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こんにちは、英語指導メンタリストのはじめ先生です。
このチャンネルでは、思考を変えることによって、英語力と人生を劇的に好転させる秘訣についてお伝えしています。
今日のテーマは、トランプ大統領が選挙に勝った言葉の力、というお話です。
アメリカ大統領選挙はね、終わりました。
当初、かなり接戦と言われていたんですけれども、蓋を開けてみたら、トランプさんのほぼ圧勝みたいな感じでしたね。
我々日本人からすると、トランプさんがなぜあんなに支持を受けるのか、ちょっと分からないという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
正直、ちょっと貧がない感じもするし、訴訟もいっぱい起こされていて、
前回の選挙の時には、自分の選挙結果が思ったようにならなかった時に、みんなを煽動して議会に大衆を押し寄せさせたみたいなこともあったりして、
非常に黒いイメージを持っている人もいるんじゃないかと思います。
それが、今回蓋を開けてみたら、こんなに支持を集めていると。
それには、もちろん様々な要因があると思います。
この過去のバイデン政権の間に物価が上がって、庶民の生活が苦しくなっているということとか、
この間に複大な戦争が始まってしまった、そんなようなこともあって、トランプさんの方に支持が傾いたということもあるんでしょうけれども、
英語の先生的に言うと、このトランプさんが勝った理由って言葉の力にあるんじゃないかと思うんですよね。
皆さん、トランプさんの英語って聞いたことありますかね?
非常にシンプルな言葉を使います。そして繰り返しをよく使います。
これが聞く人に非常に伝わるんだと思うんですよね。
小難しいことを言わない、小学生でも分かるような言葉で伝える。
そして繰り返し繰り返し述べることで、非常に説得力がある。
こんなレトリックを結構彼は使っているわけです。
ちょっとトランプさんのスピーチの一部を読み上げたいと思います。
英語、日本語の順番で読んでみますね。
このスピーチはお金と幸せについて述べたものです。
いきますね。
お金で友達は買えるけど忠誠心は買えない。
お金で娯楽は買えるけど幸福感は買えない。
お金で影響力は買えるけど尊敬は買えない。
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お金でおもちゃは買えるけど楽しさは買えない。
お金で贅沢なものは買えるけど安らぎは買えない。
これが我々がしばしば見逃してしまう真実である。
人生において最も価値のあるものは売ってはいないのだ。
みたいな感じの文章です。
これ、文章の形が全部同じパターンなんですよね。
お金があれば○○を買えるけど○○は買えない。
これをひたすらひたすらひたすら繰り返しているわけですよね。
ところどころ、韻を踏んでいたりもするんですよね。
例えば、お金でおもちゃは買えるけど楽しさは買えない。
これは英語の詩などによく使われる韻を踏む形ですよね。
そんなこともあって、非常にリズムよく人の心に入ってくるということはよくあります。
あと、トランプさんがよく使う表現として、選挙中に使っていたのは短い単語の繰り返しもあります。
我々は勝つ!勝つ!勝つ!みたいな繰り返しがあります。
あとは、個人的に表裏の法則と言っているんですけど、
一つの事実を言った後にその裏を言うということです。
これは当たり前なんですけど。
例えば、金正恩は良い奴だ。悪い奴じゃない。
わかるかな?良い奴だと反対は悪い奴じゃない。
これはスピーチでよく使うんですよね。
これの目的は何々で何々ではない。
こういう非常にわかりやすく人の心に訴えかけるスピーチ力。
これがトランプさんの指示の根底にあるものではないかと思うんですよね。
もちろんそのベースには、貧しくて苦しんでいる人たちへの気持ちの寄り添いというものがあるわけですね。
何が参考になるかといったときに、まず一つは英語表現です。
英語表現において、英検の面接なんかでも難しく言う方がいいみたいに思われてたりするんですけど、やっぱりそうじゃないんですよね。
こんなにシンプルな言葉でも人の心に訴えかけるわけですよ。
英検純一級とか一級とか、レベルが高くなればなるほど難しい言葉を使わなきゃいけないんじゃないかってめちゃめちゃ思い込んでる人がいるんですけど、
