This is はみだし系ライフの歩きかた。 I'm Yukari Peerless.
周りが決めた道からはみ出して、自分だけの生き方をする人を応援するポッドキャスト、 はみだし系ライフの歩きかた Welcome to Episode 177.
こんにちは、ピアレスゆかりです。
ついに10月に入りましたね。
日本は地域によってはまだ30度とか気温が上がってそうですけど、大丈夫でしょうか。
最近ソロ会が続いていますが、今日もソロ会です。
最近ちょっと忙しくてインタビューする時間が取れていないんですけれども、また近いうちにインタビュー会はやりたいなと思っています。
今週はじゅんこさんからインスタグラムにてコメントをいただきました。
ゆかりさんこんにちは。いつもポッドキャストを聞いています。
世界中にお友達がいて楽しそうです。話す内容も心にグッとくる内容が多いです。
あるあるも含まれていて、雲の上の人のような感覚ではなく、かといって斬新な話題も組み込んでいて、声も落ち着いたニュースキャスターのようでいいです。
じゅんこさんありがとうございます。
そして先週のセルフケアのエピソードにもツイッターで感想をいただきました。
オーストラリアにお住まいのリリーさん。
これ散歩しながら聞いていたけど、ちょうど私が母業も育児もお休みの日で、
前もってセルフケアの日を予定しておく、勝手に向こうからはやってこないという話をしていて、本当にそうだなと思った。
あとゆかりさんの声が優しくて、なんか泣きそうになりましたとのことでした。
リリーさんありがとうございます。
本当に小さいお子さんがいる方は特に自分の時間がなかったりして大変ですよね。
どんどんお休みを計画してください。
さて今週も何について話そうかなと思っていたのですが、
毎度のことですが皆さんとお話をしているうちにテーマが浮かび上がってきて、
今週はシェイム・恥についていろいろと考えた週だったので、そのお話をしたいと思います。
私は毎週日本時間の水曜日の朝にクラブハウスでブレネーブラウンのブッククラブをやっているのですが、
そこで今週読んだ章では、シェイム・恥を使った教育や会社でのマネジメントの話が書かれていました。
ブレネーブラウンによると、シェイムの定義は
自分の欠陥のゆえに、愛や居場所を得るのに値しないと思い込む
激しい痛みの感情または体験だそうです。
恥を使ったマネジメントってどういうことかというと、
例えば学校だったら、宿題やってきていない人立ちなさいとか、忘れ物してきたのなんとかじゃんだけだよとか、
廊下に立たせるとかね、あとテストの結果を張り出すとか、
もう昔からやってますけど、今もやってるんですかね。
あれってもう思いっきりシェイムを使った教育、シェイミングな教育ですよね。
あと会社だったら、これはブレネーの本にも出てきましたけれども、
営業成績でオフィスの配置を変えるとか、ルーザーリストっていうのがあるとか、
失敗した人を同僚とかお客さんの前で怒鳴るとか、
あと学校では美術や音楽の授業などでからかわれたり比べられたりして傷つく、
クリエイティビリースカー、創造性の傷という話も出ました。
そしてその時に塚越康子さんがおっしゃっていたのが、
日本だと実はこういうシェイミングな行動について自覚していない、
もしくは何がシェイミングな行動なのかわからない人がいるんじゃないかということで、
確かにそうだなと思って急遽翌日にツイッターのスペーシズでも同じトピックでお話ししました。
このことについてはブログに詳しく書きましたので、よかったら読んでみてください。
このスペーシズの後でも聞いてくださっていたたくまさんからメッセージが来ましたので紹介させてください。
恥を利用して管理しようとする話を興味深く配置をしました。
まさに今週、妻に起きたことが今回のお話そのものでした。
彼女は今までこんな思いをしたことはなかったし、
まさか仕事を辞めたくなるかっこ辞めたなんて思わなかったと話しました。
彼女の職場のマネージャーは効率を重視するあまり、
10人程度のグループメッセージ、LINEに自分の言いたいことを一方的に伝えてきます。
グループなので恥の指摘が誰のことかはっきりしないのですが、
受けた側の本人にはわかるように全体にアナウンスします。
みな自分のことなのかと疑心暗鬼になりますし、
ましてや心当たりのある社員、妻は、
