面白かった本について語るポッドキャスト、ブックカタリスト。 最初に今日のお便りを紹介したいと思います。
はい、お願いします。 いくつかツイッターやメールフォーム、お便りフォームからお便りを寄せていただいておりまして、
じんさん、サラトガクーラーさん。 ブックカタリストビギンズを聞きました。初回がダーウィンエコノミーだったのに、goryugoさんが人文系をそれまで読んでいなかったのが意外でした。
あと、超勉強法は昔に読んで、20回では英文暗唱できなかった思い出が懐かしいです。
そうそう、テキストの英文を全部覚えるために20回ほど暗唱しなさいっていうレッスンがあって。
20回で覚えられたかどうかはわかんないね、確かに。 俺、そういう意味で人文系をっていう言い方で言うと、思ったのがですね、例えば
サピエンス全史とかを読んでいたとかもあるので、確かに厳密に言うと人文に属する本を読んで全く読んでいなかったと言うと、そうではない。
まあでもまあ、属するで言うと属するけど、あれはポップな、よりポップというか、あんまり学術的よりは一般市民に開かれた語りの本なので。
あれは結構何個性もつけられている本ではあるので、人文の境目かな、境界線にあるような本かな、どっちかと言うとね。
そうですね。あとまあ例えば、行動経済学とかを人文と言うのであれば、その時期より前に行動経済学とか好きだったので、
まあどっちかと言うと、そのいわゆる哲学を全く見てなかったっていう方がニュアンスとしてはより正確なのかもなあということは思いました。
まあそうですね、だから経済学は理工系じゃないですか、まあどっちかと言うと。
大学入試は文系だけど、もはや理工系ですね。
で、まあ行動経済学がそこに心理学の、認知心理学の側面が入ってきて、だからあいのこなんだよね。結局だからハイブリッドというか、その行動経済学そのものが。
だからそこがある種バイパスになってたのかもしれないね。
まあそうですね、あとはまあそういうので言うと、やっぱ人文的な思考みたいなことがやっぱ根本的にはなかったなっていうのは思うので。
うん、なるほどね、まあ理工的な思考だったわけです。
うん、まああのおっしゃる通り意外と言われるか、まああのそもそもの話でやっぱ俺は対して本を読んでいなかったっていうのが大きな意味での根本にあるのかなあと思います。
なるほどね。
はい、えーとあと他に、カズスターさん100回おめでとうございます。
私はクラシタさんやゴリゴさんより上ですが、赤川二郎や西村京太郎の話やテレ放題の話はうんうんと聞いていました。
私は中古は田中芳樹や冠林長平でいいのかな、などのSF系と山岡総八など大河ドラマ原作系からの戦国時代小説をよく読んでた記憶あり。
僕は田中さんの銀河英雄伝か。
おお、それの人か。
大人になってから読んだんで。
冠林長平もSF好きになってから読んだんですけど、もし読んだことがないんであれば、この人の作品は非常に面白いんで、非常に日本人のSFとしても結構卓越してるんで、まあお読みになられた方がいいかなっていうのと、山岡総八は全く知りませんね。
山岡総八は知ってて、読もうと思ったことは何度もあるけれども、おそらく1回も読んだことないんですよね。
ほんとね、大河ドラマ原作の大御所みたいなイメージで。
ああ、そうなんや。
徳川家康全八巻ぐらいとか、その超王道な大河の主人公になりそうな人を、そういう七八冊ぐらい、三国志、吉川三国志ぐらいのボリュームでまとめられている本が多い方で。
確かね、元平合戦とかだったかな。
なんかそういうようなやつとか、いろいろ、一番印象に残ってるのは徳川家康とかかな。
そのすげえゴンブトのやつが6冊か8冊ぐらい、町の図書室とかに置いてあって、すげえな、なんか読もうと読んでみようかなって思っていたことはすげえ覚えています。
なるほど。
あとですね、お便りフォームから100回おめでとうございます、BC16あたりから欠かさず楽しみに拝聴しております。
欠かさずって言うのがすごいですね。
この数年で印象深かったのは、ルトガーブレグマンの著書の紹介の熱さであったり、プロジェクトヘイルメアリーの盛り上がりであったり、2回にわたった運動の神話であったりといろいろあります。
これからもいろんな本を紹介してもらえるのを楽しみにしています。
クールに見えるクラシタさんの語り方が熱く、一方でゴリゴさんが至ってクールで語ったり、お二人の掛け合いも楽しみの一つです。
