1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #171 キャプテン・アメリカ:ト..
2023-10-07 1:01:41

#171 キャプテン・アメリカ:トゥルース

~ 白を叩けるのはここだけだ
~ 次回は「舞台『刀剣乱舞』ジョ伝 三つら星刀語り」です。
~
~ 番組への感想やリクエストなどがあれば「#邦訳雨あられ」をつけてTwitterに投稿するか、amecomiamearare@gmail.comまでお願いします。
~ これが、ほしい物リストです(小声)→https://www.amazon.co.jp/hz/wishlist/ls/1TJIISOS4BR3B?ref_=wl_share
~ Amazonギフトカードは15円から送れます。宛先をamecomiamearare@gmail.comにしてください。
00:03
こんばんは、邦訳アメコミ雨あられです。
こんばんは。
えー、今週何食べたのコーナー。
このコーナーは、えー、今週摂取したエンタメをお互いに報告し合うコーナーです。
最初はグー、じゃんけんぽい、あいこでしょ、あいこでしょ、しょ。
じゃあお願いします。
はい。
ほんとだ、毎回俺が勝って。
毎回この瞬間だな。
今週ね、かなり映画館で映画見たんですよ。
お、いいっすねー。
なんですけど、その中でも一番良かったやつ、コカインベアを紹介したいと思います。
CMというか、ウェブのプロモーション動画ちょっと見た記憶があるな。
あ、ほんとですか。
タイトルの通りね、コカインを吸ったクマが大暴れして人間を襲うっていう。
おー、わかりやすい。
これ、広告でももしかしたら出てたかもしれないけど、実話を元にした話っていう風に。
へー、どの部分が実話なんだろう。
実は、麻薬を捨てて、それが森に、コカインが森に落ちて、それをクマが吸ったってところまでは本当なんだって。
あ、そこが本当なんだ。へー。
ただし、コカインを吸ったクマは、急に心拍数とかが上がるのかな、わかんないけど、死んじゃったんだってそのまま。
あー、ほー、へー。
それが現実の話。
悲しいニュース。
だからですよ。現実に不当な扱いを受けたというか、人間の犠牲者なわけですよね、クマは。
ほー、なるほど。
それがフィクションの、この映画の世界では、人間を殺す殺す。
あー、なるほど。現実は死んでしまったけれども、フィクションの世界では人間に対する復讐をしてくれるわけですね。
そう、これは復讐の物語だったわけですね。
ほー。
いやー、本当に面白くて。何が面白かったかって、面白ポイントたくさんあるんだけど、
えっと、そうだな、登場人物というか、視点となる人物が複数名描かれるんですね。
ほうほうほう。
例えば、学校をサボって森の奥にある滝を、滝の絵を描きたいんだっていう子供2人。
ほうほうほう、子供も出てくるんだ。
ほうほうほう。
その子が、子供が学校をサボって森に行っちゃったっていう風に言って、助けに行くというか、追っかける母親。
ほうほうほうほう。
それから、やっぱり国立公演が舞台なんで、なんつーの、保安官みたいなレンジャーみたいな人がいるし、
あと、動物保護活動家。
あー、クマ殺すなーってよく言う人か。
アニマルっていう言葉嫌いだ。
ほうほうほう。
お友達って思う。
03:00
やべー。やべー。
なるほど。
あと、魔薬組織が、マフィアみたいなのが公開に捨てたわけだよ。
で、回収してこいって命じられる、売人。森の売人と、ボスの息子。
うーん。
そして、そいつらを追う刑事とかですね。こんな風にいろいろ出てくるんですよ。
誰が死んでも全然惜しくない感じがして。
そうなんですよ。これがたまんなくて。
まず、クマがめっちゃ強いし、速いし、木とか登るし。
コカインパワーで。
テンポよくね、人が殺されていくんですよ。
地元のチンピラみたいなやつがいて、そいつ、森を保護するための募金箱とか壊して金を取る。
わー。
死なねーかなーって思って。
死んでほしいわ、そういうの。
そういうの、序盤でサクサク殺されていくんで。
あー、いいねー。
いいですし。
さっきチラッと話した、ボスの息子。
はいはいはい。
実はボスの息子としてマフィア的な活動をしてたわけなんだけど、妻と奥さんと出会って足を洗ったんですよ。
ほー。
でもその奥さんがガンで死んでしまって。
だからボスの息子だから、本当は足を洗って正しい生き方をしたいと思ってるんだけど、周りがそれを許さない。
はー、なるほど。
ボスがあいつを連れてけとか言ったりして。
で、そういう変わりたいと思うんだけど、周りのいろんなしがらみがそれを許さない。
そういう鬱屈したというか、なんとなく身動きが足りない閉塞感がある、みたいな状況にあるわけなんだけど、そういうしがらみをですね、クマが全部断ち切ってくれるんで。
そこの人は一応主人公というか。
主人公の一人っていう感じなんだけど、めっちゃ気持ちよかったですね。
もうその、やっぱ嫌なもの全部ぶっ壊してくれコカインベアーっていう。
あー、コカインベアーに対するちょっと応援をしたくなるような。
もうヒーローのようなもんですからね、コカインベアーは。
ほー。
でまたそのさ、あの登場人物の薬の売人がまた死ぬか死なねえか微妙な感じなんですよ。
あー、なるほど。
ボスの息子に対して友情みたいなのがあるの。
はいはいはい。
まあでもなんかあのチンピラに絡まれた時に逆にそいつら全員ぶちのめして。
はいはいはいはい。
とかってやったりとか、まあいいなんていうの、世間的な価値観で言ったらいいやつではないわけ。
うんうんうんうん。
だからなんていうの、こいつ死ぬかな死なないかなっていう微妙なところが緊張感に繋がるよね。
なるほど。死んでもいいし、まあ死にそうな感じもするけど。
まあ死んでもまあまあまあ、でもまあ死ななくてもまあまあまあっていう。
物語としては辻褄が合うと。
そういうのがあったりしてですね、最高でしたね。
まあとにかくもう終盤の、もうクマが暴れることで全てのそういうしがらみみたいなのが吹き飛んでいく様がもう最高で。
06:10
最後こう崖というか滝の上からクマが出てくるんですけど。
ジュラシックワールドのラストシーンでティラノサウルスがさ、ジュラシックワールドの支配者として君臨してガオーって吠えるシーンあるじゃん。
あれみたいなかっこよさ、気持ちよさ。
怪獣映画なのか。
まあある種怪獣映画的なダークヒーローものですよね。
ダークヒーローものか。
ダークヒーローものですよね。そういう感じですごく面白かったので、おすすめです。
今の話とかそのあらすじ聞くとすごいB級映画に思われるかもしれませんが。
私もB級映画だと思ってたし、いいB級映画だなと思ったんだけど、なんかTwitterでシンゴジラの4,5倍の予算で作られてるって書いてあって。
本当かよと思って調べたんだけど、確かに予算50億くらいで、制作費50億くらいかかってたらしくて。
シンゴジラ15億くらいだって言われてるから、まあ3倍くらいは。
あとポスター見たらちっちゃく、スパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバースのスタッフが送るって書いてあって。
客層被るんだ。
スタッフ手広くなってるんだね。
どの部分の、一人でも関わってたらスタッフが送るって言っていいのかな。
同じスタジオで働いてましたとかでもいいのかな、独立しましたとか。
CGかな、どこで誰が活躍してたんだか知らないが、作風持ちがけば、そもそもアニメと実写だしな。
50億かすごいな。
東宝系の映画館ではやってるみたいなんで、もしお近くにコカインベアが見れる劇場があれば是非見てほしいですね。
本当におすすめです。
今週なんかありました?
