-
-
スピーカー 1
いやーいいですよいいですよ。
スピーカー 2
最終回にしてだいぶいいタイトル決まったんじゃないかというところです。
スピーカー 1
ありがとうございます。
ここからはですね、はい特集に入っていきたいと思います。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
はい、カタラジオでは毎回ね、特集を、テーマの本を決めてね、特集を組んでますけれども、
今回の特集タイトルは、世界はリバ足りないということで、
今回ですね、テクノリバ足りやんという思想様式、思想形態をテーマに、
カタラジオ初の政治思想を取り扱った特集シリーズということで、
今回はシリーズ7回目の最終回になってございます。
いやいやいや、7回でしたね、今回はね。
スピーカー 2
7回なんだ、ラッキーセブン。終わるわけですね。
スピーカー 1
毎度ね、特集の回数わかんないで始めてるからね。
スピーカー 2
そうか、前の特集がネガティブケイパビリティ、それが2024年の初めに始まった特集で、
2025年一発目がこう、7回のラストにあるっていう、そういう感じなわけね。
スピーカー 1
ネガティブケイパビリティはちなみに何回までいったかというと、ボリューム6で終わってんだよね。
スピーカー 2
あれも6回もやったんだ、でも。
スピーカー 1
そう、6回やった。6回やったんだけど、あれなのよとか、
スピーカー 2
このテクノリバタリオンを始めてから結構ゆったりやってんだよね、なんだかって。
そうだね、ネガティブケイパビリティの印象が薄いんだよね。
あれ結構なんていうか、リュートダビーというかさ、セリスフォーミ的な感じだったじゃん。
本もなんか、最後の方結構3文的になってて、
俺らのトークもちょっとこう、いろいろ次々になるみたいな感じだったじゃない。
スピーカー 1
そうでしたね。だからなんていうか、ネガティブケイパビリティは今回のテクノリバタリオンの逆というかさ、ゆったりしてて、
なんかその考え方自体、概念自体も少しこう、乳いなものだったじゃないですか。
それからするとだいぶ、なんていうの、テクノリバタリオンをファイティングポーズとっているようなスタイルだから、
全然真逆という感じのね、前後が面白いですよね。
スピーカー 2
でもネガティブケイパのおかげでテクノリバタリオンに突っ込めた感はあるくない?
ネガティブケイパビリティで、ちょっと次は思想強めというか、
こういう全然真逆の方にちょっと、ひぐすぎめぐすぎ待ってみようじゃなくて、
どんどん世界変えていこうみたいな逆の思想に突っ込もうっていう発想から、この本になったんじゃなかった?
スピーカー 1
いやーそうなんですよね。そしてそして、そんなテクノリバタリオンを休んでいる間に、
なんてね、トランプさんが大統領に帰り咲き、イーロン・マスクがそこの重役に座るというですね。
大きな出来事もありと言うと。
スピーカー 2
だから面白いのが、皮肉なことにこのテクノリバタリオンをネガティブケイパビリティしている間に、
すごい世の中が変わり始めたっていう。要はこれまさにひぐすぎだよね。
確かにね。もう何言ってんだって感じですけど、前編シリーズもぜひ聞いていただきたいところで。
スピーカー 1
だいぶトークが長くなっちゃいましたけれども、
はい。ちょっとね、今回何読むのというところを改めて確認していきたいなというところですけれど、
今回僕らが読んでいるのはですね、もうタイトル出てますけれど、
作家の橘明さんの記されたテクノリバタリオン、世界を変える唯一の思想というですね、
スピーカー 1
そういうですね概念を導入するということですね。
この階層性というのがもともとそれこそクリプトアナキストみたいな無政府主義者の人たちが目指した。
無階層の社会というところとはやっぱりちょっと違うというか。
なかなかそういう階層がない社会って理想論だったんじゃないのっていう問題提起からこの本の終章は始まるということですね。
その先にどんどんどんどん中間層が減って二極化するんじゃないかとか。
