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英語史つぶやきチャンネルということで、このスタンドFMのチャンネルを始めております。
私はですね、英語史の研究者ということで、英語の歴史を勉強しています。
それで、単語の語源であるとか、英文法の由来であるとか、そういうことを主に研究しているんですけれども、
このチャンネルではですね、もうちょっとゆるーくですね、単語の語源に関して、ふわっと思ったことをいろいろお話ししていこうかなと思ってるんですね。
で、今回はですね、実は学生から質問を受けまして、ちょっと分かりにくい英単語が2つあって、
これどっちがどっちだったかなということで悩んでいるっていうことだったんですよ。
で、これがその学生特有ではなくて、私も共有している単語のね、なんていうのかな、この対応付けがうまくいっていないっていう。
あの、外国語学習って暗記じゃないですか。単語とか特に。
その時に、日本語ではこういう対立があるんだけれども、英語でこういう対立がないとかあるとかいう時に、この対応関係が問題になってくるんですよ。
でね、ちょっと抽象的な話はやめて、今回具体的な話いきたいと思うんですけど、
イーゴー、それからホークっていう単語があるんですよ。これそれぞれワシとタカなんですよ。
で、この2種類の鳥ってすごく習性が似ている?分からないです。
鳥の専門家の方に聞けばですね、全然違うとか言われそうなんですけれども、
まあ似てるじゃないですか。両方とも。猛禽類って言うんですか。
ワシとタカですよ。
で、イメージは日本語でワシタカって沸くような気もしつつ、やっぱりそもそも似てるじゃないですか。
なので、どっちがどっちかっていうのは日本語だって分かってないっていうのが私本当のところなんですよ。
だいたい似てるし。ワシとタカ。
それが英語ではですね、それぞれワシはイーゴーっていうことになっていて、そしてタカはホークなんですよ。
だいぶ違う単語ですよね。
で、だから私の発想としてはかなり似てる鳥なんで、どっちも猛禽類で違わないでしょっていうところなんですけれども、
日本語でも英語でもこの2つなんか分けるんですよ。やけに。
ちゃんとイメージが違うんですかね。
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なので、これは区別して覚えておかなければいけない。
日本語では母語なんで、ワシとタカってそういうふうに違うんだなと。
で、なんとなくの図鑑なんか見てね、イメージなんかはっきりしないんですけど、
それなりにありますよ。あるんですけど、英語になると急にですね、どっちがどっちか分からなくなるんですね。
イーゴーかホークか。で、これ私自身の問題だったんですよ。
したところ、学生がですね、これどっちがどっちか常に分からなくなるってあったんで、
あ、やっぱりみんな一緒なんだと思ったんですね。
で、こういうのって聞かないと分からないじゃないですか。聞いてみないと。
だけど多分多くの方がね、こういうどっちかどっちか分からないんだろうなというふうに、
私もそうだし、多分同じなんだろうなと思ったんですよ。
で、じゃあこのめんどくさい問題ちょっとファイナルにしたいと。
もう終わりにしたいと。
1個間違いなく確認できる、どっちがどっちなのかっていう覚え方みたいのを提示して、
これっきりにしようっていうふうに思ったんですね。
で、そこでですね、質問を受けて考えたんです。
で、その内容を今日はお話ししているっていうことなんですけれどもね。
で、ワシ、これがイーゴーなんですよ。
で、タカ、こっちの方がホークなんですね。
で、これがどっちがどっちかっていうのは、もう直感的に分かっちゃってるとか、
音との結びつきでもうこっちがこっちって分かってます。
問題ありません。この2つ完全に分かってますっていう人は逆に聞かないでください、この後。
混乱すると思いますので、分かってる人はもう聞かないでいいです。
で、分かっていない人のためのコーナーみたいな感じなんで、今回はですね、私も含めて。
でですね、この見分け方っていうのを語源に基づいてですね、ちょっと説明したいと思います。
こういうのをですね、何て言うかと言いますと、
にわとりをさくに、いずくんぞぎゅうとうをもちんや。って言うんですね。
かっけえ牛刀っていうふうに四字熟語では言うと思うんですけれども、
にわとりごときをね、さばくのに、
なんで、牛を切るための刀っていうのを持ち出すんだ、みたいな。
ということで、これはですね、小さなことを処理するのに大人物や大げさな手段は必要ないじゃないかという格言なんですけれども、
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これをですね、もうあえて分かった上でやってみたいと思うんですね。
あの、イーゴーとホーク、この単語自体はあるっていうのを知っている。
そして日本語でもワシとタカっていうのがあるとは知っている。
つまり、それぞれ出そろっているんですけど、この対応関係がよくわからないっていう場合の、今回は弁法、覚え方ということなんで、
まあ、ある意味ね、ほんとに些細なことなんですが、それを、つまりにわとりをさくぐらいの話なんですが、
それを牛刀を持って今日はお話ししますという、そういうことなんですね。
さあ、で、これ私も考えて、分かっていないっていうか、こう、よく間違える。
どっちがどっちだったかなっていうのを考えてしまう立ちなんで、
これっきりにしようと。
もう一つ考え方をですね、定めて、これに基づいて、この問題は金輪際悩まないようにしようということで考えましたので、
参考にしていただければと思いますね。
参考にされたい方は、もう分かってるって方はむしろ聞かない方がいいと思います。
はい。
じゃあですね、いきますね。
まず、わし、イーゴ、タカ、ホーク。