名指しではないまでもみなの前で努力不足、無能扱いを指摘され大変傷つきました。
彼女は決して無能ではないし、むしろできる人ですから、
仲間からは信頼されていたので、恥の仕打ちにとても傷つきました。
グループのみんなはあまりにもひどいグループへのメッセージだと個別に連絡を取り、
長い時間傷ついた気持ちをみんなで整理していました。
実はすでにこのグループメッセージは何度か行われていて、
内容がひどいことにみんな心を痛めていました。
妻は結局仕事を辞めることにしました。
バウンダリーを踏み越えて恥を利用する人と初めて出会ってしまい、かなり傷つきました。
ゆかりさんにセルフケアや恥について聞かせていただいていたので、理解が深まりました。
私は自分のこともありますが、妻の話も十分に聞けるようになりたいと思いました。
いつもありがとうございます。というメッセージをいただきました。
たくまさんありがとうございます。
ブレネの本にも書かれていますが、こういった恥を使ったマネジメント方法は一見効果的なようで、
実は全くそうではないということです。
実際ね、たくまさんの妻さんのように辞める人もたくさんいるでしょうね。
このシェイム、恥、本当に私たちの自己肯定感に影響を与えるんですよね。
今週はカナダでは、先週もちょっとお話ししましたが、
9月30日にNational Day of Truth of Reconciliation、真実と和解の日という休日ができました。
カナダの先住民の子どもたちを送ったインディアン寄宿学校、Residential Schoolと英語では言いますが、
亡くなった子どもたちやその生存者、その家族やコミュニティに敬意を表し、
先住民コミュニティとの和解を進めるためにできた日なんですけれども、
こういったレジデンシャルスクールに通わされた子どもたちも、
まさにこういう恥を抱えて生きてきたと思うんですよね。
この休日は今年からできましたけど、
それまでは9月にはOrange Shirt Day、オレンジシャツの日というのがあって、
それはレジデンシャルスクールの最初の日に、
オレンジのシャツを着ていったのに、それを剥ぎ取られてしまったというフィリスという女の子のストーリーから来ています。
レジデンシャルスクールでは、先住民の子どもたちはみんな、
自分たちには価値がないと、大切じゃないんだという扱いを受けてきたので、
それがトラウマになって、大人になってもアルコールや薬物の依存から逃れられなかったり、
本当に皆さん大変な傷になっています。
そして今、ブレネ・ブラン・ブッククラブでは、
You Are Your Best Thingという黒人のライターさんたちの体験を綴ったエッセイを読んでいるんですが、
今週読んだストーリーでも、自分が子どもの時に性的虐待を受けたがために、
自分の価値を見出せないという女性の話で、本当に胸が痛かったです。
ブレネが講演会などで、こういうシェイムを使ったマネジメントの話をすると、
大体ですね、先生とかが、でも効果があるんですよって言ってくるらしいんですね。
ですけれども、先ほども言ったように、これは表面上の効果しかないし、
内面ではみんな傷ついて、もうどうでもいいっていう投げやりな気持ちになったり、
もう学校行かないとか、仕事辞めるとか、なって、いわゆる英語で言うディスエンゲージメントというのが起こります。
日本で選挙の投票率が低かったり、人権意識が低いのも、
もとを正せば、こういう恥の蔓延している社会っていうのが原因なんじゃないのかなと思います。
これはね、ブログにも書いたんですけれども、じゃあこれをなくすにはどうするかというと、
まず先生とか上司とか人の上に立つ立場の人は、恥を使ったマネジメントをやめること。
でも生徒とか会社員とか、立場が下の私たちはどうすればいいのって思いますよね。
それはブレネが恥からの回復法として書いているんですけれども、
まず一つ目は自分が恥、シェイムを感じていることを理解すること。
そして信頼できる人にそれを話すことです。
何度かこのポッドキャストでもお話ししていると思いますが、恥の体験を話すことってとってもバルネラブルなこと、
勇気がいる怖いことかもしれませんが、人に話すことで私もって言ってくれる人が出てきたり、恥が成仏していくんですね。
逆に恥の体験を成仏、別の言い方をすれば消化とも言えると思いますが、
具体的に言うと、信頼できる人に話したり、セラピストやカウンセラーに話したりして、