最後に、最近私がよかったなと紹介したくなった本をいくつか。
ワイヤード現代人の奇妙な真理、アメトラ日本がアメリカンスタイルを救った物語、日本人はどのようにメンズファッション文化を創造したのかといったところです。
ワイヤードという作品はずっと前から気になっていて、読もうと思っている本のリストに入っているのと、
あとファッション文化について僕は一冊も考えたことがないなというのはちょっと今思ったね。
これ俺ワイヤードって言ったけどウィアードかもしれない。
あの、ウィアードかな。上下間のやつで。
ウィアードですね。変だからね。気味悪いとか。
去年か、去年の年末に出てて、ちらほらタイムラインで名前見て読もうかなと思っててんけど、まあやっぱ面白い。
あれですね、意外とルトガープレグマンの著称は、オレム・クラッシャーさんも紹介したんだったっけ。
そうやな、多分、キューマン回の2人で読んだっていう回だった。
で、その後もう一個、それの前作みたいなのも読んだっていうのと、
プロジェクトヘイルメアリーと運動の神話と、実はゴリコさんが紹介したのがいっぱい印象に残っているっていうのが良いじゃん、ありがたいじゃんっていう。
確かに。
で、そうですね、ちょうどまさにそういう、前振りかのようなありがたいお便りなんですけれども、
今回は2回にわたった運動の神話の続きです。
お続きね、はい。
第101回、今回はプリズナートレーニングという本を紹介しようと思います。
お願いします。
はい、まあ、基本的に私は、多分倉下さんも、ちょっとどこかでひねくれたくなる根性を持っておりまして、
これまで散々、真面目な本ばっかり紹介してきて、
確かに。
100回も続けて、101は気分的にはシーズン2なんですよね。
はい。
で、シーズン2、せっかくのシーズン2なので、一般的には真面目じゃないと思われる本をやっぱり紹介するべきかなと思いまして。
はい、ひねくれマインドをまっすぐ発揮するわけですね。
そう、ひねくれマインドをまっすぐ発揮して、一言で言うと筋トレのやり方の本。
まあ、それはストレートにわかりやすい。
うん。
で、とはいえですね、大いに影響を受けているし、
考え方としても、この考え方はあらゆる分野に役に立つだろうなっていうマインドも、結構その共感できた部分も多く。
で、何よりも、これなら俺はできるって初めて思えた筋力トレーニング。
おー、なるほど。
で、始めてから、まだ4、50日程度なので、まあ、あの、初戦ではあるんだけれども、計画を立ててその計画を全く崩すことなく、今のところ一度も嫌だと思うことなく、明日もまた楽しみだなっていうふうにずっとやれている。
おー、まあちなみにそのリファンスから伝わってくるのは、50日で必ず成果を上げられる的なトレーニングではないということですね。
そう、それの真逆のメッセージを言っているところが、その素晴らしいと思うところですね。
なるほど。
で、まあ、関連書籍的な関連エピソード的なところで結構すでにたくさん紹介はしていて、
ドストレートにつながっている、まずその56回と58回の運動の神話、2回にわたった運動の神話。
この回の最後の最後で、間違いなく一番、その運動として現代人がやるのに効率がいいのは筋トレなんだっていうことをわかってるし、やりたいと思っているけれども、やる気にならないからしょうがないんだみたいなことを言ってたと思うんですよね。
なるほど。
で、そこからついにやれるやつが見つかったっていうような話でもあるし、89回、大抵のことは20時間で習得できる。
この辺りとかも、楽しみ方、学び方としてもマインドは近いのかなと思うし、筋トレも思ったのが、いきなりできるわけじゃないんですよね、そんな簡単に。
はいはいはい。
ちゃんと練習した上でできるようにならないといけないというのが、結構この本が強く主張しているメッセージでもあったりするし。
つまり筋肉を鍛えるということの手前に、筋トレというものに熟達していく必要があるということだよね。
そうですね、言葉としたらそれで合ってるかな。
後で詳しく紹介するんですけど、筋力を鍛えることと筋量を鍛えることは違うっていう言い方をしている。
なるほど。
極論なんですけど、筋力を鍛えることは楽器が上手くなるのに概念として近いぐらいの言い方をしている。
辛い練習ではなく、ハードな練習をしろなんですよね。
そこの差は日本語だとちょっと伝わりにくいね、確かに。
