00:00
どうもなるみです。どうもなつめぐです。どうもフルタです。 3人揃って
ドングリFM
なるみさんしか言わなかった。 今の冷たい目
今回もBuzzFeed元編集長のフルタさんに来ていただいております。 どうもお邪魔しております。無職だけあって割と自由が利くのかなという印象ですね。
一応会社を設立して社長をさせていただきます。 アサヒ新聞がやっているメディアラボより小さいからメディアコラボです。
そのネタを聞くのは僕3回目ぐらいなんですけどね。相当気に入ってますよね。
ちなみにそれはどういう会社なんですか? メディアでコラボレーションしましょうっていう会社です。
僕すごい問題意識としてあるのが デジタル時代のニュースのエコシステム
ちゃんと取材をする人がいてニュースを配信してそれがちゃんとお金になって給料も払えてみたいな
って崩壊するんじゃないのかなと思っててこのまま行くと。 アメリカでも本当どんどんどんどんメディアが潰れていってるんですよね。
これって別に新聞社だけの話じゃなくて、今新聞だけじゃなくてインターネットメディアもかなりやばくなってきてるんですよね。
でも誰もニュース書かなくなったら大変じゃないですか。
どこで犯罪が起こってるかとか、どこですごい新しい革新的な世の中を良くするようなニュースがあるのかもわかんないでしょ。
だからそういうニュースを誰かが報じるエコシステムは残さないといけないわけですよね。
ニュースってでもめちゃめちゃ大事じゃないですか。 大事で必要とされるべきなのに、大事に必要とされるものって基本儲かるんじゃないかなと思うんですよね。
なんで大事で必要なのに儲かんないんですかね。
一つは、かつてはめちゃくちゃ儲かってたんですよ。
だって新聞社もテレビ局もニュースやってて給料めちゃめちゃ高かったでしょ。
日本全国に各県にあるし、全国紙っていうのも例えば朝日読み売り毎日で、産経もあれば日経もあったわけですよね。
みんな大儲けしてた。それは理由はなぜかというと、単純で情報がそこに集中してたから。
広告もそこに載せるしかなかったんですよね。
例えばテレビランみんな見たいですよね。当時まだインターネット全然なくて。
テレビ、今日何やるのって見ろと思ったら新聞紙見るのが一番良かった。
と考えるとすごい普及するんですよね。
広告費もそこに集まるからそれを少ない社で分け分けして大儲けしてた。
でもインターネットの時代になったら、今インターネットメディアで広告とか撮ってるようなところって主要なところで2000社ぐらいあるらしいんですよ。
03:04
多いですね。
多いでしょ。
そんなにあるんですか。
一気にみんなのパイの分取り合いが激しくなっちゃったんですよ。
そうすると昔みたいに閉じて記者クラブとか数少ない報道機関であったことが良いってことなんですかね。
僕これ情報の民主化って呼んでるんですけど。
みんないろんなメディアができて情報が新聞社とかテレビ局が独占する時代が終わって、
時には新聞社やテレビ局が間違ってるって指摘できるようなのってすごい素敵なことだと思うんですよね。
民主化されて。
でも悪いところが二つあって一つは誰でも情報を発信できるし拡散できるようになったからめちゃめちゃ間違った情報が増えた。
悪意のあるデマとか増えたわけですよね。
新聞社ってそれは間違えた情報を流すこともあるけど言うても逃げも隠れもできないわけですよ新聞社って。
例えば裁判で訴えられたりもするし。
だからある程度の情報のクオリティを保たないとやっていけない。
でもインターネットだと匿名とかでもできちゃうからデマを流そうと思ったら流し放題になっちゃうっていう状況で、
その情報のクオリティが全体的に下がったっていうのが一つの問題で。
二つ目はお金をそれで十分な収入、きちんとトレーニングされた記者を雇ってその人にきちんと給料を払うことがすごい難しくなった。
っていうのがすごい二つ大きな問題だなと思ってます。
だから情報の民主化には良い面もあれば悪い面もあるなと。
良い面を伸ばしつつ悪い面を何とか改善しないと誰もニュースを流す人いなくなっちゃうよって。
テクノロジーって基本的に物事を民主化する方向に向かうんじゃないかと思うんですよね。
特にインターネット関連のものって。その流れをある意味ちょっと止めた方がいいってことなんですかね。
止めるっていうか、悪いところを矯正して良いところを伸ばせばいいんじゃないですかね。
インターネットとかテクノロジーの良いところってそれまでめちゃめちゃ手間がかかったのをアルゴリズムとかでもうズバーンと人でゼロでやれるようになったりするわけですよね。
これもつい最近僕が記事で紹介したんですけど、Jadgetっていうデータベースができたんですよね。