じゃあトランプさんがこのシンプルな英語で英検純一級を受けたら落ちるんですかって話ですよ。落ちるわけがないじゃないですか。
実際にうちの教室では、帰国子女の子が小学6年生くらいで英検純一級とか受ける場合がたまにあるんですけど、
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その子たちに例えば英検純一級の4コマ漫画なんかやらすと、結構セリフで言うんですよね。漫画をそのままセリフで言うみたいな感じで。
普通だったら関節話法とか使って説明するところが、もうなんかそのちっちゃい子が言うから、ワーオ、ディスエスクレイトとかそんなような会話的な表現でうまく乗り切ってしまうというね。
これはもちろん英語としてのコミュニケーション能力があるわけだから、当然OKなわけですよ。なのでね、やっぱりいかにシンプルな英語で伝えるのが大事なのかということですよね。
マーケティングとかも一緒ですよね。マーケティングなんかもやっぱり自分が言いたいことが前に出て、難しい専門用語とかが前に出ると全然受けない。
だけどめちゃめちゃシンプルな言葉で言った時の方がドーンと受けるとかっていうのがあるわけですよね。
やっぱりそのお客様の気持ちに寄り添ったシンプルな言葉、なおかつお客さんが求めているもの、それをうまくシンプルに伝えることができると、やっぱり顧客に響くみたいなところがあるわけじゃないですか。
これってね、自分が受ける側になってみるともちろんそうなんだけど、自分が発信する側になると意外とわからなくなっちゃったりするんだよね。
自分は専門的なことを言っていないと思っても、めちゃめちゃ専門的にこうやっていまいち響かないみたいなことがあって。
ここはね、やっぱり難しいところですよね。人に伝えるって言った時に本当に小さい子供に伝えるようにわかりやすく伝える。
これが英語表現でもそうだし、マーケティングでもとても重要な点だと思うんですけれども、言うはやすし行うは難しいみたいなところだと思うんですよね。
日本の英語の教育っていかに正しいかとかですね、いかに難解な文を読めるかみたいなところが要求される部分もあるんですけれども、
それ以上に大事なのは、限られた英語力でどれだけ豊かなに表現するかっていう表現力ですよね。この表現力っていうことに関しては本当に語られない。
いかにシンプルに、今のトランプさんみたいな言葉ですよ。中3英語ぐらいを使ってどれだけ人の心に響く言葉を紡ぎ出すかっていう、その技術についてはまあまあ教えられないじゃないですか。
これってやっぱり難しいことでもあるわけです。俳句の世界なんかもそうですよね。日本では俳句、どんなに短い言葉の中に何を詰め込むかっていうところもあるんで。
こういうスキルをもっともっとブラッシュアップしていくと本当はいいんだろうけど、それにはいろんなものをもっと読まないといけない。
もっと読まなきゃいけないかというと、もっと文学的なものを読むべきだと思うんですよね。どうしてもアカデミックなものばっかりになってしまいやすいんですけれども、我々も日本語を習得したときにどうやって習得してきてるかって言ったら、読むものはいっぱいあるんですけど、やっぱり言葉の力がある人って文学に親しんでる人だと思うんですよね。
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小説とかそういったものを読んでる人だと思うので、ぜひ文学的な要素のあるものを英語で読むっていうのをお勧めします。
オックスフォード出版が出している薄い本があって、ブックウォームシリーズ、本の虫シリーズっていうのがあるんですけど、あの辺なんかも面白いと思いますので、そういうとこから読んでいくと、やっぱりストーリーなので面白いんですよね。
そういう方向でいくとね、あまり英語を学習やってても止まないと思いますので、ぜひ楽しく、そして心に染みる英語っていうのをね、味わってみることをお勧めいたします。
はい、ということでね、今日も聞いていただいてありがとうございました。今日のお話が良かったよという方は、いいね、コメントなどをよろしくお願いします。
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OK, thanks for listening, and have a great day.