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クラ出しRADIOは、使わなくなった大切なものを、様々な手法で生まれ変わらせるコレクティブ。
ConCRAのメンバーが、工芸を軸に、物と人との関係、物を作ることについて、皆さんと一緒に考えていく番組です。
ConCRAの海です。
岩田です。
志穂です。
そして、今回もお二人をお招きしております。
先週からの引き続きの。
はい。
蘇嶺窯の涌波蘇嶺です。
涌波まどかです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お願いします。
ちょっと先週、すごい、なんか、いろいろ、もっと聞きたいな、これって思ってたけど、時間来ちゃったところで、すごい楽しみに皆さん。
僕、聞いてて気になってたのが、
お二人が京都で今活動されてるってことは、
まどかさんが福岡の実家から京都に出てこられて、今京都にお住まいってことですよね。
そうです。
その、小石原焼のその飛びカンナの技術っていうのは、
まあ、習得されてるということは、
どのタイミングでそれって習得されてるんですか?
その、福岡、まだ実家を出る前に、子供の時から。
いやいや、子供の時はもう工房が遊び場でやってたんですけど、
その時は全然その陶芸に向かうとかいう感じではなく、
飛びカンナは実は自己流というか、道具を父に作ってもらって、
大学の時から陶芸好きで専攻してたんですよ。
大学の中で陶芸をやっていく中で、せっかくだったらやりたいしと思って、
実家に帰ってお父さんに道具を作ってもらって、
でも、あとは大学に戻り、自分の独学で。
じゃあ、その大学から実家に一回帰って、実家で修行してみたいな期間もないわけですか?
だから、漠然と小っちゃい時から父と母が好きで、
将来お父さんたちと一緒に仕事ができたら楽しそうだな、嬉しいな、みたいなのが漠然とあったんですけど、
別に、うち女4人姉妹で、誰か、私3女なんですけど、
誰か家継がないと、みたいな向こうをしとってとか話の時に、
私は陶芸が自分が好きで大学から専攻してたのもあって、
3女だけど、やるんやったら私がやってもいいよ、みたいな話が出てきて、
そうなった時に、一生九州から出ないとことになるなと思ったから、
一回遠くに出た方が実家の良さもよりよく見えるかもしれないと思って、
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大学に出た後、京都の焼き物の専門学校に行ったんですよ。2年間。
そうすることで、陶芸の技術を磨きつつ、実家を客観的に見る力もつくかな、みたいなのもあって。
出てきたんですけど、その焼き物の専門学校の同級生に夫がいて。
出会ってしまったと。
出会ってしまったと。
出会ってしまって。
実家じゃどうすんねんっていう。
そうなりますよね。
実家はもともと長女が帰ってきてくれてて、長女が実家の近くの陶器屋さんの次男房と恋愛結婚で母子をとってついてくれたので、
今はだから義理の兄が15代目として、潰れたりもせずちゃんと円満に。
ご安心ください。
治ると治るもんじゃないですか。
微妙なタイミングで出ることになる。
ちなみに小石原焼の産地っていうのは、結構希望観的にはたくさん鎌本があるっていう感じですか。
村的に小さい村なんですけど、鎌本で言うと3、40件あって。
陶芸とか林業とかの町で。
3、40鎌がある中で、とびかんなとかをやってる鎌っていうのはどのぐらいあるんですか。
ほぼ全件。全部の鎌がまずできるのはできますね。
何かしらに取り入れてたり。
昔からのままのところもあれば、やっぱり世代が変わって、
同じとびかんなを使いつつ入れ方が変わったり、釉薬がガラッと変わったりとか、
変革をしながらやってるけど、オーソドックスな技法としてどの鎌本もやれるし、やってるしって感じの。
やってるとこまだ見たことないんですけど、私は。
なんか楽しそうだから、タタタタってうまく入ったら気持ちよさそうじゃないですか。
