00:00
どうもヤマンです。
どうもハリーです。
いやー、ハリーさんさ、美術館とか行ったりします?
最近行ってないなー。
美術に対して詳しいですか?
詳しくはないですけど、僕まあ大阪芸術大学出てますからね。
アーティストですよ。
そっかそっか。
そういう意味では。
なんかね、そのー、僕デザイナーじゃないですか。
なんだけど、アートとか美術について全然詳しくないですよ。
っていうか、むしろそのアートとグラフィックデザインって、
同じジャンルだけど、なんか別物だしみたいなね。
で、そんな感じもあるし、
その小学校で美術の授業って、そんなちゃんと勉強しなかったんですよね、俺。
あー、みんなそうですよね。
だって役に立たないもん。
うん。
で、テストのさ、
語教科にも入ってこないしさ、
で、いやちゃんと美術勉強してこなかったなーと思って、
で、そんなこんなで出会った本が、ちょっと今日紹介したいなーっていう本なんですけど、
13歳からのアート思考っていう本ですね。
アート思考。
なんかもう、アート思考だけ言われたらもう絶対嫌なんやけど、
13歳からのって言われたら、
あー、確かに13歳ぐらいから俺美術ちゃんと勉強してないわーと思って。
はいはいはい。
なんかね、この本でもなんか言ってたんが、
やっぱ13歳って中学校1年生なんすよね。
で、中学校1年生ぐらいからみんな美術のことが嫌いになるらしい。
あー、そうですね。
絵描くのとか好きでした?
感性問われてるじゃないですか、絵って。
うん。
あれが苦手でね、模範書いておくれと思ってましたね。
でも、美術を教育って結構ムズくないですか?
その絵が上手い人が5点満点中成績5なのか、絵が上手くなくても、
例えばその絵画とかさ、昔の有名な画家さんとか、
そういう美術のルーツとか歴史に詳しい人も、
美術の成績いいはずじゃないですか。
はい。
なんだけど、昔の学校のその美術の授業って、
なんかわからんけど、自分の自画像を描かされて、
で、なんかわけわからん昔のおっちゃんが描いた絵の流派と、
絵の名前とおじさんの名前を覚えさせられるみたいなね。
だんだんしてましたね。
覚えてねーもん。
え、してたしてた。
美術の時間してましたよ。
で、なんかこれ何の意味があるんだろうみたいなんで、
だんだんみんな嫌いになっていく人が多いらしいんですよね。
それでね、もうグラフィックデザイナーなのに、
アートの説明ができないわと思って、この本選んだんですけど、
アートってそもそも何なのかっていうと、
この本でめちゃくちゃわかりやすく書いてあって、
その学校で教えるアートは、技術。
絵を上手く描くための技術と、あとは知識だけって言うんですよね。
だから面白くないと。
例えばこの絵もなんかいっぱい描かされるじゃないですか。
はい。
道場行って好きな花選んで1個描きなさいとかさ。
あー、はい。
なんか飼育のあのニワトリ1個選んで描きなさいとかさ。
あとはなんかピカソとかさ。
なんか覚えさせられるじゃないですか。
マティスとかさ。
ゴッホとかさ。
リュウハとかも全くわかんないし、みたいな。
だからそうなるから面白くないと。
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で、そもそもアートは好奇心と探求らしいですよね。テーマが。
好奇心と探求。
そう。
その美術に対して好奇心と探求っていうベクトルで、
美術を学ぶとむちゃくちゃ面白いっていう点ですよね。
それどういうことだっていう話なんですけど。
どういうことですか。
そもそもこのアートってルネサンス14世紀?15世紀か。
ルネサンス、ヨーロッパでルネサンスって言ってみんな絵描き始めたじゃないですか。
それが19世紀頃まで続くらしいんですよね。
で、当時絵描いてた人っていうのは、
それの最高潮がレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザらしいんですよ。
あの画家たちは何をしてたかっていうと、
ある物体を究極までリアルに描くことを追求してたらしいんですよね。
ああ、写実主義みたいなやつですね。
で、それの最高潮がレオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザらしいんですよね。
