構というか、むしろ見るとそうじゃないのもあると思うんですけど、その中で、逆に僕が書かないくせに言うのもあるんですけど、そういうのをきっちりしてる方が読んでて気持ちいいので、初めて岡本さんの配読した時に、すごくその辺がきっちりというかしてるので、すごく個人的には読みやすかったんですけど、その辺をなるべくそこに収めるようにっていうのは、やはりご自身の中で大切にしてることなんですか?
そうですね。単価はやっぱり定型って言って、5・7・5・7・7って決まっている方があるので、その決まった方の器にどう題材を載せるかっていう表現だと思ってるので、なるべく私は逸脱したくないなと思っていて。逸脱しないことで、やっぱり元々持ってるその器の力が出てくるなと思うので、なるべく定型を守るっていう。
それは最初、単価って一体何なんだろうって私も迷いながらずっと作ってたので、でもぴったり31音だったら単価なんじゃないかって思って、第一歌手なので結構初期の歌とかも入ってるんですけど、かなり31音に近づける、なるべく字余り、字足らずにはしないっていうのは意識してたとこ。
連作の作成
でも今後は結構もしかしたら逸脱するかもしれないですし、最近作る歌だと初期7音とか、だから7・7・5・7・7とかそういうのも全然あるし、くまたがりすごいしてる。くまたがりっていうのは2句目から3句目とか、音がかかる、区切れがない状態でいくようなものなんですけど、そういうのもやってるんですけど、それがしゅはりでいうところの破ってる状態っていうか。
まず型を守るところから自分はやろうと思ったので、特にこの歌手においては定型で遵守してる方だと思います。
あのね、単歌をこれから読む僕みたいな人にとって、まあそういう意味ではすごくね、そういう意味でも入りやすい。
でも定型の話って結構難しくて、この歌手を読んだら定型感覚が薄いっていう人もいるんですよ。
そうなんですか。
それはたぶん5・7・5・7・7じゃなくて、6・6・5とかちょっと、そのくまたがりすることで微妙にずれてるものとかが定型と違うっていう考えの方もいますし、すごい定型守ってるよねっていう人もいるので、それは個人の感覚に近いと思うんですけど、まあ31音が多いと思います。
なるほどね、ありがとうございます。
僕も本当にこれ楽しく読ませていただいたんですけども、せっかくなのに今ね、定型のことだったり、遂行のこと、ブレストのことも出てきたんで、本当にどれもね、自分の子供よりかわいい。
歌っていうか、一首?
一首、一首。
数えるときの単位が一首、二首なんですけど、読むときは歌です。
なんですね。
はい、俳句は一句っていうんですけど、単歌の場合は一首で歌っていう。
すみません、質問しながら自分でもう一個質問かぶっちゃったんですけど、先ほどもありましたけど、僕はこの一行が一首だと思うんですけど、その上にテーマというか、あるじゃないですか。
だからその上のテーマっていうのは首じゃないんですか?
それは連作のタイトルです。
連作のタイトル。そうすると、基本的な話で恐縮なんですけど、連作っていうのが単歌における、これもまた基本形ではあるんです。つまり一首だけで成り立つみたいな単歌っていうのもある。
そうですね、例えば最近木下達也さんの最新の歌手でAll Around Youっていう歌手があるんですけど、あれはもう連作の形を全く入れていなくて、全部が一首一首で独立していて、一ページに一首っていう形なので、そういう形式を取る方もいますね。
歌手だと結構連作で入っていることが多いんですけど、稀に連作名が歌手名と一緒で、その後ずっと全部単歌が続いていて区切りがないっていうタイプのものもあります。
そうすると、この作品も当然だと思うんですけど、連作のある意味タイトルからできて、その中に入れる集を作っていくのかとか、どういう感じなんでしょう?
私の場合は、この例えば水上バス浅草行きっていう連作が後半にあるんですけど、これは水上バスに乗った日のご機嫌なお出かけをテーマに1日のことを歌にしようってしたので、水上バスに乗る前のところから乗っている最中のことで、降りてからの。
ちょっと時系列な感じですよね。
はい、っていう風にしていて、それをボリュームで何種ぐらいでできるかなって考えて、8とか10くらいかなって思ったら、まずそれでいろんなシーンで作ってみて、それで流れが自然になったらそれで完成って感じなんですけど、タイトルは私は後で付けることが多いです。
制約と遊び
最初に付けるよりは、最初にまず歌があって、歌を小さなまとまりにしてから、それに名前を付けるとしたらいいのかなみたいな感じです。
そうか、タイトルとしてはほぼこの時のテーマとイコールであると思うので、ちょっと細かい話は恐縮なんですけど。
例えば、なんとなくこのタイトルはまだなんだけど、歌を全体を連作のテーマを考えて、そこに種が1個ずつなんか、まず種から入って、そっからじゃあ全体の歌があって、こういう種を作って連作にしよう。
それはまたケースバイケースなんですか?
