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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。皆様いかがお過ごしでしょうかということで、
今朝ですね、千葉県の南部でですね、最大震度5強のね、地震があったということでですね、NHKのニュースとかですね、各放送局ね、もう地震の報道一色という感じだったんですけどもね、
つい先日ね、石川の方でも震度6強ということでですね、もう本当に日本は地震大国だなということと、いつどこで起こるかわからないし、いつどこで大地震が起こってもおかしくない場所に住んでいますからですね、
皆さん最善の備えというものをしなければならないなと深く思ったんですけどもね、皆さんね、そういうなんか災害グッズとかですね、そういったものをね、用意してますでしょうかねということで、
今日のお話はですね、地震の話ではないんですけども、超空腹時に食べると危ない果物についてですね、お話ししたいと思います。はい、果物です。
これはですね、インドの北部の村で毎年同じ時期に子どもたちが謎の脳障害で倒れるというですね、怪現象が発生したんでございますね、ということでですね、詳しいことを言うとですね、
インド北東部のムザファルプル地方の村で、ムザファルプル地方の村で、毎年この村の15歳以下の子どもがですね、謎の脳障害で病院に運び込まれるということが相次いだらしいんですね。
2013年は133人が発症して40%以上が死亡。2014年には390人に増加し、そのうち30%以上が死亡ということでですね、これは何なのか、奇病の蔓延をね、受けましてですね、
インドセーフとアメリカの疾病対策予防センターCDC、新型コロナでもよく出てきましたけども、悪名高いCDCですけども、その辺はちょっと置いといてですね、CDCが共同で調査を開始することになりましたということなんですね。
当然ですね、もうこんだけね、この奇病ということで、肺現象ということで、最初はですね、未知のウイルスなんじゃないか、未知の細菌なんじゃないか、というふうにね、細菌やウイルスなどによる感染症なんじゃないかということで調査が行われたんですね。
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感染症の場合ですね、皆さんね、新型コロナウイルスでね、いろいろこういう感染症についてはいろんな報道を受けておりますし、いろんな情報を得ていると思うんですけども、免疫反応ですね、そういった感染症とかウイルスとか細菌が入るとですね、入らなくてもね、我々ね、異物が入ってきたらですね、白血球が働いてですね、それを排除しようという働きが起こるわけなんですね。
調べてみたらですね、白血球の数も増えてないし、血液からね、脊髄液まで全部調べたんだけども、白血球の増加が認められない、要は体の中の炎症が起こっていないということで、異物なんじゃないということで、細菌による感染症やウイルスによる感染症ではないということがわかったんですね。
これは何なのかということで、徹底的に調査をどんどん進めていくとですね、彼らの亡くなってしまったとか発症してしまった子どもたちのですね、行動を調べるとある共通点を発見したんでございますね。
それは何かというとですね、症状を発症した子どもたちの大半がですね、70mLパーデシリットルの血糖値を下回る低血糖であったと、低血糖の状態を示したんですね。
ミリパーリットルデシリットルですけども、デシリットル、要は100mL中にグルコースの濃度、ブドウ糖の濃度がですね、通常時でだいたい140から199ぐらいなんですよ。空腹時には100ちょいぐらいから120ぐらいなんですね。
だいたい血糖値というのはね、100mLにグルコースが、正常だったら150mLぐらい含まれているのがですね、正常な血糖値の値なんですけども、70mLですよ。めちゃくちゃ空腹時よりもさらに低い、低血糖の状態になっているところなんですよ。
血糖値が下がるとね、脳がほとんどグルコースを消費しますから、非常に多くの血糖を消費するんですけども、一番使えますからね。脳っていろいろな視覚もそうだし、聴覚もそうですし、脳って負担がかかりますので、それだけたくさんのエネルギーが必要としているんですよ。
なので低血糖になると脳が働かないということはですね、非常に倦怠感というかもうだるいというかですね、この生命活動というかこの代謝活動がもう落ちちゃうという状態になるわけですね、低血糖だとね。
この調べてみると、どうやらどの子どもも低血糖だぞということなんでございますね。さらにね、この子どもたちの行動を調査したところですね、大半がですね、ライチ、果物のライチの果樹園で遊んでいたということがですね、わかったということなんですね。
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さらにね、過去のケースもいろいろ調べていくとですね、症状の発生がライチの収穫期にほぼ一致することがわかったということなんですよ。
