動物の食糞行動の理由
はい、みなさーん。こんばんは、こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
アメリカ大統領選挙も終わりまして、トランプ大統領は再選をしたといったところで、戦前の予想ではハリス氏と接戦になって、結果が5日後ぐらいに出るんじゃないかと、始まって以来の大接戦だという日本のメディアの報道だったし、アメリカのもそういう報道が多かったというふうに記憶してるんですけども、
蓋を開けてみれば、トランプ大統領の発症というところで、完全にトランプやめてみたいな感じで、日本のメディアが完全にトランプ寄りではなく、ハリス氏寄りの感じで、完全にこれ、報道の印象操作じゃないですけど、
本当に日本のマスコミも、あちら側の人間が多いんだなということが感じましたね。これで自民党のオーナーが変わりましたから、第二次石破内閣発足しましたけども、どういう風なカジトになるのかといったところですね。
今日のお話は、食事中の方は大変申し訳ないお話になってしまうんですけども、何かと言いますと、なぜ多くの動物はうんちを食べるのかというお話をしたいと思います。
我々目線で言うと、我々人間がうんちを食べないじゃないですか。他の動物のうんちであったりとか、自分のうんちを食べるということはないですよね。レストランに行って、うんちというメニューがあるわけじゃないし、ほとんど食べないんですけど、人以外の動物と言っても過言でないぐらいです。
多くの動物はうんちというものは普通の食べ物なんですね。ザッと挙げますと、科学者たちが報告しているものをザッと言いますと、鹿がアジアゾウの糞を食べる。犬やキツネザルが人間の大便を食べる。サラマンダーがコウモリの糞を食べるということも確認されておりますし、
スペインのグアラ山脈ではメスのヤギが鳩の糞を食べる。ネズミやオポッサムがカワウソのトイレを訪れて糞を食べているということで、いろんな報告例がある中で多くの動物が糞を食べているわけなんですよ。
ザッと研究している例を挙げますと、タンザニアで行われた研究では、ズキンハゲワシが新鮮な死骸よりもタンパク質を豊富に含むライオンの糞に強い関心を示したということが、2023年5月に学術し、バイルチャーニュースに発表されているんですね。
排泄物、糞をし終わったライオンがまだ10メートルも離れていないうちに、数羽のズキンハゲワシが地面に舞い降りて、糞を素早く飲み込んだというふうに論文では報告しているんですね。
それぐらい、他の動物の糞を食べるということは当たり前のことなんですよね。
さらに、赤ギツネは、スコットランドのケアンゴームズ国立公園に生息する赤ギツネの糞の中から、犬のDNAが多く含まれているということが報告されているんですね。
これが何を意味するかというと、キツネたちが公園内を散歩した犬の糞を食べているということが分かったんですね。
この研究チームによりますと、赤ギツネたちの普段の食料であるキタハタネズミが少ない都市には、キツネの糞に含まれる犬のDNAが特に多くなることが示されているんですね。
それぐらい、変動しますから、食べる、食う、食われるの関係性というのは、食べるものがなくなったら、犬の糞を食べると。
これ、しゃあなしに食べているわけじゃなくて、研究所の分析によると、犬の糞は栄養価が非常に高く、茹でたひよこ豆と同じくらいのカロリーがあることが明らかになっているというところなんですね。
さらに、海の生き物もサプリメントとして、糞を食べているみたいなんですね。
カリブ海のボネール島周辺のサンゴ礁に生息するブラウンクロミスというスズメダイの仲間の魚の群れが、黒ハギ族やブダイカの魚が糞をしたら、
それに突進していくように、スズメダイの仲間が食べていると。海の中の生き物も、他の動物の糞を利用しているということなんですね。
これ、これだけ食糞行動が多いということなんですけど、何でこんなに多く見られるかというと、
ウンチは、我々の感覚でいうと、役に立たない排泄物で汚いものという印象があるかもしれませんけども、役に立たない排泄物ではなく、他の動物にとってみれば、
多くの場合、その動物が摂取しなかった貴重なカロリーや栄養素を多く含んでいるから、食べているわけなんですね。
特定の動物の例
ウンチって全部消化しきれなかったものとか、栄養分何もないみたいなイメージがあるかもしれませんけど、我々もそうなんですが、
全部が全部食べたものを最大限吸収して、残りカスで糞を出すわけじゃなくて、その糞の中には有機物がたくさん含まれているし、
吸収しきれなかったタンパク質であったりとか、そういったものが豊富に含まれているんですね。もちろん吸収できるものもあるんだけど、