そのJadgetっていうのは政府がやってる事業って5000ぐらいあるんですけど、5000事業で何の事業にどれだけ予算が使われていて、予算の支払い先、事業の下請けになった企業はどこで、どこまでそれが進んでるとかが全部データベース化されてる。
検索したら全部出てきますよ。
あれすごいサイトですよね。
そうそう。
作った人もすごいし。
それって元々データはあったんですけど、でもいわゆる構造化されてなくて検索できなかったんですよね。
それがバーンとデータベース化されて、それまでそれこそ新聞記者とかって予算のお金の流れを調べるために、紙の資料を何千ページ何万ページで何十人かかってわーって調べたりしてたのが、一瞬でパーンとできるようになっちゃったっていう。
06:14
そういうテクノロジーの素晴らしさってあるじゃないですか。
そういうところはうまく活かしながら。
民主化してでもデマを出さない仕組みを確立して、その結果報道費用の一万円できたとかする。
でも広告費と総量は変わらない。
変わらない。
となると一社一社のお金がちっちゃくなっちゃう。
ちっちゃくなっちゃう。
そうするとやっぱり一社一社苦しくなっちゃうんですよね。
そう。
そういった場合最後はどうなるんですかね。
もう一つ問題点があって、今インターネット広告費の世界的に言うと大体7割。
日本でも5割から7割っていうのはGoogleとFacebookに流れるんですよね。
そうですね。
だから結局その余りものしかメディアに落ちてこないんですよ。
だからそれもあって本当に苦しくて、個人のジャーナリストにとっては今生きる道っていっぱいあるんですよね。
それこそ例えばノートに書くっていう手もあれば。
YouTubeとかね。
YouTubeとか。
YouTubeがありますよね。
個人がマネタイズする力っていうのはすごいついてるんですよね。
だからこそ僕独立しても生きていけるんですけど。
けど一方でメディア規模になって数十人数百人っていう組織を運営するだけの予算、収入を確保するのはめちゃめちゃ難しくなる。
そうすると教育ができないですもんね。
教育ができなくなって。
新人教育とかも。
新たなジャーナリストが生まれなくなってきちゃうと。
だからインターネットメディアでも、もう日本でインターネットメディアが生まれて結構時間が経ちますけど、
編集部の人たちがだんだん年齢層が上がっていってるところって結構あるじゃないですか。
僕らBuzzFeed始めるときにこの話したんですよね。
しましたね。
ダレミに誘うときに、次の世代を育てたいよねって話したんですよ。
だから僕らももういい加減ライターとして、そろそろおじいちゃん級になりつつあるから、老害になりつつあるから、次の世代じゃない?
デブの方では完全に老害世代ですからね。
っていう話をして誘ったんですけど。
BuzzFeedの話が出ましたけど、そういうメディアの流れがあったときに、BuzzFeedではどうやっていこうとしたんですか?
お金がそんなに稼げるわけじゃないじゃないですか。
BuzzFeedができたのって、一番最初は実験プロジェクトで2006年にできていて、
きちんと編集部というのを設けて活動が始まったのって2011年、12年くらいからなんですよね。
当時は今と全然違ったんですよ。
Facebookとかそういうソーシャルメディアを使って、一気に大量の読者を抱えることができて急成長ができる。
そこでスポンサードコンテンツみたいな新しいものを作っていけば大儲けできるんじゃないかっていうことが言われてたんですよね。
09:07
今になって考えると嫌嫌嫌ってなるけど、当時はそういう風な議論がされてたんですよ。
それでやってみたけれども、読者数は急増するけれども、収入の急増には繋がらないねっていうのがその後わかってきて、
それでずっと何とかいろいろ手を変え品を変え頑張ってるっていうのが現状ですよね。
BuzzFeedの収益ももう本当に多様化してきますもんね。
収入の多様化って本当に今世界のメディアのキーワードの一つになっていて、
かつてのBuzzFeedだったらスポンサードコンテンツ、スポンサー企業のコンテンツを作るっていうことがほとんど唯一の収入だったのが、
そこに例えばバナー広告みたいなものが入ったりとか、いわゆるプリロールって動画の前に入る短い動画の広告とかが入ったりとか、
あとeコマースに近いようなことであるとか、いろんなものからお金を得ましょうみたいな。
あとBuzzFeedだったらコンテンツを売るとかですね、作ったコンテンツをプラットフォームに、
例えばNetflixにとかYahoo!さんにとかっていうのが、いろいろ収入源の多様化の方法になってますね。
BuzzFeedはめちゃめちゃイケてるメディアとして認識されればTシャツ売れますからね。
ぶっぱですね。
そうなったらもういいよね。Tシャツが売れるメディアってかっこいいよなと思う。
確かに。
あんま余らないと思うけどね。
月額課金はダメなんですか?
