テクノリバタリアニズムの探求
スピーカー 1
CATALRADIO SHORTS!
テクノリバタリアン、お疲れ様でした。
スピーカー 2
お疲れ様でした。
スピーカー 1
はい、ということで、今回のSHORTSは
テクノリバタリアンボリュームセブンの
完走感ということで、最終回が終わりました。
お疲れ様でした。
スピーカー 2
いやー、お疲れ様でした。走り切りましたね。
スピーカー 1
長旅でしたね。半年。
カレンダーで言うと半年。
スピーカー 2
そっか。始めたのが?
スピーカー 1
9月ぐらい?
スピーカー 2
7月とか。
スピーカー 1
7月か。
7月なんですよ。半年以上ですか。
ちょっと時間かけすぎましたね、今回はね。
スピーカー 2
まあ、ちょっとブランクが空いちゃいましたね。
スピーカー 1
ブランクもありましたが、どうでしたか?
世界はリバタリーない、そしてテクノリバタリアン。
スピーカー 2
いやー、面白かったね。まさに今このアメリカで一番熱い、
と言っても過言ではないようなことが、
に関してこういうね、
そこのマスクだったりトランプだったり扱った本を読めたことは、
まさに自流に乗っかれたっていう感覚。
スピーカー 1
確かにね。これは本当にラッキーだったよね。
だからその、今世の中で起きてることを、
後から追いかけて理解するじゃないですか、
そういうことができる特集だったんじゃないかなと。
スピーカー 2
それこそだから、ホットハンド的というかさ、
やってたらいいことあるじゃんっていう。
リバタリアニズムの実践
スピーカー 2
ホットハンドまではいかないけど、
続けてたらいいことあるじゃんっていう。
確かに。
スピーカー 1
感じじゃない?
ちょうどさ、その前の特集、
年始に始めたのが、
あれですよ。
スピーカー 2
ネガティブケイパピリティ。
スピーカー 1
ネガティブケイパピリティ。
ネガティブケイパピリティは、
ちょうど一昨年の1月1日に、
ノットで地震があってね、それを受けての特集だったんだよね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。
スピーカー 1
パッと答え出さないとかっていうことに対して、
ちょっと向き合ってみようじゃないかって話でしたけど、
そこからの反動で今回はね、
テクノリバタリアに至ったわけだけど、
それは結果としてね、
世の中の動きにもバチッと合ってたっていうことですよ。
スピーカー 2
あ、そう。
スピーカー 1
ホットだったよね。
スピーカー 2
語らずよ、先行型の世の中の動きが。
スピーカー 1
いやいやいや、これむしろ、
橘さんの先見の目があったんじゃないですか。
スピーカー 2
そういうこと。
スピーカー 1
世の中の流れをちゃんと掴んで、
むしろ我々よりよっぽど先にね、この本を掴んでるんですから。
そうだね。
決して我々の手柄でもなんでもないということで、
むしろ世の中の動きがそうだった。
スピーカー 2
なんか前の特集の最後ではちょっと橘さんね、
ちょっとこの主張が強いって話をしてたけど、
まあそういう意味では橘さんすごいね、
まさにだって、
イードン・マスクもスカリだけど、
サム・アルトマンとかもさ、
今チャットGPTが世界を接見してるわけじゃない。
スピーカー 1
はいはいはいはい。
スピーカー 2
めちゃくちゃ先見の目のある人だなと。
いや、確かにね。
スピーカー 1
橘さんのインプットのソースがどのところから来てるのかとか、
すごい普通に興味がありますよね。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
何見てるんだろうね、普段。
スピーカー 2
確かにね、全然俺この人のことは知らないけど、
確かに今の世の中を知るには最適の印刷なのかもしれないよね。
うん、確かにね。
スピーカー 1
でもなんかこの人の過去のちょっと、
僕も最初にさ、印象を話した気がするけど、
そんなポジティブな印象をこの人にとって持つわけじゃなくて、
過去の著作とかを見てると、
極めてテクノかどうかはさておきリバタリアン的なんだよね、多分ね。
発想自体が。
スピーカー 2
ああ、確かにこの注釈を見ると、
お金持ちになれる黄金の羽の左肩とか、
マネーロンダリングとかそんなこと書いてあるから、
結構リバタリアン的だね。
スピーカー 1
そうそう。
自分の生活は自分で守ろうみたいなさ、
多分そういうスタンスでいろんな、
それこそ自己啓発本とかを書いてきた人のような印象が僕の中にはあったから。