糞の中には、まだまだ使い忘れて、まだまだ食べて、これだけ栄養分あるよ、カロリーあるよというものが豊富に含まれているので、
食糞行動というのは利にかなっているんですね。さらに動物たちが普段食べているものが少なくなった時にカロリーを補ったり、
普段の食糧では摂取が難しい栄養素を摂ったりするのに役立つ場合があるので、多くの動物は食糞行動を行っているということなんですね。
さらにうんちは消化器官の働きを良くする腸内細菌が含まれているので、自然界の成長剤のような働きをすることもあるんですね。
さらに今挙げたのは、他の動物のうんちを食べるという例を挙げたんですけど、自分のうんちを食べる動物もいるんですね。
うさぎは自分の糞を食べることで、1回目に吸収できなかった栄養素を吸収しているということで、自分のうんちも食べるんですね。
さらに自分と同じ種、要は子供にうんちを食べさせるというのもあるんですけど、以前コアラはペップといううんちを子供に与えることによって、
ユーカリの葉毒がありますから、それを解毒できるような腸内細菌を子供に渡すという意味で、うんちを食べさせて子育てするというね、
それとよく似てるんですが、南オーストラリアに生息する鳥、渡り鳥の話ですね。渡り鳥もうんちを食べるんだけど、渡っていくからその土地で餌を得ないといけないんですね。
なので、餌を得るために渡っていったその土地でうんちを食べる。そうすると、ここに生息する鳥が食べているものを食べるために、その腸内細菌をもらうためにうんちを食べる。
それも、糞便移植治療に似てますよね。これも以前配信したんですけど、うんちを移植して、正常な健康な人の腸内フローラ、腸内細菌層を移植するということで、糞便治療というのがあるんですけども、それと一緒で、
その土地と飛んでいった時に、餌を食べないと生きていけないから、その土地で分解できるような腸内細菌を得るために、手っ取り早いのは、そこに生息する他の動物のうんちを食べることが手っ取り早いわけなんですよ。
さらに、オオバンという鳥のヒナがいるんですけども、これは南アフリカの方に生息する鳥なんですけども、ヒナにうんちをあげていると。
うんちをあげなかった鳥と、うんちをあげた鳥では、うんちを食べていなかった鳥の方が10%体重も軽く、あまり成長していない。さらに腸の病気で死ぬ割合も非常に高かったというような結果も出ておりますから、
結構、栄養補給すること、子育てすること、そういった細菌層を移植するということが、全てにおいて理にかなっているということで、多くの動物は食糞行動をしているということなんですね。
食糞行動のリスクと進化
でも、食糞行動はメリットもあればデメリットもあります。リスクを伴うんですけども、どんなリスクかというと、鳥の糞の中には下水や農薬に含まれる危険な物質や、その他の人工的な有害物も混ざっているかもしれないというところなので、そういったものが蓄積されて悪影響が起こるかもしれないし、
また、糞を食べた動物は病気が移ったり、腸内寄生虫や有害な細菌に感染してしまったりする可能性もあるということで、デメリットもあるけど、デメリットもあるにもかかわらず、多くの動物が食糞行動をする。
多くの動物がウンチを食べるということは、デメリットを指しおいて、メリットの方が大きいからこそ栄養素を補給できるカロリーメイトみたいな感じで、サプリメントみたいな意味合いもあるし、腸内細菌を整えるということもあるしね。
なので、デメリットを指しておいても、メリットの方が多いから、多くの動物が食糞行動をしているのかなと。なので、我々より比べれば、動物は消化期間は遥かに我々に比べれば頑丈で、病気や寄生虫、有害な細菌に対する抵抗力がある可能性が高いと言われている。だから、食糞行動ができるということなんですね。
我々が食糞行動をしない、ウンチというものが普通の食べ物と認識していないのは、進化の過程上、人間はウンチを食べてこなかったんじゃないか、食べて病気にならないように進化してきて、食べるという行動をしなかった。
食べた、最初の初期の頃は食べていたのかもしれませんけど、それによって病気でなくなるデメリットの面の方が大きかったから、食べないで命を繋いでいく方に進化的に振ったのかなというところなんですね。
なので、多くの動物は食糞行動をするんだけど、それは非常に利にかなったもの。デメリットもあるんだけど、デメリットの方が大きいし、利にかなった行動であるといったところで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さようなら。バイバイ。