だからなんか早そうで。
綺麗に入るとすごく。
達成感がすごそうと思って。
とびかんなって、小石原焼でなくても結構、いろんな投稿が一度はチャレンジするような技法なんですか。
私京都の焼き物の専門学校に学びに来たときに、京都で一応授業の中で技法として学んだので。
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そうなんですね。
そうなんですよ。なので小石原とか御田しかやってないかっていうと、
全国でも別に有田とか、それこそ京都でもやってる方はいるかもしれないし、
一技法として確立されてるので。
窓川さん、子供のときから見てるから、自分で独学したって言ってもやっぱりどういう姿勢とかどういう感じで作ってるかを見てるからできたのかなとか思ったりしたんですけど。
そうですね。そのおもろげな記憶と、あと数やるしかない技法なので、
体で覚える的な感じなんですよね。
なので、お父さんがこうやってたからっていう記憶とかよりも、
自分でやってみて、これがあかんってことはこういうことやなとか、こうでダメやったらこういうことかなみたいな答えを探していく的な。
正解が私の中の実家にあるので、そう近づけたいみたいな感じで進んだ感じですか。
それ聞いてると、ソリューさんの青を出すっていう話とすごく似てますよね。
先代がこういう色を出してたっていうことを追い求めるけど、なかなか再現性みたいなところでいうと、ずっと研究し続けるみたいな感じ。
結局、確かにレシピとかものがあったとしても、やっぱり自分の何かを入れていかないといけないっていう、
変化させていかない、今のに合わせていかないといけないっていうところには確かに一緒かもしれないですね、そこでは。
それを掛け合わせたってところで、すごいオリジナルが爆発したわけですね。
爆発というか、珍しかったですよね。
違う産地の技術を融合してものを作るっていうのが、旦那さんのとこに餌付け師の奥さんが来るとかいうのはよくあったりするんですけど、
全く違う産地同士の二人が結婚して仕事をすることが稀だったし、
私たちは当たり前すぎて何とも思ってなかったんですけど、周りに言われることで私たち珍しいんだみたいな。
周りから教えてもらった。
爆発って言って爆弾がすごいなって。
何なら別に陶芸の家同士で結婚したっていう、むしろ同じぐらいに思ってたみたいなところも。
そうですね。何とも。
何とも。
セロ学校の同級生のまま。
ただ同級生で。
同じね。
確かに。
そのまま来てます。
親継ぎ問題は多少なりに勃発はしなかったんですか?
私も背負っている部分もあったし、出るっていうことがありなのかな、大丈夫かなとか、
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逆に彼に来てくれないかなみたいなことを言ったりとかもあったりとかしたけど、
本当に振り返れば絶妙なタイミングで姉のその話が出てきたり、
この人が俺は俺で京都で頑張りたいっていう思いがあったり。
そんな感じですかね。
前回のエピソードの最後の方で、お二人が今のソリュウガマっていう、
必ず二人の手が入った作品をソリュウガマとして出すみたいな、
今の形態に行き着くきっかけとして、息子さんの家を継ぎたいっていう、
だから何のバイトしようみたいなところのお話があったっていうことでしたけど、
くらだしラジオは長い時間でゆっくりお話もできるので、
実際のそういうシビアなところとかも伺いたいなとはちょっと思ってて、
実際にこの器を作って売って生計を立てていくっていうところの、
その時点では茶道具だけでは難しいっていうお話もありましたけど、
それを生活の食器とかにジャンルを広げたときに、
今現在どういうふうにマーケットを見出していってるかみたいなところとかも伺いたいなと思うんですけど、どうでしょう。
そうですね。やっぱり茶道具の世界だけでいこうと思うと、出会える人口がやっぱり少ないし、
価格が高いものなのですごくよく売れるかというとそうでもなかったりするんですよ。