そこからするとだいぶ骨太なテーマだなって思って今回は拾ったわけですけど。
社会構造の提言
スピーカー 1
まあでも結果的にだから、
個人としてのリバタリアニズムというところと、
社会とか政治としてのリバタリアニズムみたいなところの乖離があるなっていうところも、
今回最後まで読んでみて感じたところだなっていうのはね、
スピーカー 2
改めて思ったかな。
そうだね、確かに確かに。
スピーカー 1
例えば個人としてリバタリアン的に生きようと思ったときにさ、
いやじゃあ明日からティールになろうとか、
明日からマスクになろうといってもさ、
能力的にそれが叶わないじゃないですか。
多くの人はおそらく。
仮にアイディアがあっても技術が追いつかんのも多分あると思うし、
技術があってもアイディアや経営が追いつかんのも多分あると思うし、
そういうことを考えていくと極めて特殊な例だと思うんだよね、
この本で扱われてきたさ、その時代の旧人となっているような人たちは。
スピーカー 2
全てがタイミングよく揃わないと、ここまでは登り詰められないよね。
スピーカー 1
そうだ、これとこの橘さんが解いている、
個人としてリバタリアン的に生きるのがいいよねみたいな、
なんかそういうこれまでの著作からね、
垣間見える橘さんのスタンスみたいなところと、
これを間で頑張って無理矢理繋ごうと思ったパートXですか、
の最後の締めと、その辺りの漢字がなんとなくつかめたのかなっていうのが、
すごい正直な感想ですかね。
スピーカー 2
だからもっと橘さんの著作をいくつか読んだら、
この後書きだったりとか、Xの雰囲気がつかめてくるのかもしれないね。
スピーカー 1
あ、この人橘虫が出てきたよ、みたいな感じになるのかもしれない。
まあね、だからこれまでの、この本以前の、
これまでの橘さんの著作、個人的にあんまり関心がないもんで、
そこでちょっと冷めたっていうところがあるかもしれない。
スピーカー 2
だからミンティーを冷めさせた橘虫が出てきたって感じ。
わかんないけど。
スピーカー 1
まあまあそれはそうだろうけどさ、みたいな感じだよね。
だから別に日本社会がどうであろうと思って、
ちょっとごめんなさい、外れましたけど。
スピーカー 2
テクノリバタリアンっていう文脈の中で見たから、
その最後のちょっとそういう、いきなり降ってきたフラクタルだったりとか、
その日本社会の批判がちょっと浮いちゃったけど、
普通にフラクタルだったりコンストラクタルの話自体はすごく面白いなと思って。
スピーカー 1
そうなんだよね。
でも思った。
このタイミングで、このフラクタルの話とかをぶっこんでくるセンスとかはなんかすげえなと思った。
乗ってこないでしょ、普通。
スピーカー 2
ここまで読んでさ。
スピーカー 1
あんまり関係ないから。
4章かけてさ、リバタリアンの話をしてきた中でさ、
いきなりフラクタルの話をぶっこんできて、
いや社会の回想性は必要ですとかって、
いうか普通みたいな。
スピーカー 2
クリプトアナキストの夢は打ち砕かれたのであった。
スピーカー 1
これはね、不思議な構成だよね。
どういうつもりで書いたんだろう。
どういう順序でこの本が出来上がっていったんだろうとか、
いろんな興味がむしろ湧いてくる。
どういうやりとりを編集さんとやったのかなとか、
すごい気になりますけど。
スピーカー 2
このテクノリバタリアンたちを最後ディスってやろうと思って、
そういうオチを作ると思ってこの本を書いたのかね。
スピーカー 1
どうなんですか。
いずれにしても日本的な非リバタリアンな、
非合理的な世界っていうのがすごい嫌いなんだろうね。
スピーカー 2
それはね、ひしひしと伝わってくるね。
スピーカー 1
それがすごい嫌いで、
かつアメリカ的な、もしくは今ワールドワイドで活躍しているテクノな
リバタリアニストたちがすごくかっこいいんだろうね。
まず大前提としてね。
スピーカー 2
わかる。
スピーカー 1
それを埋めようと思った時に、
なんというか、日本企業の悪口を言ったところで
どうしようもないしな、みたいな感じがいっぱいあるんだよな。
スピーカー 2
どうしたらいいんだろうね、でもなんか。
スピーカー 1
難しいよね。
だからね、だとすればもっとね、
企業しようぜとか言った方がいいんじゃないかなと思ったんだけど、
別にそういうメッセージでもないんだよね。
そうなんだよね。
この4章、パート4までの流れを組んで、
かつこの改装構造の話をやるんだとしたら、
お前ら適切に改装構造の中でいい位置に食い込めよっていうメッセージになって、
