1. INTERVIEW │ インタビュー
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2023-12-07 21:29

【INTERVIEW#216】早く何者かにならねば──「アラサーの葛藤」を克服するヒント│岡本真帆さん(歌人)

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【早く何者かにならねば── 「アラサーの葛藤」を克服するヒント】
歌人として活動するも、一時は年に数本しか書けなくなった短歌。 置かれたレールを進めばよかった20代までと違い、葛藤や焦りを感じた30歳のころの葛藤や悩み、スランプをどのように克服したのか。 創作に悩んでいる方、岡本さんと同じ世代の女性は必見の内容です! (2023年10月取材)
【岡本真帆】おかもと・まほ
1989年生まれ。歌人。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 2022年3月、第一歌集『水上バス浅草行き』をナナロク社から刊行。 フルリモートで会社員をしつつ、短歌をつくる。高知と東京を拠点に活動。 『水上バス浅草行き』(ナナロク社)
第一回 空前の短歌ブーム!なぜ本が売れない時代に2万部超の大ヒット歌集が生まれたのか https://youtu.be/SGwm10GtRR4
(12/7配信)第二回 早く何者かにならねば──「アラサーの葛藤」を克服するヒント https://youtu.be/_jI5jNyfOPA
(12/11配信)第三回 「自分らしくバズる」ヒント https://youtu.be/9IGxXJFB4zY
(12/14配信)第四回 今、なぜ短歌がアツいのか? https://youtu.be/l7YcAoOKpPk
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▼関連キーワード #歌人 #短歌 #水上バス浅草行き
▼目次
「ターヤジス?」
ターヤジス以降の内容
校閲に囚われない野生の文字
出版した後の作品に対する想い
おすすめの短歌
スピッツ好きの一面
30歳の葛藤
スランプを乗り越えるまで
メンバーシップ随時募集中

サマリー

ターヤジスという一首の歌について話し合い、岡本さんは連作の形で作った歌集『タイアジス』についてのエピソードを教えてもらっています。岡本さんは、短歌における自身の葛藤や自信の変化について話しています。溜まっている思いを歌にすることで、スランプから抜け出せることを実感した岡本真帆さん。彼女は歌を作る過程やスランプへの悩みについて語っています。

「ターヤジス」という一首の歌
インタビュー
その意味で、僕は今日、ここに沢山の視点をつけているので、沢山大好きな歌があるんですけど、やはりこれを聞きたいというか、話したいんですけど、
タージス。
ターヤジス。
もう一回言ってください。
ターヤジス。
ヤは割と普通にヤって言ってください。
でも正解はないですけど、逆さに読んで。
ターヤジスということで、その最初の一首で、触れない例えの一つ、反対の車線を走り去る。ターヤジスということで、これ一瞬、みんな聞くと思うんですけど、これ何?って思ったんですけど、僕の場合、家族にその話したら、いや、これスジャータでしょっていうふうに言われて、
そうか、高速道路とか道路で走って、しかも逆だからみたいなっていうことで、これが本当にご本人前にして解説するのもちょっとあれですけど、
何気ない日常に気づいて、それを切り取って、共感あるあるって言わせるところ、そしてそのまま連作が続いていくっていうところだと思うんですけど、
これまさに、これにまつわるエピソードとか、着想とか、いろいろあれば教えていただきたい。僕はこの歌が一番好きなんですけど。
ありがとうございます。スジャータのトラックって、右側と左側で文字が鏡文字というか、逆さまになっていて、
あれを見るたびにスジャータが、
連作の形で作られた『タイアジス』
ターヤジスって書いてあるのって、変だなってずっと思っていて、
あるとき、左側の歩道を歩いてたときに、反対車線を走り去っていくトラックがあって、それがスジャータって書いてあって、
それがちょっと異界っぽいというか、現実、絶対そのトラックに自分が触れることはないので、反対の車線行ってるので、
そういう象徴として、残してみようかなと思って。
最初はスジャータってなんだよ、みたいな気持ちからずっと思ってたんですけど、それを単価にするとしたら、触れない例えの一つっていうモチーフを入れてみようかなと思った。
なるほどね。単純にそう、ちょっと異界な感じがする上に、さらに基本的に車で行っちゃうから、そういう意味でも触れないし、みたいな。不思議な感じありますよね。
その中で、僕は連作っていうことをあんまり理解してなかったので、
はい。
この一首、一つの歌に結構着目してたんですけど、そういう意味ではこの後にもね、当然このタイアジスのこの中には他の歌も入ってると思うんですけど、
これはどういう、先ほどの水上バス浅草駅で行けば、その日の時系列で感じたことっていうことで、割とオーソドックスに僕は理解できたんですけど、こっちはどんな感じなのですか?