そこがかなり重要だし、そこがめちゃめちゃ共感できたから、すごいやる気になってやれているっていう感じかな。
あと94回にも熟達論というやつですね、タメセイさんの。
そのあたりもやはりマインドとして近いものがあって。
筋トレの本なんだけれども、実はやっぱりこれだけの不責があってやっとたどり着いた。
2年3年かけてやっと自分ができる筋トレを見つけたっていう印象があって。
逆に言うと、このバックボーンなしにプリズナートレーニングといきなり出会ってたとしたら、そこまで需要はできてなかった気がする。
うーん、なんかでももうそのアプローチが結構インテリというか、著者はどういう出身の方なんでしょうね。書いてへんかったらわからへんけど。
そう、あのね、基本謎に包まれていて、人によっては疑っている人もいます、プロフィールを。
なるほど。
その全てのその話も、なんかなんなら嘘なんじゃないのか。
はいはいはい、なるほど。
まあ、なので、わかんない。で、もう一個気をつけないといけないのは、著者は2011年の本っていうのもあって、そのね、ジェンダー的な話とかもすげえ偏っているというか。
男を。
強い男であるべきだみたいな、マッチョなフレーズはもどすげえ多いので、そういうのはある程度、嫌な人は気をつけた方がいいかもっていうのはあって。
で、さらにこの著者は、いわゆるウェイトを使ったトレーニングというのがめちゃめちゃ嫌いなんですよ。
その序盤に、結構ボロクソに言っていて、その上で自重を使ったトレーニングっていうのが素晴らしいぞって言ってるんですけど。
例えばね、まずボディービルダーっていうのは強くねえって言ってるんですよね。
まあそうでしょうね、そりゃそうやと思います。
彼らの腕や足は人工的に膨らませたもので、肩が弱いし関節が弱くって、その強動的、筋肉を連動させて上手に使うことができない。
で、さらにこのボディービルダーという奴らは常に薬塗っ、あの、シップ貼りながら包帯巻きながら薬塗りながら、健康ドリンク飲みながら必死こいて健康強くなっていて。
それって健康を損ねてまで強くなることなんて意味はないという言い方もしていて。
なるほど。
あの、絶対怪我したらあかんって言うんですよね。怪我しそうだったらとにかく休めって著者は言っていて。
おー。
で、あの、ウェイトトレーニングっていうのは何も強くならないし、筋肉としての機能も強化されないし、関節を痛めるだけで。
その、なんでかっていうと、例えばウェイトトレーニングでやる鍛え方って、えーと、筋肉を大きくすることだけを目標にしていて。
いわゆるその筋肥大と言われてるやつね。
そうですね。あの、人類が生活にとか、その運動において役立つ動作をまずしていないって言っている。
ははは、まずはなんとなそうやわ。
で、さらに、人類の筋肉ってなんか500ぐらいあるって確かこの本で書いてあったんですけど、当たり前だけど1個の筋肉だけを使って動作するなんてことは、それもまた生活においてあり得ないんですよね。
確かに。
でも筋肥大という効率を求める場合には、筋肉を、複数の筋肉を連動させて動かすんじゃなくって、一つの筋肉に含まれるその、えーと、いわゆるエネルギーでいいと思うんだけど、エネルギーを徹底的に空にすることで筋肥大が起こるので、
例えばその、上腕二頭筋を鍛えたいのであれば、極論それ以外の筋肉を一切使わずに上腕二頭筋だけを使ったトレーニングをしようっていうのがウェイトトレーニング。
そうやね、筋トレの動画とか見てても、そのこの筋肉、特定の筋肉に効かせる動きっていうようなフレーズをよく聞くね。
うん。で、その、この著者が言うには、そんなものは意味ねえって言うんですよ。
なるほど。
だって、一個の筋肉だけ使っても最大限の力なんて発揮できなくって。
そうやね。
全ての筋肉を上手にバランスよく使った上で、最強の力を発揮できるっていうのが、その、最も正しい強さであって、
はい。
その、腰を痛めながら200キロのベンチプレスを上げられることには、まあ意味がないぐらいの言い方をしている。
まあ、そうだね。でも結局だから、ボディービルダーは別に強さを求めてるわけではないから、求めてるものが違うっていうことね、要するに。
うん。まあ、あとは、その、さらに言うと、やはり世間一般ではボディービルダーと強さがごっちゃになっているっていうのが相当気に食わない印象、この人からする。