そしたらどんだけ会社潰してもいいから、
一発当てればいいんだ、企業しろとか言った方がむしろ筋が通ってる気がする。
スピーカー 2
確かに確かに。
そっちの方が最後のパートXの長に乗っかるのはそっちの方が筋が通ってるね。
僕が編集だったら多分そう言うんじゃないかと思いますよ。
だから中間層になって消えちまうぐらいなら、
そのトップに踊り入れろっていう。
スピーカー 1
そうそうそう。
もしくはプラットフォーマーじゃなくても、
残れる中間層を目指すために企業しろよみたいなメッセージの方が分かるというか。
今ある会社を否定しても肯定しても、
それはもうこの人の言うところで言う、
社会構造の進化論的にさ、
必要ないものは淘汰されるし、必要なものは残るしっていう。
スピーカー 2
ただそれだけだと思うから。
スピーカー 1
今あるものを一層しようみたいなことは言えないんだよね実はね。
スピーカー 2
できないね。進化論的にはできないんだよね。
スピーカー 1
だから自分がこうとしてどう振る舞うべきかっていう提言であるべきだと考えると、
やっぱり企業しろが新しいメッセージだ気がするけど。
スピーカー 2
なるほど。確かにそうだな。
スピーカー 1
はい。ということで企業しろっていうメッセージが本来あるべき、
それからリバタリアンのパートXの結論ではないかという提案をですね。
スピーカー 2
我々が目指すべきだった提案ね。
スピーカー 1
させていただきたいと思います。
なんだそれって感じだ。
スピーカー 2
でもいいんじゃない?毎回この別にね、
テーマ本の引き者の意見に従う必要はないわけだし、
我々なりの結論があってもいいんじゃないかと。
スピーカー 1
でも今回のこの登場人物たちの話を聞いた上で、
なおかつ企業したいと思うかね。どうですか山上くん。
もともとそういうことに関心もあるって話してたけど。
スピーカー 2
言ってたね。
スピーカー 1
どうなの?脳を凍結するみたいな話とかさ。
スピーカー 2
ブレインマスインインターフェースの。
スピーカー 1
BMIもそうだし、ちょっと勘できますけれど。
どうなんですか?関心があるテーマはありました?その中でいうと。
集団意識の探求
スピーカー 2
やっぱりね、山上としてはこの死を極度に恐れるっていうところはまだ心の底にあるから。
やっぱね、すごいワクワクして引っかかったのが、
その最後、散々さっき悪口言ってた最後だけど、
人類の英知を結集させるみたいな話があったじゃない。
スピーカー 1
クラウド上に集団意識が現れるってところね。
スピーカー 2
そう、クラウド上に集団意識が現れる。
でその集団意識は永遠に生き続けるって書いてあったじゃん。
そうすれば俺の意識は、要は本当に、
マトリックスの例えじゃないけど、
そのようわからんこのクラウドデータベースで山上の意識が生き続ける。
それはいいかもしれない。
スピーカー 1
それは別に山上の意識じゃなくてみんなの意識じゃん。
山上の意識が残るわけじゃないんじゃない?
スピーカー 2
それは別にあれか、だから俺が毎日書いてる日記と同じってことか。
俺の著作物が残ってるだけってこと?
スピーカー 1
いや、そうそうそう。
それまた全然別の話に立ち入っちゃいそうなんで、あれですけど。
もうちょっとそこは素朴なんじゃないかなっていう気がします。
スピーカー 2
それはちょっとでも興味はある。
スピーカー 1
集団意識が現れるみたいな話もそうだし。
あと、だからクラウドに接続しないと集団意識現れないのかみたいな問いも個人的には興味があって。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
フラクタルとかの流れの中で複雑系っていうさ、一個の学問領域があって、
その中で、それこそ1980年代後半とかかな?から盛り上がってた領域だと思うんだけど。
その中ですごい掘ったのが何だったのが、創発っていうキーワードがあって。
創発。
創は作る、作るに達するって書いて創発っていうんだけど。
創発っていうのは、あるアルゴリズムとかを繰り返してた時に、
あるパターンが、引きで見たらね。
そこのアルゴリズムが生成してる結果っていうのが、
あるパターンを生み出してるように見えるみたいな時に、
それを創発っていう風に言うんですみたいな。
そういうのがあって。
それって、個人的には、それこそ群れの振る舞いとかね。
群れってさ、みんなさ、あるとあるアルゴリズムに従ってみんな動いてる。
全体としてある意思を持ってるように見えるとか。
スピーカー 2
魚とかってこと?