そうですね、なんか結構、夢とか、解放した動物が戻ってくるとか、結構そういう歌が続いてます。
はい。
すごく歌が続くんですけど、間違った鍵とか、なんでしょうね、なんかここは日常なんだけど、少しちょっとお話の中の出来事みたいな、なんでしょうね、少し不思議っていうSFほどじゃないけど、でもちょっとこういうことってあるよね、みたいな、日常の中のざらつきというか、そういうものを集めてみたっていう感じで。
うん。
で、僕もちょっとこの話したんですけど、この歌集を作るにあたって、連作の形に無理矢理したものも結構あって。
そうなんですね。
一周単位で、やっぱりこの辺は結構作ってたんですよ。
そうなんですね。
タイアジスに入ってる歌とかは、もともと連作にするぞって作ったやつじゃなくて、一周一周で独立して作ってたやつを、本に入れるにあたって、なるべくちょっと似たトーンでというか、時期も結構この辺は同じ時期に作ってたものが多いんですけど、同じ時期に作ってるとやっぱりなんか雰囲気とか考えてるんですけど。
うん。
時期とか考えてることとか、言葉のチョイスとかがすごく似てたりするので、それをちょっと塊にしてみて、やってみたっていう感じですね。
作品を書いた後の感想と質問
ああ、こういう裏話はなかなか聞けないとやっぱり楽しいですね。
そうなんです。
でも同じ時期にある程度作られたとおっしゃいましたけど、そういう意味では、これやっぱりコロナ禍なんでしょうかね。
いや、これは全然2017年とか16年とか結構前に作ってた歌です。
なんかこの街はどこも消毒済みだから手書きの誤字がとても嬉しいってあったんで。
そう。
なんかすごいコロナ禍の歌だって皆さんに言われるんですけど、全然そんなことないんですよ。
違う。
あっ、そうなんだ。
はい。コロナって言葉もまだコロナビールぐらいしかない時の。
すごいっすね。じゃあ時代をなんか予見してたんですね。
いや、なんかこれは銭湯とか行くと、張り紙がその手書きの文字だったりすることがあって、なんかその手書きの文字って結構いびつだけど可愛いなと思うっていうか。
はいはい。
あの、企業の例えば説明文とか成分表とかって、何かしらの口閲が入って、そのクリーンな状態の、世に出しても大丈夫な言葉じゃないですか。
でも銭湯の手書きの文字とか、お手製のポップとかって結構無法地帯で、この言葉使って、しかもなんか文章ねじれてるなとかちょっと職業側思っちゃう時あるんですけど、なんかそういうのが嬉しいなみたいな、その。
口閲が存在しない、野生の文字とかって言うんですけど、野生の文字すごい好きで。
あ、そうなんですね。
はい。
そういえば、ごめんなさいちょっとマニアックですけど、渋谷もよく行かれると思うんですけど、車で渋谷行かれることあんまりないかもしれないですけど、これ別に言ってもいいですけど、渋谷のね、西部あるじゃないですか。
はい。
西部、僕たまに車で行くんですけど、車で駐車場上がったことあります?
ないです。
上がってくと、一時停止ってよくあるじゃないですか。
はい。
一時が手書きじゃないんですけど、時間の一時になってるんですよ。
え、そうなんですか。
今度見てみてください。見る機会なかなかないかもしれない。これ渋谷の西部の駐車場入った方は多分わかると思うんですけど、でもある意味それもちょっと嬉しいですよね。
はいはいはい。
っていうことですよね。
そうですそうです。変だなって思いながらでも、でもなんかそれって人がいるっていう証拠だなみたいなことを思うので、なんかそこから結構着想して作ってた歌の気がします。
なるほど。じゃあ僕それちょっと一首書いてもいいですか?
