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2024-08-07 12:03

Canvaが画像生成AIサービスLeonardo AIを買収(第761回)

Canvaが買収した画像生成AIサービスLeonardo AIと、これまで買収した7つのツール/サービスを紹介しました。Affinityに続きLeonardo AIを手に入れて、Adobeにとってはますます脅威となることでしょう。

=== 目次 ===
Canvaが画像生成AIサービスLeonardo AIを買収
Leonardo AIは独自の基盤モデルを開発している
機能が豊富で無料版でも商用利用可能
プレゼンテーションツールZeetingsを買収
画像素材のPexels、Pixabayを買収
背景除去ツールとモックアップ作成ツールを買収
データビジュアライゼーションツールを買収
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00:01
Canvaが画像生成AIサービスのLeonardo AIを提供している会社を買収しました。
Canvaは、プロのデザイナーじゃない人でも使えるデザインツールを提供していますが、
CanvaにはMagic StudioというAIイメージ生成機能があるんですが、
そこにLeonardo AIの技術を統合して、高品質なAI生成画像を提供することを目指しているということです。
Canvaといえば、今年3月にはグラフィックツールを提供しているAffinityを買収しています。
Affinityは、プロ向けのグラフィックツールで、Adobeに対抗するプロ向けグラフィックツールの王者と言える、
Adobeが提供しているPhotoshop、Illustrator、InDesignに相当するそれぞれの3つのツールを持っている、
Adobeに対抗できる唯一と言ってもいいくらいのツールをセットで提供しているんですが、
Canvaに買収されても独立してツールの開発提供を続けています。
このAffinityの買収、そして今回のLeonardo AIの買収で、よりAdobeにとっては脅威になっているんじゃないかなと思います。
まずはCanvaにLeonardo AIの技術を統合していくということでしょうが、
プロ向けのグラフィックツールのAffinityにLeonardo AIの生成AIの技術を組み込むこともできるわけですよね。
そうなってくると今、PhotoshopやIllustratorに生成AIのFireflyという技術をどんどん組み込んでいっているAdobeにプロ向けツールとしても対抗できるんじゃないかなと思ったりしました。
Leonardo AIはステーブルディフュージョンの技術を使って、そこに使いやすさとか独自の機能を付加価値として付けて提供しているサービスだと思っていたんですが、
もともとはそうだったんですけど、今はちょっと違っていました。
今はLeonardo AIはPhoenixと呼ばれる独自の生成AI基盤モデルを開発して使っているということです。
03:00
ミッドジャーニー、ステーブルディフュージョンの3つくらいが画像生成AIのベースとなる技術を自分のところで開発していて、私がよく使っているClaireとか多くの画像生成AIツールは
大体オープンソースであるステーブルディフュージョンを利用していたり、他の画像生成AIのAPIを利用していたりするんですが、Leonardo AIはちゃんと自分のところでそのベースとなる技術、基盤モデルと呼ばれるものを作っていたんですね。
なので最初の頃のLeonardo AIと今のLeonardo AIは違ってきている部分もあると思うんですが、Leonardo AIの特徴としては無料で使えるけども非常に機能が多い。そして無料プランでも商用利用が可能というところが特にポイントというかいいところだと言われていました。
画像生成AIのサービスでは無料で使えるけども無料のユーザーは作った画像を商用利用できない。商用利用するんだったら有料版にしてねというのが結構多いんですね。
Leonardo AIは無料で1日150トークンまで使用できるそうです。作業内容によってこのトークンをいくつ使うかというのは違ってくるんですが、1トークンで1枚画像を生成することができるらしいので最大で1日150枚も無料版で画像が生成できるんですね。
かなり太っ腹ですよね。インターフェースが全部英語なのでちょっととっつきにくいですが画像生成AIとして大体の機能は揃っています。今流行りのリアルタイムでのイメージとイメージ。画像を配置したり絵を描いたりしたら即座にそれをベースにした画像が生成される機能ですね。