そうやね。ただ、そこ、そこの認識がずれてるところが気に入らんっていうのは、まあ非常によくわかります。
うん。その、強そうな人は強くねえんだぞっていう。
はいはいはい。
なんか、そういう批判の中で、例えば書いてあったのが、そのね、ベンチプレス200キロ上げて、スクワットをもう200キロぐらいできるようなボディービルダーが、階段登るだけで息ハーハーしながら登ってて、
おめえ、これ、これって、その、正しくないよねっていう。
まあ、正しいか正しくないかは知らんけど、まあ、あれだけ、結局さ、だってボディービルダーってボディをビルドしてるわけやんか、要するに。
うん。
それが目的なわけやから。
うん。
その、健康的な生活を送りたいというわけではない以上、まあ別にその人たちはそれでいいけど、あの、そうじゃない人たちが何に憧れてそれをしてるのかはちゃんと考えた方がいいよねっていうぐらいのメッセージはわかる、理解できる。
そう、あの、なので、えっとですね、私もだいたい同じような感想は持っていまして。
ははは。
あの、もっと強い言い方してるんですよ、この人は。
なるほど。
で、まあ、そこは話半分と言うとあれなんだけれども、
うん。
んーと、その、そこまで言わなくていいのになっていうのはもちろん思ったりするし、
はい。
ただ同時に、これ、この考え方ってやっぱね、その効率最強の現代的な考え方と非常に繋がっているような気がして。
まあ、そうやね、そのボディビルディングのそのトレーニングの説明の仕方と効率主義っていうのは非常に近しいところにあるね、確かに。
うん。なんかあの、今すぐ目の前の最大の成果が欲しいので、最も効率よく筋肉を大きくする方法を考えて、それさえやっとけば強い体が手に入ってハッピーだぜみたいなニュアンスって、やっぱ現代の強要主義とかなり近いものがあるような感じがして。
確かに。
で、まあそういう意味でもこの人が言っていることの方が、あの本質的なことは実際多いとはやっぱ読んでいて思ったし、
で、その方が結局やっぱ長く続けられる、怪我をしないとか嫌にならないとかっていうのが自分の中で、最終的にやっぱこれから数ヶ月ではなく、
数十年っていうレベルで健康かつ健全な生き方をするためには最も重要なことなんじゃないのかなっていうのは思っていて。
まあだから実用的あるいは実際的っていうことだよね。
そうですね。ちょっと自分の話になるんですけど、今だと、この本だとビッグシックスって6個の大きなメニューがあって、それを順番にレベルアップして最終目標まで届けられるように、いけるようにしようっていうのが、
大きなゲームとしての目標みたいなイメージになってるんですけど、今自分は1日10分から15分ぐらい、細かい休憩の時間を入れればもうちょっとあるかもしれないけれども、ぐらいしか運動はしていなくて、
大抵の人はそれだけの時間ならなんとか確保できるじゃないですか。
まあよほどのブラック企業に勤めてない限りは大丈夫でしょうね。
ただこれを週に2回1時間、ジムに行けって言われると簡単に挫折すると思うんですよね。
まあそうでしょうね。
そこがやっぱり自分にとって最も重要なことだったのかなと思って、さらにいろんな研究、自分なりにいつやったらいいだろうとか、いろいろ考えてみたりしてるんですけど、日中にその10分ハードなトレーニングをするだけで、いい意味で非常に疲れるし、これは感覚的なものなんだけど、すげえ熱気が良くなったと思うし。
まあそれは実際的にそうでしょうきっと。
もう一つ感覚的なものなんだけど、毎日が気分良く過ごせるようになっているっていう意味でも非常に良かったし、この人が言うにはまず器具が全くいらんとか、あとウェイトトレーニングに対しての悪口なんですけど、
さえない変化と退屈なやり方しかないから、90%の人は2ヶ月以内にやめてしまっている。
さらにジムに行かんと行かんくって、ジムに行くのって面倒だし、行ってもマシンが空いてなくってやりたい練習ができなくって、そういう面倒くさいことを家で全部済ませられれば、そんな問題全部解決するよって。
何よりもダメなのは、やっぱり偏見で、いわゆるそういう筋トレ雑誌とかサプリメント会社の陰謀だみたいなのに近いような言い方をしてるんですけど。
そんなものを使わなくても、正しい知識と覚悟とある意志と、あとは体があれば十分に力強い体、ボディービルディング的な要素でも目指せるものは目指せるっていうふうに言っているんですよね。
