1. 英国ドラマタイム
  2. #44 映画『ダウントン・アビー..
2025-01-23 10:04

#44 映画『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』クローリー家と南フランスの秘密

spotify apple_podcasts

この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、おすすめのドラマや映画の紹介や見た感想、ロケ地や時代のことなど、話しています。

 

今日はダウントン・アビー映画第2弾。
2022年公開された『ダウントン・アビー新たなる時代へ』をごしょうかします。

 

舞台は、前回の映画から1年後の1928年。物語はトムとルーシーの結婚式から幕を開けます。
前回の映画で出会った2人が、着実に愛を育み、この日を迎えました。家族も使用人たちもみんな嬉しそうに祝福していて、映画の幕開けにふさわしい華やかなスタートです。

 

でも、今回もやっぱりダウントンらしく、トラブルが続出します。

 

その始まりが、ヴァイオレットの驚きの告白。
南フランスにあるモンミライユ侯爵のヴィラを相続したと語り、さらにそのヴィラをトムの娘シビーに譲ると家族に伝えます。家族全員が驚き、「なぜ南フランスの別荘?」「なぜヴァイオレット?」と疑問が尽きません。

 

この謎が、物語を大きく動かしていきます。

 

今回の映画では、舞台が二つの場所を行き来します。
一つは、ヴァイオレットが譲り受けた南フランスのヴィラ。

そしてもう一つは、映画のロケ地となったダウントンです。

新たな出来事が、それぞれの場所で次々に展開していきます。

 

映画1作目では「自分の核となる価値観を見つける物語」が描かれていましたが、今回は「その価値観を持ちながら、変化の波の中でどう前に進むか」がテーマになっています。

 

登場人物たちは、それぞれの道を選び、新たな人生を歩み始めています。その姿を見ながら、自分の生き方と照らし合わせてみるのも、この映画の楽しみ方なのかも。


 

 

今後も番組を聞いてみたいという方は、フォロー、チャンネル登録していただけると嬉しいです♪

番組やエピソードへのお便りもお待ちしています。


 

お便りフォーム 

https://forms.gle/WMemppsT4M2ch2if8

 


ブログ: https://chstories.com/

Instagram:   https://www.instagram.com/country.house.stories/

 

サマリー

映画『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』では、家族の絆や過去の秘密が明らかになる中、登場人物たちは変化に向き合い、新たな時代を迎えています。特に、バイオレットの告白やロバートの父親問題、モーズリーのプロポーズといった重要なシーンが描かれ、感動と笑いのバランスが保たれています。