今週ですね、結構忙しい1週間だったんで、あんまり読んだり見たりできてないんですけど。
良かったといえば、推理小説のガイドブック読んだんですよね。
何それ、推理小説のガイドブックなんかあるの?
推理小説好きだからよく読むんですけど、忙しいと読んでられなくなってくるんですよね。
どうしたって時間はかかるからね。
ていうことで、ミス・ミステリーガイドっていう本を買いました。
どんな本かっていうと、ココン東西有名な推理小説の紹介をしている本なんですよ。
本の前半部分で、その推理小説に出てくる有名な事件現場の地図ですよね。
地図とどういう状況だったのかって説明が見開き1ページで載ってるんですよ。
09:00
それでいくつか次元が紹介されていって、本の後半になると、その前半で紹介した事件のトリックの説明が全部載ってるっていう本なんですよ。
ファスト推理小説?
そう、言い方によっちゃファスト推理小説。これを読めば有名な推理小説のトリックが全部わかるっていう本になってるんですけど。
まあ、これ本もいいかなと思って買って読んだんですね。読んでびっくり。
有名な話も多いんで、知ってる事件というか、いっぱい載せたんですけど。
オラウータンが犯人とか?
そうそう、ヘビが犯人とか。全く覚えてなかったね。
この話読んだな、この小説読んだなって思って開いて読むんだけど、確かにこんな事件あったかなっていうぐらいの印象で、解決編見るまで全くトリック覚えてなかった。
推理小説読む時って、私多分トリック全然気にしてなかったんだなっていうのは発見でしたね。
なるほど。そうか、これはこういうトリックだ、これはこういうトリックだっていう風に読んでないんだ。
自分は結構トリックが好きで推理小説読んでるつもりだったんだけど、全く記憶になかったね。
それこそ本当に有名な作品とかもいっぱい載ってるんだけど、全然分かんなかったな。
じゃあいつも何を気にして読んでるの?
なんで読んでたんだろうね。なんで読んでたんだろうなってちょっと思いましたね。
その推理小説ミステリーじゃなかった、質ミステリーガイド。これ正解者かどっかに出てる本なんですけど、それにはエッセイというか、もともとミステリーの研究家の人が書いてる本なんだけど、
作品と作品の間にエッセイが載ってる。そこにはミステリーの歴史みたいなものが載ってたんだけど、
日本のミステリーっていうのは、日本の密室を扱ったミステリーっていうのは、ある時からなぜ密室にするのかっていう方向に動き始めてるんだっていう解説があったんですよね。
どうやって密室作るのか。こんな面白い密室トリック作りました。わあ面白い。っていうだけじゃなくて、じゃあなんでそもそも密室を作らなければいけなかったのか。
そっか。密室にする理由って、そっか。必要か。
そうそうそうそう。例えばアリバイのためとかだったりするんだけど、でもアリバイのためだったら密室しない方がいいんですよね。
誰がやってるかわかんないっていう可能性が開けてた方がアリバイ作りには繋がるのに、でもなぜか密室になってる。なぜか。
それはなんか殺人者側の象徴的な意味があったりとか、復讐のひとつとしてっていうのもあると思うし、あるいは偶然の事故によって、たまたま密室になってしまったっていうパターンもあったりもする。
でもそのうちの特に、なぜ密室をわざわざ作ったのかって、人間のドラマみたいな部分を重視してるんだなんてことが書いてあって、面白ーって思いましたね。
坂口アンゴもさ、あの人推理小説いっぱい書いたり、解説書とか書いてるんだけど、坂口アンゴも密室は謎解きゲームであるっていうふうに僕よく言ってる人なんですよね。ゲームのひとつなんだ。
ただ当然、小説というのは全て人間を描くものだから、当然人間ドラマっていうものを重視しなければならないんだ。
単なる密室、謎解きゲームで終わってはいけないんだってエッセイも残してて、実際に当時の流行作家の密室事件、有名な売れた推理小説に対して、いやこれはちょっと人間が描かれてないからダメだ。
12:16
単行本になるときに確かトリック書き換えられたっていう事件があったんですよね。坂口アンゴの批判を受けてオチを変えるみたいなこともあったりして。やっぱりその辺から、なぜ密室にしたのか、人間側のドラマみたいなものを重視するようになっているらしい。
へーって私も思って。じゃあ私も密室ミステリー読むとき、人間ドラマ気にしてるのかなと思ったんだけど、ストーリー自体あんまり覚えてなかったりするんだよね。もうさ、ただ覚えてない人じゃんそれ。何にも覚えてなかったのかもしれない。
読んだなっていう、記憶はあるけど内容は一切覚えてないっていう可能性が出てきて怖かったね。間違いなく読んでるんだよね。間違いなく読んではいるんだけど、何も身になっていなかったかもしれない。という新しい謎が生まれました。
まあでもアメコミもな。たまにそうだったっけっていう時あるもん。あるー。アメコミのストーリー覚えてないなー。なんかね、いたっけその人とか。こいついたっけ。こんなセリフあったっけ。この本読んだっけ。久々に読むと新鮮な気持ちで読めるよね。
普通に面白く読めちゃうから。今までいろいろフィクション味わってきたけど、もしかしたら何一つ身になっていないかもしれない。右の耳から入れて左の耳から出てたままなのかもしれない。改めてそういう自分の見てきたもののガイドブックみたいのを読むと、そういう発見があってゾッとしましたね。自分の人生の空虚さにゾッとしちゃった。
密室ミステリーガイド。でもなんか復讐にも良さそうですね。そうね。もう1個この本面白いところあって、そのトリックの解説なんだけど、当然全部は解説しないんですよね。例えば連続殺人とかだったら特定の1個の事件だけするし。
完全なネタバレにはなってないと。そうそう。その完全なネタバレにしないために嘘も書くっていうふうに最初に書いてあるんですね。え、怖っ。それいいんだ?そんなことしていいんだ?事件の紹介とかでその何というか、ジョジュストリックじゃないけど、あえて隠してる情報とかがあるわけですよ。はいはいはいはい。
だから真相を振り返れば本当はそう書くべきじゃないんだけど、でもそのネタバレ全部書いちゃうとトリック自体が成立しなくなっちゃうので。嘘というか、仕掛けにかかるという感じね。仕掛けを残した紹介をしてるから、その辺を読み比べても面白いのかもしれないですね。全部解説も紹介も見開き1ページなんでパラパラって読みやすいんですね。
ぜひ電子版もあります。
なるほど。
そんな感じでした。
ちょっと人の話に乗っかるようで申し訳ないんだけど、1日1本365日毎日ホラー映画っていう本があって、1日1本必ずホラー映画を見るっていう生活を5年続けたアメリカ人の人が著者なんだけど。
15:16
365本のホラー映画を紹介してくれる本があって、それも似たような感じで楽しく読めるんじゃないかな。