実際にそれらを踏まえて、このいわゆるプリズナートレーニングってどういうことをやるかっていう話なんですが、さっきもちょっと軽く触れたんですけど、
人間の大きな筋肉6種類のメニューがあって、それを鍛えていけば全身のほとんど全ての場所、筋肉を鍛えることができて、それが最も多くもなく少なくもないちょうどいいバランスだっていう言い方をしている。
例えば、いわゆる腕立て伏せっていうのが、胸の筋肉とか上腕二頭筋とか上半身の前側の部分を鍛えるもの。
あとはスクワット、いわゆる腹筋、いわゆる腱衰、ブリッジで足りるか。プッシュ、プル、スクワット、ブリッジ。あと2個がないぞ。
こういう場面だとパッと出てこなくなってしまう。腱衰とブリッジと逆立ちと腹筋とスクワットと腕立て伏せ一般的には。
その6種類をやっといたらいいですよ。やっといたらいいですよではないんだけれども。というのがビッグシックスと呼ばれる部分で。今、間違いとしてやっといたらいいですよっていう言い方をしてしまったんですけれども。
ここが結構かなりすごくよく考えられていて。すべてのビッグシックスというメニューがステップ1からステップ10まで。要するに日本イメージでいうとレベル1からレベル10までメニューが設定されていて。
一応全部レベル10の初級中級上級の上級の回数が全部クリアできるようにするというのがゲーム的な一つの目標になっている。例えば腕立て伏せレベル10はですね。片腕で腕立て伏せを40×4ぐらいだったかな。できるようになることとか。
片手懸垂ができるようになることとか。スクワットとかでも片足でスクワットして立って上がってっていうのが340回できるようにしようとか。ブリッジなんかだと立ったまんま後ろに沿って地面に手ついてブリッジした後元に戻れるようにしましょうとか。
今話をしているだけでこれはできる気がしないよなっていうものばっかりが最終目標なんですよ。なるほど。
全ての人がこれができるというのはかなり確率が低いのではないかと自分は思うんですけれども。ステップ1というのが鼻で笑ってしまうぐらい簡単なんですよね。腕立て伏せのステップ1というやつが壁からちょっと離れたところに立ちます。
壁に手をつきます。いわゆる腕立ての動作で壁に向かって2秒かけて壁に近づいて1秒間停止して2秒かけて元に戻る。これを10回やるのがステップ1初級の目標。
重力に抗うことすらせんでいいと。スクワットもそうですね。重力に抗うことすら最初はしなくて、自転車こぎみたいな練習ってわかります?地面に寝っ転がって足を上げるやつ。スクワットの練習はあの体勢で足を曲げて伸ばすっていうのを10回やりましょうっていうのが最初の目標。
懸垂にしてもちょっと都合のいいものがないんですけど柱みたいなものを掴んで腕立て伏せの逆バージョン。壁に近づいた後手を伸ばして今度は壁を棒を持ってちょっと近づけるみたいなやつを10回やってみましょうみたいな。小学校でずっと体育が1の1でも多分できるよねっていうところからまず始まってるんですよね。
さらにすごいなぁと思うのが最低これを1ヶ月やれって言ってる。どんなに片腕腕立てができるような人でもこの壁について腕立て伏せして戻すっていう。
片腕腕立ての人からしたらバカみたいなことをきちんとちゃんと少なくとも1ヶ月間はそれを繰り返さなくてはならないっていうふうに言ってるんですよね。それはやっぱりそのなんていうの体の動かし方を覚えましょうみたいなことなのかな。
大きく理由が2つあって1つはおっしゃる通りの体の動かし方を覚える。フォームが崩れたら意味ないからやめろって言うんですよこの人。とにかく正しいフォームで反動をつけずにその2秒1秒2秒2秒かけて動いて1秒止まって2秒かけて戻る。
これを必ず徹底しないといけなくてさらに少しでもフォームが崩れてしまうようだったら要するにそれはクリア判定にはならない。その超ゆっくりで完璧なフォームできちんとできたらやっと壁腕立て10回初級クリア。
練習の法則と同じような話を聞くね。そこで。
うん。要するに運動神経っていう言葉、日本語だと運動が得意みたいな言い方をしてしまうんですけれども、体中の神経に最も上手な筋肉の使い方を教えてあげることがとても大事っていうのが結構大きな主張でこの話の。
だから上がらない重さの無茶なレイトトレーニングを持ってなんとか上がったとかってそんなのをやっても怪我するだけで意味ないってとにかく言ってるんですよ。