映画の舞台とトラブル
英国ドラマタイムへようこそ。この番組は、イギリスの歴史ドラマの世界が大好きな私が、おすすめのドラマや映画の紹介、見た感想、ロケ地や時代のことなどを話しています。
今日は、ダウントン・アビー映画第2弾、2022年に公開された『ダウントン・アビー 新たなる時代へ』をご紹介します。
舞台は、前回の映画から1年経った1928年ですね。トムとルーシーの結婚式から幕開けです。
前回の映画の中で出会っていた2人は、着実に愛を育んでいったんですね。
家族も主要人たちもみんな嬉しそうに2人を祝っていて、映画の幕開けにぴったりです。
でも、今回も相変わらずトラブルが続出します。
そのスタートが、バイオレットの驚きの告白です。
南フランスにあるミライ公爵所有のビラを相続して、そしてその屋敷をトムの娘のシビーに譲ったと家族を驚かせます。
なぜ南フランスの別荘、なぜバイオレットなんでしょうか。
映画では2つの場所が行き来します。
1つはバイオレットが譲り受けた南フランスのビラ、そしてもう1つは映画のロデッジとなったダウントンです。
ある日ロバート宛に映画制作会社から撮影場所としてダウントンを使いたいという連絡があります。
最初はもちろん断るんですが、そんな軟気なことを言っている場合じゃないとメアリーは、
雨漏りをしている現状をロバートに見せます。
莫大な貸し出し料を受け取って修理代にする計画で撮影許可をすることになりました。
南フランスでの出来事
そして映画撮影に時短がやってきて、もう屋敷は一気に騒々しくなります。
ここで撮影するのが白黒映画で音声のない無声映画です。
ルックスだけで評価されているという女優は、実際に映画制作会社の中で
言葉遣いもマナーもないひどい女性で、映画スターに憧れている主要人たちを失望させてしまいます。
そんなバタバタのダウントンをメアリーに任せて、ロバートやコーラたちは
新しいモン・ミライ公爵から招待を受けた南フランスのビラに出発します。
ドーバー海峡から船に乗って向かうのですが、暗くて天気が悪いイギリスと違って
南フランスのキラキラの太陽の下に向かうんです。
これから起こる波乱をまだ知らず幸せ全開でです。
亡くなった公爵夫人が今回のビラの相続に大反対しているからなんですね。
当然ですよね。
でも二人が結婚する前にビラの所有はバイオレットだというふうに決められているので問題がないようなんですね。
イギリスや友達はビラの大切なガラスケースにあるバイオレットの小さな肖像画を見つけます。
裏にはバイオレット愛する人と書かれていました。
そうなんです。今回の招待の大きな理由は
ロバートがモン・ミライ公爵とバイオレットの間の子供なのではないかと新たな公爵が思っているからなんですね。
ロバートが生まれたのがバイオレットがこのビラを訪れた9ヶ月後のことでこの衝撃的な事実に家族が惣然とします。
しかもコーラはこんな時期に自分が癌であることを告白します。
妻も母もそして生後を失ってしまうのではないかとロバートが絶望します。
登場人物の成長と友情
だってモン・ミライ公爵が自分の父親だったらグランサム伯爵ではいられないですもんね。
この時のロバートの取り乱し方はなかなかすごかったです。
ちょうどその頃ダウントンでも大ハプニングが起こります。
無性映画に収益が見込めないとしてスタジオが制作を中止するように言います。
そこでメアリーは別に音声を入れることを提案して撮影が続行しますが、
また女優の鉛がひどくても全然使えないんですね。
そこを救うのがまたまたメアリー。
そしてモーズリーは唇の動きを読み取って吹き替え用の台本を作成します。
今回の映画でモーズリーの新たな才能が全開です。
そうして南フランスから家族が戻ってきますが、ダウントンではまだ撮影が続いています。
まだまだ起こる撮影トラブル、ロバートの父親問題、
それらがどうなったかはぜひ映画を見て確かめてみてください。
バタバタとした騒ぎと楽しさの中で大きな悲しみがダウントンを襲います。
バイオレットはみんなに見守られながら息を吐き取ります。
これまでダウントンを象徴してきた彼女の存在に一つの枠が下ろされました。
ここからが本当に新たな時代に向かうんですね。
今回の映画の感動ポイントは本当にたくさんあるんですけど、ここでは3つ取り上げます。
1つはトーマスが自分らしく生きられる道を見つけたとメアリーに伝えるところです。
トーマスが自分らしく生きられる道を見つけたとメアリーに伝えるところです。
トーマスはこれまでずっと本当の姿を隠しながら孤独を感じて生きてきました。
でも今回それを受け入れてくれる人と出会ってようやく自分らしい生き方を選ぶ決断をします。
その人のつき人になるために自食するとメアリーに伝えるんですね。
それが自分に正直に生きられる道かと、というトーマスに、
メアリーは多くを聞かずとまっすぐに探しています。
そして幸せになって世界の目を気にしないでと静かに背中を押すんですね。
そして幸せになって世界の目を気にしないでと静かに背中を押すんですね。
ここは2人の長年の信頼関係を感じられる本当に心に響くシーンでした。
ここは2人の長年の信頼関係を感じられる本当に心に響くシーンでした。
2人の表情から伝わる感情の深さにもぜひ見ていただきたいです。
もう1つはモーズリーのプロポーズです。
ついにバクスターにプロポーズします。
バクスターはずっとこの日を待っていたんですよね。
モーズリーは今回脚本を書くという新たな才能を発揮して、
お金の心配もなくなって自分に自信がついたんじゃないですかね。
お似合いの2人、ぜひ幸せになってもらいたいです。
でもやっぱりモーズリーです。
電源の入った甘い行動をして、2人のやりとりがみんなに聞かれるというハプニングで笑わかしてくれます。
最後はバイオレットとイソベルの友情です。
2人の皮肉交じりのやりとりはこれまでも笑いを届けてくれたんですが、
今回はその奥にある深い絆が感じられる場面です。
喧嘩ばかりだったけれど、あなたと知り合えてよかった。
道徳的な心を持った人に出会ったのは母が亡くなってからイソベルだけだったとバイオレットが語る場面は、
2人の間にある信頼が本当に静かにでもずしんと伝わってきましたね。
これまでの2人だからこそこの瞬間の言葉が胸に支える感じです。
ロバートの後取りである孫のジョージに、2人の価値観とか愛情が引き継がれていく姿にも希望が見えるんですよね。
本当にいいシーンでした。
さて、今日ちょっと長くなっちゃっていますが、最後にまとめます。
今回の映画のテーマは、変化する中で自分を受け入れ前に進む勇気だと思いました。
時代や状況の変化を受け入れつつそれにどう適応していくのか、
女性映画から陶器映画への移行もそうだし、
登場人物たちの変化と向き合って未来を選び取っていきます。
映画全体でこの変化と適応というテーマが織り込まれていってました。
映画1作目が自分の核となる価値観を見つける物語だったのに対して、
今回はその価値観を持ちながら変化の波の中でどう前に進むのかと進化しています。
人生ってこの2つの過程を何度も繰り返していくものだと思うんですよね。
自分の価値観を見つけてそれを守りながら新しい状況に提供していく。
その積み重ねがきっとより豊かで深い人生を築いていく限りになるんだろうなと
この映画を見て改めて感じました。
そう考えると、今年9月公開の映画のテーマはどうなるんだろうととても気になりますよね。
さて、今回は2022年公開の映画「ダウントンアビ 新たなる時代へ」をご紹介しました。
放送が良いなど思ってくださったらいいねボタンを、また放送を聞いてみたいと思ってくださったらフォローをどうぞよろしくお願いします。
次回は1995年のイギリス映画「ジェーン・オースティンの分別と多感」を
アンリー監督によって描かされた「いつか晴れた日に」です。
ぜひ聴いてくださいね。
10:04

コメント

スクロール