変わろうとする子に力を注ぐ
僕たちがやるのって、出席順にやるよね。 今回やったのは何かっていうと、
変わろうとする子に力を注ぐ取り組みだったんです。 自ら危機にくる子だったのよ。
で、自ら危機にくる子っていうのは簡単なの。 こうするといいんじゃない?って言っただけで、やるもん。
僕たちって、逆のことしてるのよ。 変わらない子に向かって、お前はこうだから、こうするといいぞ。
いかんからこうしよう。 こうするよ。
って言ってない? さっきも言ったけど、
その域に達してないのよ。 だから変わらない。だからこっちもイライラするの。
そうじゃなくて、変わる子により力を注ぎませんか?ってやってみると、 本当に変わるからね、簡単に。
で、やり口なんですけども、 じゃあ大沢先生わかると思うのでやりましょうか。
本日は大沢先生、どのようなご要件でいらっしゃったんですか?
いやー、あの、Bの成績をAにあげたいんですよ。
とてもいいですね。それはどうしてですか?
あー、やっぱあの、
親が喜ぶんで。
親が喜ぶとどうしていいんですか?
あのー、
iPhone買ってもらえるんです。
iPhone買うと何がいいんですか?
た、た、楽しくなります。 楽しいと何がいいんですか?
あー、
毎日楽しくなると、
充実するので、より学校を頑張れるなって思うので。
その考え方いいですね。こう思っていくわけですね。 今何してたかというと、
どうしてって、その、その、 あなたはどういう考え方でそのことを言ってるの?って言って。
で、
で、その考え方がいいですねって、
いうふうに、
あの、認めることができる。
まず、
自分から来たことも認めれるよね。よくいらっしゃいましたね。 本当に伸びようとされるその意気込みが素晴らしいです。
ところでどうして?ってやるわけ。
で、今みたいに質問していくと答えれなくなります、最後。
ここまでよくね、考え方はまとまってました。 その先のどうしてなのかなっていうのは、この先見つかるかもしれないので、
その時また先生とお話ししましょうね。
で、ところで何の教科のBをAにしたいんですか?
国語です。
あ、国語というと3つの評価基準があります。評価の観点があります。
漢字が書けるとか、文章が読み取れるとか。
次に、書ける文字をどのように活かして工夫するかとか、
読んだものをどのようにみんなに伝えるかとか、
最後にどのように取り組む?
取り組み方です。
どれがいい?
僕は漢字が苦手なので、漢字が書けるがあげたいです。
じゃあ、漢字ですね。わかりました。
では、毎日やっている…
どうして漢字がいい?なんで苦手だといいの?苦手なのを選ぶの?
あ〜、やっぱ漢字書けると、読めない本も読めるようになるので、
漢字書けるようになりたいです。
本当はもっと突っ込みたいけども。
本当はもっと、なんで読めない本を読みたいの?とか言いたいけど、
やめときます。時間があるんで。
とてもいい考え方だね。じゃあ先生、お手伝いするわ。
毎日授業でやるじゃん、漢字。
5回書くよね。
1回だけ多めに書いてごらん。
はい。
で、始まる前にも、昨日書いた漢字、
もう1回書きな。
昨日みたいに書いた漢字、1回書いといてから、
新しいページに書き込む。
ちょっとみんなより時間がかかるけども、ちょっとやってごらんよ。
で、また様子見よっか。
ね。じゃあ、頑張ってね。
はい。
で、返すと、次に国語から始まるからね。
やるなよ、その子。
ああ。
ね。で、いやあ、やってるね。実行してるね。
だから君はもう向かい方、二重丸候補ではもうすでにできるわけよ。
だから変わろうとしてるから、アドバイスそのまま聞いてやるもん。
うちのクラスの来た9人、全員やったからね、アドバイスのこと。
こうやって子供たちの力を伸ばす。
伸ばすっていうのは伸びようとしてる子だから。
石に向かって、ちょうちょうになれ。
ほんと難しいから。
うん。っていう取り組みでした。