なんか奥行きとかさ、影出すためにすごい何回も塗り直して、
レオナルド・ダ・ヴィンチって万能の天才って言われてて、
その医学にも精通してたらしいんですよね。
人間の骨格とか筋肉のつき方とかにも結構詳しかったから、
ここまで描けたみたいなね。
うわ、これ写真みたいじゃん、みたいな。
レオナルド・ダ・ヴィンチのモナリザが出てきた時は、
なったらしいんですよ。
そこから約レンサンスが14世紀か、
で、19世紀、約500年間は、
ずっともうそのモナリザみたいにある物をよりリアルに。
うわ、写真みたい!みたいなさ。
そういうことをずっと追求してきたんですけど、
そこにテクノロジーがあって、カメラっていう物が出てきたんですよね。
で、カメラが出てきたことで、
もう絵画芸術終わったってなったらしいんですよね。
もう描く必要ないじゃん、みたいな。
だって撮ったらもう、そんな何ヶ月もかけて描いてた絵よりも、
よりリアルに、一瞬、もう2日くらいで現像されるじゃないですか。
で、このカメラの出現によって、
そのアートのあり方がすごい変わったらしいんですよね。
19世紀が終わって、この20世紀のアートっていうのが、
美術の世界でめちゃくちゃ面白いらしいんですけど、
僕らそれ習ってないんですよね、学校で。
20世紀の美術を習い損ねたがゆえに、
僕らアートわかんなくなっちゃったよね、みたいな。
あー、はい。
あー、そうなんや。
え、じゃあ20世紀のアートって何なんですか?って言ったら、
アートにしかできないことをやろうっていうので、
みんなすごい好奇心を持って探求していたらしいんですよ。
え、どういうこと?っていうので、
この本ではね、めっちゃ分厚いんですけど、
6作品しか紹介してないんですよ。
6作品っていうか、6人の天才画家しか紹介してなくて、
それぞれアートにイノベーションを起こしてきた、
みたいな感じで紹介してて、
その20世紀に現れた天才画家っていうのが、
さっき言ったマティスっていう人なんですね、
まず第一人。
マティス。
名前は知ってます。
聞いたことあります?
あ、知ってます?
フォントメンが。
これね、ぜひネットで調べてほしいんですけど、
この人の代表作が、
緑の筋のあるマティス夫人の肖像っていう絵を描いたんですよ。
緑の筋って何ですか?
ピキって言うんですか?
06:00
緑の。
これね、もうこれを発表した時は、
すごい黒票やったらしいんですよね。
緑の筋のあるマティス夫人の肖像っていう、
これ自分の嫁さんを描いたんですよね。
当時やっぱその、みんなレオナルド・ダ・ミンチを目指したから、
いかに現実に近づけるかっていう探求やったんですよね。
なんだけど、マティスが描いた自分の嫁さんは、
なんか鼻、凸から鼻にかけて緑の線がピューって描いてあるんですよね。
確かに。
ビジュアル系みたいになってる。
そうそうそうそう。
で、なんか絵みたいな。
で、なんか全然綺麗でもないし、みたいな。
なんならちょっとおっさんに見えるし、みたいなね。
で、なんか後ろの壁も、
なんかこう緑、紫、オレンジみたいなんで、
こう三つに置かれてるんですよ。
あー、はいはいはい。
これなんじゃこりゃと。
もうマティスをやらかしたなと。
お前もう、お前、画家人生終わったぞと。
何の作品描いてんだよって、
すごいディスられたらしいんですけど。
マティスこれ何がしたかったかっていうと、
色に対するイノベーションを起こしたかったらしいんですよね。
アートって、実際に目に見える色と、
自分が描く色同じじゃなくてもいいじゃんっていう
イノベーションらしいんですよね。
だからこう、なんか人間ってさ、
バッて光当たった時に、
まあ角度にもよるんですけど、
でこから鼻筋にかけて光こうピュって当たるじゃないですか。
だから大体もうその光の感じで、
ちょっと薄い肌色とか白にしちゃうんですよね。
だけどマティスはそこを緑にしたっていうね。
あー。
だからその、アートって目に映るそのままを別に描かなくてもいいじゃんっていう、
すごい斬新な発想をして、
そういうことがしたかったのっていうのが、
世間に認められた瞬間、
この絵はすごいってなったらしい。
あー、はいはいはいはい。