あるいは日本社会ってその階層社会の中で重要な自由みたいな概念がすごい恐れて停滞してるんじゃないかとか。
一方で世界がどんどんリバタリアリズム化していくみたいな。
なんかそういうですね世界と日本との帰りだったりとか。
しかにリバタリアリズムの未来ってどうなるのみたいな。
そんなことをですねちょっとずつ明らかにしていくと。
そんな流れでですねこの書が語られていると。
そんなイメージですかね。
スピーカー 2
はいはいそうですね。
スピーカー 1
はいということでちょっと全体がいくつかのテーマに分けられるかなと思うんで。
ちょっとそのテーマごとにね山上くんとああでもないこうでもないと喋っていければなと。
スピーカー 2
はいお願いします。
スピーカー 1
一番最初はね面白い評価が始まるんですよね。
はいテーマとしてはさっきもちょこっと概要で言った人類史上全く新しい時代を生きてるんだというところで。
これちょうどズーム入れますか。
あの世界各地の一人当たりの所得の推移っていうね。
スピーカー 2
画面に出しますね。
スピーカー 1
はい画面に出しましょう。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
めちゃくちゃこれがねあの面白いんですけど。
期限0年から2000年までの間のタイムスパンを横軸に取って縦軸に一人当たりの所得を取ったっていうような図が出てくるんですけど。
これ見ると分かるんだけど面白いね。
めちゃくちゃ直近100年ちょっと150年ちょっとで急激に一人当たり所得が上昇しているっていうようなね。
スピーカー 2
いやそうなんだよね。
1750年1800年ぐらいから急に伸び始めてるんだよね。
そうそうそうそう。
スピーカー 1
期限0年から1700年代の後半まあ1800年ほぼ1800年代まではほぼ横ばいしかも超低空飛行みたいな。
スピーカー 2
そうほぼゼロほぼゼロって。
スピーカー 1
ほぼゼロ。
で本当に1800年越えてから急激にかくんたがって本当に一個前の半分の時代でいくともう1900年代の中盤ぐらいにようやく半分って感じだよね多分ね。
そうだね。
みたいなこういうタイプの図ですね。
スピーカー 2
もう指数関数的に増えてるってやつね。
スピーカー 1
指数関数的にというやつですよね。
これ直感的にどうなんだろう一人当たりの所得さ最近めちゃくちゃ増えたんだって言われてさどうすかそうかって感じ。
スピーカー 2
所得まあどうだろう俺個人で言うと完全になんていうの医者としての学年が上がってて所得が増えてるからでも別に指数関数的には増えてねえだろっては思う。
この指数関数的に増えてるのに関しては異議ありだよ。
なんだろう。
この増え方って投資とかしてないと増えなくないって思うんだけどこれなんで所得がこういう風に増えるんだろう。
スピーカー 1
そうだよねだからこれ個人単体で見るとちょっとトラップがあるかもしれないっていう図だよね。
あとさ世の中全体でいくとさむしろ格差広がってねえみたいなことがさ言われてたりするじゃない。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
スピーカー 1
それからするとこの図ってちょっとなんか感覚的に逆じゃねっていう感じもしますよね。
スピーカー 2
そうだねみんな増えてなんかみんなで幸せになってるハッピーな図に見えてしまうけどちょっとだから今の世相というかあんまり世相反映してないし
俺個人としても実はピンとくるようでピンとこない図かなっていうのが正直な所感。
スピーカー 1
そうだよね。
なんかそれと同じような感覚で予想してたのがマルサスさんっていう人でこれどっからで覚えてるマルサスって人。
スピーカー 2
マルサスさんは人口論って本を書いた。
スピーカー 1
これさダーウィンの時代にも出てきたんだよ覚えてる?進化論の手前で出てきたんだよマルサスって。
スピーカー 2
そっか毎回目の敵にされるマルサス。
スピーカー 1
そうそうそうそう僕らのそれこそ人口論がきっかけになって進化論が出てきたんじゃなかったっけ?