今の水上バス浅草行きって連作で言うと、ご機嫌なお出かけ、水上バスに乗った日のご機嫌なお出かけっていうテーマで歌を作っていって、たまにその日に作ってない歌も、このテイスト近いからここ入れられるなとかって入れてやったりはするので、なんか完全に事実じゃないこともあって、歌の出来事が。
なのでその流れで読んだ時に、短編小説みたいな形で頭からお尻まで通して読んだ時に、ひとつのまとまりになってるなっていうものを作っていくって感じですかね。
じゃあ、一種出てくるっていうより、なんか今の水上バスがご機嫌なその日の感情とか、なんかもうちょっと抽象的なものとか感情とか、そういったものから着想する方が多いんですか?
そうですね。
すいません、ちょっと僕も全然わかんなくて。
でも例えばそのご依頼で、この前ヤムチャで2種作ってくださいって言われて。
ヤムチャってテーマで小籠包と、すごい熱々のヤムチャ系を食べてるっていうのを作ったんですけど、その2種だけだと多分連作にはならないので、それとは別のタイミングで横浜のスカイスパっていう。
僕行ったことあるんですけど。
友人とスカイスパに行って、1日楽しんでから帰りに中華街で小籠包食べた日があったので、じゃあヤムチャで2種作ったけど、その日の出来事ってことにしようと思って、サウナで楽しんだ日の出かけてる、電車に乗ってるところからサウナで感じたこととかを作って、そこに移動していくっていう形で仕上げるっていう。
面白い。
そのボリュームはご依頼とか、あとは本に納めるにあたってどれくらいいいかっていうバランスはもうケースバイケースなんですけど、そういうテーマで作ったら楽しい一連になるなと思ったら、あえてその後からサウナをくっつけるみたいなことは。
面白いですね、今の話がかかってると。もちろん依頼があったりとか、自分で考えた時にこういうテーマでみたいなのがあって、でも制約がいろいろ、時数も制約あって、何種っていう、例えば依頼だったら制約もあって、でもその中でいろいろいかに遊ぶかみたいな。
そのまとまりとしていい感じにしていくっていうのが私はあるんですよ。面白いですね。
岡本真帆さんの話
だから8種連作とかで、例えば新聞とかから依頼が来て作ってたものも、歌集に入れる時に8種だとちょっと物足りないから、これを30種に膨らまそうとか、そういうのもあります。
本当に一言で単歌歌って言っても全然いろいろ変わっていくというか、できることがあるってことですね。
あくまで一週一週の歌の良さとか、骨格がちゃんとしてるかみたいなことはまず大事なんですけど、でもそれを読んでいただくにあたって、どういうまとまりにしていくかっていうのはまた別のパズルのような話があるかなと思います。
ありがとうございます。非常によく理解できました。
いつもインタビューをご視聴いただいてありがとうございます。
この度スタートしたメンバーシップでは、各界のトップランナーから戦争体験者に至るまで2000人以上にインタビューしてきた僕が、国内外の取材、そして旅の中で見つけた人生をアップデートするコンテンツをお届けしていきたいと思います。
ここでしか聞けない特別インタビューや秘蔵トークにもアクセスしていただけます。
随時これは面白い、これはいいんじゃないかっていうコンテンツもアップデートしていきますので、そちらも含めてどうか今後の展開を楽しみにしていただけたらと思います。
なおいただいた皆様からのメンバーシップのこの会費は、インタビューシリーズの制作費だったり、国内外のインタビューに伴う交通費、宿泊費、その他取材の諸々の活動経費に使わせていただきたいと思っています。
最後に、なぜ僕が無料でインタビューを配信し続けるのか少しだけお話しさせてください。
この一番の理由は、僕自身が人の話によってうつや幾度の困難から救われてきたからです。
そして何より国内外のたくさんの視聴者の方から、これまで人生が変わりました、毎日済む勇気をもらいました、救われましたという声をいただき続けてきたからに他になりません。
この声は、世界がコロナ禍に見舞われた2020年頃から一層増えたように思います。
これは本当にありがたいことです。
ただ、同時にそれだけ心身ともに疲弊したり不安を抱えたりしている方が増えていることに関わらない、その裏返しであると僕は強く感じています。
正直に言えば、僕自身も15年以上前に起業して以来、最大のピンチといっても過言ではない時期をこの数年送り続けてきました。
でもこんな時だからこそ、森に入ることなく、インスピレーションと学びにあふれる、まだ見ぬインタビューを送り続けることがインタビュアーとしての自分の使命なのではないかと強く感じています。
世界がますます混迷を極め、先の見えない時代だからこそ、僕はインタビューの力を信じています。
これまでのようにトップランナーや戦争体験者の方への取材はもちろん、今後は僕たちと同じ姿勢の人、普通の人の声に耳を傾けたり、ややもすると打ち抜きになってしまう今こそ海外でのインタビューに力を入れていきたいと思っています。
そして彼らの一つ一つの声を音声や映像だけでなく、本としてもしっかりと残していきたい、そう考えています。
そんな思いに共感してくださる方がメンバーシップの一員になってくださったら、これほど心強くそして嬉しいことはありません。
ぜひメンバーシップの方でも皆様とお耳にかかれるのを楽しみにしています。
以上、早川予兵でした。
22:41

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