これでなんかすごいアートの幅が広がったそうなんですよ。
それまでだってレオナルド・ダ・ミンチを目指してたんですよ。
みんなカメラみたいに現実をそのままの造形で、
ありのままをアートボードに落とし込むっていうのがアートやったのが、
色とか変えちゃっていいんだみたいなね。
そこがなんか固定概念を壊したみたいなんで、
その辺から20世紀のこの美術とか芸術が変わってきたらしいんですよ。
で、次に第二の天才っていうのがピカソらしいですね。
ピカソね。
ピカソ。ここで来るかピカソみたいな感じなんですけど、
で、ピカソってさ、わけもわからんく見たらさ、
なんか、何?なんかきしょいやん。絵とかさ。
きしょくない?
もう俺でも描けんじゃうかみたいなさ。
なんか俺左利きやけど右手で絵描いたらあんな感じになるよみたいなさ。
ピカソってもともとむちゃくちゃ絵うまいですよね。
もうそれこそレオナルド・ダ・ヴィンチみたいに、
例えばこの風景描いててさ、本当に写真みたいな絵描きようみたいなやつね。
で、あいつの代表作品がアビニョンの娘たちっていうのが1907年に出してるんですけど、
あー、はいはい。
ちょっと知ってます。
もうちょっと一回検索してみてもらえないですか?アビニョンの娘。
なんかね、女の人が5人ぐらいおって裸で。
そうそうそうそう。
気象っていう絵ですね、初見では。
あーこれね、はいはいはい。
なんかもう訳わかんないじゃないですか。
なんかもう…
このポリゴンがいっぱいあるみたいな。
そうそうそうそう。
なんか顔はこっち向いて鼻があっち向いて腕が反対向いて、
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なんかこう飛ぶから手が出てるみたいなさ。
いや、これの何がすごいのっていうね。
いや、これうちの娘こんなん描けるよっていうか、
描いてたよこの前みたいな感じじゃないですか。
なんだけどピカソがやりたかったことって、
これも固定概念のぶち壊すイノベーションで、
多視点を取り入れたらしいんですよね。
要は今まで一方向を見える景色しか、
芸術家はその絵をアートボードに落とし込んでなかったのを、
こっちから見た顔と、こっちから見た耳と、
逆方向から見た肘とか膝を断片的に並べて一つに合体させたみたいなね。
なんか一画目、二画目、三画目を一つの…
そうそうそうそう。
で、この本曰く、この絵の本当の凄さをよく表すには、
サイコロを思い浮かべてくださいっていうね。
サイコロってさ、サイコロ描いてって言ったら、
四角描いて、六個の黒い点々描いて、
はいサイコロですって別に言うこともできるじゃないですか。
それをレオナルド・ダ・ヴィンチ的アプローチで描こうとしたら、
ちょっと斜めに向けるんですよね。
よくある立方体の図みたいな。
そうそう立方体で、よりリアルにサイコロの情報が表現されてるじゃないですか。
このピカソ的な発想で言うと、展開図的な発想らしいんですよね。
サイコロを表現するのに目に見える情報だけじゃなくて、
そのサイコロを展開図で示すとさ、
6の反対は1やし、2の反対は5やし、3の反対は4っていうことが、
ダ・ヴィンチの絵では分かんないけど、
ピカソの描いた絵だったら分かるやろって。
情報量はこっちの方が多いんだぞっていう。
だから絵としてのレベルも他視点の方が情報量も多いし、
すごいと、要はね。
人間に見える視覚のイノベーションを起こしたらしいんですよね。
そういうのがカメラでは撮れない絵として。
そうそうそうそう。
だからそれまでやっぱ14世紀から19世紀まで、
500年間目に見えるものをいかにリアルに描くことができるかっていう追求から、
カメラでできてからアートにしかできないことっていうのをどんどん追求していって、
こう、イノベーションを起こしていったらしいんですよね。
うん。
で、「はぁー!なるほどー!」と。
もうマティスでさ、色自由になったし、
ピカソでさ、なんかもう視点が何?多視点OKとかだったらさ、
もうなんでもありやん。もう壊すもんないでしょって思うじゃないですか。
うんうん。
こっからね、その6人紹介してるから、
あと4回イノベーション起こるんすよ。
え、何壊すの?みたいな。
で、そこで出てきたのが、カンディンスキー。
誰?
