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2020-02-14 19:03

昔話4 SCSI(スカジー)IDは重複しないように注意(第208回)

昔のMacで周辺機器とつなぐために使われていたSCSI(スカジー)という規格のルールや思い出話などを話しました。ネットワークのLocal Talkやモニタの色数の話なども。
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こんにちは、アシカガキャストです。今回は昔話の第4弾です。 前回は、会社員になってマックでDTPをするデザイナーさんだったり印刷屋さんだったりに、ツールを提供する側の立場で販売推進をしていた頃の話をしました。
今回も昔の会社員時代のマックに関する話です。 前回話し終わってから気がついたんですが、マックマックと言っていましたが、マッキントッシュが当時は正式な呼び名だったんで、少なくとも1回はマッキントッシュと言っておくべきでしたね。
今はアイマックとかマックブックとかマックが正式名称なんですが、当時はマッキントッシュが正式名称で略称アイショーがマックでした。
マックといえばマクドナルドのことを関東ではマックというけど関西ではマクドというというのが有名なんですが、
当時マッキントッシュも関東ではマックと言ってたんですが、関西に行くとお客さんがマッキンって言うんですね。
会社の先輩から事前にその話を聞いて本当かなと思ったんですが、本当に関西のお客さんはマッキンマッキン言ってましたね。
全員じゃないですけど関西の人はマックと口に出したくない何か理由かDNAレベルのものがあるんでしょうか。
今回話したいのはまずスカジーの話です。当時周辺機器をつなぐマックとハードディスク、外付けのハードディスクだったり
スキャナーだったりMO光磁気ディスクドライブだったりCD-ROMドライブだったりをスカジーという規格でつないでいたんですね。
スカジーケーブルというケーブルでSCSIと書いてスカジーと読むんですね。知らなきゃ読めない専門用語ですね。
結構端子も大きいしケーブルもぶっといんですよ。 端子は10センチとは大げさだと思いますが7センチぐらいとかあったんじゃないですかね。
ケーブルも5棒ぐらいの太さ。
直径1センチくらいありそうな太いケーブルもあったと思います。 このスカジーを周辺機器につなぐのが
デイジーチェーンと言って珠つなぎでつないでいくんですね。 例えば本体から外付けのハードディスクにスカジーのケーブルでつなぎます。
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でスキャナーもつなぎたい場合は今度は ハードディスクからスキャナーにスカジーのケーブルでつなぐんですね。
周辺機器はそれぞれ2個とか挿すところがスカジーをあるんですね。 だから1個は本体側から来てる
順番できているケーブルを挿すところで1個はその先につなぐための端子ですね。
そうやって珠つなぎでつないでいってここで終わりですという一番最後の 周辺機器のスカジーの2つあるうちの1個の端子に
ターミネーターというここで終わりですよという 終端抵抗と日本語では言うらしいんですがつける必要があったんですね。
なおこのスカジーの端子なんですが ただ押すとメスになっているので
はめるだけだと結構引っ張ると取れてしまうのでその端子の端と端にくるくる回す ネジみたいになっていてそれでくるくる回して止めるとか
ちょっと説明しにくいんですが ケーブルをはめ込む側に
両サイドに金具がついていて それをカチッと止めるとかそんな感じになっていました
そしてもう一つルールがあって各周辺機器にはスカジー id という id 番号を割り振るようになっていて
その番号がかぶってしまったらダメなんですね他の周辺機器と それぞれの周辺機器にはスカジー id を
設定するためのところがあってこれはアナログ的な作りで数字が表示されているところの 上と下にちっちゃいボタンがあって
カチカチカチと上を押していくと数字が増えて下をカチカチカチと押すと数字が減るとか そんな感じの数字を変えるところが各周辺機器についているんですね
で mac に cd ロムドライブが内蔵されている場合 この内蔵の cd ロムドライブはスカジー id 3なので
3にかぶらないように他の周辺機器を設定しないといけないんですね 内蔵の cd ロムドライブが id 3だとはどこにも書いてないので
知識として知っておく必要があるんですね ちなみに内蔵のハードディスクドライブが id 0を使っていて
mac 本体は id 7に設定されているということでした 周辺機器をつなぐにもかなりルールが厳しかった時代ということですね