やっぱりそこだけで勝負していくのがすごく難しいなっていうのを身をもって体験している中、
なので私はバイトをして支えるっていう、それが当たり前で、
たぶん一生こういうことをしていくんだろうなと思ってたんですけど、
そうじゃなくて、違う産地の技術を融合したソリューガマを立ち上げたことで、
食器展開とかができるようになって、出会えるお客さんの幅がすごく広がったんですよ。
っていうのがあって、政治ってちょっと高貴なもので、
普段使いからは敬遠されるイメージなものが、民芸が掛け合わせることで、
すごく普段使う上で馴染みやすいとか使いやすいとかいうところからスタートして、
セラミックジュエリーだったり、新しいチャレンジの場としてソリューガマを作ったので、
すごく作風の幅が広がったというか。
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周りの方にいろいろと紹介してもらったりとか、いろいろと広げてもらって、
うちに興味を持ってもらって、ちょっと例えば雑誌に載せてもらったりとか、
ちょっとずつそうやって人のご縁でソリューガマっていうのが、
ちょっとずつ認識されるようにはなってきてるかなっていうのはあるんですよ。
確かに私実はインスタグラムでもフォローしてた。
ありがとうございます。
そうなんですよ。それで岩田さんから話聞いたときに、
名前聞き覚えあるぞって思ってみたら、私竹のやつ見て、
すごいこれ本当の本物見てみたいって前から思ってたんですよね。
実際に私東京なんですけど、京都にお仕事で行ったときに、
お店見に行ったときに、またすごいお店も現代っぽいっていうか、
なんて言ったらいいんだろうな。自由な雰囲気が漂ってたんですよね。
思ってた鎌本のお店でこういうスタイルでずっとやってますっていう、
ちょっと重い雰囲気じゃなくて、オープンな感じ。
実際に見たときにもちろんずっとインスタで見てた本物だって興奮して見てたんですけど、
他のものもすごくウェルカムな感じだったんです。
作られている場所も見えるし、売っている場所も全部同じスペースにあって、
ついついちょっとお話してしまったみたいな。
京都って工房は工房で、売っているところは売っているところでも完全に分けているところが多いんですけど、
私たちの強みっていうのが何かっていうところで、
ものづくりの背景までちゃんと伝えられるようにしたいなっていうのがあったので、
4年5年前にここを改装して、外からすごく見える工房にして、入りやすくして、
作っている私たちも常にお客様と接客できるスタイルに変えていったので、
今の人たちってこれを作っているものが素敵なのはもちろんだけど、
誰がどんなふうに作っているみたいなところに興味を持たれる方が多いので、そういう部分でね。
直接ここに来ていただいたら、ストーリーじゃないですけど、
こういう感じで作っている、思いで作っているってことがちょっとでも伝わるかなっていう場があるっていうのはありがたいかなっていうのはありますので。
ちょっと前にこの3人で話したエピソードで、カウンターに座って作っている場面を見ながら食べるチャーハンがうまいみたいな話をしたんですけど、
そういう感じですよね。
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僕らが喋っている間も結構海外のお客さんとかがフラッと来て。
まだね、観光に戻ってきているとはいえ、海外の方はそこまで昔ほど戻ってきていないけど、結構海外の人が見に来ていたよね。
そうですね。海外のお客様は元々うち、なんか知らんけどすごく多くて。
場所から観光地っていうのもあるんですけど、シンプルさが中国の人にはあまり受けないんですけど、
ヨーロッパだったりアメリカとかオーストラリアの方たちに好評のようで、そういう方たちがフラッと入ってきて買ってくれるとかすごく多かったです。
確かに身近な雰囲気、私ヨーロッパに12年住んでたんですけど、形なのかな?