っていう感じなんですけどね、この人ね、
あのー、抽象画を初めて描いたんすよね。
で、この人の代表作が、
まぁ、これもちょっと調べてもらいたいんですけど、
コンポジション7っていう絵。
すごい綺麗な絵なんすよね。
コンポジション7。
なんかカラフルでさ、なんか躍動感があって、
綺麗じゃないすか。
え、これ、これ、な、何がやりたかったのこれ?みたいな。
このね、美術に対して、その、知識だけで見ようとしても、
これ、何?って終わるんすけど、
12:00
好奇心と探求のベクトルで美術に向かうと、
これ何がしたかったの?ってなるじゃないですか。
それが美術の面白さだよ!って言ってんすよね。
花がパッてあって、花を見るんじゃなくって、
その根っこを見なさい!みたいなね。
なんでこの花がこの土の上に立ってるんか?っていうことが、
アートの面白さだ!みたいなね、ことがその本に書いてあるんですけど。
コンポジション7っていうのも、これね、
カンディンスキー何描こうとしたかって言ったら、
音楽を描いたらしいんですよ。
なんか音楽っぽさはありますね。
音楽っぽいじゃないですか。
これも当時のアートの世界では、
もうすげえ衝撃だったらしいんですよね。
これ世界で初めての抽象画って言われてるんですよね。
初見抽象画なんですよ。
で、もうここでカンディンスキーやりよったのは、
こいつ天才だわ!ってなったんですよね。
そうか、目に見えるものだけを絵にしなくてもいいんだ!
っていうイノベーションが起こったらしいんですよね。
あー、はいはいはい。
だって音楽って目に見えないじゃないですか。
例えば人間の怒りを表現しました、みたいなアートってさ、
今でやったらこれ抽象画ね、みたいな感じで。
なんとなくわかるけど、
当時はこういう発想がなかったんですよね。
人類初見抽象画っていうので、
世の中に衝撃を与えた作品らしいんですよね。
いやーもうこれ何でもありだな、みたいな。
もう目に見える色じゃなくてもいいし、
一方向の視点だけじゃなくてもいいんですよね。
偶像物じゃなくてもいいと。
世の中に存在していない目に見えないものもアートにできると。
あーもうこれもう壊すもんないじゃないですか。
もうもはや。
あと3回イノレーション起こるんですよ。
アートの世界って20世紀。
で、次に出てきたのがデュシャン。
デュシャン。
で、泉っていう作品を出したんですけどね。
こいつも見たことあります?