スピーカー 2
そうだった気がするよく覚えてるねそうだね。
スピーカー 1
そうみたいなところで確か登場してたはずで。
スピーカー 2
そうだね進化論の。
スピーカー 1
時代把握に行くとそうそうダーウィンさんとかあのあたりの時代なんだよねきっとね。
スピーカー 2
そっか進化論の一歩前の踏み台にされてたのがこれだマルサスだ。
スピーカー 1
そうでマルサスが何を言ったかっていうと山上くんの予想と結構近くて
人が増えたら人口が増えたら資源って絶対相対的に足りなくなるから資源が枯渇するじゃんと。
だから人口が増えて世界の人間の人口がねどんどん多くなっていくと内乱が起きたりとか戦争が起きたりとか
あるいは食料が足りなくて基金が起きたりとかっていうことが起きて
人口調整が起こるから結果調整されて同じぐらいになるんじゃないかみたいな
そういう予想をしてたのはこのマルサスさんっていう人なんだよね。
スピーカー 2
それはなんか今の山上くんの言ってくれた感覚とちょっと近いんじゃないかなと思うんですが
スピーカー 1
ひるがえって今回ちょっと改めて出しますけどこの図見ると
グローバルで見るとむしろ一人当たりの種族めっちゃ増えてるやんって話なんだよね。
しかも産業革命以降にめちゃくちゃ個人一人当たりの種族が増えてます。
これだけを見るとなんていうかめちゃくちゃ格差って縮小してるじゃんみたいな
なんかそんな図になってるよっていうことなんですよね。
スピーカー 2
格差が縮小するっていうのはこの表現もちょっと疑問でさ
これほぼゼロだったから貧しい中で格差がないのが
リッチなりにそれなりに差が生まれたみたいな状態になったのかなっていう
スピーカー 1
そうそうなんかね僕もそんな感じで受け止めていて
ちなみに先に本文の中の表現を引っ張ると
これなんかボトムアップというかめちゃくちゃ貧しいところは底上げされてるから
このグラフでいくと平均というかさ中央値みたいなやつが曲がってってると思うんだよね
現状で起きてる現象の説明としては中間層にあたる労働者階級の人たちが脱落してしまってると
スピーカー 2
万華鏡の絵みたいな感じね
スピーカー 1
まあね必ずしも万華鏡である必要実はないんだけど
これとかもそうだよ
同じアルゴリズムルールというかアルゴリズムみたいなものを使って
ある部分をどんどん複雑化させていくことができるんだけど
どの部分を取り出しても同じ線形同じ形状が見えるよっていう話だね
スピーカー 2
これ数三筋の極限か何かの問題でこういうのあったじゃないですか
スピーカー 1
あるあるある数列と同じような考え方だね
スピーカー 2
面積求めるみたいなのあった気がするこのフラクタル図形の
スピーカー 1
あとこれ分かりやすい引きな例でいくと
海岸線の長さは本当に測れるのかっていう問題とかも同じような問題系で
何それ
海岸線ってさ上から見たら直線であるように見えるじゃんね
だけどさどんどんさスケールアップしていくとさ
砂のさ凸凹の形状もさ海岸線の長さの凸凹に換算するんだって
どんどん複雑化していくじゃん
スピーカー 2
ああそういうことねめちゃくちゃ長くなってくる
スピーカー 1
めっちゃミクロで見るとその砂を入り組んだ形状も測っていかないといけないから
スピーカー 2
計測が終わらないってことね
スピーカー 1
そうそう外径線が無限大に発達したみたいな現象があるよっていう
スピーカー 2
そんな考え方があるんだ知らなかった
スピーカー 1
そうそうそれもこれの派生系というかね
スピーカー 2
はいはいはい
スピーカー 1
あったりする話ですけどちょっとそういう話は複雑になるんで一旦置いておきますけれど
一旦このフラクタルっていう概念を理解して社会構図を理解すれば
さっきの方言性に戻らずに今あるべき社会の姿っていうのを理解できるんじゃないかっていうのはこの筆者の提案ということですね
でちょっとフラクタルの説明にちょこっとだけ戻ると
フラクタルは20世紀に導入された概念で
それこそアインシュタインとかフォン・ノイマンっていうねこれも数学者ですよね