色合いが完全に和食じゃないと合わないとかいうのではなくて、洋食でも使いやすそうな大きさや深さだったりとか、
そういうのもあって手に届く感じ、自分の生活に取り込みやすいなって思うのかなって思いますね。
ソリューが立ち上げて7年とかなんですけど、立ち上げた時から海外販路開拓もすごく積極的に、
もともと海外の人がすごく来てくれる理由が私たちはわからないままやってたので、その理由を知りたくて、
一番最初にフランスのパリである展示会に参加したんですよ。
その時に私たちの違う産地の2人が結婚してこういうものづくりをしているというストーリーも込みで、
すごく受け入れられやすいというのも分かって、海外のお客様に向けても販路となるように、
器の形だったり、アイテムを和でも洋でもいけるようにそこからちょっといろいろ作り変えていったのもあって。
実際に私がお伺いした時、買うぞと意気込んで入っていたのですが、迷っちゃったんです。
やっぱりトビカンの入っているものが欲しいと思って、ボールっていうんですかね、このビデオがオフになって。
すり鉢型の鉢ですよ。
すり鉢のこれにしたんですけど、これは今大活躍。
ありがとうございます。
きれいですね。
これ岩田さんこれいいですか。
いいです。
これ1個しか買わなかったの。なんで1個しか買わなかったの。取り合いになっちゃうんです。
だから3個ぐらいあったら家族で喧嘩しないのになと思って。
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やっぱりあんまりありそうでないサイズと大きさなんですよね。
そうですね。あとすり鉢型なのでお料理が盛り映えするっていうのもあって、ザ和食器っていう深めの鉢ではない、ちょっときれいに見せれるアイテムでもあるので。
ちょこっと持っても生えるみたいな感じで。
そうですよね。量少なくてもね。
しかも写真の時知らなかったんですけど、両方の面に飛び鉋が入っているっていうのが、器を下から横から見ても上から見ても両方パターン入っているっていうのは洗っているときも嬉しいですね。
裏側見てもいいですね。
裏も見て洗って。
そうなんですよ。これ人気アイテムだったらどうしようと思って。
人気アイテムなので定番アイテムになっているからいつ来ても足りない。
おでん2,3個入れてもちょうどいいんですよね。汁もこぼれなくてちょうどけっこう注げたり。
あとスープポタージュとかもきれいですよね。
だからお二人がコラボレーションしている融合っていう2つの文化もそうだけど、やっぱり食べ物でも和洋中合いそうだっていうところも、やっぱり何か許容というかオープンにいろんなものを組み合わせようっていうようなのが商品からも出てて、
それが店舗でも感じられるっていうのがすごい新鮮だった体験でした。
政治バージョンと白字バージョンでずっと悩んでましたね。
東京の人は白がすごい人気で、白字とヴィガンナは関東の方とヨーロッパの人がすごく好きです。
そうなんですよね。
色違いというより買っとけって話なんですけどね。
まず知らなくてうちに来たらうちのストーリーを聞くとまず政治とヴィガンナから書いたいっていう感じで。
そうですね、今日の1エピソード目から聞いてるとまずは政治書いたいなってなりますよね。
目指してる青はどういう感じでしょうっていう。
ファーストコレクション1みたいな。
でもなんか結構僕普段家で使う食器とかって一時期まで色々買ったりとかをしてたんですけど、
フィンランドのアラビアの、え?アラビアってフィンランドかな?
