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2023-12-11 14:35

「自然派ノラジヲ」2回目(10/9放送) 学校給食について

学校給食によい食材を用いることの大切さをお伝えします

サマリー

岩堀さんから、全国で給食の有機化が少しずつ進んでいるという話を伺っています。また、松本市と学校給食の問題と、中学校の荒れた状態を改善するために校長が食生活の改善を提案したエピソードについてもお話ししています。

給食の有機化の取り組み
自然派のラジオ、このコーナーは、公益財団法人自然農法国際研究開発センターの提供でお送りします。
今週の自然派のラジオも、自然農法センターの常務理事、研究部長の岩堀さんに来ていただいています。岩堀さん、お願いします。
はい、よろしくお願いします。
今週は、岩堀さんから給食の話を伺うということになっておりまして、全国で給食の有機化が少しずつ進んでいるという話をお聞きします。お願いします。
皆さんも、新聞とかネットとかでいろいろご覧になったこともあるかと思いますけれども、
ここ数年で有機農産物を学校給食に取り入れるという活動、動きが非常に活発に、
なっています。最近のことで言いますと、6月に国会議員、超党派による議員連盟が結成されました。
オーガニック給食を全国に実現する議員連盟というのが、川端隆平議員が共同代表となって6月に設立されました。
これは全国の小中学校でオーガニックですね、有機農給食を広めて、
有機農業全国に、
展開するとともに、子どもの健康に配慮した食材を提供しようという動きになります。
同じく6月ですけれども、全国のいろんな有機農業を推進している、特に学校給食に取り入れようと取り組みをされている全国の市長さんが、
去年の10月に大きなフォーラムがあったんですけれども、それを受けて、
6月に全国オーガニック給食協会、
協議会というのが設立されました。
これには行政の方も一部入ったりしまして、
民間主導でですね、これからどうやって全国にオーガニック給食を推進していこうかということを考え、
推進していく会ができました。
だんだん進んできているということですね。
地方の有機化事例
そうですね。
国会議員も動いているということは。
僕が有機給食と聞いて思い浮かんだのが、
愛媛県の今治とか、千葉県の伊住が雑誌かなんかで見たことあるんですけど、
あそこはなんでその先だって進んだんですかね。
そうですね。今治の場合は、他のところは結構トップダウン、市長がやるぞと言って始まったところが多いんですけど、
今治の場合はどちらかというと、その中で市の職員さん、この方はもともと有機農業の活動とかやっていた。
その方なんですけれども、その人が仕掛け人となって、市の条例の中に、有機だけでもないんですけれども、
地元の今治さんのものを食べさせましょう、有機のものも食べさせましょうというのを条例に組み込んで始めたんですね。
結局トップダウンで市長がやるぞと言って、市長が変わってしまったり、
職員が異動で変わってしまったりすると、その後立ち消えてしまうということもありますので、
そうではなくて市の条例でもう組み込んでしまおうと、市の役割だということで進めた非常に優秀な事例だと思います。
泉市の方はまた違うんですか。
そうですね。泉市の場合は市長がやると、もともと環境に非常に関心のある地域なんですけれども、
その延長上、
始まって市長がやるぞと、そこに全く泉市とは関係ない外からの新しい市の職員さんが入ってきて、
その人が担当となって、その人が非常に精力的にJAとかいろいろな求職の関係者と非常にうまくコミュニケーションを取って、
お互いにやりやすいようにやっていくと。
ただ泉市の場合、
現在は小中学校の給食のお米全て有機米に変わっているんですけれども、
これを始めるまではほぼ有機の農家さんがいないところでした。
温かいとこですもんね。
そうですね。温かいですよね。
有機農業は比較的日本国内では難しい方なのかなって思っちゃうんですけど、
