2024-03-29 30:24

#43 Goについて

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前回に引き続きゲストはプログラミング言語Goのカンファレンスである

Go Conferenceを運営する一般社団法人Gophers Japan代表で

Google Developers Expert (GDE)のtenntennさん(上田 拓也さん)です


<トークテーマ>

・いつからGoは好き?

・好きになったきっかけは

・Goの魅力/欠点

・Goはどのような方におすすめ?

・どういうシーンで使うとよい?


< tenntennさんのQiitaページ>

https://qiita.com/tenntenn

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#エンジニアストーリー

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サマリー

番組では、日本最大級のエンジニアコミュニティであるQiitaのプロダクトマネージャーである清野俊文がGoについて話しています。ゲストは、Goカンファレンスを運営する一般社団法人GoFars Japan代表のてんてんさんです。Goの学習を始める際には、まずはTour of Goを参考にすることをおすすめし、その後はコミュニティを活用することが重要です。Goはバックエンド開発に興味のある方やPHPやJavaを使っている方に特におすすめの言語であり、マイクロサービスとの相性も良いです。マイグレーションや語チームのアップデートの懸念について話しています。新しい機能が入らないわけではないが、議論に時間がかかります。

エンジニアコミュニティとGoカンファレンス
日本最大級のエンジニアコミュニティ Qiita プロダクトマネージャーの
清野俊文です。この番組では、日本で活躍する エンジニアをゲストに迎え、
キャリアやモチベーションの話を深掘り しながら、エンジニアの皆さんに
役立つヒントを発信していきます。 ゲストは、プログラミング言語
Goのカンファレンスである、Goカンファレンス を運営する一般社団法人、GoFars
Japan代表で、Googleデベロッパーズ エキスパートのてんてんさんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。てんてんこと上田です。
はい、てんてんさんとお送りする 今回のテーマは、Goについてです。
今回はですね、もう本当にGoについて いろいろお伺いしていきたいなと思ってます。
では最初にお伺いしたいなと思っている ところなんですけど、そもそも
Goをいつからお好きなんですか?
いつから好きかっていうと、かなり 難しいんですけど、いつからやってたか
話していくと、2011年頃ですね。Go 自体が公開されたのは2009年頃。
はいはいはい。
で、静止版がリリースされたのは 12年、2012年っていうところなんで、
それよりかは前っていうところですね。
じゃあ、正式リリースされる前から 触ってらっしゃったって感じなんですね。
そうですね。
なんかこう、触り出したきっかけ とかってあったりするんですか?
そうですね。その頃、私大学院に所属していて、
研究の一環でコンピューターシミュレーション っていう形でプログラムを書いて、
てんてんさんのGoに対する関わり
それを実行した結果を元に研究の分析をする みたいなことをやっていて、
その際、いつも使っていたのがJavaで、 Javaも結構たくさん書いてたんですけど、
Javaではちょっと速度の問題で、もうちょっと 速くなんないかなとか思って、
Cで書くのもちょっと厳しそうだ、 Cブラもちょっと厳しそうだなと思って、
新しい言語何かないかなと思って探したところ、 その時、D言語という言語と語があって、
そのリリース状況とかドキュメントの状況とか見て、 語のほうが学びやすかったので語を選んだという形ですね。
じゃあ、そこで大学の中でいろいろ研究している 一環の中で語を使ってやりたいことがあって、
語を触り出したみたいな、そんな感じなんですね。
そうですね。本当はきっとやりたかっただけだと思うんですけど、 理由をつけると多分そんなところかなと思います。
普通に語がちょっと気になって触りたくなって。
使う先を探したら研究のやつがあったぐらいの感じだと思いますね。
ありがとうございます。実際その当時使ってみてどうでした?
その当時まだ安定、いわゆる正式リリースされていないってことは 安定版じゃないと思うんですけど。
