岡大徳
深掘りをするというのがあると思うんですが、そちらについて教えていただいていいですか?
赤羽雄二
はい。起きてから寝るまでの間に何か思いついたらそれをタイトルにして書きましょうと、4から5を書きましょうということを言っているんですけども、
時々すごく頭に来たとかですね、つらいみたいな時に、何で上司はあんなこと言うんだという時、一枚で終わらないことが多々あると思うんですね。
その時にすぐ多面的な書き方に切り替えて、上司はどういう時にやり方をするんだろうか、上司はどういう時にそういうことをしないんだろうか、
誰に対してするんだろうかしないんだろうか、それをする時に上司はどういう気持ちなんだろうか、上司は上司の上司にどのように扱われてきたんだろうか、
多面的、多角的に書くことによって頭が整理されるという、感情的な時、よく頭が回らない時ですね、このやり方を進めています。
それから深掘りをするというのは、自分が書いて4から6行も書いたわけですけど、もうちょっと書き足したいという時に、
その1行の下に、それの子供としてのドットポイントみたいなのを書いても悪くはないんですけど、既にスペースも多分ないし、
もっともっと自由に書いていきたいということがあるので、1ページのメモ書きの4行文章を書いているんだったら、それぞれをタイトルとした紙を4枚書いていく、子供のページですね。
そういうふうに深掘りをしていくことで、全体がより構造的にかつ具体的に見えてくるという経験を何度もしたので、それをお勧めしています。
したがって多面的な書き方というのと、深掘りですね。
この2つの書き方で英語のメモ書きがさらにパワフルになることをご理解ください。
岡大徳
はい、ありがとうございます。しもとりさんも英語メモ書きのエヴァンジリストでされていると思うんですが、赤羽さんに何か質問されたいことありますか。
下鳥誠
はい、まず僕がADHDで、ちょっとASDなんですけれども、本当その頭の中がすごいとっちらかるんですけれども、英語メモ書きによってそれがすごい整理されるので、本当に助かっております。
メモ書きなかったのに、もうそろそろ寿命だったかもしれないと思うんですけど、それすごい助かっているんですけれども、赤羽さんにお聞きしたいのが、ADHDってめちゃくちゃ疲れるんですよね。
1日の中で多分必要以上にいろんなことを考えちゃうので、夜ヘトヘトになってですね、家帰ってきたら玄関で寝るみたいなぐらい疲れるんですけど、
赤羽さんってすごいたくさんのメールを処理したりとか、たくさんの仕事をいっぺんに同時にやってたりするのに、前聞いたときに疲れないんですかって聞いたときに、自然体でやってるんで疲れないですっておっしゃってたんですけど、
赤羽雄二
自然体でやるっていうのをどうやったらいいのかなみたいな、やっぱりメモ書きなんですかねっていうのを質問したかったです。
自然体でできるような大きな理由は、私には変な上司がいないっていうことなんですね。
小松に入って8年間在籍して2年間は留学しましたから、6年間は普通に日本の大企業で仕事をしたんですけど、上司も上司の上司もパワハラ気質が全くない。
また私のいたところは数百名の車両開発センターだったんですが、全体としても私が知っている範囲のパワハラみたいなものは一切ないところだったんですね。
これがまあラッキーでした。
近所ではとても厳しいところなんですけれども、言うほどそういう人はいなかったし、
また3年ちょっとしたところでソウルのアサイメントになって、私一人がソウルに行って、上司は2週間に1回来るだけと。
ただその時にはもう私が完全にクライアントとの信頼関係もあるし、プロジェクトも完全に動かしていたので、その人が私にパワハラをしようもないみたいな。
ということで、社会人になってから仕事が大変じゃなかったとは言いませんけども、パワハラが基本的に全くないんですね。
赤羽雄二
その中で皆さんがストレスを感じているのはよくわかっているんですけど、私は自然体でストレスをあまり感じずに、自分なりの挑戦だけやってこれたっていうのがまず大前提なんですね。
パワハラで傷んだ方っていうのは、それを取り払うのはいろんな意味で、方法もありますけど大変。
ただ同じようにパワハラを受けていないのに自然体でない人もたくさんいると思うので、それはやはり自分が好奇心に基づいてやりたいことをやり、それをしかもお金につなげていくだとか、
そういう内に生活がうまくいくようにしながらやっていくということとか、あとは好循環を作るのがとても大事で、
人間は好循環の時はどんどん思いがけず仕事が進む、悪循環の時は何をやってもダメということになると思うんですけど、
好循環を自分で仕掛けていくというのはとても大事で、これは仕込み仕切り仕上げということの概念で、いろんな種まきをしておく。
種まきをするとだんだんどれかが目を出していくという、そんな感じになるんですよね。
この好循環をやるにももちろん大事なのはスピードで、仕事のスピードが異様に速ければ人より先に何か始められる、人より先に何か失敗してまたトライできるみたいなことがあるので、
そもそもパワハラはあまり受けていない、受けている場合はそれの対象をするということと、受けていない場合で息苦しい方というのは、