そういうガイドブック的な。
ガイドブック的な。
書評本とかって読むと意外と面白かったりするもんね。
するする。書評って面白いよね。
面白い。個性出るし、こんな視点があってのもあるし。
すごいよく読書する人のブログとかってやっぱ面白いもんね。
面白いよね。普通に買っちゃったりするわ、ああいうの読んで。
読んで読んだ気になった。
この前、ピケティの難しい経済の本の要約みたいなのを見て、そうだったんだと思ってね。
もう俺の心の本棚の中には読んだ本として記録された。
買ってもない。
ピケティのためにも。ピケティの次回作を読むためにも。
そうね。やっぱファスト。
ファストな。これがファストラジオだからな。
難しいとこあるけどね。
難しいとこあるけどな。感想。
でも興味を持つきっかけがいろんなところに転がってるっていうのは悪いことではないのではないだろうか。
ということで、この番組では毎週一冊の公約アメコミを紹介して、世の中にアメコミが広がればいいなとか考えたり考えてなかったりするわけですね。
みんな読んでほしいな。
というわけで、本日のテーマはキャプテンアメリカトゥルースでございますね。
電子版もあります。今買えますね。
今すぐ。
これ、流通限定で普通の書店には並ばない。
あ、そうだったんだ。
小学館終焉者プロダクションの公式ホームページか、電子はいつもの電子書籍取り扱っている諸々各種のサービスで買えますんで。
私は電子書籍でサクッと買ったんですが。
私も電子で買っちゃいました。
ちょっとお値段お高めなんですよ。
そうだね、若干。
まあ多分、そんなにこうなんていうんだろうな。
部数出せないけれども、面白いから読んでほしいみたいな。
そういう小学館終焉者プロダクションの熱い思いが、この本の観光につながっているんじゃないかなと思うんですが。
確かに面白かったね。
面白かったね。
ただ一方でさ、面白かったねで済ましちゃダメだろ感もありますよね。
そう、いやーこれ喋るのめちゃくちゃ難しい作品だなとも思ったし。
旅でこのラジオでも言及しているけど、アメコミの懐の深さみたいなものを改めて感じましたね。
このテーマさ、キャプテンアメリカの話なんだけど、キャプテンアメリカなくても全然普通に成立する話になっているのすごいよね。
前半キャプテンアメリカほぼ出てこないもんね。
18:00
そうだね、確かに。
なんて言えばいいのかな、黒人差別を描いた作品ですね。
第二次世界大戦の歴史を踏まえながら、その辺りをマーベルの歴史の中に組み込んで描いていくという作品で。
面白いんだけれども、エンタメとして消費していいのかと。現実の歴史とリンクするところがあるからね。
かなり実際の事件とかもモデルにしているので、そうだな。
でもやっぱり、白石監督?仮面ライダーブラックさんの監督が言ってたんだっけ?忘れた。誰かが言ってたんだけど。
日本のエンタメってあんまり社会性を持たせなかったりするよね、みたいな。
へー、そうか。
そんなこともないだろう。そんなことあるか?微妙だな。
微妙な気がするな。
政治的じゃないものなんて世の中にないからな。
松本政調の推理小説とかめっちゃ政治的だったりするもんね。
ただ、そういう結構ストレートな政治性をコミックに出せるってアメコミのね、さっきも言ってたけど、そういう良さありますよね。
先々週配信したのが、アメリカンボーンチャイニーズでしたよね。
ありましたね。
あれは、現代アメリカにおける中国系アメリカ人のひきこもごもを描いた作品でした。
味わう差別とか苦しみとかを描いていましたが。
あれもね、物語がすごく上手く作られてるんで、わーって読んでて思ったけど、やっぱり扱われてる内容は重いというか、現実にああいうふうに苦しんでる人がいるんだなっていうところは茶化せないというか。
そうだね。実際にいる人というか、実際の出来事、実際の人間に関わる問題になってくるから、そこは大事にしなきゃいけないとこですよね。
ということで、今回も面白い作品であることは間違いない。ただ、ちょっと重さみたいなのがあるんで、そういうのが好きなら是非ね。
そうね。うん。そうだな。面白いんだよね。
面白いんだよ。
これが面白いのがまたすごいよね。
すごい。
本当にこう、黒人の歴史って大変だったんだなって言ってしまえばそういう話なんですけど、それをちゃんと演ためにもしてあげていくし、キャプテンアメリカっていう要素も後半どんどんどんどんそれに絡めていって、最終的にはキャプテンアメリカの歴史に新しい意思ページを加えていく、精神に取り込まれたらしいですもんね、このエピソードが。
ということで、本日はキャプテンアメリカトゥルースを紹介していきます。
あらすじをざっくり説明すると、キャプテンアメリカと同じように超人血性のパワーで、キャプテンアメリカの超人血性の再現性を求めるための実験みたいなもので、黒人のキャプテンアメリカが歴史からは消されてたけど実はいたんだっていうそういう話ですね。
21:15
はい。
本当にそれだけだよね。
そうね、ストーリー言ってしまえばもう本当に実は黒人のキャプテンアメリカもいました。
以上。
えっと、この話を聞いてあって思った人ももしかしたらいるかもしれないんだけど、MCUのドラマ、キャプテン、ファルコン&ウィンターソルジャーでも黒人のキャプテンアメリカの話出てきたよね。
ありましたね。
それの元ネタですよね。
そうだね、あれだと朝鮮戦争か。朝鮮戦争に実は黒人のキャプテンアメリカがいたんだ。
しかも我々のよく知るキャプテンアメリカの前にいたって設定だったかな。
たしか。
今回はそうじゃなくて、先がスティーブ・ロジャーズ。
スティーブ・ロジャーズがいて、その超人血性をもう一度取り戻すために黒人の使った人体実験を繰り返して超人血性を生み出そうとしていたんだっていうお話ですね。
もうね、序盤から黒人がこの当時、1940年代、どんな扱いを受けていたのかというようなところから話が始まりますね。
バンコク博覧会。行ってみると黒人が入れない場所があるとか。
バンコク博覧会にニグロウィーク、黒人習慣があるっていうのもすごい差別的というか何というか。
そうだね。
わざわざそういうの作るんだっていう感じもしましたね。
やっぱりそうやって黒人習慣みたいなのを作らないと、平等性、そもそも不平等っていうのが当たり前に存在していて、
それありきのある種の配慮みたいなものが存在している。もうすでにいびつな社会なんだっていうところを痛感させられますよね。
そうだね。
わざわざ白人ウィークとか作んないもんね。
あとは黒人の地位上昇のために戦っている、割と比較的裕福な黒人。それから軍隊に所属している黒人なんかの様子が描かれて、
それが1941年12月、真珠湾攻撃によって戦争に向かっていくというようなストーリーですね。
