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2023-05-09 10:26

Adobeが提供する画像生成AIを使ってみた(第653回)

Adobeが提供する画像生成AIのFireflyのベータ版を使ってみての感想などを話しました。ほかの画像生成AIを超えてきている感じはしないのですが、最大の優位点は権利的に問題ない画像だけを学習データにしていることです。

=== 目次 ===
FireflyはAdobeが提供する画像生成AI
既存の画像生成AIは権利的にダメなの?
生成された個別の画像で判断すべきと思う
今Adobe Fireflyで使えるのは3つの機能
ほかの画像生成AIを超えてる感じはしない
今後予定されている機能に期待
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アドビファイアフライの特徴と利用可能な機能
アドビが提供する画像生成AIのアドビファイアフライを使ってみました。
現在ベータ版なんですが、アドビIDを持っていれば、申請すればそのうち通知が来て使えるようになるはずです。
画像生成AIといえば、ミッドジャーニーとかステーブルディフュージョンのように先行しているものがありますが、
アドビファイアフライの大きな特徴は、権利的に問題がない画像だけを学習データにしていることです。
アドビはストックフォト、画像素材のアドビストックというのを提供しているんですが、
そのアドビストックの中のちゃんと許諾されているコンテンツだけを利用してAIに学習させているということです。
なので、権利的に問題がないので企業でも安心して利用できますよと、そこが大きな特徴なんですね。
なお、とはいえ今はまだベータ版なので、商用に利用することは許可されていません。
じゃあ既存の画像生成AIは権利的にダメなのかというと、そこはまだグレーゾーンな感じだと思います。
海外ではクリエイターの人が画像生成AIは著作権侵害だと訴えたりしているので、その辺の判決によっても変わってくると思います。
ただ、よくある誤解として画像生成AIはインターネット上のいろんな画像を集めてデータベースとして保存しておいて、
それらの画像をコラージュして画像を生成していると、そういうイメージを持っている人がいると思うんですが、それは間違いです。誤解です。
画像生成AIは学習した画像そのものは保存してはいないんですね。画像とテキストとを関連づけて、それを大量に学習していると言うんですが、その仕組み自体は私もよくわかっていないんですが、
ある記事の説明では、ある物体を表現するときに空間と色がどのように関係しているかというデータを学んで記憶していると説明してありました。
なので、人間が過去に色々見てきた絵から影響を受けて絵を描いているのと同じようなもので、それをどう記憶してどうアレンジしているかとかの仕組みは人間とAIでは全然違うと思うんですが、やってることはある意味同じだと私は考えています。
なので、私の意見としては、生成された個別の画像を一つ一つで、それが著作権侵害かモラルに反するものか判断すべきで、画像生成AIそのものを禁止にすべきではないと考えています。
画像生成AIで生成したものが意図したものであれ偶然であれ著作権を侵害しているものであったり、作家性のある特徴的な画風をパクってるとか、モラル的にダメなものはダメだと個別に判断するべきだと思っています。
アドビファイアフライの利用可能な機能
で、逆にアドビファイアフライであっても、学習している画像が権利的にOKだからといって、生成された画像が必ずしもすべて著作権的にOKとは限らないと思うんですよね。
偶然あるいは意図したものとして何かしらの権利を侵害している画像が生成されることもあるわけですからね。なのでアドビファイアフライの方がリスクが少ないだけと言えると思うんですが、でも安心して使えますよという印象をアドビファイアフライは与えられているので、その点がすごく有意点になってくると思います。
今、アドビファイアフライで使えるのは3つの機能です。1つはテキストから画像を生成するテキストトゥイメージという機能です。これはいわゆるプロンプト、呪文と呼ばれる文章から画像を生成するものですね。今のところ英語にしか対応していません。
2つ目はテキストエフェクスというものでテキストを入力してその文字の形に画像を生成するというものです。葉っぱでできた文字とか花でできた文字とかケーブルが絡まったような文字とかトーストとかクッキーのような文字とかが作れるんですね。
どういう画像で文字を作るかはテキストで命令することができます。あらかじめいくつか用意されているパターンから選ぶこともできます。
そして3つ目はベクター画像を再配色するという機能です。svg形式のファイルに対応していてテキストで指定した漢字に色を変更することができます。
アドビイラストレーターにはオブジェクトを再配色という色んなカラーバリエーションを作れる機能があるんですがそれと同じような感じです。それをこんな色にするこんなカラーパレットにするというのもテキストで指示できるんですね。
あらかじめ用意された配色から選ぶこともできました。でアドビからいよいよ登場した画像生成 ai のアドビファイアフライを試しての感想印象ですが他の画像生成 ai を超えてきてるなとさすがアドビだなという感じは全くしませんでした。
まあこんなもんかなという感じです。 ただ生成する速度は早かったです。テキストから画像を生成するときにどういう画像を作るのかイラスト調なのか写真のようにリアルなものなのか3d グラフィック風のものなのかといったものを選んで指定できるのは便利だと思いました。
大きな括りでのタイプというものとスタイルというものに分けて設定できるようになっていました。
ちなみにステーブルディフュージョンを開発しているところが提供しているドリームスタジオというツールでもどういう画像を生成するかのジャンル的なものを選べる機能が追加されていました。
もちろんドリームスタジオは画像生成 ai のエンジンとしてステーブルディフュージョンを使っています。
今後の展開
今のところアドビファイアフライの最大の売りはやっぱり学習用データとして権利的に問題のないものしか使っていないところだなと感じたんですが、今後には期待したいと期待できるんじゃないかなとも考えています。
今後予告されている機能がいっぱいあって画像の中の一部分を画像生成 ai で生成させるインペインティングと呼ばれる機能がつくようです。
これは他の画像生成 ai にもある機能なのでそこはしっかり搭載してほしいですよね。
あと多分自分の持っている画像を学習させるんだと思うんですがパーソナライズドレザルパーソナライズされた結果を生成するという機能も予定されているようです。
ステーブルディフュージョンでもやろうと思えばできることですが自分の手持ちの画像データを学習させることが手軽に簡単な操作でできるんだったらかなりニーズはあると思います。
まあこれは権利的に ok な画像だけをユーザーが使うかどうかのところをユーザーに委ねるのか何かしらの仕組みを使ってある程度制御できるのかとかはちょっとわからないですね。
他にもテキストからベクター画像を生成するこれできたら便利ですしアドビュらしいですよね。
3Dオブジェクトをベースとしてテキストで指示したように画像を生成するとか予定されている機能は面白そうな期待できそうなものがいろいろあって楽しみです。
今回は以上です。足利浩二がお届けしました。
10:26

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