課金もだから今すごい重要なマネタイズの方法って言ってみんな期待してる部分なんですよね。
ただBuzzFeed自身はもともと理念としてミッションとしてあるのは、
世の中に良いインパクト、ポジティブなインパクトを広げていこうっていうのがBuzzFeedの理念なんですよ。
じゃあ閉じちゃダメだ。
課金性って収入を安定させるのには本当に素晴らしい方法なんだけど、
唯一弱点はそこで壁を築いちゃうってことじゃないですか。
ペイウォールっていう言葉がありますけど課金の壁。
そこで読者と読者じゃない人を分断しちゃうんですよね。
だからBuzzFeedのメディアの理念とはあんまり課金性ってマッチしない。
ただ例えば一部の情報を課金するとかっていうのは十分あり得るし、
あと今アメリカでBuzzFeedがやってるのはメンバーシップっていって、
うちのメンバーになって応援してください、応援確認してくださいみたいな。
そういうところも今増えてます。
例えばイギリスだったらガーディアンっていうところとか。
僕はハンバーグバーグっていうところのおにぎりほかほかクラブっていうのも知ってます。
僕もおにぎりほかほかクラブ入ってます。
知らない。
知らないんですか。
ハンバーグバーグのおもころあるじゃないですか。
あそこにほかほかおにぎりクラブっていうHOCっていうホックっていうんですけど、
12:02
そういう組織ができて、月1000円払うと1000円分をおもころの応援費として払えるんですよ。
それいつできたんですか?知らなかった。
1ヶ月くらい前ですね。
おもころメンバーもいるチャットルームに招待されて、
おもころ編集もやりとりが見えたりして、面白いんですよね。
メニューごとにただ応援するだけなのか、
有料の何かが見えたりとか、非公開のが見えたりとか、
何かプランがあるのをやってたりとか。
僕入ったんですけど、数百人もその時いましたからね。
あれ面白いですよ。
ほら真似たやつ。
ほかほかバズクラブやればいいんじゃないですか。
なるほど。
じゃあメディアの稼ぎ方で言うと、僕が思っているのは、
バズフィードにはすごく期待してて、
Googleが検索だけだったら別に儲かんなかったけど、
広告入れて、誰でも儲けられる仕組みを作って、
すごく大きい、GoogleはIT企業じゃなくて広告屋さんなので、
すごく大きい広告会社になれたじゃないですか。
なんかああいうテクノロジーとビジネスの両方で、
しかも受けても発信側もみんなハッピーになれる、
めちゃくちゃちょうどいいビジネスモデルが絶対まだあるはずで、
そこをちゃんと作っていけるのは、
テクノロジーもあるし、ちゃんとバズのことも分かっていて、
頭いい人たちが揃っている。
しかもあと大事なのは理念があることだと思うんですよね。
そこをちゃんと儲けようとかじゃなくて、
何にしたいか理念がある会社が多分できると思うので、
そこはバズフィードが作れるところなんじゃないかなと思って、
どういう形かわかんないですけど、
YouTubeで、例えば僕が勝手にチャットモンチンの音楽を流しても、
チャットモンチンに多少お金が入るとか、
そのお金がどこから回ってくるかわかんないですけど、
そこの根っこシステムを作れるのはバズフィードなんじゃないかなと思って、
僕はとてもとても期待をしているんですが。
ありがとうございます。
そうですよね。
ただやっぱりそういうときに必要なのって、
テクノロジーが必要になるんですよね。
どこかにテクノロジーをかませてやらなくちゃいけなくて、
Googleって本当にそのテクノロジーでプラットフォームを握っちゃったわけですよね。
検索といえばGoogleっていう状況にしちゃったから、
もう広告もそこには欠かせないよねって話になったわけじゃないですか。
そこで何が生み出せるかっていうのは本当に今のところまだ生み出せてない。
あとこれも本当に難しいのが、
エンジニアの給料がアメリカでガンガン高くなっていくから、
結局本当にIT企業じゃないと、
エンジニアが潤沢に雇えなくなってきてるんですよね。
あれも本当にきついなって思いますよね。
メディア柔軟度みたいな。
ご視聴ありがとうございました。