いろいろな執事を持つ黒人たちが。当時は黒人と白人の混合舞台っていうのもなかったんですかね。
なんか完全に分けられてますね。黒人舞台。
黒人だけの舞台でみんなが集まるんですけど、ちょっと面白いなと思ったのが、当時の黒人、いろんな社会階級から集まってきてるんですけど、
その中でも黒人の地位に対して結構ギャップというか、考え方に差があって、やっぱり地位向上を目指して頑張るべきなんだ、
24:07
っていう黒人もいれば、あるいはこんなもんなんだと、こうやって俺たちは生きていくんだという現状を受け入れてる人もいるし、
あるいは家族がいるから納得できないこともあるけど、頑張るんだという人もいるし。
2つの勝利っていう、実際にこれはあった標語なんだけど、
敵に勝つっていうのもそうだし、プラス黒人の立場を国内で向上させようというような運動というか、あるんだけど、
それを軍隊内で話したらね、黒人の周りの人たちからもちょっとバカにされるというか、
冷笑的に受け取られたりとかっていうのがあって、一種の諦めなんですかね。
この運動、ここで私初めて知りましたね。
二重の勝利。
二重の勝利。
全く知らなかったな。
そうね。
まあ、ぶっちゃけやっぱ我々、すごいね、ドメスティックなっていうか、日本国内でこうやって知らないこと多いよね。
本当に恥ずかしくなりましたね、そういう意味では。
確かに。
公民系運動って言ったらやっぱ50年代とか60年代みたいなイメージ勝手に持ってたけどさ、
こんな前から、そりゃそうだよね、当たり前だよね。
まあ、それはね。
下地があるからパーソナルに繋がってるわけで。
そういう歴史とかも知らなずに、いろいろ見てたなって思っちゃいましたね。
やっぱり、このキャプテン・アメリカ・トゥルースもそうだし、アメリカンボーン・チャイニーズもそうだし、なんなら映画バービーとかもそうなんだけど、
すごいこう、日本の国の中でさ、日本人で男性でっていう風に生きてるからさ、やっぱこうちょっとなんか居心地の悪さというかさ、
そうね。
ちょっとした罪悪感じゃないけどさ。
感じるよね。
思っちゃうよね。
今回も同じような感想をちょっと抱きましたね。
まあ、俺らってね、アメリカに暮らしてたら多分、イエローって言われて。
めちゃくちゃ苦労してたんだけどね。
居心地の悪い思いをしてたんだろうけどさ。
自分の恵まれてる環境のおかげですね。
結局彼らは何のために訓練とかさせられてたかっていうと、戦場に行くためじゃなかったんですよね。
なんかもうそもそも白人と黒人一緒に戦うのすら良くないみたいな風潮が当時はあったらしく、
黒人兵士は前線ではなくて後方の支援みたいな仕事を中心にさせられていたらしいんですが。
で、今回は何のために集めてたかっていうと、キャプテンアメリカの結成を作るための人体実験の候補者を集めていたんだ。
で、その何千人も集めた黒人のうちから数百人を選んでその300人を対象に人体実験をしていこうと。
残された他の兵士たちはその場で全員殺してしまうということで。
この黒人を対象に人体実験をしていくっていうことも実際にアメリカであった出来事なんですよね。
27:01
バイドクの研究か。バイドクの研究をするために健康な黒人男性に対してバイドクを感染させて、それがどうなっていくのかを研究するっていうのが実際に行われていた。
有名なというか。
これは確かにちょっと私も聞いたことはありましたね。背景についても解説で書かれてさ、
つまり人体実験をする時に白人から始めるわけがないだろうということですよね。
当時の科学史観で言えば劣等人種である黒人から当然人体実験をしていくはずだっていうところが当時の考え方としてあったし、このキャプテン・アメリカ・トゥルースの背景にも同じような意識があったっていうのが書いてありましたよね。
そうですね。
そういうもんなのか。
でもその人種間の差別みたいなのがある時代だったらやっぱりそうなるのかな。
ひでえもんだな。
有血の話とかありますよね、今回の話でも。
今回もそうね、有血の話出てきましたね。
もう今じゃ分かっていることだと思うけど、別に血に差はないからね。
血に差はないから誰を入れてもいいんですが、黒人の兵士の血が足りないと。
黒人の血液を持ってきてくれっていう注文をするシーンとか。
あってね。
もし白人に対して、もしお前今後黒人の血を有血されたらどうする?
死んだ方がマシであります。
コミックだからちょっと柔らかい表現にはなってるけど、たぶんこれ実際にあったんでしょうね、きっと。
まあそういうこと言う人いたんだろうね。
今でもいるのかな。
なんか献血のことでいろいろ揉めた、献血のポスターのアニメキャラの献血のポスターのことでいろいろ揉めたときに
オタクの血が入るのは嫌だみたいなこと言ってたよね。
いやーそういうね、差別する側っていうのは得てして自分がヤバいこと言ってるとは思ってないんだろうな。
1940年から変わらない同じことを言ってるんだなってちょっと思ったりもなんかしたりも。
まあ難しいと思うよ。これ個人の善悪とかっていう問題じゃないからね。もっと大きなさ。
そうね、個人の力でどうこうっていうレベルではない。もっと大きな歴史とか社会の仕組みとかでできてしまってる部分だから、誰が悪いって。
まあね、もちろんここで見たらさ、嫌なやつだなとか良くないなってあるんだけど、それを生み出してる背景っていうのはもっともっと強固で根深い問題で。
見えないものによってできてるところがあるから。ということで選ばれた黒人兵士たち、超人決戦をバンバン歌われるんですが。
この、ダメだ、笑っちゃいけないのは分かっているんだが、超人決戦どんくらい投与したらちょうどいいのかとか分かってないから、本当にバンバン投与するんですよね。
上限から減らしていくっていうやり方をするんですよね。限界いっぱいまで注射して、ダメ。ちょっと減らそう。
30:06
そのダメになり方っていうのがさ、体がもうめちゃくちゃ膨れ上がっちゃって、破裂しちゃうみたいな。
そのまま爆発するっていう。
確かにね、キャプテンアメリカはすごいガリガリの人に投与したらさ、ムキムキパンパンになったから。
身長もでかくなるみたいな感じだったから。
ってことは投与しすぎると。
そりゃそうなるわ。
ってことなのか。
最初に初めて実験場に連れられて戻ってきた、ラーセンっていう黒人兵士がいるんだけど。
母とか言っちゃダメか。すごい体になってくるんですよね。
すごい体ね。体の抜端が全て膨れ上がってるんですよね。
頭の先もこう、めちゃくちゃ腫れ上がって。
腫れ上がって。
イカみたいになってますもんね。
すごい頭になってね。超人結成って恐ろしいもんですね。
確かにね。でも普通に考えたら怖いよな、超人結成なんて。
ちょっといいなとか思ったりもしたけど、こんな体作り変えるわけですからね。
そうだよ。
恐ろしいわ。
そんなこんなでね、300人だっけ?