アラビアっていうメーカーの割とそれこそすり鉢状のシンプルな食器を1個買ってから、
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なんかもうこれあればいいやっていう感じで、そこから新しい食器を買うのがピタッと止まって、
みたいなことが、そりがまさんの話って別の食器の話で恐縮ですけど。
食器ってだから結構もうこれがうちの我が家の食生活にマッチするっていうのが見つかると、
なんか新しいの買う必要がなくなったりとかってあるなとかって個人的な感触として思ってたんですけど、
なんかすごい、先ほどのそりさんのお話で、そういうことかと思ったのが、
茶道具だけやってるとそこで出会える、その出会いっていうのがある程度限られる中で、
食器をやることで出会う人が増えたから、そこから繋がって海外の方とか雑誌とか、
何か戦略的にここのマーケットに行こうみたいなことじゃなくて、
単純に出会う人が増えることでそれに気づく人が増えていったみたいな話がすごく面白いなと思って、
なんかほら、そんなにいっぱい買うもんじゃないですか、食器とかって、
その個人、一個人から見ると。
だからその、何ですかね、買い求められる方って、
例えば個人以外の方とかもいろいろ、お店とかホテルとかそういうところとかも買われる方多いんですか。
そうですね、結構そういうストーリーを重要視してくださっているところは、
ホテルさんだったりレストランだったりは、
うちを見つけてくださって、面白いと思って選んでいただける方は多いですね。
個人でお店に来られる方とかも、食器を買いに来ようみたいな感じじゃなくて、
割とふらっと入ってみたいな感じなんですかね。
いろいろです。
ここに来たかったからって言って、遠くから来てくださる方もいるし、
改装したことで入りやすい雰囲気になったので、
歩いててとか、バス乗ってて気になって降りてきましたとか、
いつか来ようと思ってたんですよ、ずっと気になっててとか、
いろんなアプローチの仕方で来てくださる方がいて。
中でうちを見つけてもらって気になってたから、このタイミングで地方から来られたりとか、
本当にありがたいことがあると。
そこで出会って、
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今日でもお友達の人に紹介されて、
神奈川の人だったんですけど、職場の先輩がうちのを使ってて、
それがめっちゃいいなと思ってて、
かもあるし行ってみたらって言って、
今回京都に来たんでぜひ来たかったんですって言って、
職場の後輩の女の子がうちに来てくださって、
そんなつながりあるんや。
いいですね。
それも使ってるから登場回数があるってことで、
どこかにしまって特別なお茶の時とかしか出てこないと、
それがいつ選択されるのかっていうチャンスも少ないし、
食卓に使えるものっていうふうにしたっていうのは。
会社でいろんな人がいろんなカップ使ってるんでしょうけど、
その話題に上がったんでしょうね、その方は。
そういうコミュニケーションツールにもなってるってことなんでしょうね。
めっちゃいいじゃないですか、みたいな。
あとプレゼントされた人がもらって、
これめっちゃかわいいってまた次の人にプレゼントで選んでくれるとか、
そんなんは嬉しかったり。
これプレゼントでもらったら嬉しいよね。
嬉しいよね。
あと、僕こないだこれ柱置きを、
ドグの柱置き。
お尻がいい感じ。
かわいいですよね、たまらなく。
こういうのもプレゼントしたくなりますよね。
そうですね。
縄文もそれこそ2年前くらいから、
ソリュウガマのシリーズで、器部門がもちろんあって、
それと別にセラミックジェリーと縄文っていう3つの柱があるんですけど、
縄文に関して言うと、
息子がいるって話したんですけど、
その息子が中2の夏休みの宿題で火炎型土器を作りたいと言い出して、
そこが実はきっかけで、
私全く縄文を知らなかったんで、
彼が作るんだったらサポートするのに縄文を調べたときに、
陶芸やって20年目で見る縄文の造形の美しさに私がハマって、
1万年前にこんなの作ってたって縄文人やばいなっていう気持ちと、
たまたま息子と手指で作った土偶がSNSにあげたらめっちゃみんながいいねって言ってくれて、
それを見た人が東京で縄文の古典しませんかって話をくださって、
そんな感じであれをあれよと、
もう1年の間にアイテムがブワッて広がって、
もうソリュウガマの縄文っていうアイテムが確立されたみたいな流れがあって。
一昨年3つぐらい展覧会させてもらって、
そのとき机の上も縄文ばっかりなんですよ。