スカジー id が周辺機器同士でかぶってしまうと mac が起動しなかったりとか 起動はするんだけど周辺機器が使えないとかそういう状況になってしまいます
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である時漫画家向けのマッキントッシュのセミナーをやろうと 会社でいうことになって私が講師役をやることになったんですね
まだ漫画家で mac を使っている人がほとんどいなかった頃です 女の子のアイドルを題材にした漫画の同人誌を作っていて私は全然下手くそなんですが
一緒にやってた人にプロレベルの人がいてその人にお願いしてその人の漫画を使わせて もらうことにして
原画をスキャニングして photoshop で色をつけたりちょっとしたエフェクトをかけるとか 漫画業界のこともあまりわかっていないそんなデモンストレーションをやることにしました
いざセミナーが始まってじゃあこの原稿をスキャニングしましょうと スキャナーを動かそうとしたんですが
動かないんですね 事前に確認した時にはちゃんと動いていたんですがそのセミナーで使う
素材を私が使っている外付けのハードディスクで持って行ってセミナーをやる機会に繋げたんですが
私が持って行ったその外付けのハードディスクは光磁気ディスクドライブも一緒になっているというちょっと特殊なものでして
スカジー id を2個使ってたんですねそれがスキャナーのスカジー id とぶつかってしまって
起動はしていたんですが動きませんでした 冷静に考えればスカジー id だなとすぐわかるんですが
結構その時はパニックってますし入社12年くらいの時ですし 理由がわかっても当時のマックは
再起動させると起動するまでにすごく時間がかかっていたんですね その長い軌道の間をトークで繋ぐほどセミナー慣れしてたわけでもないのでここは諦めよう
と ちょっとスキャナーがうまく動かないのでスキャニングしておいたものがあるのでこれで始め
ますと言ってセミナーを続けたんですね まあなんてことない失敗談なんですがこれは後日談があって
漫画家の石川順さんがそのセミナーに来てたんですね そしてアイコンという週刊パソコン雑誌にだって猿なんだもんという連載をしていて
エッセイプラス4コマ漫画みたいな連載なんですがそこでネタにされていました 漫画家向けのセミナーと言ってるけど漫画家の先生なんか他に来てなかったとか
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スキャニングしようとしてできなくておかしいなぁとか言って じゃあスキャニングしておいたものでやりましょう
料理番組かよみたいに突っ込まれていました 内容を正しく覚えているわけではないので表現は違うかもしれませんがともかくまあ
好意的な内容ではなかったですね 今となってはいいエピソードができて良かったかなと思いますが当時の私は結構
落ち込みました 自分がネタになっているということは恥ずかしくて誰にも言わなかったですね
会社の人にもこの前のセミナーが雑誌でネタになってましたと言えなかったですね スカジー id には気をつけろという苦い思い出話でした
ジュズつなぎにつないでいくといえば昔はネットワークもずずつなぎでした ちっちゃい箱から線が伸びていてその先が丸い端子になっていてそこを
マックのプリンタポートにつなぐんですがちっちゃい箱には2つ 多分プリンタポートと同じ穴があって片方には隣のマックから来た線を指し
もう片方は次のマックにつなぐケーブルを指し リレー形式でどんどんジュズつなぎにしていくんですね
なのでそのジュズつなぎのどっか一箇所でもケーブルが抜けたりすると使えなくなったり してたと思います
まあ日本で dtp が始まった1990年代当時でもネットワークでつなぐのが簡単にできて ファイル共有したりプリンタ出力したりできたのはマックの先進的なところだったんじゃないかと思います
当時の他のパソコン事情にあまり詳しくないので間違ってるかもしれませんが このネットワークをローカルトークと言ってたと思うんですがそれが企画の名前なのかどうか
あやふやなんですが でこのローカルトークですが最初はちょっと太めのちゃんとしたケーブルでつないでいたのが
フォンネットという 電話線厳密には日本で使われている電話線と違うらしいんですが家の壁とかに来ている
電話線の穴と電話をつなぐケーブルあのケーブルみたいなケーブルで ジュズつなぎでつなぐようになりました周辺機器をつなぐスカジーネットワークをつなぐ
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ローカルトークときてあとつなぐものといえばモニターがありますが モニターはまた独自の企画のケーブルがあってそれでつないでましたね