気温が高くて虫病害庁を押すようになった。
そうですね。
ただお米に関して言えば、
そうですね。町場あたりだとあれですかね。
多少やっぱりこの辺に比べればやりにくいところはありますけれども、
ただそうは言っても、お米の場合は一番の問題は雑草をどうおとなしくさせるかということなので、
その辺のところを技術を持っている民間稲作研究所の稲葉さんという先生をお呼びして、
何年間かトレーニングして、
それで全力で、
それを有機米に変わっていったという、非常に画期的な、
有機の子はうちに周りにはいないんだ、そんなのできないに決まってるじゃないかっていうことじゃなくて、
いないなら作っていこうと。
今まで普通にやってる農家さんにやってもらって、
有機米を作ってもらうということをやって、
ちゃんとできたよっていう非常にモデル的な、
今まで有機農家がいないところで、子供のために有機にしようっていうふうに、
よく農家の人たちも変わったなって思ったんですけど、
すごいですよね。
成功例と課題
それやっぱり市長の熱があったからなんですかね。
そうですよね。
あとは担当になったサメ屋さんという市の職員さんですけれども、
今ではスーパー公務員と呼ばれたりしますけれども、
その人が本当に市長の意向を受けて、
本当に、
勢力的にやられました。
あと今治もそうなんですけども、
反対がなかったかというと、
詳細はあれですけれども、
子供たちにいいものを食べさせたい、
地元のものを食べさせたいということを提案したときに、
市会議員さんは誰も反対者はいなかったということで、
やっぱりそこに関して反対するっていうことは、
自分が当選するかどうかに関わってきますからね、議員からしたら。
子供の健康に反対するのか、お前はみたいな。
そうか、そういう手があるのか。
じゃあ別に自分が住んでる町でもできそうですね。
そうですね。
その気になって、やっぱりそういうサメ屋さんみたいなコーディネーターというか、
うまく調整して、本当に気を配ってですね、いろんなこと。
やると、本当にやる気になってくださる人がいると、
非常に可能性は高いと思います。
ちなみに長野県内ではそういう町ってあるんですか?
そういう意味では、県南の方の松川町ですね。
松川村ではなくて。
稲野。
そちらの方でも、ここ数年、やっぱり町を挙げて、
こちらも市長がやるぞということで、
最初は有給地ですね。
空いてる田んぼ畑を何とかしたいっていうことから始まったところあるんですけれども、
そこに、やっぱりそこにもスーパー公務員の方がいて、
その人が本当に精力的にやり、
また農家さんもですね、
もともと有給の、有給やってる農家さんは少なかったんですけど、
その中でも非常に核となって、本当に頑張ってやっていただける、
牛小房さんとかいらっしゃるんですけれども、
そういった方が重心に、
なって、本当に皆さん熱心にやられました。
そこに、内側指導に呼ばれてやらせてもらいまして、
そういうのがうまく合わさってですね、
去年、お年々の数字だったんですけど、
松川町の小中学校の有給の食材の比率、
今有給で生産している主要品目ですけれども、
20%から30%ぐらいが、
もうすでに有給の、
農産物で賄えていると。
すごい。
僕の食卓の何倍だろう。
え?
全然有機化されてないよ、うちの食卓。
米だけだ。
金次郎さんの食生活はどうなってるんでしょう。
米ぐらいですね。
米ぐらい。
え、すごいな。
じゃあ、長野県内では松川だけですか。
そうですね。
あと、
池田、
動きとしては、
池田町とか大布施町の方もあったりしますし、
他でも、
最近は松川町の隣の中川村でも、
そういった勉強会とか始まってます。
あと、柵の方にも農家さんいますので。
柵は盛んですもんね、有機農法。
そう、全然昔から盛んなところですね。
そうか、
安住野市とか、
松本市はならないんですかね。
安住野の方は、
松本市の学校給食問題
ちょっと私もあんまり詳しくないんですが、
松本市の方は、
あまり行政としては、
ちょっと動きがあれなんですけども、
ただ、市会議員の方が中心となって、