300人。
やって5人の超人兵士が生み出されるわけですね。
最初6人ね、候補者があるというか、超人結成に適合した人がいるんですけど、
1人だけ輸送途中というか、船の戦争で彼らは輸送されることになるんですけど、
6人のうち1人が亡くなるっていうシーンがあるんですけど、
これ多分あれですよね。奴隷戦のイメージってことなんですよね。
そうですね。死ぬ間際にですね、なんていうんだろう、
トラディショナルなというか、黒人の姿が、幽霊みたいなのが見えるんですよね。
貨物船っていう形も、昔の奴隷制度、アメリカに連れて来られた頃の時代背景もあるんでしょうけど、
各種のルーツに当たる人たちですよね。
彼らのルーツに当たる人たちの幻影を見て死ぬっていうシーンがあるんですけど、
これ特にたくさんの説明があるわけじゃないんだけど、すごく印象に残るシーンでしたね。
そうね。だからこの国、アメリカにおける差別の歴史の長さみたいなのを感じさせるやつだよね。
その幻影として見えてくる黒人たちの姿も、みんなやっぱ違うんですよね。
だからきっと黒人と一言にって話題も言ってるけど、そこにはたくさんの羊の人たちがいて、
いろんな文化背景を持った人たちが連れて来られて、今は一緒くたに黒人と呼ばれてるけど、そうじゃないんだっていうところも見せてくれてるのかなって。
化粧の仕方とか服装とかがみんな違うんですよね。
結構印象的な、今回の作品では好きなシーンですね。
あと戦場に送られたその超人兵士たちが活躍するシーンがあるんだけど、
なんか結構暴力的になってるんですね。
これはおそらく薬の副作用ってことで作品の中では。
33:02
あー言われてましたね。暴力的な要素が強調されるんだみたいなこと言われてましたが。
確かにそうだよね。なんかアメコミあるあるなのかな。やっぱ強くなったやつ性格変わりがちみたいなのあるもんね。
まあ確かに体が2倍も3倍もデカくなったら性格も変わるよね。
確かにそうだわ。自分がドウェイン・ジョンソンになったらって思ったら性格変わるわ。
いやだいぶもう街とかカタで風切って歩くよね。自分がドウェイン・ジョンソンだったら。
歩き方から変わるな。あーそりゃ性格も変わるわ。
戦地でコミックを読むシーンがあるんですけど、ここで初めてキャプテン・アメリカが出てきますね。
そうだね。コミックで登場するんですよね。
で、「ちょっと見てくださいよ。このコミックで書かれてること、俺らがやられてたことそっくりじゃないですか?」って。
確かに人体実験されて薬を投与したらめっちゃ強い兵士になりました。全く一緒だもんね。
彼ら自身は自分たちが人体実験が何のためだったのかっていうのはもちろん知らなかったんですよね。
でもキャプテン・アメリカを読むことで、この世界でキャプテン・アメリカいるわけだもんね。
そのコミックを読んでるわけだから、自分たちがそのための実験だったんだってことに気づくんですよね。
だからそうだね、キャプテン・アメリカ2号を作ろうとしてるんだってことに、この辺でうっすら気づき始めるのかな?
5人いたキャプテン・アメリカ2号たちなんですが、戦いの中で一人また一人と命を落としていって、
最終的にはイザイアが生き残るんですね。これはファルコン&ウィンターソルジャーに出てきたかつてのキャプテン・アメリカ。
黒人のキャプテン・アメリカと同じ名前ですよね。
イザイアが生き残って、彼が元々の計画だった重要な任務に就くことになる。
重要な任務なので当然衣装を身につけると。これまでの仲間たちの意思もついでね。
一応この衣装って盗んだんだよね。
盗んだんだっけ?
なんかどうやらそもそも用意してた?
奴が衣装に?って言ってますよね。
そっか。でも元々は予定してなかったのかな?
どうなんだろうね。
確かにキャプテン・アメリカと全く同じ衣装だから。
キャプテン・アメリカ用の衣装だったんじゃないかな?
なるほど。持ってきてきたのか。
ということで彼の任務はキャプテン・アメリカの衣装を身につけて、ドイツにあるユダヤ人収容所の開放に向かうということで。
このストーリーすごいですよね。
これあれだよね。別にさユダヤ人を開放するためにやってるの?
何がしかの研究してるからその研究所をぶっ壊せってことだよね。
研究所を壊せってことで向かうんですが、そこがユダヤ人収容所だったと。
自分たちがされたのと同じようにユダヤ人が人体実験をされていると。
36:05
後ほど明らかになるんですが、それも実は超人兵士を作るための全く同じ実験が、当時のドイツで非差別的な扱いを受けていたユダヤ人を対象に行っていたそうです。
ここでアメリカのやってきたこととドイツのナチスのやってきたことが全く同じなんだっていう描き方になるのがすごいなって思いましたね。
あと同時にやっぱりこの戦争の無なしさ。
結局自分が殺している相手が自分と同じような弱い立場のもので、戦争は異性者のためにあるみたいなことを言説あるけど、そういうシーンですよね。
やるせない。
やるせないよね。
全然言葉が出てこないけど。
うまく表現できないんだけど、なんて言ったらいいんだ。
そんな中でようやくキャプテンアメリカが登場しますね。
今回のお話全部で7話なのかな?のお話なんだけど、さっき言ったコミックを除けば5話のラスト、6話になるまでキャプテンアメリカはほとんど出てこない。
全く出てこないですね。
キャプテンアメリカがどこに出てくるかっていうと、ずっとその1940年代第二次世界大戦で活躍している黒人の超人兵士の話を追ってるんだけど、キャプテンアメリカが出てくるのは現代。
実は知らなかったんだけど、黒人のキャプテンアメリカがいて、その事実を追っていくっていうストーリーですね。
実はこの話は全て現代のキャプテンアメリカが人から聞いていた話だったんだっていうことが分かるんですね。
遅えよって思いましたね、キャプテンアメリカの登場。
本当?私逆にこの黒人キャプテンアメリカ、イザイアの活躍で全部最後まで行くのかと思ってましたね。
当時の軍部のやつから、イザイアのこと知らないのか?黒人のキャプテンアメリカですよって言われた時のキャップの驚きの顔ね。
キャップはやっぱり白人じゃないですか。
結局ナチスもアメリカも優勢思想が当時は強かったから、優れた人種、劣った人種っていうのがいるんだっていうのがいろんなものの根底にあるんですよね。
だから黒人は劣っている。ユダヤ人もおそらく劣ったものとして扱われていたんですよね。
逆に言えばキャップみたいな存在はすごく憧れの強くてかっこよくてでかい存在なわけで。
キャプテンアメリカに対する、キャプテンアメリカは取材を繰り返すことになるんですけど、
39:06
取材する相手がキャプテンアメリカに送るこの扇望の眼差しとかさ、そういうのがこれまで黒人の話を描いてきただけに逆転としてすごく嫌なものを感じますよね。
そうですね。めちゃくちゃ黒人に対して差別的な態度をとってて、実際に傷つけてきたキャラクターがいるんですけど、