私が dtp に関わり始めた頃はまだ mac だけではフルカラー表示ができなくて
ビデオカードというカードを本体に挿してそこからモニターにつなぐことでフルカラー 表示をしていました
フルカラー表示というのは24ビットカラーで1670万色表示できるというのをフルカラーと 呼びます
例えば私も持っていたマッキントッシュ2ci という機種は標準状態では8ビットカラー 256色までしか表示できず
24ビットのフルカラービデオカードを指すことでフルカラー 1670万色表示できるようになるという具合です
この1670万色というフレーズはよく口にしたフレーズで 展示会などでお客さんがこれ何色表示できるのと聞いてくるので
1670万色ですと答えるとお客さん驚く みたいなやりとりが結構定番でした
ちなみに8ビットが256色なのは 8ビットは2進数の8桁なので
2の8乗で256色なんですね で24ビットカラーは光の3原色の
RGBレッドグリーンブルーがそれぞれ 8ビット8たす8たす8で24ビットなので
8ビットが256色なので256かける256かける256で1670万色 約ですね
2の24乗で計算しても約1670万ですね 最後はちょっと理系っぽさを出しましたが本当は数字は苦手で計算も遅いです
ただこういう数字うんちくみたいなのは好きです 1から100までの数字を足す計算をすぐやる方法とか
そういうクイズみたいなのとかも好きですね これ1と100を足したら101
2と99を足しても101 3と98でも101になるんでこの101が何通りできるか
で50個50たす51で101までできるんで 101を50倍で5050が答えとかこういうのは解き方を知ってるかどうか
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なんでできて偉いとかいうことはないんですがそういうパターンをいっぱい知って おけばそのパターンから外れる問題に直面したときにも何かしらその正解の
パターンがあるはずだと考えるヒントにその蓄積がなりますし 答えに行き着きやすくなると思うので何でもかんでも検索すれば答えが出てくる時代
であっても自分の中にそういうパターンを蓄積させておくことは大事なんじゃないかと かなり話が逸れてしまいましたが話戻って当時は展示会で機械をセットアップします
というのも結構大変でマックを開けてビデオカードを刺してモニターにつなげないといけないですし周辺機器はスカジーでつないでいって最後のデバイスにはターミネーターを刺さないといけないですし
スカジー id がかぶらないように各周辺機器の数字を変えていかないといけないですし気を 使わないといけないことが今よりずっと多かったと思います
あと当時のモニターがブラウン管なんですごく重くて20インチぐらいだったんですかね 持ち上げて展示会の時の机というか台の上に乗せるのが大変でしたね
会社の先輩はよく腰を気をつけろ腰を気をつけろと言ってましたね 展示会なんで結構高い位置にモニターを置くので
私背も高くないですし力も強くないのでモニターを持ち上げるのが大変だった 記憶がすごく残っています
ちなみに展示会の搬入といえば 搬入って荷物を運び込んで箱から出して設置することなんですが
タバコを吸う人がタバコ休憩をしていたのがずるいなぁと思って見ていました タバコを吸う人はちょっとタバコ吸ってくるって言って
休憩しつつタバコ吸ってる人同士で楽しそうに喋ったりしてるんですね タバコ吸わない組は休憩のタイミングも
測りづらくちょっと理不尽さを感じていましたね 昭和っぽいエピソードですが平成ですよ
この昔話会は20分をメイドにしてるんですが スカジーの話だけで20分は厳しいだろうなと思い
ネットワーク ローカルトークの話と
モニターの話をしたんですが それでもちょっと時間余り気味でしたね
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展示会ではマックワールドという展示会だったと思うんですが ステージ上で順番でデモをやるんですが
アイドルが出てきて歌った後で私のデモみたいな アイドルとある意味共演したなんてエピソードや
ナレーターの人が喋って私は操作だけをするといったデモをやっていた時に 当時はいろんな処理の待ち時間も結構あって
デモ中の処理の待ち時間やナレーターの話ばっかりで操作をしないでいい時に ステージ上で私がちょいちょい寝ていたというエピソードもあったりします
そんな展示会エピソードも今後お話しできればいいなと思いますが 今回はこの辺にしたいと思います
最後まで聞いていただきありがとうございました
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