神経ネットワークが整うような活動にはなってないということか。
結局それは例えば剣とかそういう骨とか関節に無理がかかって怪我をしてしまって怪我をしないためにも正しいフォームというのが大事だし。
そのまずは筋肉以前の話でその正しい動きを運動神経として運動動作としてきちんと教え込まないといけない。
最初に出た楽器の訓練とかに近い。
そうですね。いわゆる筋量を増やすには結局限界まで追い込まないといけないんですよね。
筋力を増やすにはそんなものは必要なくて、もちろん最終的な目標とか現実的な話である程度の筋量は当然必要になるし、
練習メニューでも筋力のみに主眼を置いているのではなく割とバランスを踏まえてちゃんとステップアップしていくように作られているような印象を感じたんですけど、
筋肥大はおまけの目標でしかないというのかな。
とにかく重要なのは怪我をしないこととバランスよくすべての筋肉を上手に使えるようになること。
もう一冊読んだ別のプリズナートレーニングシリーズで言うような例えで言うと、
強くなるために一番大事なのって一番弱いところが強くならないといけない。
いわゆるボトルネックを解消するってことね。
そうですね。この人の話と弱い鎖理論っていうかっていう言い方をしていたかな。
鎖の中で一番弱いところがまず最初にちぎれてしまうので、
例えば我々が懸垂をしようとする場合、ほとんどの人はまず握力で弾かれるんですよ。
そうでしょうね。
なのでその場合、排気うんぬんじゃなくて、まず握力を鍛えろと。
なるほど。
懸垂したら勝手に握力強くなるからなと。
なるほど。
っていうような考え方をベースにしているので、
全部の筋肉っていうか、例えば懸垂という動作において一番弱いところがちゃんと強くなるようにしないといけない。
でも怪我をしたら最も意味がないので、一番安全なやり方で確実にきちんと進めないといけない。
さっきの理由のもう一つっていうのが、筋トレとか興味持つ筋肥大の話とかでよく出てくると思うんですけど、
筋肉って、ちっちゃい筋肉だと24時間ぐらい。
そのぐらいの時間がないと、その肩というものが強くなっていかない。
なるほど。
で、当たり前なんだけど、筋肉みたいに見た目に分かりやすく結果が出てこないので。
うんうん、そうだね。
だからこそそれを踏まえて、著者はクッソ簡単なやつでも最低1ヶ月をやれと。
うーん、なるほどね。
で、一応それを信じてですね、例えばクッソ簡単な壁腕立てをやってみるとですね、
初級は10回1セットでおしまいなんですけど、上級になると50回3セットを目指しましょうって言うんですよ。
はい、タフやね。
そう、ラシタさんはタフやねって言えるのが、なんかやっぱその筋トレ感が強いのかなと思うんですけど。
はい。
どなたもまず1回か2回試しにその壁のやつをやってみていただくと分かるんですけど、
こんなクッソ簡単なやつ何回でもできるじゃねえかって思うんですよね。
はいはいはい。
ただそれを50回やってみると、結構ハードで。
で、もちろんその50回というのは完璧なフォームで。
はいはいはい。
そう、全集中をして。
2秒かけて下がって1秒停止してまた2秒かけて戻る。
はい。
俺今メトロノーム使ってやってるんですけど。
なるほど。
っていうことをやった上で、フォームを乱れることなく50回かける3セットというのをこなすことを目指さないといけない。
で、自分が今まで経験してきた筋力トレーニングってやっぱりその観点がなかったんですよね。
そうやな。
いわゆるベンチプレスみたいなやつにしても、ちょっと重い重さになるとグーってなりながら体ぐにゃぐにゃになってしまって。
なんかとりあえず形だけ最後まで一番上まで上がったら、よし50キロのそのベンチできたぞみたいなイメージになるし。
でも確かにそんな動きでやったって運動神経的な意味で良さそうな感じはしないし。
うん、確かに。
変な負荷がかかって体壊しそうだなっていうイメージはあるし。
あと、辛いんですよ。
辛いね、確かに。
もうほんと文字通りに辛くて嫌なんですよ、そういうのは。
はい。燃え尽きる感じがするね。
うん。
でも逆に壁腕立て50回は確かに辛いんですよね。
うん。
結構きつい。辛いよりきついだな。結構きついんですよね、確かに。
はいはいはい。確かに。
ただベンチプレスのもう上がらんっていうあの感じではない、自分の場合。
なるほど。