癒されないでいるとどうなるかというと、これも私がしょっちゅう言ってますけど、
今度は自分が周りの人を傷つけてしまうんですよね。
毒親の話とかよく聞きますけど、あれもまさに自分が癒されていない親が、
自分の子供という次の世代に傷を転化してしまっているのと同じだと思います。
実はね、今日の朝、日本時間では夜なんですけれども、
クラブハウスでハンドメイズ・テイをついて語る会っていうのをしたんですが、
その時もちょっとそういう話が出て、このドラマにはかなり意地悪なビランが出てくるんですけれども、
彼女たちのバックストーリーっていうのを見ていると、みんな大抵どこかで傷を負っている人なんですよね。
これは本当ドラマのストーリーテリングの王道ですけれども、
傷ついている人は他の人を傷つけてしまうっていうあれですね。
こうやって見ていくと、シェイムって本当に根が深いなと思いました。
私たちの上の世代っていうのは、特に村社会でちょっとはみ出るとシェイミングされましたしね、
離婚とかもデモ取りって言われてましたし、LGBTQの方々やブラック出身の方、外国籍の方にもひどい差別がありますし、
先週も同じことを言いましたけど、本当こういう社会を変えていきたいなと思っています。
ただ一つだけ説明しておきたいのは、恥を使ったマネジメントとか教育とかはすぐにでもやめるべきと思うんですが、
私たちが恥を感じること自体は一生なくならないんですね。
恥のトリガーというのは人から受けるものだけではないので、
なので恥自体から逃れることはできないんですが、先ほどお話したシェイム・レゼリエンス、恥からの回復方法を身につけることが大事だと思います。
恥からの回復法はもう超シンプルに説明すると、自分が恥を感じていることを自覚すること、そしてそれを信頼できる人に話すことです。
人に話して共感してもらったり、私もって言ってもらえると、私だけじゃないんだと思うことができますし、
それはあなたのせいじゃないよと言ってもらえたりして、自己肯定感が下がることがないんですね。
そしてこれをずっと続けていくことで癒されていくし、私は時々間違いを犯してしまう不完全な人間だけども、私はこれでいいんだという自己肯定感につながっていくんですね。
そんな感じで今週はシェイム・恥の話をしましたが、どうでしたか?
いつも通り皆さんの感想をお待ちしていますので、ぜひ感想コメントをお寄せください。
さて、それでは毎週恒例のクラハ情報です。
日本時間10月6日の水曜日朝7時からはブレネ・ブラウンブッククラブにて、
Daring Greatlyを読むブッククラブ、今週で最後です。
最後の章、第7章、Wholehearted Parentingについて、子育てについて読んでいきます。
10月7日木曜日の朝9時からは、マヤ・バーデマンさんとやっている読み解く英語、Next Level Englishのお部屋。
今週はブリトニー・スピアーズのConservatorship、青年貢献人の解任についての英語ニュースを読み解いていきます。
そうだ、これもですね、今週はブリトニー関係のドキュメンタリーは私は2つ見たんですけれども、
ブリトニーもシェインと無力感を感じたみたいなことを言ってましたね。
いや、ほんとあらゆるところに恥っていうのは関連していきます。
こちらも時間ある方はぜひ聞きに来てください。
そして10月7日木曜日の夜10時半からは、塚越えつこさんと久しぶりにVulnerability Anonymousのお部屋をやります。
自己開示の練習のお部屋で、それぞれが悲しかったこと、悔しかったこと、傷ついたことなどを勇気を出してシェアして恥を成仏させようというお部屋です。
先ほどお話しした恥からの回復力をつけるために人と話すことが大事と言いましたが、まさにそのためのお部屋です。
こちらのお部屋はクラブハウスのハミライクラブというクラブのメンバーにしか見えない設定になっていますので、
参加を希望される方はぜひハミライクラブというクラブをフォローしておいてください。
そしてこの部屋はみんなが勇気を出して自己開示するお部屋なので、聞きせんはなしでお部屋に入って来られる方全員発言するというルールのあるお部屋ですのでご了承ください。
Vulnerability Anonymousのルールというブログを書いていますので、こちらはエピソードの詳細欄に貼っておきますね。