好循環を作っていく、好循環を作るために仕込み仕切り仕上げをやっていくということと、もう一つはともかくスピードアップするということですね。
0.1秒でも速くしていく。そのためには単語登録を300以上するだとか、1回作った資料に関してはそれをテンプレート化して次からは半分、3分の1の時間でやるだとか、
資料を作るときはアウトプットイメージ作成アプローチで、まずは言わなきゃいけない表紙とか文字とか各種のページを20ページなり30ページを書いてそれを作るように並べて、
そこから完全にこれでいくかなと思えた後、パワーポイントを落とすみたいな方法をやるとか、後部下が出始めたときは部下を活かしながら育てるということだとか、
あるいはあらゆることをやるからこそ自然体の中で人よりも何倍かの生産性で動ける、こういうことになると思うんですね。
ADHD、ASDというのは確かに頭がどちらかあったりすると思うんですけど、ADHDの方はメモを書くときによって確実に頭が整理されるので、だいぶ楽になります。
ASDの方は頭が整理されてるんだけど、白黒発想が苦手、白黒発想が強いとか、いろんなところで頭の硬い部分があると、一方で元アスペルガと言われていたようにものすごく頭の良いところもある。
その辺のバランスが若干悪くて強化性が低いとかですね、そのとき自分は強化性が低くて困っている、あるいはパートナーに文句を言われているという場合であれば、
ロールプレイをやるだとか、多面的な書き方をすることによって、心の底から人の気持ちはわかるわけではないんだけれども、形の上ではある程度わかって問題ないところまでいくと。
これはイーロン・マスクもそういう言い方をしているわけですね。人間の心をエミュレートできる、私はアスペルガだけど、その心を真似して理解して創造することを頭でできるみたいな、
そういう努力もあると思うので、そのときの手段としてメモ書きを使うということもあると思う。
どちらにしても肩に力が入っていると、ADHD、SDに限らず、日和までに力尽きるということがあると思うので、いかに自然体で肩の力を抜いてやるべくと、さっさとやるかなということかなと思っています。
下鳥誠
ありがとうございます。とにかく0.1秒でもスピードを上げて、さっさとやる、仕込みしきり、しっかりやるというのをやっていきます。ありがとうございます。
赤羽雄二
ともかくスピードですね。スピードが速ければ、速いほど物事は好循環になりがちであるということですね。
下鳥誠
ありがとうございます。
岡大徳
はい、ありがとうございます。先日しもとりさんにAIメモ書きについてインタビューさせていただいたときに、まさしく同じようなことを言われていて、
ASDに関しては多面的なメモ書きをする、ADHDに関してはメモ書きをして深掘りをするというアプローチをしもとりさんがされているということだったんですけど、
赤羽雄二
やはりADHDからいきますと多面的に書くというところは非常に有効なんですよね。
岡大徳
ASDが多面的に書くですね。
赤羽雄二
これはADHDの方はさっき申し上げたように、白黒発想が強くて、マイルールが強い、共感性が低い、頭はすごく良いと。
なので人の気持ちが全くわからないとか、立場を変えたことを理解することはとても苦手だということのようなので、
であれば多面的なメモ書きであるとか、あとはロールプレイですね。
ロールプレイをやることによって、人の気持ちってそういうものなのかという立場になったときに、
普通であれば想像できることができないとしても、その立場になってみると理解できるということがあるので、
自分の視点が非常に賢いんだけれども偏っているということに気づき始めているのであれば、
多面的なメモ書きあるいはロールプレイで結構改善するかと思いますね。
ただ気づかない人の方が多いので、身の回りで相手に信頼されて、
自分はちょっと何かがおかしいと思うんだけど何だろうかみたいに言われたときに、
ちょっとずつロールプレイを進めてあげるだとか、何らかの資料を進めてあげるというのを、
嫌味のない形でやるというのが大事かなと思います。
岡大徳
確かに下取さんのお話を聞いていたときに、このASDで多面的に書くというときに、
上司はこういうふうに考えているからこういうふうにするんだなというお話をされていたので、
非常に有効なんだなと思いましたね。
赤羽雄二
そうですね。割と自分の身だけで考えることが強いでしょうから、
上司の立場でも考えられないので、非常に極端に腹が立ったりですね。
気取りを持ったり、他の同僚はそうでもないのに、
自分だけ特別に過剰に反応しているときは、そのASD的な要素と、
もう一つは、ご自身の親との関係の中での怒りですね。
多くは父親からいろいろ抑圧されてきたということが結構多いわけですけど、
上司の態度がそれに近いものなので、フラッシュバックでスイッチが入っちゃう。
こういうこともあると思いますね。
岡大徳
下取さんせっかくなので、ニュアンスがちょっと僕も言いにくいんですけど、
岡大徳
ASD傾向で多面的なことを言ったときに、下取さんが思っていることをまた言っていただけたら助かるんですか。
下鳥誠
本当に頭では、人の数だけ世界があるって分かってるんですよ。
人によって世界の見方ってみんな違うよね。だから意見も違うし、
同じことを見てても、全然両極端な意見になったりするっていうのが当たり前だよねって思ってはいても、