スピーカー 1
そうそうそう。
そういうアプローチが、複雑系の世界の中からちょっとできてて。
意識の話をする時に、あんまりそこからアプローチされたアウトプット、
僕はあんまり読んだことがないんだけど。
意識の話ってともすると、
シナプスみたいなものがすごくアルゴリズミックに動いてた結果、
意識みたいなものが創発されて出てきたものですよっていう受け止め方も
1個あるんじゃないかなと思った時に、
その意識を感知できるスケールみたいなものが、
それこそさっき出てきたフラクタルじゃないけど、
俺らは人間のスケールの意識しか感知することができないから、
ヒューマンスケールの脳から出てきた意識っていうものを
認識できるように作られていますと。
だけど、人間がいっぱいたくさん集まって、
人間の群れが動いた時に、
そこから発されるパターンみたいなものは、
全然別のレイヤーではもはや意識でさえあるんじゃないかみたいな
理解もできそうだなっていうのが、
なんか僕が思ってるこの集団意識の面白い方向で。
スピーカー 2
すごいね、なんかスイミンの世界だね。
スピーカー 1
それを別にクラウド上の電子データとして扱うから、
集団意識になるんですみたいな発想は、
結構テクノなんだけど、
なんかすげえ素朴だなと思ってて、
別にそっち側行かなくてもよくねって思ってしまう。
スピーカー 2
人間がたくさん動いた時に生まれるミンティーのような集団意識は、
どこのレイヤーで誰が感知するんだろうね。
スピーカー 1
それは人類が感知するレイヤーじゃないのよ、絶対。
僕らはシナプスたちは意識を感知しないじゃない。
そのメカニズムの内側にさ、
メカニズムの下のレイヤーに組み込まれてる人たちだから、
シナプスにそういう人格があったとしたら、
シナプスは別に人間の意識を感知してると思うんだけど、
人間はシナプスを自分たちの背下に置いて、
シナプスたちの相互作用によって生まれた意識を
人間のレイヤーで感知してますみたいな話で、
そうすると、例えば人間同士の相互作用によって生まれた
社会活動みたいなところに意識があるとすると、
それを感知できるのは社会っていうレイヤーなんだけど、
社会っていうレイヤーに人間は一個も含まれてないから、
それがどんなものであるのかとかを議論すること自体が
スピーカー 2
無益じゃないかって僕は思ってる派ですっていう感じですね。
社会に意識があることに全く意味がない。
スピーカー 1
意味がない。全然意味がない。
哲学的ゾンビ状態になるんだけど、
結局意識がありそうって動いてるってことに
すごく重要性があって、
それを外部から観察したときの結果が
さっき言った相発っていうもので、
目的があるように見えるとか、
意識があるように見えるっていうのが
その相発っていう仕組みで、
そうすると全ての活動は、
例えば統計的に動いてますでもいいし、
さっきのね、ショートヘッドロングテール的に
統計処理できますでもいいんだけど、
その結果意識を持ってるように見えます。
それでOKというか、
それ以上の何者でもないというか、
さっきの哲学的ゾンビの例でいくと、
自分以外全員が哲学的ゾンビだったとしても
それに気づく術はないじゃんみたいな。
毒ガロンっていう哲学領域あるけど、
それみたいな話で、
別に意識があろうがなかろうが、
自分にとって意識があるのは自分の意識だけだからみたいな。
そういう言い方もできるじゃない。
スピーカー 2
そうだね別に、
他人外意識があろうがなかろうが別に、
どっちでも大丈夫ってことでしょ。
そこに関しては議論する必要すらないってことね。
スピーカー 1
必要すらない。
スピーカー 2
逆に議論の余地さえないというか。
スピーカー 1
その固有性みたいなね。
その固有性みたいなのがすごい面白いなと思うし、
それがなんかすごい、
彼の議論と重なるところというか、
完全に自分ごとでしかありえないみたいなことだからこそ、
想像するのが面白いし、
結論も出ないから面白いみたいな。
そういう感じがするんだよ。
それがさっき言ってた山上が、
クラウド上に集団意識がいたときに、
意識の創発概念
スピーカー 1
山上の意識が行くわけじゃないよっていうところで、
僕が感じるモヤモヤとすごい近い議論なんですよね。
スピーカー 2
レイヤーが違うというか。
意識の情報どころりのときも話してたよそれね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
それは僕が一番面白いなと思っているところ。
うんうんうん。
すごいだいぶ脱線しましたけど、
みたいなところにつなげていけても面白いかもしれない。
スピーカー 2
あー確かに。
スピーカー 1
はい。ということで、いよいよ。
テコメディバダルは終わっちゃいましたけれどもね。
はい。
ちょっとこの次の方針もまた次の話題で。
スピーカー 2
そうですね。また考えましょうかね。
今日は今日で。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
ではでは中田光月ありがとうございました。
議論の終焉
はいお疲れ様でした。