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2024-08-20 10:48

CanvaでIllustrator/Photoshopファイルが読み込み可能に(第765回)

CanvaでIllustrator/Photoshopファイルがインポートできるように。クライアントにIllustratorファイルを渡すと、無料のCanvaで再編集できてしまうことに危機感を持つデザイナーの話からはじめています。

=== 目次 ===
Canvaの新機能にデザイナーが危機感
Adobeに対抗する強力な一手かも
デザイナー&クライアントに良い使い方例
イラストのアウトラインデータは大事
PDFのインポートは以前からできていた
Illustratorからコピー&ペーストした場合
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Canvaで、Illustratorファイル、Photoshopファイルが扱えるようになりました。
Adobe IllustratorのAIファイルと、Adobe PhotoshopのPSDファイルを読み込めるようになったということです。
AIファイルというと、生成AIのAIと、ちょっと紛らわしいですが、
AI形式、AIファイルというと、Adobe IllustratorのファイルフォーマットのAIファイルのことを指します。
AIファイル、PSDファイルが扱えるようになって便利になったなぁと、私は思ったんですが、
危機感を持っているデザイナーの人がいました。
これは、IllustratorのAIファイルをクライアントに渡してしまったら、
クライアント側が自分たちでCanvaを使って変更できるようになってしまうと。
そうすると、それ以後、そのデザインの変更作業などの仕事がもらえなくなってしまうという心配です。
最終的にデザイン、レイアウトを完成させた後で、
AIファイルをそのままクライアントに渡すということが、私はそんなにないので、
そういうケースがあるのかなぁと思ったんですが、
例えば、印刷所への入港はクライアント側で行うので、
AIファイルで納品するというようなことはあるでしょうね。
まあ細かいことを言うと、編集用のデータと最後印刷用のデータというのはちょっと違うので、
文字をアウトライン化したりしているので、
そのデータをもとに何でもうまく編集できるとは限らないんですが、
Canvaの無料プランでもAdobe Illustratorのファイルを開いて編集できるようになったというのは、
確かにちょっと今までと考え方を変えないといけないのかなとも思うようになりました。
例えばそのイラストレーターのファイルの中で使われているイラストの部分だけを他で流用するみたいなことが、
Canva上で簡単にできるようになってしまうんですね。
まあ今までもAIファイルをクライアントに渡してしまえば、
クライアントがイラストレーターを持っていればいじれるわけなんですけども、
イラストレーター自体高価なものなのでデザインをやってない会社はなかなか持ってないと。
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あるいはフォントもプロ向けのフォントをクライアント企業が持っている可能性は低いというところで、
ある意味Adobeのツールを持っている森沢のフォントなどプロ向けのフォントを持っていると。
それらにお金をかけているからこそプロのデザイナーとしてやっていけるみたいな面もあったのかなと思うんですね。
そこのある意味特権階級みたいなものを崩すというのがCanvaそのものの理念に合ってるのかなと。
Adobeにとってなかなか手強い存在になってきてるなと改めて思いました。
ちょっと前にCanvaが画像生成AIのレオナルドAIを買収してAdobeに対抗していく体制を整えているのかなと。
Adobeにとっての脅威になっていくよねという話をしましたが、
今回のイラストレーターファイル、Photoshopファイルに対応というのも地味ですが、
Adobeに対抗する一手としてはなかなか強い一撃じゃないかなと思います。
デザイナーにとってもクライアントにとっても良いシナリオとしては、
デザイナーがイラストレーターでデザインを作って、最終的にCanvaに読み込ませて、
それをクライアント企業がテンプレート的に利用するというものだと思います。
デザイナー側は慣れたツールのイラストレーターが使えますし、高度なデザインができると。
イラストレーターでこれまで作った素材をCanvaに直接読み込めるだけでも、
かなり便利、効率化、時間短縮につながるはずです。
なお、イラストレーターのレイアウトファイルもそうですが、
イラストのアウトラインデータ、ベクターデータというのは、
安易に人に渡してはいけない大事なものです。
イラストレーター上でぺちゃ曲線というもので描かれたイラストのアウトラインデータ、ベクターデータというものは、
拡大縮小しても荒くならない、再利用がしやすい、色を変えたり加工もしやすいデータなんですね。
実は私は以前、ピカチュウの公式のアウトラインデータを持っていたことがあります。
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某ファミレスのメルマガの仕事をしていたときに、バナー画像を作るときの素材として持ってたんですね。
これは流出したら大変だということで、結構緊張して扱ってました。
これがあれば印刷データとして使えてしまうんですね。
勝手にアクリルスタンドとか缶バッチとかのグッズを作ったりもできちゃうわけですね。
今時はネットに載っている画像でも解像度がそこそこあったりするものがあるので、勝手にグッズ作ろうと思えば結構な綺麗な精度でできちゃうんでしょうけど、
やっぱりアウトラインデータは全く劣化がない元データと同じものなんですね。
ビットマップの画像データみたいに背景とかもないので、そのピカチュウを写真の上に乗っけたり、色がついている上に乗っけたりしても綺麗に乗っかるわけですね。
なので安易にイラストレーターのファイルを渡してしまって、その人がキャンバー上でそのイラストを綺麗な状態で再利用、簡単にできてしまうという心配があることはデザイナー側が注意しておく必要があると思います。
で、実はキャンバーはすでにPDFファイルの読み込みもサポートしていました。
なのでイラストレーターのAI形式だけでなくPDF形式もアウトラインデータ、ベクターデータはそのまま扱えるので、
イラストレーターでレイアウトしたファイルをPDFにしてクライアントに渡した場合、クライアントがキャンバーで開いて、そのPDFの中にあるイラストを素材として取り出して他のデザインに勝手に流用できてしまうと、これもデザイナー側は気をつけておく必要があります。
なのでPDFとして人に渡したり配布したりするときに再編集されないような形式にして保存する方法があるので、ちゃんとそういうやり方をしておかないといけないですよということです。
アドビーアクロバットというツールなどでもPDFからアウトラインのデータは取り出せたんですけども、無料で使えるキャンバーでもPDFからアウトラインデータを取り出せるということになるとちょっと話が違ってきます。
なおイラストレーターからアウトラインデータをコピーしてキャンバーにペーストしたらどうなるかなと試してみたんですが、ビットマップ画像としてペーストされました。
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ちなみにFigmaではアウトラインデータとしてペーストできるんですね。これ便利です。
個人的にはFigmaでAIファイルを読み込めるようになったら嬉しいです。
アドビーがFigmaを買収するとなったときにそれが実現するようになるだろうと思って楽しみにしていたんですが、買収自体がなくなったんで今後どうなるかはちょっとわからないですね。
買収といえばキャンバーがプロ向けデザインツールのAffinityを買収したんですが、
Affinity DesignerというツールはイラストレーターのAIファイルをそのまま読み込める多分唯一と言ってもいいくらいのデザインツールだったので、
その技術が今回キャンバーのイラストレーターファイルを開けるようになったことにつながっているのかなと思いました。
アドビーからもキャンバーに対抗する似たようなツールとして、アドビーエクスプレスというものが出てるんですけども、
アドビーエクスプレスはイラストレーターファイルが読み込めることを無理にしていたんですが、キャンバーでもできるようになってそこの特徴の部分としては並ばれてしまった感じがあるかもしれないです。
アドビー対キャンバーがますます興味深く面白くなってきたなと思います。
今回は以上で、アシカガコウジがお届けしました。
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