DCE All Inとアブソリュートユニバースの概要
ポッドキャスト版アメコミ放浪記をご視聴のみなさん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ好きの会社員、私NOBBONが最近読んだコミックの紹介を中心に、アメコミ関係の話題をさせてもらおうです。
いや、ごめんなさいね。実は次回の配信から2ヶ月も空いちゃいました。
実は4月に入ってから家庭の事情で更新が凍りがちになってしまっています。
家庭の事情というとちょっと重そうですね。
大した話ではなくて、実は4月から下の娘が小学校に上がりまして、それに合わせて娘を早く寝かそうと家族会議を行った結果、
自分がその寝かしつけをすることになって、結果としてめちゃくちゃ早いのになってしまって、趣味の時間が大幅に減ってしまったというのが理由です。
大した理由じゃないですね。
いずれにしろだんだん慣れてきたので、そろそろ更新の方も前と同じようなペースでできたらなと思っています。
今回のメインの話題は、先月発表された10月から始まるDCEの新展開、DCEについて、
そして何よりこのDCEがこのDCEの一環として立ち上げる新ユニバース、アブソリュートユニバースについて話します。
実はこの新ユニバースに関しては、以前噂という形で紹介したんですけども、
結果としてこの噂の内容がほぼそのまま実現化しまして、私としては非常に興奮しているんですけども、今回はその話ができたらなと思っています。
まずDCE All Inの概要なんですけども、このDCE All In自体は、これはその10月からDCEが始める出版体制全体につけられた名前です。
これはアメコミ好きの人にとっては割とあれねって感じだと思うんですけども、
DCEで言ったらDCリバースとかインフィニットフロンティアだとか、そういう特定のイベントというよりは全体的な出版プロジェクト的な感じですね。
その時期の名前みたいな。
そういうDCE All Inなんですけども、このDCE All Inの中でDCEは自分たちの出版ラインを大きく2つのユニバースに分割します。
1つのユニバースは従来の静止世界、いわゆるプライムアースの物語になっていて、
もう1つのユニバースというのが、かねてより噂があったDC版アルティメットユニバースと言うべき新ユニバース、アブソリュートユニバースになります。
まずその静止世界の方の話なんですけども、こちらの方は本当に今まで通りの物語を継続しつつ、
だいたいその出しているタイトルの半分くらいのタイトルのクリエイター陣を変更してリランチして、
残りの半分はライターとかアーティストとか継続で今までの物語を続けるという感じになっていて、
例えばチップズダスキーのバットマンであったり、トムキングのワンダーウマンとかは、
その現在のクリエイターのまま物語を継続します。
ただこれらの継続タイトルに関しても、わりと新規読者が入りやすいように、
何かしかちょっと読みやすいようなふうに工夫をしたりするらしいんで、
いずれにしろここが読み始めるいい機会なのかなと思います。
静止世界の残りの半分はリランチされて、
こちらに関しても、今DCでトップレベルの人気を誇るトム・テイラーがデテクティブ・コミックスに行ったりだとかっていう、
結構見どころが多いんですけども、ただ今回はちょっと静止世界の話は割愛して、
もう一つのユニバース、アブソリュートユニバースについて解説したいなと思います。
静止世界の変更とアブソリュートユニバースの説明
このアブソリュートユニバースなんですけども、DCが始める完全新規のユニバースでして、
スーパーマンとかバットマンといったDCのおなじみのヒーローたちをもう一度現代的に再解釈して、
新たにスタートして、静止世界と並ぶもう一つのDCのメイン世界として育てていくという企画になっていて、
こういう風に言うとすごい長ったらしくてもってまわった感じになるんですけども、
多分アメコミファンに一言で説明する場合、一番いいのは、要はマーベルのアルティメットユニバースのDC版を立ち上げるという企画になっています。
マーベルがアルティメットで、DCがアブソリュートということで、非常に単語の意味合いも似ているので、