普段全然気づけないんですよ。
ASDが強いと、自分の世界しかないと思い込んでるんですね。
なので、これが正しいとかこれが悪いとかっていう決めつけがすごいあるんですけど、
メモ書きによってすごいそれがなくなったんですよね。
こういう考え方もあっていいよねとか、こういう見方もできるよねっていうのがすごくできるようになって、
そしたらずっと自分がニュートラルだと思っていたら、結構傾いてるなみたいな、
端っこにいるな、この子の理解してもとかそういうのが分かったりして、
すごい助かりました。
こういう立ち位置だから、じゃあこうしたらいいよねとかっていうのができるようになったんですよね。
それもすごいメモ書きでできるようになったので、すごい助かっております。
ありがとうございます。
赤羽雄二
ただ前も申し上げたように日本寺さんは、発達障害者賞の可能性もありですね。
ADHDだよ、ADHDだよって言ってるけど本当ですね、みたいなところもあるんですけど、
お互いの思い方の力を抜いてやったらもうちょっと楽ですね。
下鳥誠
そうですね、思い込んじゃいけないです。
赤羽雄二
誰でもそういう傾向はあるわけですけど、
私もちょっとADHD傾向があるのかなと思いましたけど、
いろいろ調べてみると、そうでもないし、
多くの方は発達障害傾向があり、愛着障害はみんな強いので、
愛着障害の影響の方がむしろあり、かつそれは治せますということがあるので、
左相というと言い過ぎかもしれないけど、言いほどじゃないと思いますよ。
下鳥誠
ありがとうございます。
そうですね、赤羽さんに勧められて岡田孝史先生の本とか読むと、
やっぱ愛着障害だなとは思いましたね。
赤羽雄二
ありがとうございます。
はい、大丈夫です。
疲れ果てて家に着いた時に寝ちゃうということはなくなりますから。
そうですね。ありがとうございます。
岡大徳
ありがとうございます。
もう一方のADHDという部分で言いましたら、
下森さんと話しているときに、深掘りをするときに大体何枚かけるかわかるという表現をされていて、
そういったところも言語化とか深掘りというのは、
そういった部分で今に集中できるというのは非常に有効なのかなと思います。
赤羽雄二
何枚かけるかわかるというのはどういうことですか。
下鳥誠
これはですね、例えばめちゃくちゃむかつくことを言われたみたいな、
うわー腹立ったみたいなときにメモ書き始めて、
これはでも10枚ぐらいのむかつきだなみたいな。
赤羽雄二
これはもう何度もやっているので経験上ということですね。
下鳥誠
そうです経験上です。これ何枚書いたら解決するなとか、
なんとなくわかるみたいな。
赤羽雄二
そういうところもあると思うんですね。
下鳥誠
逆にそういう量が測れて、頭の調子が良いとか悪いとか、
そういうのが量が測れるようになってすごい嬉しいです。
何枚で、このスピードだったら今日は調子が良いなとか。
赤羽雄二
なるほど。
じゃあその先にはいつも調子が良いから、
調子が良いかどうかを忘れるというところを早めに聞きたい。
下鳥誠
わかりました。本当だ。
赤羽雄二
なんか調子の波があるというのは、これは女性の生理はわかりますけど、
それ以外の調子の波っていうのは多分ないんですね。
人間、腫瘍の満ち引きが影響はしているはずではありますけど、
男性の心理精神状況、体調状況に何か波を生じるものは特にない。
なのでみんな波があるんだけど、本当みたいな。
波がないのが本当じゃないのと。
ということは普段思ってますけどね。
岡大徳
これは自然体と好奇心に基づいてっていうのを
最近赤羽さんよくお聞きして思うんですけど、
そういった部分になるっていうのは先ほど言われたことを
スピードを速くするとか、そういった感じになるってことですか。
赤羽雄二
いや、これについては自分がいろんなものに対して余裕があると
好奇心を持つ余裕もできてきて、そうするとそこで何かを調べたり
読んだり、どっかに行ったり、人と話をしたり、食べたりできる。
そこでまた発想が広がっていくということがあるので、
結構そこには努力するんですよ。努力して広げていくと。
アンテナを高くしていく。
好奇心があるものに対しては遠慮なくお金を突っ込んだり
時間を突っ込んだりしていくと。
そういうふうにしていくと、いろんなことに対して
結構なレベルにいくということじゃないかと思いますけどね。
好奇心は勝手に好奇心があっていいね、私はないんだけど
みたいなことではなくて、努力して火を灯せる、火をつけれる、
火を燃え盛ることができるというふうに私は思ってますね。
そのほうが建設的でありますね。
岡大徳
確かに栄養面分けをしていくと、そういった形で今に集中できるので
夢中になるっていうのが後々好奇心に基づいて動く部分になるのかなと思います。
赤羽雄二
それはメモ書きに夢中になって30枚書くとか40枚書くというのは
言うほど簡単じゃないですか。なかなかできないと思うんですけど
メモ書きをすることによって何に自分は関心があるのかというのがより見えたり
これは気にしてもしょうがないなということが見えてきたり
心の波風がちょっと減るはずなんですね。
そういうことをやりながら、自分の好きなところに関して
関心を追求していくということをやり、仕事も早いから余裕もあり