Freeboardの使い方
最近、4コマ漫画を結構頻繁に書いてるんですが、そのワークフローに変化がありましたという話です。
昔、1コマ漫画を毎日書いて、インスタグラムにあげるというのをやっていたこともあるんですが、
その時と同じく、iPadのProcreateというアプリを使っているんですが、下書きは今、別なツールを使っています。
それが、Apple純正のFreeboardというアプリです。
iPad、iPhone、Macを使っている人なら、どのデバイスにもインストールされているはずです。
オンラインホワイトボードのツールで、リモートで複数人で使うのにも便利なんですが、一人で絵を描くのにも良いツールだと私は思っています。
フリーボード、4コマ漫画のアイデアを思いついた時に、さっとすぐ書けるところが、まず良いところですね。
オンラインホワイトボードツールのMiroなどと同じく、フリーボードは無限な広さのキャンバスを持っているんですね。
なので、この4コマ漫画用という一つのボードを作っておけば、そこにどんどんいくつものネタのアイデアであったり、下書きだったりを入れておくことができます。
なので、新しくファイルを作ったりすることなく、とにかくその4コマ漫画用のボードを開いて、空いているところに書き込んでいけばいいんですね。
4コマ漫画のネタというのは、やっぱりテキストでメモしておくよりも、実際にラフで書いた方が、後から見返した時にも分かりやすいので、4コマ漫画の形式でもうざっと書いてしまいます。
4コマ漫画の枠はあらかじめ作ってあるので、それを選んで複製して、そこに書き込むようにしています。
フリーボードの機能
紙と違ってどこかに行ってしまったりする心配もないですし、iPad、Mac、iPhoneのフリーボードアプリに自動的に同期されるので、いつでもどれかのデバイスで確認することができます。
そして、このフリーボードの鉛筆ツールの書き心地がとても好きで、書いていて気持ちがいいんですね。
これはApple純正の描画ツール、共通の鉛筆ツールなんですが、この書き心地が気持ちがいいというのは、ツールとして使い続けていく上で非常に重要な部分ですよね。
そして、このフリーボードに参考になる画像もペタペタ貼り付けています。
例えば漫画の中にカセットテープが出てくるんだったら、ネットでカセットテープの画像を探して参考にしたいものをいくつかフリーボード上にペタペタ貼っておけば、後で本番で絵を描くときに参考資料も揃っていて便利ということになります。
広いキャンバスの上に4コマ漫画の下書きであったり、ポーズを練習するのに書いた落書きだったり参考画像だったりがペタペタペタペタいっぱい貼り付けられているという状態で一元管理できてすごく便利なんですが、
あまりにその量が多くなってくると重くなってくるんじゃないかなと動作が重くなってしまうんじゃないかなという不安は持っています。なおワークフロー的にはフリーボード上の下書きをスクリーンショットで撮って必要なところだけトリミングしてコピーペーストでProcreateに持っていっています。
なおまさに今調べて知ったんですが、フリーボードの最初の設定のままではApple Pencilを使ってオブジェクトを選択するということができないんですね。
ただ設定アプリのフリーボードのところからApple Pencilという項目の選択とスクロールをオンにするとApple Pencilを使って必要な範囲を選んでコピーできることがわかりました。
またApple Pencilで一箇所をちょっと長押しすると選択するぞっていう感じのマークが出てくるので、その状態からドラッグして囲んだ範囲を選択する、選ぶことができます。それをコピーしてProcreateでペーストしてもいいですね。今度からその方法も使ってみたいと思います。
そして本番書き、ペン入れの作業はProcreateで行います。その時に資料としてフリーボードに貼った画像などはMacに表示させて参考に見ています。そもそも4コマ漫画の下書きなど絵を描く作業はiPadのフリーボードで行って参考画像を貼り付けたりはMacのフリーボードでやっています。
そうやって複数のデバイス間で連携して作業ができるのもいいところですね。なお先ほどフリーボードの一つのボード上に要素が増えてくると重くなるんじゃないかと不安だと言いましたが、最初の頃に比べるとこの前アップデートしてからだいぶ安定してきているように感じています。
以前はペンツールでフリーハンドで書いたものがちゃんと共有されなくて、違うデバイスとか違う人のところではせっかく書いた絵が途中段階みたいな状態で表示されるということが結構起きていたんですね。
今は私が使っている限りではそういうことはありません。共有というか同期がかなりしっかり早くできるようになっていると思います。
フリーボードの新機能
あと6月に行われたApple Vision Proが紹介されたWWDCでフリーボードの新機能も発表されていました。
まず描画ツールが増えて水彩筆、万年筆、蛍光ペン、幅を変えられるペン、定規が追加されるそうです。幅を変えられるペンというのは漫画で使うGペンのように筆圧で太さが変わるペンということなんでしょうね。
あと手書きで書いたものを綺麗な図形に変えてくれる機能もつくそうです。これはProcreateなどにもある四角形を書いた後でちょっと待ったら綺麗な四角になる。丸を書いてちょっと待ったら綺麗な丸になるという機能ですね。
他にフォロー機能というのが追加されてこれは複数人で共同作業している人に特定の人がそのボード上のどこで作業しているのかとそれがわかりやすくなるということですね。
最後にフリーボードでこういう機能があったらいいなと私が思っていることを話したいと思います。まずペンツール、描画ツールでフリーハンドで書いているときの線を引いている途中経過がオンラインで他の人から見えるようにしてほしいです。
今は一本線を書き終わったら相手に表示されてという感じなんですね。これが描画している途中もちゃんと表示されればお絵かき配信などにも使えていいなと思っています。
あとミロのようにフレームを作る機能が欲しいです。無限に広いキャンバスで自由に書けるのはいいんですが部分的に書き出したりするときにエリアを区切る機能があると色々便利ですよね。
ミロだとそういうエリアを作るためにフレームという機能があるのでそこはちょっと真似してほしいですね。そうすると今回私が紹介した4コマ漫画の下書きに使うケースだとじゃあこれ採用という下書きの部分をフレームで囲んでそこだけ書き出すということができてちょっと便利になると思います。
あとお絵かきの話とは関係ないんですがオンラインホワイトボードツールなので付箋を貼るポストイットのようなものを画面上にペタペタ貼っていく機能があるんですがこの付箋上に描画ツールで手書きでイラストとか文字とか書いても付箋とは一体化されてないので付箋を動かしても描画ツールで書いた絵はその場に残っちゃうんですね。
これはミロでも同じですしある意味しょうがない付箋と描画したものを両方選んでグループ化するグループ化すれば簡単に選んで同時に動かせるというのはわかるんですがちょっと使い勝手的にハードルが高いので描画ツールで書き込める用の付箋ツールとかがあったらいいのかもしれないですね。
ともかく手書きプラス付箋が簡単に使えるような機能が欲しいと思っています。
今回は以上です。足利浩二がお届けしました。