多分DCとしてもコミックファンへの説明を省くために、あえて名前を寄せにいっているんじゃないかなと個人的には思っています。
このDCのヒーローの物語を現代的に語り直すと言うと、過去にも似たような企画として、
DCのアースワンというシリーズがあったんですね。
このアースワンシリーズと今回のアブソリュートユニバースの違いが何かというのは、
考えてみると、おそらくこのアースワンシリーズって、このアースワンバットマンだとか、アースワンスーパーマンだとか色々出たんですけれども、
どれも非常にタイトルごとの独立性が高くて、アブソリュートじゃなかったし、アースワンバットマンとアースワンスーパーマンだと全然違う世界が舞台だったんですね。
今回のアブソリュートユニバースというのはそうではなくて、あくまでも一つのユニバースの中にアブソリュート版のバットマンであったり、アブソリュート版のスーパーマンであったりというのが存在して、
一つのユニバースとして育てていこうというのが、このアブソリュートユニバースとアースワンシリーズの差なのかなと思います。
今回のアブソリュートユニバースなんですけれども、売りとしてはなんといっても製作人がすごいんですね。
非常にDCの本気を感じるメンバーでして、まずアブソリュートバットマンはライターがスコットスナイダーになります。
スコットスナイダーというのはバットマンのフクロウの皇帝だとか、デス・オブ・ザ・ファミリーだとか、いわゆるニューフィフティ2期のバットマンをずっと担当したライターでして、
もう本当にここ10年20年ぐらいでバットマンのライターといったらこの人っていうぐらいの人気ライターで、
実はダークナイツ・デスメタルというイベントをやった後で、しばらくDCを離れてクリエイターオンドのシリーズをやってたんですね。
2、3年ずっとクリエイターオンドをやっていて、久しぶりにヒーローに復帰するので、また再びバットマンを担当するというのがまず売りですし、
スコットスナイダーはどうもこのアブソリュートユニバースの全体の統括をやっていきそうな感じなので、これは非常に嬉しいですね。
バットマンはそういう感じで、あとスーパーマンのライターはジェイソン・アーロン。
この人はマーベルのライターっていうイメージが強い人で、例えばマイティ・ソーの6年ぐらいやってて、
要はジェインがソーになったりだとか、そういうあたりの話をずっとやっていて、
たぶんこれもおそらくこの10年20年ぐらいのソーの中で一番人気のあるシリーズなんじゃないかなと思ってます。
あとはアベンジャーズですね。
そこらへんのタイトルを担当していて、ずっとマーベルの独占ライターだったんですけども、
数年前にマーベルを離れてから他の出版社でわりと単発の仕事をやってたんですね。
例えばダークホースでコナン・ザ・バーバリアンやったりだとか、
あとはIDWでミュータント・ニンジャタトローズやったりだとか、
そういう単発のビッグタイトルをやっていて、
DCでもバットマン・オフワールドっていうミニシリーズであったり、
もしくはアクションコミックスの6話ぐらいの短いシリーズをやっていたんですけども、
そんなジェイソン・ワーロンがいろんな出版社を渡り歩いて、
アブソリュートユニバースの売りとライター陣
ついにオンゴーイングを開始ということでスーパーマンをやるっていうので、
これも非常にアメコミ好きとしてはテンションの上がる人生になっています。
最後がワンダーウーマンで、このライターはケリー・トンプソンで、
たぶんこのケリー・トンプソンは今アメコミ業界で一番勢いがある女性ライターの一人なんじゃないかなと思って、
この人は有名なのはマーベルのキャプテン・マーベルですかね。
あとはDCで最近始めたバーズ・オブ・プレイっていうシリーズ、
バット・ガールであったり、あとブラック・キャナリーであったり、
あとハーリー・クイーンとかが集まるチームオノをやってるんですけども、
これが人気があって今年のアイズ・ナーションにおのみ寄せされています。
というわけでバットマンがスコット・スナイダー、スーパーマンがジェイソン・ワーロン、
ワンダー・ウーマンがケリー・トンプソンということで、
非常に隙がない、本当に業界トップレベルのライター集めたなっていう感じの人選で、
さらにまだこれはゴシップレベルなんですけども、
