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2023-08-01 10:26

#518 フンコロガシは神聖な生き物である〜糞虫の哲学〜

2023.8.1配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、糞虫についてお話しました。
それではまた。

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00:27
はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうかということで、相変わらず暑いですけどもね。
沖縄の方ではですね、台風6号が発生しておりまして、速度がですね、非常に遅くなりました。
ちょっとね、災害が長期化しそうだということでね、最大限の警戒をということですね。
本州にはですね、上陸等はあんまりね、今のところの震度はですね、予想されてないんですけども、
湿った空気がね、南海上から流れまして、大雨が降るかもしれませんということでね、
まあ本当に暑いですしね、こういったね、台風とか大雨が降りやすい季節ですので、
しっかりね、備えは日頃からと言ったところですかね。
今日のお話なんですけども、皆さんフン虫っていうのはご存知ですか?
フン虫、動物のフンに虫と書いてフン虫と呼ぶんですが、
その名の通りですね、生え出された動物のフンに、フンをですね、餌としている虫のことを言うんですね。
こういったね、例えば牧場とかね、高原とかね、今ね、涼しいですから行ってみてね、
虫とか馬とかのフンに群がっている、虫がね、群がっている様子を見たことがね、結構多いと思うんですけども、
あの群がっている虫を全般をですね、フン虫と呼ぶわけですね。
日本ではですね、大体160種ぐらいおりましてですね、フン虫がたくさんいるんですけども、
このね、フンと言えばですね、うんちですね。あまり綺麗なイメージはないですよね。
汚いこういったね、物に集まるこのフン虫についてですね、実はですね、すごいよというのと、
このフン虫からですね、人生の哲学的なことも学べるんじゃないかなというお話をしたいと思います。
フン虫ですね、こういったね、皆さんが汚いと思っているフンを餌にしている虫たちなんですけども、
代表的なのがですね、フンコロガシかなというふうに思います。
フンコロガシが代表的かなと。
昆虫器で有名なファーブルがですね、夢中になって研究したのが実はフンコロガシなんですね。
フンコロガシはこのフン虫の一種で、動物のフンを丸めて球状玉にして、それを逆立ちして後ろ足で転がしていくということで、
その様子を見てフンを転がすからフンコロガシというふうに名付けられたということなんですけども、
このフンコロガシって言うとですね、うんちを丸めてね、転がしているから汚らしい感じがするかもしれませんけどもね、
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意外なことに古代エジプト文明ではフンコロガシはですね、実は神聖な存在として考えられていたんですね。
古代エジプトではですね、フンコロガシはスカラベというふうに呼ばれておりました。
このスカラベがですね、日輪の神様はね、日輪を司るケプラ神の化身としてみなされたということで、かなり神格化されてたんですね。
スカラベはですね、動物のフンを丸くしてそれを運ぶわけなんですね。
その様子が太陽を東から西へ運ぶ神を思わせた。これがですね、ケプラ神の化身ということなんですね。
そしてそのスカラベの作ったフンからまたスカラベ、フンコロガシが生まれてくるということで、スカラベは命を作り出す存在でもあったということでね、かなり神格化されてたんですね。
フンという排泄物から太陽の神や創造の神を連想した古代エジプトの人々の観察が素晴らしいなというふうに思います。
今ではフンコロガシというか汚いという感じかもしれませんけども、古代エジプトの方はですね、東から西へ運ぶ神を思わせたということで、
フンコロガシね、星座コンパスとか太陽コンパスとか、そういう太陽とか星座をですね、自分で認識してどの方向に転がしていくのかというのをしっかり理解しているので、
やみくもに転がしているわけじゃなくて、目的を持って方向性を持って実は転がしているんですね。
このスカラベを持ち帰ったフンの中から、その中に卵を生みつけて、そして幼虫はフンを餌にして成長して、成虫になるとフンの中から出てくるわけなんですね。
非常に合理的な生存戦略ですよね。
そしてこのフンから生まれた新たなスカラベ、フンコロガシはですね、誰に教わっているわけでもないのに、
フンを見つけ出して、誰に教わっているわけでもないのに、フンを球状にして、後ろ足で転がし始めるということなんですよ。
なので昆虫というのは大体がね、大抵のものは本能で生きているんですけども、本能だけでこの所作というかね、フン見つけて丸めて転がすというのが、