だいぶカオスになった。
ここ何屋さんみたいなところぐらいの感じだったんで。
結構その縄文シリーズを展開していく中で、
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縄文のことをかなり勉強し直すというかされたりとか。
そうですね。勉強するというか、自分がその造形の美しさにハマったのもあって、
すごく興味が湧いて、休みをとっては長野、山梨、青森、秋田とか岩手とか、
その縄文の産地に足を運んで本物を見て、
また受けたインスピレーションから次のものを作って、
みたいな感じでやらせてもらってました。
めっちゃ素敵です。本当に。
その陶芸をやってきた目から見る縄文の美しさって、
もう少し具体的に言うとどういうことなんですか。
人の想像力でこの造形が1万年前に人が作れたっていう、
使うものなのか祈りの道具なのか、何のためになのか、本当に謎なんですけど、
その本当に美しいフォルムというか造形というか、これが確立して、
しかも例えば京都だけにあるんじゃなくて、
新潟には新潟のデザインがあり、青森には青森のデザインがあり、
どんどん融合していって形が変わっていくところとか、
すごいな、みたいな。うまく言えないんですけど、リスペクトです。
あの時代が確立されてて、マックスに陶芸の技術が。
もうそこから落ちていってるんじゃないかって思うぐらい、
本当にすごいなと思います。
環境的にやっぱり縄文時代ってすごい大変だったと思うんですよね。
今みたいに便利な時代ではないんで、
土の質とかも全然わからないと思いますし、温度もわからないと思うんですよ。
その中で物が残って、その中でしかも造形の美術的なところも含めて、
残ってるっていうのは陶芸家としてもすごいなとは思います。
確かに火だってそんな炊くの大変。
擦って火をつけて大きくしていって、
今みたいに熱の高さをやるのにゴーゴー炊くぞとか、
温度を上げるだけでも大変だったと思うんですよね。
釜もないんで、の焼きっていうやり方でそれをやってたっていう。
最低でも500、600くらいまでは上げないと固まりはしないと思うんで、
できるだけ高いほうがいいわけないですけど、
ただそれをするのでも多分大変だったと思うんで。
いやマジ縄文人すごいと思う。
文化と文化の掛け合わせもそうだけど、今だと時間軸というか歴史ですよね。
今のモダンな形と縄文の融合みたいなのもされてるから、面白いなと思って。
釉薬をかけることで、また皆さんが想像している土肌の縄文のイメージとは全く違うフォルムに生まれ変わって
ソリュウガマのオリジナルの雰囲気になるので。
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ろくろとかって使ってるもんなんですか?縄文人とかって。
その時にはなかったので、葉っぱの上とか竹とか草で編んだものの上に乗せて
手で回しながら作るとか。
なので、器の底に下に敷いている葉っぱの模様が残っていたり。
それでわかるんだ。
そこなんや。
それ初めてですね。
窓川さん、縄文研究してるんですか?
縄文界隈をちゃんと知っている人からすると全然知らないんですけど、自分が好きなことしか知らないんで。
道具がすごい制限がある中で。
めちゃめちゃでかいのを作ってるんで、たくさん。
ほんと人が入れるぐらいのサイズとかのをたくさん焼いてたんで。
へー、人が入れるサイズ。
野焼きっていうのは焚き火みたいなこと?
でっかい焚き火みたいなことなんですか?
平原で、葉っぱで。
それで人が入れるぐらいの器ってどうやって焼くんですかね?
巨大な穴をまず開けるとかが始まるんじゃないかな。
ほつてというよりは本当に火を焚いてそこの温かくしたところの周りに土器を置いて、
ちょっとずつ温めながらその真ん中の火にくべて、ある程度温度が上がると木を周りに乗せて、
ブワーっていう大温度を上げていくみたいな。
それで上がるんや。
すごい技術だと思います。
焼け出しそう。
たぶん誰かしらが焼けたところに粘土が固くなるってことを発見したかなんかしらなんですけど。
どういうところから始まったんでしょうね。
土器の歴史になっちゃうんですけどね。
だっていきなりあの形にいくわけないじゃん。
いきなり最初からスタートポイント。
もう全然本当にシンプルな形から始まって、
縄文もだんだん中期とかに向けてどんどん造形がブワーって装飾が派手にかびになって、
もう本当これでもかってぐらい、隣の田中さんのやつめっちゃすごいし田中さん超えようぜみたいな、
どういう流れであんなことになったのかわからないんですけど。