で、それを全集中して、その必死こいて50回やるのは、これは性格にもよるのかもしれないんだけれども、想像以上にそれはね、すごく楽しいんですよね。
へー。
結構きついなって思いながら、あといつでもやめていいというセルフルールとかもあるかも。
はいはいはい。なるほど。
でも40回ぐらいやると、うわ、だいぶきっつーって思って、でもまだちゃんとフォーム保てているから、なんとか50までやってみようみたいな感じで。
うーん。
やれるし、あとはいわゆるその腹筋みたいなやつとかも、くっそ弱くて最初10回できなかったんですけど、そのステップ1の腹筋が。
ほう。
それも週に1回ちゃんと記録を残してやっておくと、この人が言うには、その1回でいいから前よりたくさんできればいいと。
うん、なるほど。
で、10回かける1セットができたのならば、翌週11回できれば合格だと。まあ別に10でもいいぞと。
はいはいはい。
っていうマインドでやれると、非常にね、ちゃんと健全に上達している感があって。
おー、なるほど。
めっちゃやる気になれるんですよね。
今日、先週は10回2セットでめっちゃ辛かったけど、今日は11回2セットがなんか前より楽にできた。
はい。
この本ってマッチョの極北なんだけれども、マッチョの極北に行くとそのマッチョではなくなるというのかな。
なるほど。
だって最終目標は片腕で減衰ですよ。
もうなんかマッチョの極みじゃないですか。
確かに確かに。
なんだけれども最初にやるのは柱持って体を前後ろに動かすっていう。
そこから始めればいいし、そこをバカにするな。
なるほどね。だからやっぱりそのプロセスの設計がスマートなんだよね。
そう、すごくよくできていて、本に書いてあったフレーズで言うと、簡単そうに見える初期のステップには関節の強化、筋肉の強度をバランス、タイミング、リズム、よりハードなものへのモチベーションなどが隠れている。
はいはいはい、なるほど。
この最後とかがやっぱり結構大事だと思っていて。
確かに確かに。
そのよりハードなものへのモチベーションを保ち続けられるようにする。
その壁腕立てをやっていると、さすがにもうちょっと強いやつやりたいなって思うんですよ。
分かる分かる分かる。
これは大人としてなんか簡単すぎるんじゃないのか。
でも1ヶ月やりなさいって言われるので。
うん、なるほど。
じゃあしゃあないから、この50回を全力でやらないといけない。
これが非常に良いんだろうなっていう。
そうだね。
馬鹿にするほど簡単やからこそ次やってみたい気持ちっていう階段の作り方は非常に巧妙やなと思うね。
うん、すごくよくできている。
で、それをゆっくり丁寧にやるって。
これも熟達論とかそういうところでも、大抵のことは20時間で習得できるなんかだと、
とにかく簡単なこと一個一個みたいな話は、
Learn Betterとかでも出てきたような話ですよね。
だからそのめちゃくちゃ余裕がある超絶簡単な腕立てからしか、
本当に正しい腕立ての筋肉の使い方が学べないのではないか。
なるほど。
いわゆる普通の足で、つま先で立って両腕をつける腕立てでは、
いきなり初めての人が正確なフォームなんて誰もできないぐらいが正しい言い方なんじゃないかなと。
腕を下げて上げるだけで精一杯という感じやね。
だから最も良い全部のバランスが取れた最大エネルギーが出せる腕立ての仕方は、
いきなりそんなことができるわけがなく、
壁から始めろと。
なるほど。
壁のしょうもないところでどうやったら最も結果的に楽に動かせるのかどうか。
それをクッソ簡単だなって思うんじゃなくて、どうしたら一番うまく動くんだなってことを考えながら、
でももっと早くやりたいなという気持ちを保たせつつ、やっていくっていうこのバランスの良さというのか。
そうやね。壁で負荷が小さい状態で50回ぐらい腕立てをしてたら、
体が動きながらこれは良しこれは良くないみたいな微調整しながら、
良い形を見つけていくんでしょうね。きっとイメージとして。
そうだと思います。それがものすごく簡単に当たり前にできるようになって、
ちょっとだけ負荷を上げる。
次イメージなんです。
ちなみに腕立てでいうと次の段階というのは、
テーブルぐらいのところに手をついて腕立てしましょうなんですよ。
角度をつける。
ちょっとだけ傾くようにする。
その次もまだ腕立てできずに。
その次は膝ついて腕立てをやりましょう。
1、2、3、ステップ4になって、