そうですね。その時は単純にGoogleが作った言語というので興味を持ってて、
毎週ウィークリリリースという形で毎週リリースされるんですけど、
そのために盛大に変わったりとかして、それが結構面白かった記憶があります。
本当に当時はかなりどっかんどっか新しいアップデートが入っていくような時期だったってことですね。
そうですね。すごかったです。
初めて触ってみたときの印象とかでどうでした?
あんまりCと変わらないかなぐらいの気持ちで見てましたね。
なるほど。そこから今までGoをやり続けている理由って何かあったりするんですかね?
そうですね。その時は私の知らないことは日本中の誰もが知らないことだったんで、
私が調べて発表とか記事を書いたりとかすれば初めてのことが多かったですね。
それが楽しかったのもあって、最初は入り口はCと変わらないかなぐらいの感じで考えたんですけど、
私の知らない機能とか理解できなかった機能についてちょっと調べたりとかして、
だんだん理解するようになって、より面白いなと思うようになった感じですね。
じゃあ本当に自分で勉強して、それをナレッジとしてシェアしていくとかアウトプットしていく中で、
いろいろ見てもらえるし、価値を感じてもらえるし、それ自体も面白かったからみたいな感じ?
そうですね。
それをずっとやり続けて今まで来ているみたいな?
そうですね。
そうなんですね。じゃあGo自体がすごい好きっていうよりも、
そこのGoを含めた全体的な取り組みに対してやりがいとか面白さを感じていらっしゃったって感じなんですね。
最初はそうだったかなと思いますね。
今は何か違かったりするんですか?
今はGo自体の魅力っていうのは、結構やって継続していくとより分かってくるって感じがあって、
割とGoっていうのは実用的な言語かなと思っていて、あんまり派手な機能とか入らないんですけど、
割と安定している。安定していることに魅力を感じるのはあんまり最初の頃には感じないと思うんですよね。
安定しているし、1個1個の機能が割と丁寧に導入されるっていう形を取っているので、
その辺が結構魅力的だなと思いますね。
ある意味で新しさがない分、使いやすくあるし、安定していて安心感もあるみたいな、
そういうイメージなんですかね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
もうちょっと魅力のところについてお伺いしていきたいんですけど、
最近Goを採用する会社さんとかも増えてきているじゃないですか。
Goの採用と日本での普及
そこがGoが選ばれる理由って何なのかなっていうのは結構僕気になっていて、
どういうゆえんだと思いますか。そこがGoが使われ始めている理由とかって。
もともとは多分、最初の頃多分使われていた会社さんもあって、その知見が溜まってきたのと、
結構メルカリグループで大規模に使い始めたっていうのを参考にして、
さらに他のメガベンチャーでも使い始めてっていうので、
多分結構メガベンチャーが使い始めたところが1個あると思います。
そこからメガベンチャーでしばらく働いてから転職したりとか起業したりとかして、
スタートアップに行った人たちがまたGoを使うということをやってるおかげで、
割とスタートアップでもメガベンチャーでも使われてきてるんじゃないかなと思ってます。
じゃあもともと大きいメガベンチャーってところで採用がされて、
そこで学んだ方たちが他のところに行ってもGoを使っていることでだんだん広がってきてるみたいな、
そんな感じのイメージじゃないですかね。
うん、それもあるかなと思います。一つにそれもあるかなと思います。
それでいうと、てんてんさんの功績はすごいですね。
先ほどメルカリでこういうナレッジシェアとかをやってらっしゃったってお話があった。
自分のおかげみたいな言い方がちょっと違うかなと思うけど、
私だけじゃなくていろんな人がナレッジシェアをしてたと思うんですけど、
多分その時に結構やられていた、
グノシーさんとかヨレカさんとかも本当メルカリが前にやられていて、
その2つの会社結構最初先導してコミュニティ活動されてて、
そこから多分メルカリもそこに続くような形でGoのコミュニティ活動に入っていったかなと思うので、
一番最初に本当に何もないのにGoをプロジェクト開発に使おうと思った企業の方たちが多分一番すごいなと私は思ってますね。
なんか最初にそういうGoを採用された、日本で採用された企業さんとかサービスって何なんでしょうね。
どこなんですかね。私の知り合いでは組み込み系に使ってた人とかいますけど、
どこが最初かはちょっとあんまり分からないですけど、結構私より前にやってた世代の人たちっていうのはもう2009年頃からGoを触っている人たちがいて、
