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はい、みなさんこんばんは、こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。
ちょぼ先生の教室、2022年9月9日、金曜日のホームルームの次回になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか、ということで。
またね、台風の方がやってきてますね。
毎週毎週沖縄、九州付近というか、南の方に来てね。
さすがに台風に慣れているとはいえ、毎週来られたら困りますよね、という感じなんですけども。
ワイチダンとですね、備えば万全にというところでしょうか、ということで。
今日のお話はですね、ダイオウグソクムシが食べなくても生きていけるのはなぜなのかというのをですね、お話したいと思います。
皆さん、ダイオウグソクムシというのを知ってますかね。
これなんかね、変な生き物とかね、奇妙な生き物みたいなのがね、ちょっとブームになりましたよね。
その時の代表格としてダイオウグソクムシと呼ばれるものがですね、水族館とかですね、あとはなんかこういうNHKの番組とかでね、取り上げられてたと思うんですけども。
ダイオウグソクムシね、ムシって付いてるからですね、摂食動物なんですけども。
ダンゴムシとかと同じ仲間で海底を張って歩いているという感じで、ダイオウグソクムシってこうやってパッと裏向けたらね、本当にもうダンゴムシですよっていうぐらいね、ダンゴムシたちと同じ仲間になるんですけども。
そのダイオウグソクムシ、ダイオウグソクムシせんべいとかね、揚げたら食べてみたらおいしいみたいなね、摂食動物ですからね。
エビやカニと一緒ですからね、まあ食べられなくもないのかなという感じはしてるんですけどもね。
このダイオウグソクムシがですね、摂食を続けていたということがね、しかも何年かも、何年かもみたいなね、こういうニュースがあったと思うんですけど、皆さんご存知ですかね。
摂食に強い、食べなくても生きていけるの、こいつたちみたいなね、そういったことが出てきますので、ちょっと皆さんにご紹介したいと思います。
2014年ですから、ちょっと前の話になるんですが、三重県の戸場水族館で5年1か月、5年ですよ。
5年1か月にわたって摂食を続けていたダイオウグソクムシがついに死んでしまったということなんですけどね。
5年間摂食ですよ。ラマダーンなんかも越えてもうてますからね。
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餌をね、海底を張っていると先に見ましたけど、死んだ魚の肉とかですね、死体を食べる分解者としてね、海ではそういう分解者の役割をしているわけなんですけど、
なので、死んだサンマとかですね、アジとかを、餌をあげているのにもかかわらず食べないで、原因はガシというふうに言われているんですけども、
あげているのにガシという感じでね、なんともおかしな感じのやつなんですけども、でもね、これよくよく調べてみると、ガシじゃないんじゃないか?
みたいなのがね、わかってきたらしいんですよ。
その同年の2014年3月13日付けの産経新聞によるとですね、6年5ヶ月前に水族館に来た時の体重は1040グラム。
死んだ時の体重は1060グラムと大差はなく、ちょっと増えてるからね、体長はともに29センチと変わらなかったというみたいなんですね。
普通ね、絶食続けたらね、たとえ生き続けられたとしても供給がなければ体重は減少するのが当たり前ですよね。
自分のことを思ってみてください、皆さんね。
人間なら1週間も絶食したらですね、体重を大きく減少するし、もう生きていけないですよね。
水さえ飲んどいたらいいというわけじゃなくて、絶食続けていたら体重も減るしね、体調的にも悪くなるし、やがては命にかかわりますよね。
その絶食を5年も続けていたということで、冬眠とか休眠状態なのはわかるけど、普通に動いていて元気だったらしいですからね、このダイオウグソクムシね。
で、これね、死亡を解剖してみたらしいんですよ。
どういうことかな、体重も減ってないし、体調も変わってないし、これがしと判断するのはちょっとどうなのかなということで、
三重県のトバ水族館の方が解剖してみたらしいんです、職員の方がね。
そうすると、消化期間に炎症や変色はなく、至って健康、甲羅の裏側などの肉も痩せているようには見えなかった。
食べ物以外の何か特殊な方法でエネルギーを取り入れていたとしか考えられないということで、
よくよくそれで胃の中を解剖してみるとですね、死んだ個体の胃の中から130ccほどの淡い褐色色の液体で満たされていたと。
この淡い褐色色の液体で満たされていたわけですけど、
他の死んでしまったグソクムシとかも解剖するときにそういったものは見られなかったんですね。
この5年1ヶ月絶食していたダイオグソクムシだけ、この淡い褐色色の液体が胃の中で充満していたということなんですよ。
これ何やろうなみたいな、なんかちょっと気になるなということで調べてみたらですね、
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甲母陽心菌と呼ばれる菌類、カビとかキノコとかの仲間ですね、菌類が検出されたということなんですね。
甲母陽心菌、昨日もカビの話しましたけどね、今日もカビの話ですね。
甲母陽心菌と呼ばれる菌類が検出されていたんですね。
この心菌、この菌の役割はまだわかっていないんですけども、
ここまで絶食して体重も減っていないということなので、
もしかしたら栄養物を合成してダイオグソクムシに供給していた可能性もあるんじゃないかというふうに言われているんですね。
だから、全部が全部持っていたら、これは栄養を供給しているとわかるんだけども、
他のダイオグソクムシを解剖した時には出てこなかったので、
なぜかこれだけ検出されたから、もしかしたら感染症で甲母陽心菌が感染して死んだのかもしれないしということで、
ちょっとそこまでの結論はできないんですけども、
我々もね、我々の腸内の中にも腸内細菌が一線兆個いるという科学者もいますから、
すでに強制しているんですよね。
例えば牛とか、牛とかは藁しか食べていないのに、あんだけ体がでかいのに、
タンパク質はどうしているのって思うじゃないですか。
これも腸内の中に、体内の中に、タンパク質を合成してくれる細菌がいるから、
タンパク質を食べなくても、タンパク質を合成する能力があるんですね。
さらに熱水噴出口、海底から火山がふわっと出ている非常に温かい水が吹き上がっているところも、
ここにも高合成できるものがいるんですね。
いやいや、光が届かないって感じかもしれませんけども、
熱水噴出口から出る硫化水素という毒物をですね、
それを分解したエネルギーを使って、水と二酸化炭素を使って有機物を合成する生き物もいるんですね。
カメオウと一緒に生きているチューブワームというイボムシみたいなやつがそこに詰まわせとって、
こいつらと共生することによって栄養分を供給しているということで、
結構細菌とか菌類とかと共生している生き物というのはたくさんいるんですね。
我々人間も含めてね。
なので、絶食していたダイオウグソクムシもまだ結論には至っていないけれども、
この交互養生菌からですね、
栄養分を分けてもらって生きていたのかなという感じがするんですね。
もしもこれがですね、そういうふうに結論付ければですね、
ここからバイオテクノロジーを使ってですね、
この交互養生菌を含むカプセルを飲めば、
もう我々も食べなくて生きれるみたいなね、
未来の共生の生き物みたいなものとして、
売り出される医学の進歩としてね、
売り出されるかもしれませんということでですね、
今日はですね、ダイオウグソクムシの5年1ヶ月の間、
絶食していたけれども、死因はガシだったけど、
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よくよく調べてみたら、全然ガシじゃなくて、
もしかしたら細菌が、細菌じゃなくて菌類が、
栄養を補給していたんじゃないということの結論に至ったということなんですけどね。
まあね、人間もね、そんな便利な菌と共生すれば、
食べ物がなくても生きていけるという可能性を秘めた大発見でございましたということで、
今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さようなら、バイバイ。