アル・ユーイングであったり、ジェフ・レミアであったり、
あとデニス・キャンプであったりっていう、
これまで非常に人気のあるライターが勢ぞろいきそうな感じなんで、
これ本当に楽しみで仕方ないですね。
特にデニス・キャンプなんて、
最近マーベルで新しいアルティメット・ユニバースのアルティメットを担当してるんですね。
なのでもしこのデニス・キャンプがアブソリュート・ユニバースでもなんかやるとしたら、
アルティメット・ユニバースとアブソリュート・ユニバースをまたじんかけるライターということで、
なかなか面白いことになりそうだなと思います。
いずれにせろ、今のところ正式発表されたタイトルっていうのは、
アブソリュート・スーパーマンとバットマンとワンダーウーマンの3誌で、
この3誌の話に戻ると、
この3誌に関してはもうあらすじが一応発表されていて、
このあらすじを読む限り、
アブソリュート・ユニバースの方向性というか傾向というのが見えてくるかなと思います。
今回発表されたこの3誌に共通しているのは、
3人とも我々の知るそのヒーローにとって重要な要素というのを何も持ってないんですね。
例えば、スーパーマンというのは家族もなければ、
故郷もなければ、孤独の要塞もないというふうに書かれていて、
この孤独の要塞もないというのは、これはおそらくなんですけども、
要はクリプトン星との絆も持っていない、
クリプトン星の最後の一人であるというような自分のルーツに対する情報も持っていないし、
なおかつスモールビルという故郷も持っていないというふうになりそうですし、
あとバットマンについていうと、
子さんも親戚も羊もいないというふうに書かれていて、
DCオールインとアブソリュートユニバースの紹介
ワンダーウーマンはセミシラ、パラダイスアイランドもないし、
あとはそこに住むアマゾンの姉妹たちもいないし、
ワンダーウーマンに課せられた平和への使命も持っていないというふうに書かれていて、
要するにスーパーマンもバットマンもワンダーウーマンも、
そのヒーローをたらしめているものというのを何も持っていない状態から物語が始まるんですね。
おそらく物語的にはそこから何もない状態から、
それでも彼らが我々の知るヒーローとして這い上がっていく姿というのが書かれるんじゃないかなと思っています。
そういう観点で見ると、このアブソリュートユニバースについて、
全体を統括するスコット・スナイラーがちょっと面白いことを言っていて、
それは何かというと、DCの静止世界をスーパーマンの空気感で満たされた世界としている。
DCの静止世界をスーパーマンの空気感で満たされた世界というふうにするならば、
この新しいアブソリュートユニバースというのはスーパーマンではなくて、
ダークサイドの空気感で満たされた世界だというふうに言っていて、
なんでヒーローたちというのは、静止世界と違って、
社会からの妻弾きにされた存在で、よりバッドアスな存在、
つまり不良的な存在だというふうに言っているんですね。
そういう形で、個人的な思いとしては、アブソリュート版ヒーローというのを考えるときに、
もちろん静止世界からひねるというのは大事なことだと思うんですけれども、
ひねる方向が同じ方向にひねっているような感じになっているので、
多少なんというか、今回でいうと全員が社会の妻弾き者として、
ダークな存在になるという方向にひねっているように見えるので、
テイストが同じになるんじゃないかなという不安は若干あるんですね。
ただ、そういう不安を跳ね飛ばすくらい、
とにかくDCの本気が見える夫人なので、
ライターに関しては折り紙付きの実力の持ち主ばかりが揃っているので、
今言ったような僕の心配というのは既有かなと思っています。
いずれにせよ、今回発表されたDCオールイン、アブソリュートユニバースというのは、
とにかくDCが本気で新しいことをやろうとしているなという、
非常に力が入った企画なのが分かるので、
初見だと非常に楽しみです。
おそらくDCオールインに関しては、
今月末のサンディエゴコミコンでももっと情報が出てくると思うので、
情報が入る次第、このポッドキャストであったり、
もしくはTwitterでやっている情報アカウントのアメコミ通信社の方でも紹介していきたいと思いますので、
お付き合いください。