あ、違うステップ4もまだだ。
ステップ4はいわゆる腕立てなんだけど、
まだ一番下まで行かなくていい。
ステップ5になってやっと一番下まで下げる腕立てをやりましょう。
じゃあ僕らは通常だいぶ高レベルなところから始めてるわけやね。
最終目標が片手腕立てなのに、
それに対して5なんですよ。
でも確かにめちゃめちゃハードだと思うんですよね。
きちんと2秒かけて下がって1秒止まって2秒かけて戻るという腕立てを、
自己評価でしかないけど完璧なフォームで30回できるのか。
まあ難しいでしょうね。
相当難しいと思う。
1回すら難しいと思う。やっぱり完璧なフォームと言われたら。
だから知的生産で言ったら、
5万字ぐらいの文章を一時区乱れることなく整えた文体で書き上げろって言われたようなもんで、
それは無理だよねっていう感じだな。
それはやっぱり昨日の晩ご飯を正確に記述するところから始めないといけないし。
確かに確かに。
そのレベルができないと、
昨日食べたものを文章で書きましょうからなんですよね、おそらくイメージは。
そういう感じだよね、きっとね。
それを一時区乱れることなくっていうか、何の違和感もなく、
漢字のミスもなく、文法が乱れることなく、
きちんとやれるようにならなかったら、5万字の文章は書けないよね。
いきなり5万字チャレンジして書けない、ダメだ、挫折するっていうのは、
謝ったトレーニングということだよな。
だろうなってすげえ思うので。
やっぱり言っているのが、
人生全体で見れば数週間はわずかな時間で、
この数週間を急いだらいかんと。
なるほど。
結局、限界まで追い込むトレーニング、
いわゆる今時の筋トレというのかな、
体のエネルギーが枯渇してしまって、
そういう意味での怪我にもつながるし、
精神的なエネルギーというか、モチベーションとしても、
やっぱり長く保つことが難しい。
言い方としては、燃え尽きるまで練習するんじゃなくて、
筋肉を貯金するという感覚を持てと。
なるほど。
もっと壁腕立てをしてもっとやれるではなく、
今俺は壁腕立てによって、
片手腕立ての貯金をしているんだという感覚。
なるほど。
それはさっきの剣のイメージをしてもらうとちょうどいいと思うんですけど、
筋力を鍛えるんじゃなくて、
剣に良い動きを覚え込ませているというのか。
それも音楽の楽器の練習と近いと思うんですよね。
確かに。
ピアノの練習をするのに、
握力とかって言う人がいないとは言わんけど、
一般的には正しく良い指の動きを追求するので、
その腕立て伏せをする時も筋力じゃなく、
筋力じゃないっていう言い方が違うな。
運動神経的な正しい動作を覚えようというのかな。
動作として見るっていう。
うん。
とにかく動けなくなるまで追い込むトレーニングではない。
少し余裕を持っていて、
減速し始めてしまったら、
もうセットは終了。
ちょっと安全を心がけて、
危ないと思ったらとにかくやめろと。
うん。
さらに言うと、
上達しなくなってきたらどうしたらいいですかっていう質問に対しては、
よく寝て休みましょう。
はい。
練習するんじゃなくて、
お前に足りないのは休息だっていうぐらいの言い方。
なるほど。
なので、今自分も、
10分ぐらいのものを週に6回だけしかやっていなくて、
たまにもっとやりたくなるんですよ。
はい。
でも、年で続けるためには、
このぐらいだろうなっていう感覚はあって、
結局ハードなことをやってしまったら、
ちょっと調子に乗ってステップ2のスクワットを、
いきなり中級レベルのことをやってしまったら、
ちょっと生活に支障が出たので、
それは、ある意味で、
マゾヒスティックな快楽っていうか、
まあ、そうですよね。
それは間違いなくあるんですよね。
うん。
でも、それを5年ずっとできる人はやっぱ、
いないとはもちろん言わないけど、
少ないと思うので、
そうですね。
5年続けられるには、
なんかちょっと筋肉痛かなぐらいで、
やっぱ終わるようにしておく方が健全だし健康だと思うし、
確かに。
その最終目標が、
これもなんかやっぱね、
前に話してた大人の趣味理論みたいな話と通じてくるところかなって自分は思ったんですけど、
高校生がバスケットボールの試合に出て勝つためには、
2年ぐらいで成果を出さないといけないんですよ。
確かにそうやな。
2年のうちにシュートを打って、
ドリブルをして、
パスをして、
的確な連携を組めるようになって、