これね、私ほんとにね、どっちがどっちか分かんなくなるんですよ。
で、なのでこの話題出せないんですよ、英語で。
間違えちゃうと困るからっていうんで。
で、これはまずいなと思いまして、今回ですね、ちょっと考えました。
にわとりをさくに、いずくんぞ、ぎゅうとうをもちんや、という趣旨で考えましてね。
これ、日本語をベースにするといいんじゃないかと。
例えばですね、あの、わしばなって言いますよね。
花の形でぐっと高い、ぐっと鋭角に飛び抜けているっていう、あのわしばなですよね。
日本人には少ないと思うんですけど、まあいるから、いる人にとっては、いる人を表現する際にわしばなと言うんですが、
これタカバナって絶対言わないですよね。だからわしばななんですよ。
わしばなしかないっていう、この日本語の母語の表現をベースにして覚える方法っていうことなんですが、
これをですね、わしばな、英語ではan aquiline noseって言うんですね。
例えば、トムがそういう花を持ってるんであれば、Tom has an aquiline noseって言うんですよ。
で、aquilineという表現がありまして、これもですね、逆に難しいんで覚えちゃいます。覚えちゃいましょう。
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aquiline nose、これでわしばななんだと覚えてください。
そうすると、aquilineっていうのはわしっていうことになりますよね、日本語との関係で。
で、これはうまい具合に日本語と英語一致してるんです。
だから、わしばなはan aquiline noseっていうことで、aquilineという形容詞がわしのっていう意味なんですね。
さあ、このaquiの部分がaquilaですね。この部分がラテン語なんですよ。
ラテン語でわしという意味なんですね。
そして、これがaquilaというラテン語がフランス語を経由してagleとかなって、これが英語に14世紀ぐらいに入ってきてeagleになってるんです。
まあまあ似てるでしょ。aquilaというのはラテン語ではaqualって形なんですが、
これがちょっと英語に入ってくる際に変わりましたけれども、eagleになるんですよ。
e-a-g-l-eということで、まあ語源と似てますよ。
ここで引っ掛けて覚えるっていうことが大事ですね。
つまり、an aquiline nose、わしばなという時のこの形容詞のaquilineっていうのと、agleっていうのを結びつけるっていうところがポイントです。
日本語では、たかばなっていう言い方はありません。
これはもう日本語母語話者であれば絶対にわかってますんで、わしばなしかないってわかってます。
そうすると、わしばなは英語でaquiline noseなんだというふうに、これはもう覚えちゃってください。
ここは、今回の2つのわし方かを区別する際に、どうしても超えなければいけないポイントとしてaquiline noseなんだと覚えてください。
そうするとaquilっていう部分がちょっと変形させてeagleになるじゃないですか。
これだからわしなんだと、わしばなのわしはeagleなんだというふうに考えてください。
そして、そうじゃないやつをhawk、これは鷹なんだなというふうに覚えるといいと思うんですね。
もう一つ言えば、じゃあ鷹の方なんですけど、これをもうちょっと積極的に言う方法として、鷹派ってあるじゃないですか。
政治的な派閥のことで、鳩派と、鳩派っていうのは、非常に恩賢な、鳩みたいに恩賢なっていうことで、その反対はわしじゃなくて鷹っていうのを日本語では使うんですよ。
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鷹を象徴、厳しい、激しい側の象徴として鷹っていうのを使うんですね。鷹派ですよ。
これを英語に訳すとdoves and hawksって言うんですね。doveっていうのは、もちろんこれ鳩ですよね。
そしてhawkっていうのは、この場合鷹になるわけですよ。鳩派に対して鷹派ですからdoves and hawks、これを覚えちゃうっていうことです。
つまりですね、今回のポイントは、コロケーション、イディオムとして覚えちゃってくださいっていうことなんですね。
最初のわしの方は、つまりわしバナはan aquiline noseなんですよと、もう覚えちゃう。
そうするとaquilineっていうのはeagleと通じるので、こっち側だなと、つまりわし側だなってわかるわけです。
もう一つはdoves and hawks、これは政治の文脈で出てきます。
この場合は鳩派に対して鷹派というのが日本語の用語ですので、英語でも同じなんだというふうに覚えるわけです。
doves and hawks、hawkは鷹だということですね。
このように2つの単語ですね。
この違い、微妙なと言いますか、日本語でもどっちがどっちかわからなくなってしまうときに使う方法としてですね、
今回やった鶏おさくにいずくんぞ牛頭もちんやかっけえ牛頭、これはですね、実はおすすめなんです。
めちゃめちゃコスト高そうに思えますけれども、これ一生続くんですよ。
1回区別がわかれば一生迷わずにいきます。
なので、こういう曖昧でどっちがどっちだったかなっていっぱいあると思うんですよ。
皆さん実際ね、言葉の世界っていっぱいあるんですよ。私も本当にいっぱいあります。
これを決着をつけるためにかっけえ牛頭をすると、大きな引用レベルのですね、語源みたいな話題を今回持ち込んだに近いんですよ。
これでですね、解決して一生楽になりましょうというような感じですね。
ということで、初めてのサンドFMのお話でしたけれども、こんな感じでですね、
皆さんからいただいた英語に関する疑問みたいなことを中心にお話ししていければなというふうに思っています。
ということで、こんな感じで終わりたいと思います。