はい、いいですよ。
今の。
はい。
そういうことが一つの日常の作り方なんですね。
はい。
ちょっと面白いところみたいな。
そうです。なんか日常の中でぼんやり思ってることを短歌にするときに、具体的なモチーフは変えることはこういうふうにあるんですよね。その消毒済みっていう言葉とかっていうのは、なんか言い換えるとそうなるかなみたいなことだったので。
なるほど。それがでもまた面白いですね。時代が変わるとある意味また誤読されるというか。
そうですね。でもなんか解釈も自由にしてもらっていいと思ってるタイプなので、なんかその読みは間違ってるとかっていうより、あ、確かにそういう読み方もできますねってこう、
うん。
そうなんですよね。
うん。
えっと、本当に本当に盛り上がるような読み方はすごい好ましい。私は好ましく思っているので嬉しいです。
そういう意味では岡本さん、何でしょう?作品をこう書いて世に出すじゃないですか。書いた後っていうのは、例えば小説家の方だったら、もう出したらもう自分の手を離れてるからっていう方もいれば、子供みたいっていう方もいるし、あんまり意識しないかもしれないですけど、どんな感じなんですか?
え、でもそうですね。自分の手を離れてる感覚は確かにあって。
最終的に受け取ってもらって成立すると思う表現って。
だからその解釈も含めて作品だなって思うのと、
あとは結構いい歌作ってるなって自分で思ったりしますね。
やっぱり自分もまた読み返すこともあるんですか?
そうですね。読み返すことはありますし、SNSとかもやってても、
歌集のことを知ってもらいたくてとか、
やっぱこの歌いい歌だから人に見てもらおうとか、
それで過去のものを再投稿したりとかもするので、
全然読み返しますし、もう読みたくないとかそういうのは全くなくて、
こんな歌も作ってたんだって感じでよくやります。
そういう意味ではやっぱり思い入れはあると思うんですけど、
この中でこれ全部おすすめだと思うんですけど、
せっかくなので異常な質問ですけど、
一つお気に入り、もしくはここでみんなにちょっと紹介したい。
全部お気に入りですよね、本当に。どうしようかな。
でもなんかエピソード、実際あった出来事から、
作った歌で言うと、「犬だけがただ嬉しそう。
脱走の果てに疲れた家族を前に。」っていう歌があって、
どこですかね。
あれでわかるかな。
ここです。
じゃあせっかくなのでご自身なんでください。
犬だけがただ嬉しそう。脱走の果てに疲れた家族を前に。
っていう歌で、これは飼ってた犬が、
うちの庭から塀を飛び越えて逃げ出したことがあって、
家族みんなで街中を探したことがあったんですけど、
どこを探しても見つからなくて、
みんな息承知して家に帰ってきた時に、
100メートルぐらい離れたまっすぐな通りの向こうで、
こっちの様子を見てる犬がいて、
すごい、みんな心配してる?みたいな顔して、
名前呼んだら、ちょっと動揺しながら、
なんでみんな揃ってるんですか?みたいな感じで、
戻ってきたってことがあって、
それがすごくANDとともに面白いエピソードだったので、
それをちょっと歌にしてたっていう。
特に猫だとあんまりなさそうですけど、犬だとありそうですよね。
やっぱり戻ってくるんですよね。
戻ってきました。
でも普通に考えると車に跳ねられちゃったりとかあるので、
本当に無事で良かったなと思ったんですけど、
当人は私たちの心配は全く知らず、
みんな何してるの?みたいな感じで覗いてたのが、
本当に可愛かったなっていう思い出ですね。
なんかいいですね。
そういう意味では、
全部ノンフィクション?
いや、フィクションも結構あります。
思いっきりフィクションもある?
短歌を通じた葛藤
思いっきりありますね。
でも全部フィクションとノンフィクション混ざり合ってると思います。
やっぱり事実だけで書いてるわけじゃないので、
頭の中だったり想像だったり、
あとは映画の感想とか、
映画を見て感じたことで作ってるとか結構あるので、
でも短歌の不思議なところは、
全部が本当のことなんじゃないかって思ってもらえるっていうのが、
面白いところで、
そう思っていただいて構いませんよっていう。
小説家に近いところがやっぱりありますね。
この私は私ですか?みたいな。
そうですね。
そうか。
岡本さんのスピッツへの思い
そういう意味ではスピッツのことも書いてあるんですけど、
スピッツ好きですよね?
