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2021-07-22 12:52

今日の10分de1テーマ「竜とそばかすの姫を観て思ったすごいとは何か?」について

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。第19回目は「竜とそばかすの姫を観て思ったすごいとは何か?」について話してみました。
#細田守 #チェンソーマン #ブッチャー #武藤敬司 #大林宣彦 #この空の花
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はい、みなさんこんにちは。エイドリアン太郎です。
10分1テーマのお時間になりました。
この番組は、私エイドリアン太郎が興味のあるテーマについて1日10分話すという内容になります。
本日のテーマは、こちら!
竜と蕎麦菓子の悲鳴を見て思った。すごいとは何かについて。
はい、というわけで始まりました。竜と蕎麦菓子の悲鳴を見ましてですね。
すごいとは何かについてちょっと考えたので、そのことについてお話ししたいなと思います。
福田守監督の映画は、僕は普通に映画館でほとんど見てまして、
時を駆ける少女は全体が面白いじゃないですか。
で、結構泣けるのでいいなって感じだったんですけど、
そのノリで蕎麦菓子を見たらですね、なんだこれ全然つまんねえと思いまして、映画館で見て思いまして、
次の狼子供の雨と雪は見なかったんですけど、後でDVDで見たら、あれ全本めちゃくちゃいいじゃんってなってですね。
で、その後ですね、化け物の子を見に行ったらですね、映画館途中で出るほどつまらなくてですね。
で、ちょっと未来の未来はちょっとさすがにご勘弁いただけますでしょうかみたいな感じで見ずにですね、
竜と蕎麦菓子の悲鳴はまあ見とこうかって感じで行ったんですね。
結論から言うとですね、かなりつまんなかったなっていうのが結論でして、
まずですね、タイトルから直感的に感じるキモさみたいなのがありますよね。
おそらくは打ち気な女の子というのをですね、蕎麦菓子の女の子みたいな、赤毛のあんかみたいな。
でですね、蕎麦菓子の姫って響きがですね、ちょっとキモいなって感じがしてたんですけど、
そのタイトルから感じるこのキモさがですね、なんかストレートに出てたなっていう感じでですね。
あとですね、説明と段取りがすごく多くてですね、テンポが悪くて冗長なんですよね。
でですね、いろんな出来事が起こるんですけどね、正直ちょっとどれ一つ重大なこととは思えないんですよね。
一つすごい重大なことっていうのがあって、主人公のお母さんが亡くなっちゃったことなんですけど、
そこはですね、すごい悲しくてですね。
私、お母さんとのその改造シーン、出だしの改造シーンがすごく良かったんですけど、
まあそこがですね、一番良かったですね。
それ以外はですね、本当にいろんな、特にネット空間でいろんなことが起こるんですけど、
重大には思えないんですよね。
それで何を失うのか分からないなとか、今何がかかっているのか分からないなとか、
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みたいなことがずっと続くわけですよね。
で、まあ主人公がですね、もうすごいこうすぐ、はぁーとかってなって、
どうしよう私とかなるんですけど、でもどっちでもいいよっていう感じなんですよね、ずっと。
という感じでですね、まあすごいつまらなかったつまらなかったですね。
まあバケモノクよりはまあ面白かったかなという感じですね。
バケモノクより面白かったポイントで言うとですね、
まあ絵がすごい綺麗でしたね。
あと音もすごい良かったですね。
というのをですね、まあそこは良かったんですけど、
ただですね、じゃあ全体的に面白かったかというと、
予告編のですね、ワイルドスピードジェットブレイクでですね、
最後こう車で宇宙に行こうとしてですね、ロケットで飛んでるシーンとかに感じた興奮とですね、
この映画2時間から感じた興奮の総量というのをですね、
比べるとジェットブレイクの予告編の方がちょっと上回ってるかもしれないぐらいですね。
最近だと宮本から君への映画でですね、
宮本が金太郎を蹴り上げるシーンがあるんですけど、
そこで感じた興奮のですね、10分の1ぐらいなんですよね。
という感じでですね、ちょっとやっぱ全体としてはかなり厳しかったなと思っていて、
何がそんな厳しいのかというとですね、
すごいと思えなかったんですよね、すごく一言で言うとですね。
ちょっと踏み込んで言うとですね、
これはおそらく監督なのか、作り手側の全体の意識なのかわからないですけど、
その作り手側はですね、すごいと思ってるんだろうなというシーンはあるんですよ。
例えばネット空間の広がりとか、そこにたくさんいるキャラクターたちみたいな感じは、
絵としてはすごい豊かなわけですけど、
ただ見てるコツはですね、実はそうでもないんですよね。
すごいと思っているから結構長く見せてるけど、
こっちはすごいと思っていないんで、
なんかダラダラ見せてるなって感じちゃうんですよね。
ということですね、何か向こうがすごいと思っているけど、
こっちはすごいと思っていないっていうことがですね。
まあ、ある気がしたんですよね。
でですね、まあすごいとは何かということなんですけど、
すごいとはですね、すごいものがすごいのか。
ちょっともう全問答みたいになってますけど
と言われるとですね
すごいものがすごいわけじゃないと思うんですよね
もちろんすごいものもすごいんですけど
言ってしまえば今回の映画って
絵とかその絵の緻密さとか絵の綺麗さとか
ネット空間の凄さとかっていうのは
すごいんですよ
そこはもう間違いなくすごいんですけど
でもすごいと感じられないんですよね
なんでかというと
すごいと見せられてないからなんですよね
すごいと感じるふうに見せられてないからなんですよね
つまりすごいっていうのは
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すごいからすごいじゃなくてですね
すごいと見せるからすごいんですよね