その人たちがリリースされた直後に業務に使ってたら多分それが最初の事例なのかなと思いますね。
確かにGoってやっぱりCとかと比較的比べられる機会が多い気がするので、
バックエンドっていうよりそういう組み込み系とかの方がシーンとしては使われそうなイメージが確かにありますね。
今は多分バックエンドが多いと思うんですけど。
そうですね。圧倒的にそうですよね。
どうしてもちょっと組み込みにするにはちょっと大きいっていうところがあるので、
本当の組み込みはまだちょっとGoには難しいかなとは思いますけどね。
なるほど。逆に今魅力のところとか広がってきたところをお伺いしてきたと思うんですけど、
逆にGoのいまいちなところとか欠点とかってどういうところだと思いますか?
そうですね。プログラミング言語はすごい好きで、
ちょっとGoには物足りなさを感じる人って結構いっているかなとは思っていて、
それは多分立場が違うというか、Goに求めているものが違うから多分その側面があるのかなと思います。
私自身が不満に思うことってあんまりないかなと思って、
自分の人生の一部になっているので、そこにあんまり不満を考えずに自分で解決するとか、
解決を提案するとかの方に動く方が健全かなと思うので、
あんまりないんですけど。
そうなんですね。
周りの方がよく言う、Goを使っている中での悩みとか課題とかってあったりするんですか?
やっぱり日本語の情報がまだ少ないと思います。
そうなんですね。
だいぶ増えたんですけど、まだそれでも。
昔は本当になくて、聞いたのGoの記事を一生懸命書いて、
100を目指すまで頑張るみたいなことをやってた気がするので、
その頃に比べるとだいぶ増えたと思うんですけど、
それでもやっぱりJavaとかPHPとか十分に広まっている言語よりかはまだまだ少ないかなと思いますね。
そうですよね、確かに。
特にやっぱりRubyとかと比べると、Rubyって圧倒的に日本語ドキュメントが多い言語だったりすると思うので、
やっぱりそこらへんと比べると、まだまだキャッチアップしづらいみたいなのはありそうな気がしますね。
そうですね。
特に僕もちょっとだけかじったことあるんですけど、
最初のとっつきにくさというか、最初シンプルであるからこそ何かを作りたいってなった時に、
どう使っていくといいんだ、結局みたいになるシーンがある気がしてて。
それは確かにそうで、割と考えさせられる言語で、
あまりこういうふうに使っておけばいいみたいな指針が示されないことが多くて、
そうですよね。
そこをちゃんと考えるのがソフトウェアエンジニアリングでしょっていう問いかけをしてくるような言語で、
それはベストプラクティスなんかないから自分たちで見つけてくださいねみたいなところの感じもあって、
とっつきづらさはちょっとあるのかなと思ってます。
そうなんですね、やっぱり。
結構いろいろ調べても、何か意外と出てこないなみたいな。
ライブラリーも何かいろいろ種類あるけど、結局どれを使うといいかもよくわかんないしみたいな。
デファクトスタンダードみたいなやつあんまり用意してないというか、
Go学習の始め方
でもそれはGoogleのGoチームも感じていて、だんだんと改善されてはきていますね。
そうなんですね。
ぜひそこら辺がまたいろいろキャッチアップしやすくなると僕も嬉しいなと思ったりします。
ちなみになんですけど、先ほどお話の中で、
ドキュメントとかまだキャッチアップのしづらさみたいなのはあるってお話あったと思うんですけど、
これからGoを使っていこうとか勉強していこうって思っている方たちは、
まず一歩目としてどういうことをやっていくという誘うとかってありますかね。
そうですね、一番シンプルなのがTour of Goっていう一番、
有名なチュートリアルみたいなのがあるんですけど、
それをやるのが無難だとは思うんですけど、
その次何を作るかっていうのは結構難しくなるかなと思うんで、
その時にコミュニティとかを活用してほしいなとは思いますね。
ありがとうございます。
テンテンさんも結構いろいろなコミュニティのところを運営していらっしゃると思うので、
またそこら辺も深くお伺いできるとありがたいなと思っています。
じゃあ結構そのドキュメントで自分で調べていくっていうのに加えて、
やっぱり周りの人にちゃんと頼っていくというか、
コミュニティの力を借りるみたいなのが大事って感じですかね。
そうだと思います。
ありがとうございます。
Goの特性と相性の良いプロジェクト
Go、ちなみに今やっていこうとか勉強しようってお話ししたと思うんですけど、
そもそもどういうシーンで使ったほうが良さそうとか、
どういう方は勉強したほうが良さそうとかってありますか。
そうですね、さっきの話のように、
スタートアップからメガベンチャーまで使われていますし、