はい、大好きです。
僕、スピッツ今全然詳しくないんですけど、
何が一番曲が好きですか?
一番って言われると困るだろうけど。
そうなんですよ。
エスカルゴっていう、
三日月ロックっていうアルバムの中にある、
割と昔かな。
はい。
曲が好きなのと、
一番って言われながら何曲か出そうと。
どうぞどうぞ。
サザナミCDっていうアルバムの、
ももっていう曲が好きですかね。
そうか。
僕はメジャーな曲以外だと、
ありふれた日々?
ありふれた人生。
ありふれた人生が好きなんですけど、
いいですよね。
すみません言わせちゃって、
個人的な趣味でしたけど。
ちょっとね、スピッツのことなんかもありましたけど、
僕もう一首?もう一首でいいんですよね。
はい。
もう、
いっか?
はい。
一首。
はい。
ちょっとツッコミが今厳しかった。
はい、すみません。
いや、なんですけど、
自信の変化と歌集の出版
何者にもなれず30歳ってあったと思うんですけど、
じゃあせっかくなんで読んでいただいていいですか?
はい。
何者かにならなきゃ死ぬと思ってた。
30過ぎても終わらない道。
これは、
まあなんか、
多かれ少なかれね、
こう、
なんか一生懸命やってる人とかって、
やっぱあると思うんですよね。
30歳って。
まあ仕事にしろ、
いろんな年齢の節目にしろ。
これ自身は、
やっぱり、
岡本さん自身も何か感じた、
やっぱり何か着想のあったんですか?
そうですね。
なんか、
今はそんなに、
なんか、
認められたいとかってあんまりないんですけど、
やっぱり20代後半、
20代って、
人から認められたいとか、
なんか立派な自分になりたい、
みたいな気持ちがすごくあって、
小学校出たら中学校があって、
で、中学校出たら高校があって、
なんかその、
ルートみたいな、
その、
自然とこう自分が行くルートみたいな、
なんか大学も行く前提で、
その、
育てられて、
で、行って、
でも大学出るってなったから、
そこに、
なんかレールがなかったことに、
最初驚いて、
何か受験頑張ったら大学に入れるとか、
何かしたらこうなれるっていうのがあったのに、
大人になった途端にそれはなくなって、
で、
なんか、
すごいことしなきゃいけないのかもしれないと思って、
前職でコピーライターを、
制作会社でやってたので、
なんかコピーライターで新人賞とか、
取らなきゃいけないんじゃないかなとか、
思って、
当時はなんか宣伝会議賞とか、
応募したりとかしてたんですけど、
でも、
あんまり人と競うのが得意じゃないので、
そんなに続かなくって、
大した結果も出せず、
みたいなことがずっとあったので、
なんか結果残さないとダメなんじゃないかって、
謎の脅迫観念と、
戦ってましたね。
でも、
それは、
そうですね、
なんか、
転職して、
別に、
まあ30代入ってから、
そんなに焦らなくて、
自分が楽しく、
伸び伸びと、
暮らせていたら、
いいかなって、
仕事を選ぶ基準が、
基本、
楽しいか夢中になれるか、
みたいなことなんですけど、
今の仕事が、
結構、
自分に合ってるな、
とかって思って、
こういう気持ちは、
全然なくなりました。
そうなんですね。
でもね、
つい最近といえば、
最近じゃないですか、
そうですね。
数年前とか。
なので、
誰しもが、
抱きながら、
僕はもう43の、
いい歳のおっさんなんですけど、
いまだに、
こういう気持ち、
わかる、
わかるみたいなのが、
あるので、
そこを、
超えたというか、
なくなったと、
今、
スパッとおっしゃったのは、
ちょっと、
羨ましくもあり、
嫉妬もあるんですけど、
そうですね。
もしかしたら、
やっぱり、
短歌が、
すごいバズったりして、
すごく、
いい歌だねって、
いろんな人に、
言ってもらえたから、
そこで、
やっと自信がついたとも、
言えるかもしれないですし、
あとは、
この歌集が、
出る前って、
結構、
スランプの時期も、
長くて、
なんか、
短歌を、
1年に、
5首ぐらいしか、
作らない年とか、
結構、
あったんですよ。
傘の歌が、
バズったのは、
2018年なんですけど、
2018年は、
多分、
年間で、
5首とか、
10首ぐらいしか、
作ってなくて、
過作ですね。
いろんな人に、
あ、