あとコントロールネットも使えます。ポーズを指定して人物を生成できるみたいなことですね。Leonardo AIもCanvaと同様にオーストラリアのシドニーを拠点とする会社なのでそういうつながりもあるんでしょうね。
Leonardo AI自体も独立して今後も事業を続けつつCanvaにLeonardo AIの機能を組み込んでいくということのようです。このLeonardo AIでCanvaが買収した企業が8社目ということです。
06:07
Canvaがこれまで買収したツールを調べてみました。まず2018年にZeetingsというプレゼンテーションツールのサービスを提供している会社を買収しています。
この会社もオーストラリアの会社です。このZeetingsの技術をCanvaのプレゼンテーションツールに組み込まれているんだろうと思います。これまで買収した会社の中でZeetingsだけはサービスが終了しています。
2019年の5月にPexelsとPixabayという画像素材を提供するサービスを買収しています。PexelsとPixabayはかなり有名な画像素材のサービスなんですが、どちらもドイツ、ベルリンを拠点としているんですね。
この2社のサービスの買収によってCanvaで扱える画像素材がすごく増えたということですね。当時の記事によるとPexelsとPixabayで合わせて100万枚の画像素材をCanvaで使えるようになると書いていました。
そして2021年の2月にKaleidoとSmartmockupsを買収しています。KaleidoはオーストラリアのWienの会社でAIを使った背景除去ツールを提供しています。画像や動画の背景部分を透明にする技術ですね。
これも今Canvaに組み込まれている技術がそれなんだと思います。Smartmockupsというのはチェコの会社なんですが、モックアップを作るツールを提供しています。いわゆるはめ込み合成みたいな画像を作るツールです。
モックアップ作成機能は今Canvaに搭載されています。アプリとして追加することができるんですね。Canvaにはいろんなアプリというのがあって、例えばバーコード作成のアプリとかがあって機能を追加することができるんですが、Canva純正のアプリとしてモックアップ機能があります。
アプリのところでモックアップで検索すると出てきます。スマホやパソコンの画面に何か手持ちの画像とか別で用意したスクリーンショットとかCanvaで作った画像などをはめ込み合成することができます。
09:11
はめ込みできるモックアップを作れる素材としてTシャツやスウェットなどのアパレルとか、名刺、ポスター、本みたいな紙のものですとか、マグカップ、ボトルなどのパッケージなどもありました。
Canvaの場合、いいなと思った素材が無料ユーザーでは使えない画像ということがよくあるんですが、このモックアップに関しては無料でもいいなという素材が結構たくさんある印象でした。
そして、2022年の2月にはFlourishという会社を買収しています。これはイギリスの会社でデータビジュアライゼーションツールを提供しています。データをもとにグラフなどを作るツールですね。
ただの静止画のグラフだけじゃなく、カーソルを合わせると細かい数字が表示されるとか、インタラクティブ性のあるものも作れるようです。アニメーション的な動きも加えられます。
使い方として面白いのはバーチャートレースを作ることができます。SNSなどで見たことがある人も多いと思うんですが、グラフがアニメーションで伸びていって、
例えばウェブブラウザのシェアの歴史とかで最初はモザイクがシェアが高いんだけど、ネットスケープが出てきて抜かれて、そしてインターネットエクスプローラーが出てきて、グラフがバーっと伸びていって順位が変わって入れ替わる。
順位が1、2という順番で上からグラフが並ぶようになるので、グラフの横棒がアニメーションで変わるだけでなくて、順位が変わると上下に入れ替わっていくというものをバーチャートレースと呼びます。
このバーチャートレースを作る機能ですけども、今はちゃんとCanvaに搭載されていました。
Canvaの素材を選ぶところでグラフを選んで、グラフの種類を動的な棒グラフにすると、このバーチャートレースを作れます。
Canvaが買収していたツールの歴史を見てみると、今Canvaにどういう機能が搭載されているかを知ることもできて勉強になりました。
今回は以上です。 アシカガコウジがお届けしました。
キャストアシカガ〜♪。
12:03

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