こういった人たちと並ぶ天才数学者で有名なマンデブル・ロサンという人が発見して導入した概念ですよと
ここで筆者は面白いことを説明してくれるんだけど
世界を理解する科学の法則って何段階か推移してますよってことを紹介してくれてるんですよね
一番最初はニュートン力学系っていうのはこれに当たると
これ何かっていうと因果関係で理解しますと
要はこういう原因があったらこういう結果になったっていうことを
一対一の対応関係で理解するような世界の理解の仕方
これをニュートン力学に代用されるような因果関係で理解するフェーズだというふうに
その次のフェーズが因果じゃなくて因果は分からん
ブラックボックスかもしらんけど統計的にだったら理解できる
正規分布とか標準偏差みたいな統計的な理解の仕方で世界を捉えましょう
これがその次のフェーズだというふうに言って
これを例えば具体的に言うと量子力学とかっていうのはこういったフェーズだよというふうに説明します
要はあれだよね不確定性原理とか量子の一つの量子の位置を特定しようとすると
ある特定の時間の振る舞いを位置を特定しようとすると特定できませんみたいな
スピーカー 1
そういう確率分布みたいなところで物事を理解しようぜみたいなフェーズが次にやってくるんだよね
それがその次のフェーズだと
さらにその次のフェーズがあるんだっていうのはこのヒッシャーのここでの説明の仕方で
それがこのフラクタルっていうような概念を使って説明されるもので
このフェーズではスケール不変性っていう性質を持ちますよっていうことがここでは説明されてます
例えば統計で言うと壁上分布さっきの資数関数的にグラフがブヨーンってなってたけど
あれも同じで壁上分布というふうに呼ばれるやつだね
ロングテールショートヘッドって言われるような多分株式の株の世界でも出てくるような分布だと思いますけれど
ある一部のところがめちゃくちゃ外れ値みたいに高い数値を持っていて
残り数多くの多数は低い数値で分布してるみたいなね
そういう統計分布があるけれどこれはフラクタルのフェーズに入ってる統計分布ですよみたいな
そんな説明の仕方をしてましたね
具体的な例でいくとこの本書の中で引用があったのは
文書ある言語体系の中に登場する単語の登場頻度みたいなのが
アーとかザーみたいな単語っていうのはすごい頻度が高くて
登場回数登場頻度を縦に取って登場順位っていうのを横軸に取ると
アーとかザーとかめちゃくちゃ高くなって
もうちょっと登場頻度が低い単語に行くにしたがって
どんどんカーブを描いていってロングテールになるみたいな
スピーカー 2
そういうことがあったりとか
スピーカー 1
あとこの手のやつ有名なのは地震の発生頻度と規模の
気まぐれ中途の関係とか同じような劇場分布に乗っかるようとかね
株式の取引チャートとかも同じですよね
スピーカー 2
あともう俺の研究の話で言うと
LPAって俺が研究してる日本人の
LDL悪玉コレステロールに関連するLPAっていうコレステロールあったじゃない
それの分布もこのスキュードなロングテールの分布してるっていうのも
スピーカー 1
なるほどね
スピーカー 2
そうめちゃくちゃ高い人とめちゃくちゃ低い人がいるみたいな
偏った分布してますよ
結構世の中にはこういう分布するものがあるんだなっていうのはね
スピーカー 1
思いますよね
それまでのフェーズではいわゆる正規分布っていうか
中央にたくさん分布していて
両端っていうの下がってるよっていうのが
なんか一般的な分布じゃねっていうふうに思われてたんだけど
そうじゃなくて
ある一部分にめちゃくちゃ偏るような分布のあり方があるんだっていうのが
このフラクタルフェーズで明らかになってる分布の仕方だよっていうことですね
はいはいはいはいはい
ちなみにこのテーマについて触れためちゃくちゃ面白い本が
それこそもう10年以上前かな出てて
歴史はべき定則で動くっていう本があるんですけど
これ読んだことあります?
スピーカー 2
それ俺ねミンティに勧められて買ってまだ読んでないわ
つんどく状態
スピーカー 1
ほんとこれね僕多分このフラクタルを
フラクタルっていうかこの
自己掃除性みたいなやつとか複雑系みたいな世界を