私の所属するナレッジワークもスタートアップです。
全市区のメールからメガベンチャーという形で両方とも使っているんですけど、
そこですね、バックエンドの開発に使うことがほぼと全くないというか、
Goカンファレンスのスポンサー企業の一覧とかを見るとですね、
どういった企業が使われているのかというのが分かると思うんですけど、
結構増えてきて50社ぐらいですかね、
協賛していただいているんですけど、
そのほとんどは多分APIのメガベンチャーという形で使っているんですけど、
結構増えてきて50社ぐらいですかね、協賛していただいているんですけど、
そのほとんどは多分APIの実装言語として使っているということが多いかなと思います。
なのでそういうバックエンドの開発に興味のある方とか、
今PHPとかJavaとかそういったのでバックエンド開発されている方が
勉強するのが一番いいかなと思いますね。
ありがとうございます。
今のお話の中にあった通り、
APIをいろいろ作っていく手段の一つとして、
語があったりすると思うんですけど、
語以外でも結構そこら辺作ること自体は、
本当にいろんな言語で手段としてはあると思うんですけど、
特にこういう特性を持っているサービスとか、
こういう業界とかだったら語をお勧めいただくみたいなのってありますか?
そうですね。
今後多分ユーザー数が増える見込みがあるようなものは、
割と語相性がいいかなと思います。
小さく始めることも可能なんで、
別にそこまで考えなくても語を使ってもいいと思いますけど、
ユーザー数が増えたときにどれだけ語を単体のプログラムで捌けるか
というところを考えると、語は割と得意かなと思います。
あとは割と型がしっかりある言語なんで、
そういった意味ではチーム開発とか、
割とチームが大きいとか複数のチームがあるみたいなところではやりやすいかなと思います。
なるほど。ありがとうございます。
先ほど個人で勉強を始めていくにはみたいなところをお伺いしたと思うんですけど、
組織として語を採用していくとか、
プロダクトに導入していくってなったときに、
どういうことから始めていけばよさそうかみたいなところもお伺いしてみたいです。
そうですね。最初語を採用するって決まった段階で、
チームの中に語をやったことがある人がいるかどうかで結構変わってくるかなと思うんですけど、
いる場合はその人を中心に語の勉強会で開くのがいいのかなと思います。
いないときは社外の力を借りて、
副業で語をやられている方とかをスポットで入ってもらったりとか、
そういう人に勉強会をやってもらうことで学んでもらうとか、
あとはコミュニティの力を借りるっていうところからやるのがいいのかなと思います。
なるほど。ありがとうございます。
実際そこをキャッチアップもそうなんですけど、
システムとして導入していくってなったときは、
リプレイスをする前提で別で作っていったほうがいいのか、
一つ一つ語を採用していく機能を増やしていくかみたいなところで言うと、
どういうアプローチを取っていくというさそうとかありますか。
現実的には多分全部を一気にリプレイスは無理だと思うので、
特定のAPIからちょっとずつ入れ替えるみたいな、
メルカリもそうやってましたし、
私が副業で関わっている企業さんも、
PHPからのリプレイスとかRubyからのリプレイスをやってる企業さんもいらっしゃるんですけど、
どちらにせよ全部一気にはやってないですね。
なるほど。そうなんですね。やっぱり。
Goとマイクロサービス
僕の印象なんですけど、
語っていわゆるマイクロサービスみたいな形で採用されることも結構多い印象があったりするんですけど、
そこら辺も語自体が相性が良かったりするみたいなのがあったりするんですかね。
語が相性が良いのはおそらくマイクロサービスというものというよりかは、
たぶんGRPCのほうに相性が良いかなと思ってます。
GRPCやりやすいのもあって、
GRPCとマイクロサービスをひも付けて話されることが多いので、
そういう印象を持つのかなと思ってます。
ただマイクロサービスって別にGRPCでやらなくてもいいだろうし、
そもそもGRPCはマイクロサービスで使わなくてもいいので、
別々のものだと思います。
あとほとんどの会社さんはマイクロサービスをやっても難しいかなというところはあります。
どっちかというとマイクロサービスがどうのこうのというより、
そういうGRPCというもの自体の特性と相性が良いから、
結構そこと一緒に語られることが多いってことですね。
そうですね。
なるほど。ありがとうございます。
ちなみにちょっと話題変わるんですけど、
てんてんさんが今語以外に注目している技術とか言語とかトピックとかってあったりしますか?