という風にやっぱり今回は思ったんですよね
で 今回のですね 映画はどっちだかというとですね
すごいと見せるということではない
いってはなくですね すごい絵を見せるっていうことにすごく注力していたり感じるんですよね
で あのすごいえっというのはですねまあすごいでしょすごい労力かかってるなとか
すごいきらびやかだなとかは思うんですが a こちらがですねすごいと思うタイミングだったりとか
見せ方をされていないので すごいと感じることができないんですよね
で じゃあすごいっていうのはまあじゃあ何かちょっとまあ驚きって言葉でも言い換えられると思うんですよね
で僕は最近すごく思うのはですねまあエンタメとかコンテンツにすごい重要なのはですね やっぱ驚きなんだなというふうに最近やっぱすごく再認識してるんですよね
で驚きっていうのはじゃあコンテンツにとって何かっていうと 手段でもあり目的だと思うんですよね
まず手段という話で言うとですね まあ驚くと人の心って無防備になると
不安と考えてるんですけどそこにですねその感動みたいなものを投げ込むとすごくですね無防備 な分
こう響くんですよねまあすごいシンプルな例えで言うとですね あの好きっていうよりもいきなりキスしてびっくりしたところに好きって言われた方がまあ
その好きが響きますよねまあその程度のことなんですけど その感じですねまあフィクションにとってでもとかコンテンツにとってはそういう驚きって
いうことっていうのはまず手段としてすごく大事であると 次にですねその手段ではなくですねまさに目的そのものなんだとコンテンツの目的
というのは驚きなんだっていう話なんですけど これはですねまあプロレスの話をするとですね
アブドラザブッチャーがですね昔その プロレスなんでわざわざお金貼って見に行くのか
みんなこうすごいものを見に来てるんだと驚くためだって言ってたらしいんですけど まあそういうですね驚くということ自体に今喜びがあるわけですよね
最近あの youtube でですねすごいロボットダンスの映像を見てたんですけど ロボットダンスってやっぱすごいんですよねその人間幸福かなという予想をですねすごく
裏切るのでストリートパフォーマンスとかでロボットダンスをしている人のですねリアクションを 見てるとですね
わーおーみたいな感じですね 驚きの喜びがすごいあるんですよね
だからじゃあロボットダンスを見ていてですね何かを得られる方は別に何も得られない じゃないですか
その こちらの予想をですね裏切る驚き驚くような動きっていうのを見るそれに対して驚くってこと自身が
喜びだからストリートパフォーマンスに人が集まってるわけですよね なのでまあそういうふうにですね驚くってこと自体がすごい尊いわけですけども
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じゃあその驚きっていうのはどうやって作れるのかっていう話なんですがこれまたその プロレスに答えがあってですね
武藤圭司がですね言ってたんですけど 天才とは何かと武藤圭司天才と呼ばれてるんで天才とは何かみたいなインタビューでですね
天才っていうのは間を飛ばすってことなんだって言ってたんですよね これも真理だと思ってるんですけど
武藤圭司ですね 間を飛ばせば驚けるんですよね
なんですね今回その竜と蕎麦笠の姫を見ていてですね ずっとここも切れこの段取りもいらないから切れってすごい見ながらそう思い
まくってしまったんですよね そんなことを考えてたらですね大林信彦のですね
この空の花っていう映画を思い出すんですけど この空の花っていうのはですね見ていただければわかるんですがむちゃくちゃな映画なんですよね
編集がもう凄まじく細かくて 字幕とか入りまくってですねなんかもうめちゃくちゃな作り方の映画なんですけど
見ていたら謎の感動みたいなのにですね 結構長い映画なんですけどずーっと襲われるんですよね
じゃあこれなんでなのかというと 大林信彦が模擬堅一郎とその映画を撮る前に対談した時にですね
模擬堅一郎が感動というのは脳みそが追いつけなくなると感動するんだと言ったことに対して大林信彦がピシャーンってなったらしくて
なるほどーってなってですね 映画を撮り終わったらですね後に編集をする時にですねその編集を超スピードですると
ものすごい細かく切ってものすごい速さで繋げるということをやるという方針にしたんですよね
それによってですねもうその 意味がわかんないことはないんですが
ただこちらが脳みそで共用できる情報量をですね 遥かに超えた量はですね
その情報を処理できるスピードを遥かに超えたスピードでドワーって入ってくるんですよね その事実に脳みそが追いつかなくて
追いつかないともう ただただなんかその追いつかないという状態にですねただただ感動してしまうんですよね
まさに 間を飛ばしていると
ここに間にいい感じの間とかいい感じの説明の段取りみたいなことを入れていると 脳みそが追いついちゃうのでほんほんほん理解したってなるんですよね
理解すると感動ってできないんですよね なんでまあその
大林のメッパンとかまあそれをですね利用してそのずーっと感動させるということもしちゃったわけですけど これはまあ映画以外だと漫画だとやっぱりチェーンソーマンがそういう感じしますよね僕はまあ
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そう感じるんですけどこちらの脳みその処理スピードより速いスピードで漫画を進めるんですよね だからすごくこう追いつかなくて感動しちゃうわけなんですよね
というわけですねまあその竜と蕎麦菓子の姫は めちゃくちゃ段取りが多くてですね
バリバリ追いついちゃうんで感動しないんですよね で感動しないテンポで書かれてるんだけどすごい絵は入ってきていてすごいことは分かるんだ
けどすごいと脳みそ感じてないんですよね ということですねまあ僕も
コンテンツに関わっているものとしては脳みそに追いつかれないようなコンテンツを作りたいなというふうに思いました
本日は以上ですありがとうございました
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