便器の。
そうそうそうそう。
このデュシャンっていうのがさ、
男子便所の便器をなんかガポって取って、
それをパコって立てて、
その便器のところにピュってサイン書いて、
カシャって写真撮って、
アートですって言って出したんですよね。
何してんのデュシャンみたいな。
何してんのって言われたんですよね。
これもすごい国評食らったらしいんですよね。
ていうかそもそも何がしたかったの?って。
分かったこれなんか便器の造形が汚いとされてる。
これ1917年の作品なんで便器ってもう最悪のものをやったらしいんですよね。
今みたいに日本のトイレ綺麗ですけど、
特にヨーロッパのトイレってむちゃくちゃ汚かったらしいんで、
汚いとされてるものの中にも美があるんだみたいな。
そんなことを追求してんじゃないかとか、
いろんな物議をかもしたんですけど、
デュシャン結局これで何をやりたかったかって言ったら、
アートイコール美しくなくてもいいじゃんっていうイノベーションらしいんですよね。
あーこっちか。はいはい。
つまりアートって美しいのが当たり前なんですよね。今まで。
例えばレオナルド・ダ・ミンチの時代からもそうやったし、
マティスもピカソもアビニョンの娘たちって、
女性って基本的に美しいんですよね。
婦人もやっぱり奥さん美しいんですよね。
15:02
で、みんなやっぱり抽象画でも美しいものを描こうとするのが、
アートっていう根本にある固定観念やったんですよね。
それを崩したらしいんですよね。
で、ここで別に絵って美しいものを描かんでいいんやみたいなね。
そういうイノベーションが起こったらしいんですよ。
まあ確かにベンキーあんまり家に飾りたくないですもんね。
そうそうそうそう。それをアートって言っちゃうみたいな。
はー、なんか何かしら考えんなーみたいな面白いなーってこうね、なるんですけど。
もうさすがにないと思うでしょ。イノベーション。
これでね、5人目のイノベーションを起こしたやつがね、ポロックってやつなんですよ。
ポロック。
ポロックのナンバー1Aってこれ検索してほしいんですけど、
出てきました?
これね、めちゃくちゃ有名で、世界史上最高高額で落札された絵なんですよ。
何これ?
何かさ、何これ?でしょこれ。
なんかスマホの画面サイズで見るとチリメンジャコンみたいな。
うん。
確かにね、何これ?みたいな。
ちょっと抽象画の何この人間の不満を表現したんじゃないかとかさ。
なんかこう、最初抽象画じゃないかって言われたんですけど、いや違うと。
ポロックの探求と好奇心はどこに向いていったかっていうと、
例えば僕らがさ、紙にリンゴの絵描くじゃないですか。
これ何?って聞いたら、多分10人中10人がリンゴって言うんですよね。
で、じゃあ鳥絵を描いて、これ何?って言ってたら、まあ10人中10人鳥っていう。
この固定概念を崩したらしいんですよね。
ポロックは紙に描いたリンゴを、紙の上にインクが付着したものっていう捉え方をしたんですよね。
だからこの絵、キャンパスバーン広げて、何も考えずに黒のインクペンペンペンペンペンって巻き散らしたらしいんですよね。
黒とか白のペンキペンペンペンって巻き散らして、なんかその辺の服についたインクを手でベチャーってやるっていうね。
この作品は、ただの紙の上にインクが巻き散らされたものっていう作品なんですよ。
さらにこれ何のイノベーションを作ったかって、イメージのイノベーション。
絵を描くって、その絵そのものをぶち壊したみたいなね。
狂ってるでしょ。
でもなんでもないんですか、これは。
なんでもないね。紙の上にインクがぐちゃぐちゃに乗っているものっていう作品なんですよ、これ。
それが、当時何かを表現しようとしてた人たちにとっては、裏の裏を描かれた衝撃作品なんですよね。
え、それありなん?みたいな。
専門家に言わせると、これってすごい難しくて、それをやろうと思って、
さっきハリーさんがチリメンジャコみたいって言ったけど、黒をベチャーってやっても、何これ芋虫とかさ、なんかになっちゃうらしいんですよ、やっぱり。