そうですね。私の専門性というのが語に全振りすることでどうにか保っているという感じがするので、
あんまり他の技術を追っかけていないというのはあるんですけど、
周りにですね、私GoogleデベロッパーエキスパートGDEというのをやっているので、
他の分野のエキスパートと結構お話しする機会が多くてですね。
クラウドのエキスパートとか。
あと社内にもいますけど、ウェブのエキスパートの方がいるので、
その人たちと話したりとかすることで、
新しいクラウドの技術のキャッチアップだったりとか、
情報交換とかをやってますね。
なるほど。そうなんですね。
最近そこら辺でキャッチアップしたトピックとかありますか?
てんてんさん何をキャッチアップしているのか。
何をキャッチアップしているのか。
今までは割と開発をやってなかったので、
新しくGRPCのプロジェクトをやっているんですけど、
そこでコネクトというのを使っているので、
その辺の周辺だったりとかありますかね。
あんまりクラウド周りもクラウドランとかを使っているんですけど、
知ってはいるけど、ちゃんとキャッチアップできてなかったなと思いつつ、
その辺をキャッチアップしたりとか。
JISMで使う内容とかをキャッチアップしているかなと思います。
JISMでも基本的に言語としては語がやっぱりメインって感じなんですかね。
他の言語はあんまり書くことないんですか。
そうですね。ほとんどないかなと思いますね。
JavaScriptとかたまに書くことがあっても、ほぼ100%語かなと思います。
そうなんですね。
前回のお話だと、もともとは語以外も書く機会はあったって感じなんですよね。
そうですね。それで言うと、大学まではC、Javaとか、
あと高校でLispとかもやってましたし、
就職したからゲーム会社のほうではPHP、JavaScriptとか、
最後のほうだとRuerとかC Sharpとかやってましたね。
はい、なるほど。
その当時いろいろ勉強してたことが、今の語を使っていろいろやってらっしゃる部分に
効いてたりしますかね、知識としてとか経験として。
それはもちろん効いてますね。
大学で習ったものと、さっき挙げてなかったHaskellとかも大学で習ったりとかしたんですけど、
関数型の言語の話だったりとか、Lispだったりとか、
全然仕事でやったらRuerとかですね。
Ruerってあんまり触る機会はないですけど面白い言語で、
そこらへん勉強してよかったなということもありますね。
何があって、直接はやっぱりないんですよね。
でもRuerはCoroutineとか、その辺りが結構、
最近の語にもちょっと関係してるところがあるので、
知っててよかったなとは思いますね。
じゃあ、そこら辺も勉強してたこと自体無駄にはなってないってことですね。
うん、ならないと思います。
なるほど、ありがとうございます。
語っていう言語だったりとか、コミュニティとか、いろいろツールとかもあったりすると思うんですけど、
今後そこら辺がどういう方向に向かっていきそうとかってあったりしますか。
そうですね、語自体は、これは割と公言されてることなので、議論の内はないと思うんですけど、
語2っていうものは基本的には出ないかなと思ってます。
そうなんですね、もう出ないんですね、そこ。
出ないと思います。しばらくは出ないと思います、少なくとも。
理由は、語自体が安定的に使うってことをすごい大事にしてる言語なので、
今のところ、広報互換を保ちながら成長していくっていう道を辿ってます。
メジャーバージョン上がるっていうのは、ソフトウェア業界において広報互換を崩すってことなんですよね。
そうですね。
崩すと何が起きるかっていうと、大量の書き換えとか、
マイグレーションとアップデート
マイグレーションとかそういうのが起きてくるわけですね。
そうすると、語のユーザーが書き換えることに成功したユーザーと、
まだそこにたどり着いてないユーザーで二分されてしまうんですよね。
それが非常に問題だと思っていて、
多分そこを語チームも懸念して、
単純にそこを置いていくようなアップデートの仕方っていうのはやらないんだと思います。
安定性っていうのが大事ですとか。
なるほど。確かにやっぱりPythonしかり、
メジャーバージョンが変わるとコミュニティが分裂してしまうみたいなのは結構あるあるな気がするので、
そこを変えないっていうのはすごいなと思いつつ、
そこを変えないことによって、語に求めている何かが入らないとか、
そういうことも起こり得るんじゃないかなって気がするんですけど、
そういうのはあんまりないんですかね。
実際入れてほしい機能がすぐに入るかっていうとそんなに入らないです。
Goは割と大きな機能をどうやったらそうなるのっていう形で、