続いての話題は、先週買ったアメコミの紹介をやろうと思います。
ここはもうさらっと長そうと思うんですけれども、
まずDCに関しては、ダークナイツオブスティールオールウィンター。
こちらをまず読みました。
これは今月から始まった新タイトルでして、
名前の通りファンタジー版DCユニバースとして非常に人気があった
ダークナイツオブスティールのスピンオフになっていて、
物語の舞台としては、物語自体はこのダークナイツオブスティールの
少し後の時代、ダークナイツオブスティールの完了から少し後、
多分数年じゃなくて数日とか数週間くらい後の話で、
物語の舞台というのが数十年、冬が続く北部の世界が舞台になっていて、
イメージ的にはバイキングとかがいた北欧のイメージですね。
そのバイキングたちが篠木を削る中で勢力を伸ばすバンダルサベッジ率いる部族と、
あとはその昔なじみの傭兵であるデスストロークの物語になります。
これは口で説明するのは難しいんですけども、
全編白黒で、その白黒の中で非常に書き込みが多くて、
なおかつデスストロークとかバンダルサベッジとかが非常に暴力的なアクションを繰り返すので、
ちょっと雰囲気的にはアメリカンコミックスじゃなくて、イギリスのコミックっぽい感じなんですね。
これは非常にアートがかっこいい作品で、物語もここからどんどん面白い方向に転がっていきそうなんで、
これ始まったばかりなんで、ダークなヤツオブスティールを読んだ方はぜひ読んだ方がいいかなと思います。
あとはスーパーマン氏とワンダーウーマン、この2冊を読みました。
このスーパーマンとワンダーウーマンは、両方とも今月始まったDCの大型イベント、アブソリュートパワーの対比になっていて、
このアブソリュートパワーについては、これもなかなか面白いイベントなんで、また別の機会、できればブログの方かな、
ブログの方で紹介できたらいいなと思っていますけども、ざっくり言うとアマンダウォラーによる超人撲滅計画というのが本格化して、
地球中の超人たちがアマンダウォラーの手の上に転がされて、非常につらい立場に追い込まれるみたいな話になっていて、
その隊員がスーパーマンとワンダーウーマンになっています。
アメコミ紹介
あとはDCは、ナイトウィング、バットマンスーパーマン、タイタンズ、グリーンランタングゴージャーナル、ここら辺を読みました。
マーベルに関しては、インヴィンシブルアイアンマン、こちらの今月号が最終号になっていて、今回のアイアンマン誌のビッグトピックであったトニースタークとエマフラストとの結婚というのに決着をつけるような話になっていました。
トニースタークとエマフラストの結婚って非常に面白くて、特にアメコミの結婚って、長年連れ添った恋人がついに結婚するみたいな感じのパターンが多いんですけども、
今回のトニースタークとエマフラストの結婚ってそうじゃなくて、もともとあんまり接点がない二人が、マーベルユニバースに起こっている事件の利害関係が一致することによってお互い手を組むっていう、
戦略結婚的な感じの結婚で、そこから二人の関係が深まっていくっていう展開だったんで、他のアメコミのよくある結婚とは違った読み口で面白かったですね。
アイアンマン系列なんですけども、今後展開としてはアイアンマン氏自体は近々リランチすることは発表されていて、あとは展開的にはローディーとトニースタークがチームを組むチーム氏がやりそうで、
タイトルは今月のインベンシブルアイアンマンの内容的にウエストコースアベンジャーズか、もしくはウエストコースサンダーボルツみたいな感じの名前でやるんじゃないかなっていう雰囲気ですね。
インベンシブルアイアンマン、今回完結ですけども、なかなか面白かったです。
あとマーベルはアルティメットXメンとネイモア、こちらを読みました。
あとイメージコミックスの方でジェフ・ジョーンズの作ったシン・ヨニバース、ゴーストマシーンのレッドコート、こちらを読みました。
そんな感じかな。
というわけで、今回のお題は以上とさせてもらいます。
久しぶりの更新ですけども、お付き合いいただいてありがとうございます。
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それでは次回の更新でお会いしましょう。ご視聴ありがとうございました。