キャプテンアメリカのファンで最後サインをねだってくるんですよね。
サインくれよ。
これスーパーマンスマッシュ・ザ・クランでもありましたね。
ありましたね。
移民に対してものすごくひどい態度をとっている国粹主義者の人たちの憧れがスーパーマンなんだよね。
理想はスーパーマンであると。
彼は強くてたくましくて白人。実際に白人じゃなくてクリプトン人だから白人だからね。
キャプテンアメリカなんかもろにね。
アメリカ人。アメリカついてるもんね名前に。
そうよ。服だってもう正常期背負ってるようなもんですからね。
ゲーな。
やっぱ当然そういう人たちの憧れの対象でもあるし。
多分実際にそうなんだろうね。きっと現実というか我々の世界でも特別なものとして扱われるんだろうね。
キャプテンアメリカだって戦時中はさ、現実の歴史でね。戦時中はそういうプロパガンダ的に使われてたでしょ。
あ、そっかそっか。歴史的にずっとそういうものでもあるのか。
だからこそサインを求められて、怒りというか悲しみというかそういう感情に支配されるキャプテンアメリカのね、ここもまた一つのやるせなさですよね。
キャプテンアメリカが黒人の悲しい歴史っていうものに対してどう思うとか言うとかアプローチをするっていうことがさ、なんかこうまた変に意味がついちゃうもんね。
そうだね、確かに。キャプテンアメリカがやるっていうことの象徴的な意味は絶対避けられないもんね。
やりにくいだろうね。
やりにくいよね。
それでもキャプテンアメリカはキャプテンアメリカを通すから、だからキャプテンアメリカなんだなって思うね。
なんかその、現在進行形の問題でもあるからなんかこう余計なことというか、やっぱり喋りにくいな、難しいな。難しいななんか。
だからラストシーン美しいじゃないですか。実はこのイザイアってみんな死んでると思ってたんだけど、元気じゃないなりにまだ生きてるんだよね。
そうね。いろんな障害も背負ってしまったりいろいろあるんだけど、生きてはいる。
で、キャプテンアメリカがこのイザイアを訪ねるんですけど、そしたらね、イザイアの家には黒人のスーパースターたちと一緒に写真を撮る。
42:08
あーそうだね。
イザイアの写真。
現実の黒人のヒーローたちですよね。一緒に写真を撮っている。
そうですね。キャプテンアメリカっていう存在がイザイアのことを取材して調べていくことによって、アメリカの歴史における黒人の扱いっていうものを我々も追体験できるわけだし。
この時のキャプテンアメリカは冷凍睡眠からずっと寝てた。
そうですね。
起きたばっかりみたいな感じだったんだよね。
そうなのかな。
寝てたから黒人のこともよく知らなかったんだなんてくだりが確かあったから。
イザイアの存在をなぜ知らなかったかっていうと、冷凍されてたからか。
だからそのイザイアについて知っていく過程で、アメリカにおける黒人の歴史。こんなひどいことがあったんだっていうことを読者も追体験することができるし。
そうやって学んでいった先に、そうは言ってもやっぱりアメリカっていう国は黒人っていう存在は切っても切れないわけで。
当然アメリカの中には黒人の英雄もたくさんいて、その英雄たちもまたキャプテンアメリカっていう名を持つ、黒人のキャプテンアメリカと共に歩んできたんだ。
彼らもまたアメリカの一部なんだっていうオチですよね。
あんまり上手に説明できてないか言わなきゃ。
ラストイザイアが着ていたキャプテンアメリカのコスチュームを返却というか、イザイアに渡してダブルキャプテンアメリカで写真を撮って終わるっていうね。
黒人のキャップと白人のキャップが手と手を取って頑張るぞというオチですよね。
すごく未来に向けて勝者したようなエンディングになってるよね。
面白いんですよ。すごく面白いし好きなんですけど、やっぱり喋るのめちゃくちゃ難しいな。なんだろう。
そう?
私が気にしすぎなのかな。
気にしすぎなんじゃない?
現実の事件とかとすごく重なって見えてしまうところもあるし。
それはそうだよね。
ユダヤ人収容所の話も出てきたんだけど、なんかの本を読んでる時に、ユダヤ人の収容、イスラエルの人が書いた本だったか覚えてないんだけど、ユダヤ人の悲劇の歴史を映画にすることは反対であるっていう人だったよね。
おー、なるほど。
映画にしたりとか小説にしたりとか、そういう表彰をすることによって、まるで物語であるかのようになっちゃうというか。
これは現実なんだぞっていうこと?
現実で、他のものには比べようのないぐらいすごく大きい悲劇だったんだと。
でもそれを映画にして、悲しかった、つらかった、かわいそうと言われてしまうと、その残酷さとか、いろんなものが隠れてしまうと。
だから、そういう風に語られるのは本当はあまり好きではない。
45:00
映画とかと同列になっちゃうと。
そうそうそうそう。
トイストーリー3の感動と同じように消費されてしまうんだと。
イラシックワールドを見て、コカインベア見て、じゃあ次は?みたいになってくると、それはまた違うんだと言ってて。
なるほど。
同じように、例えばユダヤ人の大虐殺とユダヤ人以外の虐殺ってやっぱり歴史上いっぱいあるじゃん。
あるね。
例えば、〇〇虐殺って。
それこそ言いにくいな。
言いにくいな。あるじゃん、それなんとか虐殺っていうのと、
何だっけ?
ユダヤ人の。
ホロコーストだ、ホロコースト。
ホロコーストって似てますよねっていう言説も良くないんだ。
まあ確かに当事者からしたら。
いや同じじゃないから。全然別だし、それはもうかけがえのなさ、その命のかけがえのなさみたいなものすべて無視してる。
なるほどね。
もうそれだけは受け入れがたいんだって言ってて。
それを考えると、なんかいろいろ気にしてしまうなっていうことってか。
いやまあ言ってることは分かるんだけどさ。
でも、じゃあどうするっていう話にもなってくるんで。
どうしたらいいんでしょうね。
いやまあだから対話が必要なんじゃない?
映画を作る人がいてもいいし、その映画に対していやそういうことじゃないんだ、現実はっていう人がいてもいいし、
そういういろんな意見を。
似てるって人もいれば、いや似てないんだと。
こことここが違うんだっていう対話を重ねていくことが大事なのか。
だってやっぱり類似性から学ぶすごい必要性はあると思って。
今回この作品の中でイザミアの奥さんがムスリムの格好をして歩いてるっていう話があったよね。
これ2003年の作品なんだけど、こういうご時世だから云々みたいなセリフあるじゃん。
やっぱこう何か社会の中から人を排除するっていうことが起こると、っていう話になってくるよね。
時代は変わって対象は変わっても何かを排除するって動きは変わらずあり続ける。
だから黒人差別とそういう新しく入ってきた移民に対する差別とかっていうのを一緒にするなっていうのももっともだし。
同じような悲劇が繰り返されるよっていう知見だってあるだろうし。
そうだね、確かに。
気にしなくていいんですよ。
そうだな。
敬意を書いたりしなければってことじゃない?