なので子どもたちがですね、空腹を満たすためにライチの果樹園で遊んでいて、空腹を満たすために果樹園に落ちていたライチの実を食べていたことが判明したということなんですね。
ということでね、これ原因がちょっと突き止めてきましたよね。もしかしたらこのライチに原因があるんじゃないかということで、原因はこのライチに含まれる毒素なんじゃないかということが分かって結論に至ったということなんですね。
そしてね、実際にライチに毒性があるのってことを調べてみるとですね、ライチとかアキ、ライチの菌原子なんですけども、アキって皆さん知ってますかね、なんかこう悪魔の爪みたいな感じの果物なんですけど、ライチとかアキといった果実の実にはですね、ヒポグリシンというですね、毒素があってですね、未熟な実に特に多く含まれていることがわかったんですね。
このヒポグリシンという毒素はですね、どういった影響が与えられるかというとですね、体内で血糖値を安定化させるメカニズムであります糖心性を阻害するんです。要は糖の代謝というもののバランスを崩す働きを低下させてしまう働きがあるんですね、ヒポグリシンには。
このアキとかライチはですね、ジャマイカでよく食べられている果実なんですけど、未熟な実を食べるということで、アキはジャマイカでよく食べられている果実なんですけども、未熟な実を食べることでオートや低血糖といったヒポグリシンによる中毒症状を起こし、毎年死亡者を出しているらしいんですね。
なのでライチを食べた子供たちの症状はこれに近かったので、これね、奇病の正体が見えてきたということなんですね。
でもね、ここでちょっと不明な点があるんですよ。ライチはですね、世界的に生産されて世界中に輸出されているのに、なぜこのインドに限られた地方だけ集団食中毒を起こしたのかということなんですよ。
その理由はね、言ってしまえば簡単なんですね。患者の子供たちの多くはですね、いわゆる貧困層らしかったんですよ。
貧困層で栄養不良で体脂肪が非常に少なく血糖値を維持できない子供、要は夕食というかその晩の夕食を満足に食べられない状態で空腹な状態でもそもそも栄養失調気味で血糖値も維持できない食べるものもほとんどありつけない状態でそもそも血糖値が低い状態だったということなんですね。
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で、その来地に含まれるヒポグルシンによってですね、糖神性糖の代謝の働きが弱まってしまってそもそも血糖値が下がっている状態なのに、さらにこの糖の代謝のメカニズムが崩されてですね、より血糖値が下がってしまうということで、もうインドの貧困層の子供たちにとってみればそもそも空腹なので空腹プラスこのヒポグルシンというですね、もう最強最悪のコラボレーションをね、起こしてしまいました。
非常に最悪なマッチングをしてしまったわけなんですね。
で、低血糖になってしまって脳障害になってしまってですね、代謝がうまくできなくなって脳がほとんど代謝できなくなってしまうとですね、全てのこの生命活動はストップしてしまいますよね。
そして脳障害が起こって最悪は死に至ってしまうということなんでございますね、ということでね、なのでですね、これね、確かに空腹で遊んでてね、ライチの実落ちてたらね、食べちゃいますよね。
さらに落ちているものだから未熟なライチの実が多いですから、よりヒポグルシンが濃縮されている状態のものを食べて空腹で低血糖だからより血糖値が下がってしまってですね、脳障害になってしまって最悪は死に至ってしまうという悲しいような感じがしますよね。
なのでライチを食べてね、別に何の障害もないと思います。皆さんね、それは皆さんが有福だから。なので豊かな国に輸出されているライチを食べてですね、豊かな国の方たちは血糖値維持できてますから、そういった悲劇が起こらないということなんですね。
不幸な実情があるのかなと、やらせない感じですけども、いずれにしてもですね、こういった南国のフルーツはですね、基本的にこの青い状態で食べない方がいいというのはですね、穴がち間違いじゃないかなということでね、果物を身につけて、色とろいどの色をつけてですね、哺乳類とか鳥類とかに食べてもらって、種をね、パパってこう巻いてくれて、子孫を残すためにね、果実は色づいて、
目立つようにするんだけども、未熟な時って結構毒が多いんですよね。じゃがいもとかもそうですけども、なのでまあ南国フルーツというのは青いまま食べるとあんまり良くないよっていうのはまあこれは間違いないからということと、
このインドのことね、このヒポグリシンライチに関わるこの脳障害、なかなかちょっと残酷というかね、不幸な実情がありますのでね、そういったことも知っていただければなと思います。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさんさよなら。バイバイ。