キャンパスにインクを垂らした時点で、何かを表現しようとしてるっていう視点で人間は絵を見るから、
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それをパッて見た時に、キャンパスの上にインクが乗ってる物体っていうふうな捉え方あって、なかなかできないらしいんですよね。
それをやろうとしたみたいな。
これが発表されたのが1948年でね、デュシャンが出てきたのが1917年で、
この時ね、もうそのアートの先端がヨーロッパから、パリやったんですよね、もともと。
パリからもうここで第二次世界大戦があったんで、芸術の最先端がニューヨークに変わったタイミングでもあったんですけどね。
これはニューヨークの近代美術館に所蔵されてるらしいんですけど、各最高額らしいですね。
最高の価値ある絵として。
だから絵なんだけど絵じゃないみたいな。
何これみたいな。インク巻き散らかしてぐちゃってやっただけやんみたいな。
謎の絵っていう。
謎っすね。
そうでしょこれ。これに何億とか価値がつくっていうね。
やっぱその歴史を知ってるからその価値がわかるみたいなさ。
なんか不思議なもんなんですけどね。
最後の6人目の天才画家が、あとこれもニューヨークなんですけど、ウォーホル。
アンディ。これ有名ですよね。
そうそうそう。知ってます?アンディウォーホル。
もうなんかユニクロのTシャツとかになってますからね。
そうそうそうそう。これでこの人の有名作品がブリロボックスっていう作品なんですよ。
ブリロボックス。はい。検索しています。
何これ。31のロゴみたいなやつが出てきましたけど。
そうそうそうそう。なんか可愛いパッケージが並んで写真になってるみたいなさ。
赤とブルーのちょっとポップなパッケージで。
これ何なのかっていうと、ブリロってなんか洗剤らしいんですよね。
洗剤。はいはいはい。
日本で言ったらアタックみたいなさ。
どこの家庭にでも絶対一家に一つは持ってる洗濯用石鹸なんですよね。
それをバーって並べて、カシャって写真撮って、はいこれアートですって言ったんですよ。
どういうこと?みたいな。これもすごい酷評されたらしいんですけど。
そもそもアートって一点もんなんですよね。
そうですね。
その人が書いたものってその世界に一個しかないじゃないですか。
その概念を崩したらしいです。
もう何やってんの?みたいな感じだけどさ。
世の中、これ当時ニューヨークなんでね。
ニューヨークの国民一家に一つ持っているもの、
これですらもアートとして表現していいんじゃないかっていうアプローチならしいんですよね。
だから僕らが毎日目に見てるし、
簡単に手に入るものを大量に並べてそれをアートと定義した。
っていうイノベーションらしいんですよね。
そのアートとアートでないものを崩したって言われてるんですよね。
これは。狂ってるでしょ。
ここまで来たら何でもありやし、
なんかこぎつけって言ったもん勝ちちゃうみたいなね。
いや本当に。
感じもあるんですけど。
まあでも面白いなと思って。
こうやって振り返ったらやっぱさ、
19世紀にカメラが出てきて、
そのアートにしかできないものを、
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この今までの固定観念をぶち壊して、
新しい視点とか新しい発想を取り入れるっていうのが、
アート思考っていうらしいんですよね。
それでアート思考っていうタイトルになって。
そうそうそうらしいんですよ。
今までの当たり前だと思ってたところに、
なんか新しい誰も思いつかなかったエッセンスをぶち込んで、
今までの固定観念をぶち壊すっていうのが、
ぶち込んでぶち壊すっていうのが、
そのアート思考だよみたいなね。
そういう視点で美術を勉強してたら、
ああ俺はもっと美術好きになってたなみたいなね。
本当に?
いやでもね、俺ピカソとかさ、
これの何がすごいんとかってさ、思わんかった?