広報保管を保った状態で入れがちなんですよね。
最近入った一番大きなものってGenericsなんですけど、
Genericsも広報保管を保ったまま入れて、最初は無理かなと思ったんですけど、
割ときれいな落としどころを見つけて入りました。
Javaとかも入ったと思うんですけど、
Javaの選択肢をあえて取らなかったみたいなのもあって、
割と縛りプレイでパズルを解くみたいな感じで機能を入れてくるので、
すごいなと思うんですけど、
なので新しい機能が入らないわけではないです。
だけどめちゃくちゃ議論するのでちょっと時間がかかりがちですね。
Genericsはめちゃくちゃ時間がかかりましたね。
結構ソリューションがテクニカルというか、
トリッキーな感じになりやすいみたいな感じですかね。
すごいバックグラウンドから考えて、
どう使われるか、どう広まっていくかまで考えて、
機能を導入するっていう傾向があって、
コミュニティでどう広まるかまで考えてるんですよね。
Genericsが入るときはGenericsの機能を入れても、
標準ライブラリとかで一切使わないという選択肢を取ったんですよね。
それは標準ライブラリが使うと正解になっちゃうからです。
その使い方が正解になって、
新しい使い方とかユーザーが特有の使い方みたいなのが生まれてこない可能性があるので、
上から何も考えずに与えられたものとして使っちゃいがちなので、
さっき前回言ったかなと思うんですけど、
考えさせる言語であるので、
その辺はユーザーに選択してほしいってところがあると思うので、
その辺をやったのかなと思いますね。
新機能の導入と議論
あえてそこら辺はコミュニティに委ねるみたいな感じなんですね。
組み込みのライブラリとか機能として作っていくっていうよりも、
あそこら辺はもううまくやっていってみたいなメッセージ性もあったりするみたいな感じですかね。
それはもう一番最初はそういう理由でやらないから我慢してくれよと。
ユーザーとしてはさっさと入れてほしいとかあるんですよね。
分かるけど、早く使いたいんだって標準ライブラリで出てこないと、
結局標準ライブラリに書き換えることになるんで、
やきもきはするんですけど、標準ライブラリでリリースされると変えられないんですよね。
ユーザーがこういう使い勝手のほうがいいって後で言ってももう遅いんですよ。
特に広報互換性をかなり大事にしてるからとかですね、言語自体として。
確かにライブラリとかのほうがそこら辺はうまくやれますよね。
文化が生まれた後にその文化に敬意を払いつつ標準ライブラリにするっていうことを
結構最近やってるかなと思いますね。
なるほど。ありがとうございます。
最後ちょっとお伺いしてみたいんですけど、
このかなり長い、もう10年以上語を触ってらっしゃると思うんですけど、
なんていうんだろうな、そこまで語に対してコミットしてきてよかったなって思いますか?
そうですね。今のところはそう思いますね。
そうなんですね。その理由ってあったりしますか?
なんでかっていうと、まず今の仕事やってないなって思いますね。
何かに特化するっていうのは結構爆死なところがあるんで、
他の人にやってほしいとあんまり思わないんですけど、
何かに全振りしたことによって得られるものとか、
同じように全振りした人がGDとかにも結構いらっしゃって、
その人たちは話すとやっぱり総合的に補完できるっていうところもあるので、
やっててよかったなと思いますね。
何か器用貧乏みたいにならずに済んだかなって思いますね。
ある意味でそこに賭けて、その賭けに、ある意味で勝った。
勝ったからこそここまで来られてるみたいな感じなんですかね。
まあそう、それまでは爆死だったと思いますね。
ありがとうございます。
はい、てんてんさん、今日はありがとうございました。
まだまだですね、お話ししたりないので、次回もてんてんさんとお送りします。
はい、今回はですね、てんてんさんにGoについていろいろお伺いしてきました。
僕自身がですね、やっぱりGoについてまだまだ知らないこといっぱいあるなっていうふうに思う回でしたね。
これからちょっといろいろキャッチアップしていきたいなと思ってます。
さて、この番組では感想や質問、リクエストなどお待ちしております。
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こちらにも感想を書いてもらえると嬉しいです。
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お相手はKiitaプロダクトマネージャーの清野としゆみでした。
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