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こんにちは、お聞きいただきありがとうございます。あきねです。
こちらは、2人の小学生の子を持ついちお母さんの私が、ASDの息子を通して出会った行動分析学について語るチャンネルです。
今日は、甘やかすとワガママな子になるのかという疑問について、私なりの考えをABAを絡めてお話ししてみたいと思います。
まず、ここで言うワガママを、今回は周囲の迷惑を顧みず、自分の要求を通そうとする態度と定義します。
さて、前々回の放送で例に出した、スーパーでのお菓子買って買ってを、ここでも例に出しますが、
幼い子供がスーパーで、はたまたおもちゃ屋さんで、何かにロックオンしたとします。
欲しい。買って。これに対して親御さんはダメと答えました。
どうしても欲しいと思ったその子は、ダメと言われたのが悲しかったり、手に入らないことに納得できなくて、大泣きをしながら買って欲しいと訴え続けました。
結果、周囲の目もあったり時間も気になった親御さんは、渋々購入しました。
そのことがあってから、同じように買って欲しいものがあるたびに、その子は早い段階で大泣きをして訴えるようになり、親御さんは困ってしまいました。
どこからか、甘やかすからだよなんて声が聞こえてきそうな、よくあるエピソードなんですが、
甘やかしたから良くないとか、買ってあげるからダメなんだよとか、そんな話なんでしょうか。
私は行動分析学院に出会ってから、こういったエピソードへの見方が変わりました。
これはきっと甘やかし云々ではなく、問題はこの子が誤学習してしまったという点にあると思います。
誤った学習と書いて誤学習ですね。
子供が欲しいものを見つけることも、それを欲しいと大人に伝えることも、別に悪いことではありません。
また、目の前の欲しいものを諦められなくても、この子に悲はありません。
そう考えると、欲しいものがもらえないことを納得しない子供に対して、大人が怒るという選択は不適切に思えます。
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でもじゃあ、誤学習を防ぐためにどうするか。
実際に、これ買ってと言われ、買わないよと伝えたら、子供がごね出した。
もし私が親御さんなら、淡々と買わない理由を伝えると思います。
その子のキャラクターによっては、あえて一緒に残念がりながら、
あーこれは買えないんだよーという態度もありかもしれません。
でも子供に悲はないわけですから、決して責める態度にならないよう、表情や声色に気をつけます。
そして、買わずにその場を離れるということに子供が応じてくれたら、
その瞬間を見逃さずに、すかさず、
分かってくれてありがとうや、よく納得してくれたね、など、
褒めたり認める声かけをします。
買わないよ、の後に大泣きをされた場合も基本は同じで、
決して責めない口調で買わない理由を告げます。
こちらまで大声で怒鳴ると、どうしても責めるイメージが入ってしまったり、
大声同士だとお互いにヒートアップのさせ合いになります。
周りの目は気になりますが、大事なのは一貫性。
買わないよ、静かになったらお話しするね、など、
冷静さを保って、泣き止んでくれ始めたら、すかさず、
うん、よく泣き止んだね、などの声かけで泣き止んでくれたことを強化します。
どんなにごねられても一貫して買わない。
プラス、本人があふれる気持ちをコントロールできたところを見落とさずに褒める認める。
これで、語学習を防げるだけでなく、今後の学びにもなるのではないでしょうか。
今日は、ABAを意識すると子どもの内面ではなく、
目の前の事実や環境に目を向けられるようになるということ。
その結果、子どもに対して怒ることが必然的に減るんですが、
怒らないイコール甘やかすではないよ、という私なりの見方をお伝えしました。
本当に、子どもの行動にイラッとした時に、
でもこれって子どもが悪いからこうなったのか、
いや、そうじゃない、ならなぜこうなったんだろう、と思考できる、
このことの偉大さを感じています。
さあ、まるで私は子どもに怒ることがないかのように聞こえるかもしれませんが、
そんなわけはありませんので、
次回は、その辺りのことについてや、便利ツールのお話をしたいと思います。
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ABAで広がれ!シンプルで楽しい生き方。
今日も大事なものを大事にできる一日を。
秋根でした。