誰に教わったわけじゃないです。見てないですからね。生まれて初めてきて、同じフンコロガシで生まれてきて、フンを転がすみたいなね。
そういった行動ができるっていうこと自体が素晴らしいし、本能行動では説明できないようなことですよね。
だからフンを転がすためにそういったDNAが刻まれているのかなっていうぐらいですね、すごい実は行動をしているわけなんですね。
このフンコロガシですけども、結構有名だし、ダービンとかね、図鑑とか昆虫図鑑とか、いろんなところで取り上げられているんですけども、残念ながら日本にはいないんですね。
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でもね、日本に先に言ったように日本には160種を超えるフン虫がたくさんいるんだけども、中でもよく目立つというか、よく有名なのがセンチコガネなんですね。
センチコガネっていうのはとてもキラキラしていて、宝石、光を反射して光増殖で反射して輝くその姿はですね、まるで宝石のような美しさということで、ぜひ調べてみる方はセンチコガネめちゃめちゃ綺麗ですから。
この宝石のような綺麗なのに、フンとかについてはうんちに群がっているのは何かに使わしくないみたいなね、綺麗と汚いは表裏一体なのかもしれないけども、
もうめちゃくちゃ体色が綺麗で輝いているのに、フンに集まっているのはどうなんかなみたいな感じは思うかもしれませんけども、
そもそもね、このフン虫、フンに群がる汚いイメージがあるかもしれないけども、そもそもね、綺麗とか汚いっていうこと自体がね、誰が決めたのかということなんですよ。
ちょっと哲学的な話に踏み込んでいくんですけども、この綺麗とか汚いとかっていうレッテルを張りたがるのが、やっぱり人間の悪いところでもあるし、
人間の脳の特性なのかな、非常に区別したがるし、差別につながりますけども、差をつけたがりますよね。
いろんなものを見たときに、ちょっとわからないから平均化して、平均より上なのか下なのかっていうかね、得点とか偏差値とかで、そういった感じで並べたがるっていうか、比べたがりますよね。
なので、この綺麗とか汚いとか、そういったレッテルを張りがちだし、レッテルがないと分かりにくい、理解しづらい脳の構造をしてるんですけども、
綺麗とか汚いとか、センチゴガネとかフンコロガシってそんなこと思ってないわけなんですよ。
なので、フンっていうそのものは、我々から見てれば、我々の人間の脳から判断すれば汚いものっていう感じかもしれないけども、
フンコロガシやセンチゴガネにとってみれば、動物の体から出てきた有機物であって、センチゴガネの体も有機物ですから、何ら変わらないんですよ。
有機物、無機物で見た場合はね。だから何も汚いとか綺麗とかそんなこと思ってないし、そんな関係ないんですよね。
ただ有機物が出てきて、その有機物はもう餌でしかないということで、そもそもセンチゴガネ考えてるし綺麗だけども、
それは我々の脳で見て判断したもので綺麗だから、センチゴガネは別に綺麗とも何とも思ってないわけなんですね。
なので、綺麗とか汚いとかそういったことっていうのは、人間の脳が勝手に作り出したレッテルだから、そんなことに囚われるのは、綺麗とか汚いとかイケメンとか可愛いとか、
そういったことは人間のしょうもない脳で張ったレッテルにしすぎないんですから、そういったことを気にするのはどうなのかなっていうことが、
この糞中というか、糞転がしとかセンチゴガネから学べることなんですかなっていうことですね。
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センチゴガネとか糞転がしに余計な知能はないんですよ。綺麗とか汚いとかそんなもんないです。
ただ本能でありのままに生きているということで、汚いって糞を餌にしてるから汚いっていうことで、そういうふうに思われてるかもしれないけども、
そのままで彼らは生きてますし、そのままでいいんだよっていうことと、無理にそういったレッテルを張りたがる人間の脳が問題なのかなということで、
そういったことで生きづらさにつながっていきますからね。
なので、糞っていうのはただ動物の体が出た有機物だし、我々も有機物だし、何が変わりないよということで、
そのレッテルを張りたがりますから、糞転がしとかセンチゴガネの糞虫から人生の哲学的な踏み込んだ話になっていって、壮大な話になったかもしれませんけども、
そんなふうにして、レッテルを張りたがる人間の脳っていうものをもうちょっと考え直した方がいいのかなっていうふうに、
私はこの糞虫の話をしながらそう感じましたということでね。
ということで今日はですね、糞虫についてお話をしましたということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さようなら。バイバイ。
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