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こんにちは、お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、いちお母さんが行動分析学を語るチャンネルなんですが、今日はちょっと変えてみようと思います。
これまでの放送内容だけだとちょっと固いし、ライトな感じで実生活により溶け込んだ行動分析学を語ってみたいと思います。
方言なのはフランクな雰囲気づくりと、今はもう実家から電話がかかってきた時ぐらいしか方言を話さなくなっているなとこの前気づいたので、
たまには終始方言でしゃべる機会を作ろうかなっていう思いつきです。 よろしければお付き合いください。
今回は、例えば日常で行動分析学的視点を持って人に接した時のお話です。
これは私が以前受けたABAのセミナーで、講師の先生がふと合間に出した一例なんですが、
1回聞いただけで細かいところまでは覚えてないので、もう私の想像を加えた別の話としてお話します。
大筋は変えません。ある男性は子どもに関わるお仕事をしていらして、朝子どもたちへの挨拶運動をしていました。
登校していく小学生たちもまばらになってきた頃に、自分のすぐ近くで小学校4年生の男の子が転びました。
周りにはちょうど大人は自分一人だけでした。 瞬時に状況を分析してみます。
膝をすったようだけれども、血はほとんど見えない。 転んだ場所は車道ではなくて歩道です。
転び方と転んだ後のその子の様子を見る限り、見た目以上の大怪我の心配もなさそうでした。
けれどもその少年は声を出して泣いていました。 自分とその子はたくさん会話したことはないけれども、面識はあるというぐらいの関係です。
どうも少年は泣きながらこちらの様子を伺っているようなんですよね。
で、ここでこの男性はどうしたかというと、少年が泣いている間、無反応を貫きました。
子供が泣いているのを大人が無視って、どういうことっていう感じなんですけども、
もちろんその子の身の安全、最低限車が来ないかとかですね、はチェックはしています。
でもなぜ駆け寄らなかったか。 狙いはその少年のちょっとかまってちゃんな泣き方を消去することです。
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男性は少年の年齢とか泣いている様子から、 なるほど多分こうして周囲の気を引こうとする面がありそうだなぁと。
でもこのままだと同級生や周囲から冷たい目線を向けられるようになるんじゃないかなぁと考えました。
だから少年が泣いている間は無反応。 数十秒経たないぐらいで少年は泣くのをやめて立ち上がりました。
で、その立ち上がり切るか切らないかぐらいのタイミングで、すかさず男性は声をかけます。
うん、よく立った。 男性の最初の行動は少年の注意引き行動を消去して、
かつ注意引きを諦めて自分で泣き止んで自分で立ち上がった行動を強化したんですね。
泣き真似はスルーしてますので、スルーした分まで強化の声かけや表情には、 たくさん褒めたり認める気持ちを込めます。
はい、日常に落ちてきた行動分析学ってこんな感じです。 ただ実際にはこの話みたいに作戦を立てても、途中で大体誰かが少年に駆け寄ってしまったりとかあるんですけどね。
そんな時は、残念ながら泣いてる子供を無視してる、冷たい大人みたいな感じに畑目から見えるっていう。
なので、いい人と思われたいっていう気持ちは、 封印するというか、
ある意味諦めなきゃいけない時もあるかもしれないですね。
あと、場所が悪かったりすると、 身に危険が迫っているのに、無反応を貫いている場合じゃないですしね。
でもうまくいったら、 よし!っていう気持ちになります。
あとそういう時は、子供もやっぱりいい顔をするんですよね。
なんか、なんとなく 目がちょっと輝くというか。
行動分析学を知らなくても、なんとなく似たような態度をとっていたなぁっていう方も多分いらっしゃると思います。
そんな方は、深く学ぶともっと面白くなりますよ。
はい、お聞きいただきありがとうございました。
今日も大事なものを大事にできる一日を。
あきねでした。