岡本さん短歌の人だ、
みたいな、
あの短歌、
大好きです、
みたいな、
歌人扱いされるようになって、
いや、
私、
今、
1年に5首しか、
作ってないのに、
みんな、
そんな言うんだ、
みたいな、
1年かけて、
作っていって、
この、
自分でもすごい、
自信作の、
歌集になった時に、
なんか、
これからもやっていけるな、
って思ったというか、
自分の中の、
その、
短歌の回路っていうんですかね、
そういうものが、
歌を作っていく中で、
目覚めていったので、
なんか、
多分、
これからもやっていけるなって、
その、
本を作るってことを通して、
自信をもらったって感じ。
今、
ちょっと、
震えが出たんですけど、
っていうのも、
実は、
どこかでね、
今日、
スランプに陥ったってことは、
私知ってたので、
その、
どうやって、
スランプを乗り越えたのかとか、
あと、
その、
自分の中で、
歌人として、
まあ、
なんとかやっていけるな、
みたいなものは、
いつはどこですか、
どうやって乗り越えたんですか、
っていうのを聞こうと思ったら、
もう、
今、
全部入ってましたね。
言っちゃいましたね。
誰かに、
例えば、
相談したとか、
なんか、
ドラマチックな何か、
ターニングポイントがあったっていうよりも、
今、
まさにおっしゃった、
作っていく中で、
2年ぐらいかけて。
そうですね。
これ、
複読本っていう、
こういう本を、
強調で出して。
これ、
面白かったです。
ありがとうございます。
同世代の歌人の子がいて、
ちょうど同じ年に、
歌集、
第一歌集を出すっていうことで、
2人とも、
歌集を出すには、
まだ歌が足りないから、
1年半ぐらいかけて、
作らなきゃいけない、
っていう状態だったので、
2人で、
クラブハウスっていう、
はいはいはい。
アプリがあるじゃないですか。
はい。
特に、
数年前ちょっとね、
来ましたよね。
そうですね。
それを、
毎週開いて、
その音声で、
お互いをするっていう、
へぇー。
なんか、
例えば、
チョコレートっていうテーマで、
チョコレートの歌を、
お互い持ち寄って、
それを、
表し合うっていうのを、
表意合うっていうのを、
それは事前に、
テーマは決まってる?
事前にテーマは決まってて、
さすがに、
その場でこう、
なんかラップみたいに、
そうですね。
即興はない。
作って持ち寄って、
でも見せるのは、
放送というか、
その場で、
流す直前で、
はいはいはい。
ってやってたんですけど、
なんかそれが多分、
すごく良くて、
とりあえず、
間に合わせて、
持ってかなきゃいけない。
しかもそれ、
人が聴いてるんですよね。
だから、
その、
自分のダメな歌に対する、
体制がついていて、
歌を作る過程とスランプへの悩み
でもダメでも、
いっぱい作ってたら、
良い歌できるんだな、
っていうのを、
だんだん分かってたので、
いっぱい、
それから、
締め切りに、
間に合わせるように、
とにかく、
まず量を作る。
で、
量を作ってから、
それをブラッシュアップしていく、
っていう、
なんか自分なりのサイクルができて、
それで、
なんか私、
ダメでも、
出されるな、
みたいな感じになってきました。
じゃあ、
本当に、
もう、
現在進行形で、
今、
当たり前ですけど、
ここにいる岡本さんが、
出来上がりつつある、
ぐらいの感じなわけですよね。
そうですね。
だから、
歌集を出すっていうことが、
決まってなかったら、
今もスランプの可能性はあって、
歌集を出すために、
歌を作るぞ、
ってなったので、
歌を作るっていうことから、
逃げてたら、
多分、
ずっとスランプだったんじゃないかな、
って気がします。
そうか、
じゃあ、
当然、
バズってるわけですよね。
そうですね。
だから、
そこで、
いや、
スランプ中にバズった。
スランプ中にバズった。
すごいですね。
だから、
バズったけど、
でも、
まだ、
ご自身の中では、
スランプ中みたいな。
そうですね。
それは、
バズって、
世の中から、
そういう風に言われるけど、
自分の中では、
まだ、
そういうスタイルが、
確立できてない、
みたいなものの、
そういう悩みとか、
プレッシャーすりも、
いっぱいあったんですか?