いや、今でも思いますよ。
ね、別になんかあっちからの手とこっちからの目、
描いただけでしょみたいな。
このね、500年間の常識をぶち破った作品だったらしいんですよね。
マティスもピカソもカンディスキーも。
で、まあ僕らって一本でバッて並べてみるからさ、
そのすごさってあんま分かんないけど、
初見でこう出てきた時ってやっぱすごいインパクトはあったと思うんですよね。
まあこういう点でね、ちょっと美術っていうのをね、
そしてアートっていうのをね、ちょっとおさらい。
おさらいというかね、見てみたら面白いなと思って。
これこそ学校で教えてくれなかったんですよね。
解説がないとね、結構ただの人の絵としか認識できない。
そうなんですよね。
でもなんかこの辺のベース分かってたら、
ちょっと俺美術館行きたくなったんですよね。
なんかただ絵を見て、あ〜タッチが綺麗だなとか、
あ、これは何を表現してるんだ、はは〜っていうのもいいんですけど、
これ何がしたかったんだみたいな。
なんかそういう視点で絵画とかね、
この時代にこれを描く意味って何だったんだとかね。
そこをね、探求していくと自分の知識もこう厚みが出るというか。
そうですね。だからその時代の文化とか、
なんか起こった事件とかっていうのがね、反映されるもんなんで、
そういう歴史と一緒に知っておくといいですよね。
ね。やっぱイノベーションとかムーブメントって、
歴史から起こるらしいですね。歴史とかその背景。
なんかね、俺この本読んだ時思い出したのが、ココシャネルを思い出して、
シャネルってまあ今でも高級ブランドじゃないですか、
あれなんであんな高級ブランドになったんかっていう、
なんか俺映画かなんか見たんですよね。
ココシャネルとかいう映画。
あ〜ありましたね。
と、なんか本も読んだことあって、
当時やっぱりあのヨーロッパの人たちってさ、
すごいメルヘンな服着てたんですよね。
なんかこうコルセットでバーって腰絞って、
なんかスカートもワンって出てて、なんかマカロン食うみたいな。
マカロン食う?
偏見がすごい。
なんだっけ、マリー・ワントワネット?
はいはいはい。
あの時代っすよ。
もう髪の毛も豪華に絢爛で、きらびやかに服装するっていうので、
で、ココシャネルはなんでこんな格好しなきゃいけないんだと。
すごい兵隊に憧れてたらしいんですよね。
あのシャネルが住んでる部屋からは、
毎日窓から兵隊が行進するのが見えてたらしいんですよね。
24:01
へ〜。
で、兵隊のあの服装カッコいいなって言って、
女子なのにズボン履いたっていうね。
それがそのアパレル業界のイノベーションやったんですよね。
え、女子ズボン履いていいんだみたいな。
だからシャネルがやったことって、
ズボン履いて男性みたいな兵隊みたいなジャケットシュってやって、
兵隊みたいな帽子ピュって被ってタバコ吸うっていうね。
カッコいいみたいな。
これがなんかね、
あの服装って当時のヨーロッパの女の人って大変やったらしいんですよね。
グーってコロセット締められてさ、
当時トイレとかも大変で、スカートにうんこついたりするらしいんですよね。
ふわってなりすぎてて。
そりゃそうでしょうね。
で、結構なんでこんな服せんなあかんねんみたいな、
でもそれは女だったら当たり前でしょっていう、
世間の常識をぶち壊したシャネルっていうブランドが、
今もう生きてるから高級ブランドになってるそうなんですよね。
は〜。
だからやっぱりね、
なんかこうイノベーション起こす時って、
その時代の流れにマッチしてないと起こらないっていうか、
確かに確かに。
なんかもっとこうだったらいいのになみたいな、
みんなが密かに思ってることが、
一気にみんなの夢が叶った瞬間に、
なんか世の中変わるみたいな。
多分ね、さっき言ったアートの世界でも、
みんながアートにしかできないことってなんだってこう追求して、
してたからこそこの発見がね、みんなこう興奮したと思うんですよね。
その興奮がないまま、
今一列に並んで紹介したら、
は〜なるほど〜で終わっちゃうんですけど。
まぁまぁちょっとそんな感じでね、長くなっちゃいましたね。
ってことでね、
13歳からのアート志向、ぜひぜひ、
ご一読ください。
ぜひ。
それでは。
さよなら。