松本市の学校給食を何とかしたいかい、
というのがありまして、
それが2、3年前から活動を始めていて、
市の方に、
こういうことを知ってください。
特に松本市の場合は、
給食センターの老朽化に伴う建て替え、
特に今、
欠勤なのが畑とあずさ川の給食センターなんですけれども。
合併された村と町ですね。
はい。
松本市に飲まれた。
ちょっと、
ちょっと、老朽化で、
で、その何とか市大会の希望というのは、
大きな給食センターにするんではなくて、
やっぱ同じように自公式、
正確に言うと親子式、
小学校と中学校とかっていう式なんですが、
そういう小規模のセンターに建て替えてほしいと。
あんまり大きいとですね、
やっぱり小回りがなかなか来にくい、
あるいはどうしても加工品に頼ったりとか、
結局、
そういうセンター式にやると、
もう10時半ぐらいに持っていかないといけないとかな。
給食まずかったですよ、僕。
冷えてるし。
冷えてる。
まずかった、本当にね。
その辺がなかなか、
本当に子供たちにいいものを、
温かいものを食べさせたいと。
それは大事ですね。
だって今、家庭で温かいご飯食べられない子供って、
僕らが子供の頃に比べたら、
増えてると思うんですよ、確実に。
親が両親とも働きに出てるとか、
片親で働きに出てるとか。
だから給食ぐらいはね、
そういう子に温かいもの食べさせてあげたいですよね。
だいぶ前の話ですけれども、
中学校の荒れた状態と食生活の改善
あの、
今、上田市に合併されましたけども、
真田町あちらで、
中学校の高校校長先生された、
大塚光さんっていう先生がいまして、
その方がその学校に行かれたとき、
非常に学校が荒れていて、
窓ガラスが割られたり、
廊下をバイクで走り抜けたりとか。
80年代だ。
そんな感じですよね、80年代は。
その先生が何でだろうと。
思ったときに、
一つは、学校の授業がつまらないと。
そこを改革したのと、
もう一つは、食生活がひどいと。
で、観察してると、運動、
スポーツ大会の朝でも、
コンビニで親と学生が一緒に行って、
コンビニイベントとかさせたり。
自分の時代では考えられないな。
そういう実態を見て、
これは食を変えないといけないということで、
米飯給食を取り入れて、
中身もいいものにして、和食のですね、
お魚とか、だしをきっちりとったものとか、
いうことに変えることによって、
本当に生徒がガラッと変わって、
花壇作りで全国で表彰されるようなところまで行ったりとか。
不良口が模範口になっちゃった。
そうですね。
すごいですね。
そういうのがあるので、
やっぱり食っていうのは、
3食の中の給食って1食ですけども、
それでも、そこを変えるだけでも、
人っていうのはすごく変わるんだっていうのを実証された。
へー、素晴らしいお話。
それ何年代の話ですか?
1992年ぐらいだったと思います。
じゃあバブル崩壊直後ぐらいか。
うん。
へー、割とそんな古くない話ですよね。
そうですね。
そうか、そんなことも可能ってことですよね。
ちっちゃければちっちゃいほどやりやすいですよね、
街の規模が。
そうですね、それはやりやすいと思います。
じゃあそれこそ、この辺でいったらね、
松川村とか池田町とか、
あと何だ、戦か、山形、旭とか、
行けそうですよね。
そうですね。
なんか市民グループ作ったりしてから、
でも行けそうですよね。
結構ね、結城農家さんもいらっしゃるって聞いてますよね。
ね、いますよね、池田松川は結構。
うん。
おお、夢のある話ですね。
私も子供ができたばっかりなので、
そうですね。
自分の給食がまずかったから、
自分の経験として、
子供の給食、ちょっと美味しいの食べてほしいなとは思いますね。
そうですね。
ということで、興味深い給食の話を今週は伺いました。
岩堀さん、ありがとうございました。
はい、ありがとうございました。
このコーナーは、
公益財団法人自然農法国際研究開発センターの提供でお送りしました。
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