ありましたね。
みんな、
あの歌がいいって言ってくれるけど、
まあ、
そういう特性があるというか、
その、
積み上げ式の、
ものでも、
あるんですけど、
結構、
その、
一発ホームラン系の、
表現でもあると思ってて、
あの、
ベテランじゃなくて、
すごい素人で、
まだ、
枯れ木が浅い人が、
めちゃめちゃいい歌を、
いきなり作れることもあるんです。
やっぱり、
31音って、
短さだからと、
思うんですけど、
なんか、
そういう歌だったかもしれないので、
傘の歌は。
だから、
その、
なんでしょうね、
常にいい歌が作れるっていうことと、
ホームラン級の歌が作れるっていうのは、
結構、
別の話で、
その、
常にいい歌が作れるって状態が、
自分はできないなっていう、
スランプの中で、
結構、
苦しんでたっていう、
感じでした。
じゃあ、
今はそこは、
まあ、
メンバーシップのお知らせ
ご自身の中では、
ちょっと変わったというか、
そうですね、
自分なりに、
あの、
このステップを踏んだら、
よくやれるな、
みたいな、
思ってます、
今は。
なるほどね。
いつも、
インタビューをご視聴いただいて、
ありがとうございます。
この度スタートしたメンバーシップでは、
僕が、
国内外の取材、
そして、
旅の中で、
見つけた、
人生をアップデートするコンテンツを、
お届けしていきたいと思います。
ここでしか聞けない、
特別インタビューや、
秘蔵トークにも、
アクセスしていただけます。
随時、
これは面白い、
これはいいんじゃないか、
っていうコンテンツも、
アップデートしていきますので、
そちらも含めてどうか、
今後の展開を、
楽しみにしていただけたら、
と思います。
なお、
いただいた、
皆様からのメンバーシップの、
この会費はですね、
日だったり、
国内外の、
インタビューに伴う、
交通費、
宿泊費、
その他、
取材の諸々の活動経費に、
使わせていただきたいと、
思っています。
最後に、
なぜ、
僕が無料で、
インタビューを配信し続けるのか、
少しだけお話しさせてください。
この一番の理由はですね、
僕自身が、
人の話によって、
うつや、
幾度の困難から、
救われてきたからです。
そして何より、
国内外の、
たくさんの視聴者の方から、
これまで、
人生が変わりました。
毎日、
進む勇気をもらいました。
救われました、
という声を、
いただき続けてきたからに、
他になりません。
この声は、
世界が、
コロナ禍に見舞われた、
2020年頃から、
一層増えたように、
思います。
これは本当に、
ありがたいことです。
ただ、
同時に、
それだけ、
心身ともに、
疲弊したり、
不安を抱えたりしている方が、
増えていることに、
他ならない、
その裏返しであると、
僕は強く感じています。
正直に言えば、
各僕自身も、
15年以上前に、
毎日と言っても、
過言ではない時期を、
この数年、
送り続けてきました。
でも、
こんな時だからこそ、
守りに入ることなく、
インスピレーションと、
学びにあふれる、
まだ見ぬ、
インタビューを、
送り続けることが、
インタビュアーとしての、
自分の使命なのではないかと、
強く感じています。
世界が、
ますます混迷を極め、
先の見えない時代だからこそ、
僕は、
インタビューの力を、
信じています。
これまでのように、
トップランナーや、
戦争体験者の方への、
インタビューをすると、
内向きになってしまう、
今こそ、
海外でのインタビューに、
力を入れていきたいと、
思っています。
そして、
彼らの一つ一つの声を、
音声や映像だけでなく、
本としても、
しっかりと残していきたい、
そう考えています。
そんな思いに、
共感してくださる方が、
このメンバーシップの、
一員になってくださったら、
これほど、
心強く、
そして嬉しいことは、
ありません。
是非、
メンバーシップの方でも、
皆様と、
お耳にかかれるのを、
考えてください。
以上、
早川洋平でした。
21:29

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