リスペクトが。
そうそう。
リスペクトがやっぱ大事か。
リスペクトがあれば。
なるほど。
分かんないけどね。
まあいろんな意見はあるだろうさ。
そうだな。
本当にストーリーはすごく面白かったし、ちゃんとキャプテンアメリカが、スティーブ・ロジャースが事件を最終的には解決もしてくれるんですよね。
解決というか。
解決というか、生産というか。
生産ね。
解決できないですよね。
解決、まあ現実にしていないからな。
解決みたいなことはないんだろうけど。
本当にアメコミの、最初にも言ったけど懐の深さというか、こういうのもありなんだ。
しかもちゃんとこれが売れたんでしょうね、精子に組み込まれたってことは。
そうね。実はこのイザイアっていうのは、いわゆるコンティニティっていうんですか?
48:05
Earth-616の歴史の中に組み込まれて、今、ヤングアベンジャーズのパトリオットっていうキャラクターとして元気に活躍してますね。
孫とかも出てくるみたいなことが書いてありましたね。
ん?孫?あ、ごめんごめん。イザイアの孫がパトリオットとして活躍してますよね。
いやー、なんかパトリオットの話読みたくなってきちゃったよね。
そうだね。ここまで読んだら、やっぱり現在の姿を知りたいよね。
ね。パトリオットが出てたらさ、これあいつの孫かって思うよね。
苦労したんだなって。ここまで偉くなってというか立派になったなって思いますよね。
やっぱさ、そうやってさ、パトリオットがさ、いろんなヒーローの中の本当に何て言うんだろうな、いい意味で浮かないというかさ、特別じゃないヒーローの中の一人になった瞬間に、
この黒人のキャプテンアメリカの苦難が報われるような感じが確かにするよね。
普通のヒーローとして。パトリオットをちょっと見たいね。どういう風に扱われてるんだろうね。
そうね。
デビューからちょっと読んでみたいな。
ほうね。たぶんこんなに政治的な物語じゃなくて、それこそ本当に普通に足の生えたサメとかと戦ってる可能性も大いにあるけど。
確かに。
それがいいんじゃねえか?
それがいいことなのかもね。
じゃあちょっと今度またヤングアベンジャーズ。
若手世代。
ね。読んでみましょうかね。
そうですね。
はい、というわけでキャプテンアメリカトゥルースでした。
面白いし、一人でも多くの人に読んでもらいたいなっていう思いもあるんだけど。
ただ読むだけじゃなくて、いろんな人の感想も知りたいなとは思いましたね。
そうね。感想ね。
どう思ったんだろう?みんな。
どう思ったんだろう。
確かにその感想を考えるのもものすごく苦労した作品というか。
なるほど。
いろいろグーって思っちゃった作品でもあるんで、みんなどういう風に思ったのか気になるな。
考えすぎなんじゃない?
考えすぎかな?
もしかしたら、だってこういう風な形で世に出てる以上、完全に何も思わず普通にフィクションとして読む人だっていたっておかしくないよね。
確かに。全然おかしくないわ。
おかしくないでしょ。
うわー面白かった、なんかすげー話だったわーみたいな人もいるかもしれない。
そうだね。
確かに。
あー楽しかった。よし次はコカインベアー見るかーってなるか。
なんでさっきからちょいちょいコカインベアーを。
コカインベアーはね、全てのしがらみを破壊してくれる熊なんで。
コカインベアーがいればな。
そう。
どんなストーリーにもコカインベアーを出して面白くなったら、そこでストーリーを考え直した方がいいっていう。
コカインベアーメソッド。
コカインベアーメソッドがあるかもしれないな。
もしこの作品にコカインベアー出るんだったら、序盤のトイレに行っただけでさ、いじめてくる白人の兵士いるじゃん。
あーいたねー。
そしたら全員死ぬ。
すごい。
51:00
すごいね。で、コカインベアーいいね。ちょっと見たくなってきたな。
コカインベアーマジ気持ちいい作品なんで、ぜひ見てほしいですね。
いやだから、やっぱ選択肢があるのがいいわけですよ。
いろいろあったほうがいいよね。
こういう重ためのエンタメがあってもいいし、コカインベアーみたいな軽めっていうか、そういうエンタメがあってもいいしね。
いろんなものがあって、いろんなものを楽しんで、いろんなことを考えて、いろんな人と対話をしていけば、世界は少しずつ良くなるんじゃないんですか?
ちょっと良くなるかもしれない。
そういうことで、そんな教育的な感じで終わっていいですかね。
コカインベアーで学ぶ現代社会でしたね。
そうだね。
そうだ、アートの話だけちょっと最後しようかな。
結構今回アート、いびつなというか、迫力のある感じなんだけど、この辺もやっぱこう、ブラックカルチャーというかさ、ストリートな感じを出してるんだろうね。
なるほど。確かにタッチとかストリート、なるほどね。迫力あるよね。
キングクリムゾンのCDアルバムのジャケットみたいな歪み方というか。
めっちゃ歯茎出してるやつ。
歯茎?
そうそう、みたいなやつね。なんかそういうところも、すごい白人見にくく描かれてるな。
そうね、確かに白人。
まあそういうところもですね、だからアメコミの良さだと思いますよ。
ストーリーで語るっていうのももちろんあるんだけど、アートで語るっていうのもさ。
そうだね。
日本の漫画に比べたらアメコミの方がアートで語るの側面を出しやすいよね。
アーティストが選べる分、そこに意味を込められるよね。
今回ライターがロバート・モラレスで、アーティストがカイル・ベイカーなんだけど、両方とも人種とかはわからんが、やっぱり語部人のライターなんでしょうね。
そうか、そうか、確かに。
やっぱりジン・ル・エン・ヤンが中国系アメリカ人のストーリーを描くように。
物語を作ってたように。
そういう作家性というかさ、やっぱりあったりするだろうね。
人種による作家性って言葉はあまり良くないかもしれない。
いや、そこだな。難しいって。
良くない言葉を使ってしまった。
人種がアイデンティティの時もあれば、人種で物事を区切ることが差別になることもあるし。
あるよね。
どっちもだから別に言って悪いことじゃないと思うよ、人種による作家性っていうか。
人種による作家性みたいなのが感じられるところは確かにありますよね。
あるある。ということでね。
なんか歯切れ悪くなっちゃったけど、ぜひぜひ読んでほしいなと思います。
54:02
おすすめです。本当に面白いです。
はい、いつものお願いします。
はい、番組へのご意見ご感想あれば、ツイッターハッシュタグ、Xハッシュタグ、翻訳あめあられをつけてツイートしていただくか、メールをお待ちしております。
メールアドレスは、あめこみ、あめあられ、あっとマーク、gmail.com、あめこみ、あめあられ、あっとマーク、gmail.com、あめこみのコミはcomiです。
語ってほしいアメコミのリクエスト、作品の感想、お待ちしております。
お待ちしてます。何かメール届いてました?
メールがですね、アメリカンボーン・チャイニーズに対する感想を届いておりました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
えっとですね、ラジオネーム。
はい。
ラジオネームアイライドさん。
はい。
翻訳あめさん、あられさんこんばんは。
こんばんは。
アメリカンボーン・チャイニーズ買いました。
ありがとうございます。
ありがたいですね。
ありがたい。それが何よりです。
非常に面白く読めたのですが、無意識のうちに抱えていた自分の中にある白人ワナビーを引きずり出されて、指摘された気がして叫び出しそうになりました。
なるほど。
自分の中にある白人って、有色人種を差別しているというのも、アイデンティティの一つなんですね。
フランスファノンの黒い皮膚白い仮面を読んだときのことを思い出しました。
これ有名な本らしいですね。
ちょっと未読なんで。
黒人差別に関する本的な?