その縄文のシリーズっていうのを素粒窯としての器と、器のシリーズとは別のジャンルとしてやってるみたいな感じですか今は。
そうです。素粒窯っていう中に器部門、縄文部門、セラミックジュエリー部門みたいなのがあって、
その器に縄文を取り入れたものだったり、オブジェとしてのものだったり、いろんなアイテムがあるんですけど。
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縄文をテーマにいろんなものづくりをされている方って結構全国にいらっしゃるんですけど、
陶芸やってる私たちがそっちに本気で舵を切るみたいなのがちょっと珍しくて、
また使いやすさとかそういうところまできっちり考えながらせっかくやるなら作りたいなみたいなのもあって。
ちなみにセラミックジュエリーっていうのはどんな。
4年5年ぐらい前にまず茶道具から始まり器を広げ出して、やっぱり器としてもそんなに安くはうちなくて、
お茶飲んで5000円とかなんですけど、若い女性の方たちにもファンになってもらうにはどうしたらいいかなみたいなところがあって、
そういう人たちに届ける一つのツールとしてアクセサリーを作ろうって思ったんですよ。
1年かけて商品開発のゼミとかにも参加しながら、じゃあうちで作るアクセサリーがどういうものができるかって言ったときに、
ハトのブローツとかキノコのブローツとかそういうのじゃなくて、うちのストーリーがちゃんと伝えれるものを作りたいなっていうのがあって、
そのトビカンナだったりとか、アクセサリーにも語れるストーリーが持てるもので、
かつアクセサリー屋さんではないので、器を作る工程で必ずできるものにしたいみたいなのがあって、
器を作る過程でできてくるアクセサリーというところから器のファンがアクセサリーを買ってくれたり、
全く知らないお店でアパレルのところでうちのセラミックジュエリーを見て、
ソリューガマを知って器のファンになってくれたりみたいな感じで、
間口を広げる一つのツールにできたらなみたいな始まりで。
なるほど。
確かに食器とかって自分の家に来てもらうか、職場に持ってくるかっていうので出会いがあるけど、
アクセサリーだったらつけてて、それどこのっていう話題がまたしやすいですもんね。
そうですね。
器を作る工程で出るものでアクセサリーを作るっていうところもいいなと思って、
エピソード2もこの辺で切り上げないといけないんですけど、
そもそもなんで倉田紫ラジオがソリューガマさんをお呼びすることになったかなんですけど、
例によって僕がお声掛けしたわけなんですが、
コンクラっていう僕らのやっているプロジェクトについては、
まどかさんもちょっと前に別の機会で僕が喋ってるのを聞いてもらってたんですよね。
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僕が正直エピソードの1個目で話した通り、全然陶器のこともわかってないので、
アップサイクルみたいなこととか、何か別のものと組み合わせるみたいなことに、
陶芸とかって難しいんじゃないかなってなんとなく思ってて、
わからないだけに。
そしたら、しほさんからもお話があがった竹とのコラボレーションのやつとか、
編み物とのコラボレーションの話とか、
そういうのをまどかさんがお話ししてるのを拝見して、
これはコンクラ的にも話を聞かねばっていうので、
今日お呼びしたという流れがあったんですが、
ちょっとこのエピソードお時間来てしまったので、
その辺の一番ちょっとコンクラ味のある話を、
次のエピソードでもう少しお聞きしていきたいっていうのと、
前のエピソードで2月にオーストラリアに行ってるっていう話を聞きたいって言ってたのに、
また聞けなかったので、それも次のエピソードで聞かせてください。
というわけで、倉田紫ラジオは毎週火曜日に配信してますので、
また来週も2人おめきしますのでお聞きください。
コンクラコレクティブもよろしくお願いします。
詳細は概要欄からご覧ください。
はい、ご感想、質問、我々への意見など、
ハッシュタグCONCRAもしくはフォームでお受けしております。
よろしくお願いします。
あと概要欄にソリュウガマさんのサイトのURLも貼っておきますので、
お話をお聞きしながらとか、聞いた後に見てもらって、
サイトから購入することもできるんですよね。
できます。
なので、どうせなら清水の工房に行って買われるのがいいんじゃないかなと思いますが、
ウェブでも買えるということで、ぜひ。
はい、ではまた来週もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
ありがとうございました。