うんうん。
なんかたまたまだけど、今回の作品にぴったりのメール届いてますね。
確かに。これも黒人奴隷の話だから。
なるほどね。
ちなみにサゴジョウは何の動物なのでしょうか。カッパは日本の妖怪ですよね。
ああ。
アメリカンボーン・チャイニーズ最有機の話。
最有機の話ですよね。
サゴジョウって、ドラマ版アメリカンボーン・チャイニーズだとクノイチになってましたけど、サゴジョウってカッパじゃないんだよね。妖怪?なんか妖怪でもないか。神様系?
元々は役人ですよね。
天界の役人かな?
人型キャラですよね。手塚治虫が描いた最有機があるんだけど、それだと原作準拠でリアリズムを重視してとか言って、人間キャラでサゴジョウが出てきましたね。
だから何の動物ですかの質問に対しては、動物ではないっていうのが。
人間。
人間的な。
的な感じなのかな。なんか川にいたから、川で人食ってたんだよね。
ああそうそう。
だからそっからカッパのイメージがくっついて。
なんかやらかして天界から追放されて川で暮らすことになって。
そうそう。なんか器さらわったかなんかしたんだよね。台所さらわって川でずっと苦しめられていたの。ひでえな。怖えな。
で、日本ではなぜか川で人を襲ってんだからカッパだろうってなってカッパになったのか。
芥川龍之介もカッパで描いてましたね。
サゴジョウを?
サゴジョウを。あれ違ったっけ?
いや分からん。
なるほどね。
うんうん。
ということで。
えー来週は。
おっ!まさかその剣は工業剣を使うんですか?
ちょっと1月のね、初回放送で。
うん。違うよ。
違った。
57:00
去年の一番最後の放送だよ。
去年の一番最後だ。
あーもういいわけだ。
大晦日放送。
大晦日放送でプレゼンバトルしまして。
はいはい。
私は無事勝利したので工業剣というのを獲得しましてね。
これが工業剣。
うわーすごい。
なんかドライブインとかで売ってそうな竜が剣に巻きついてる。
赤い玉がね、角度を変えると色が変わるんですよ。
権利の剣だと思ってたけど。
でっけえ剣です。
でっけえ剣だったんですかね。
これ使います。
工業剣を。
工業剣を使って。
なるほど。
えーちょっと語りたいと思います。
テーマはですね。
テーマは?
刀剣乱舞。
おー。まあそんな気はしてましたよ。
まあ剣だけにね。
剣だけにね。
刀剣乱舞ちょっとね。
今年結構色々勉強した作品の中では、
まあ刀剣乱舞結構時間かけて勉強した作品でもあるんで。
その刀剣乱舞の魅力を皆さんに。
じゃあ研究結果を。
研究成果を皆さんにお伝えしたい。
発表してるんですか。
まあアメコミばっか読んでちゃダメですよ。
今時代の最先端のエンタメ。
刀剣乱舞です。
えーじゃあ私もちょっと。
リスナーや私は何を一週間準備すればいいですか。
刀剣乱舞もともとゲームなんですよね。
もともとは。
ゲームはやる必要ないんですね。
やる必要ない。
ないです。
ストーリー全くないんで。
あ、そうなんだ。
全くない。
まあないですね。
ほぼないんで大丈夫。
電子書籍で。
電子書籍で。
刀剣乱舞の本が出てます。
本。
刀剣乱舞ステージ。
そして刀剣乱舞ミュージカルの劇局が出てるんですね。
はあ。
脚本が。
脚本が。
ミュージカルもすごく面白いし、
時間があれば来週ミュージカルの話もしたいなと思うんですが。
まあまあ。
やっぱりアメコミラジオを聞いてる方は刀剣乱舞のご存知の方は少ないと思うんで。
入門編ということで。
刀剣乱舞ステージの劇局を舞台刀剣乱舞。
舞台刀剣乱舞。
の電子書籍を。
あ、電子があるんですね。
電子があります。
買っていただきたい。
何にしようかなーって迷ってました。
あー。
好きなの一冊読んでおいてくれれば。
何でもいいの?
何でもいい、あーそうね。
難しいなー。
じゃあ決まったら番組の詳細欄に書いておくんで。
ちょっといいの見つけたら詳細欄に入れておきましょう。
はい。
じゃあそれを読んで備えていただければと。
一冊100ページ、200ページないぐらいなんで。
短っ。
で、劇局だからすぐ読み終わるんで。
暇があれば何冊か読んでいただければ。
分かりました。
大丈夫、全然読んでなくても分かるように説明するんで。
というわけで来週はね、
法薬アメコミやめやられと5つ。
1つ。
刀剣乱舞の話を。
刀剣乱舞とは何かって話をしたいと思うので。
はい。
はい。
お楽しみに。
お楽しみに。
それではまた来週、さようなら。
バイバイ。
工業家。
うん。
これで読むのは、
うん。
舞台刀剣乱舞。
舞台刀剣乱舞。
1:00:00
序伝。
序伝。
三つ羅星刀語。
三つ羅星刀語。
序伝の序はちなみにカタカナで書きます。
序伝。
序伝。
序々の奇妙な名の序ね。
あ、そうそう。
序の説明で序々の奇妙な冒険を使うことが
よもやあろうと思われる感じですが。
分かりました。
序々との序ね。
ちょっとこう、読みたくなるような
面白いポイント1つ教えてください。
刀剣乱舞は、
うん。
歴史を変えようとする歴史諏訪軍との戦いを描いた物語です。
はいはいはいはい。
一番簡単な物語は、
うん。
当時の辺に歴史諏訪軍がやってきて、
うん。
織田信長を生き延び出せようとしている。
はい、歴史改編をね。
歴史を守るために織田信長を殺すぞ。
言ってみればそういうことだね。
言ってみればそういう話が1つ。
序伝はちょっと特殊で、
うん。
タイムスリップそのものがテーマになってくるんですよ。
はあ。
つまり普通は歴史の有名な出来事に行って
それを何とかしようって言うんだけど、
うん。
これは何にもないところに行くところから始まる。
へえ。
そのタイムスリップっていう行為そのものを
1つのテーマにしたお話なんで、
うん。
多分刀剣乱舞知らなくても楽しめるんじゃないかな。
時間SFとして。
そう、時間SFとしてもよく出来てるし、
うん。
あとストーリーとしてね、
この自分自身とは何かっていう
近代的な自我との向き合い方も描かれるので、
はい。
おじさんから、
うん。
おじさんから?
スタートおじさんなんだ。
ははは。
おじさんから始まって、
ははは。
誰まで始まる?
年齢を言ってしまった人から、
うん。
まだこの世に出てきて
時間が経ってない人まで。
キッズまでね。
キッズまで楽しめる。
そうですか。
じゃないかな。
じゃあみんなぜひちょっと読んでみてね。
序伝三菱刀語り。
はい。
お願いします。
01:01:41

コメント

スクロール