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2021-09-20 17:16

【詩吟ch】上級:満月に最高に合う漢詩<月下独酌>

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月下独酌 /李白
花間 一壷の酒
独り酌んで相親しむ無し
杯を挙げて名月を迎え
影に対して三人と成る
月 既に飲を解せず
影 徒に我が身に随う
暫く月と影とを伴い
行楽 須く春に及ぶべし
我歌えば月徘徊し
我舞えば影零乱す
醒むる時は同に交歓し
酔いて後は各々分散す
永く無情の遊びを結びて
漠たる雲漢に相期す

#詩吟 #漢詩 #李白 #満月 #中秋の名月
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00:03
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル!
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくお伝えしていくチャンネルになっております。
週に2、3回ぐらいの頻度で更新しているので、楽しんで聴いていってください。
いつも通りですね、漢詩を一つご紹介して、その後に吟じていくという流れで進めさせていただきます。
今日はですね、今日もと言いますか、スタンドFMの方にリクエストが、レターが届きましてですね、そこで漢詩のリクエストがあったので、それをさせていただきます。
あかつきえにしさんという方からレターが届きました。
なんかおばあさんがやっているというところで、詩吟を知っているということなのかなと思います。
そして今がまさにあの、中秋の明月の時期なんでですね、この満月に沿った漢詩ということで、
李白の月下独釈、こちらのリクエストがありましたので、これを紹介させて吟じたいと思います。
この詩はですね、僕は多分、吟台は聞いたことがあるんですけれども、多分ちゃんと教わったことはないです。
先にちょっと断っておくんですけれども、そういう詩ですね、結構長いですね、これは。
立詩よりもさらに長い、長詩になるのかな?でも長詩より1個だけ少ないですけども、だいぶ長いので、教条でもしっかりと教わることはなかなかないですね。
ただ、ただですよ、これは。
早速読まして、どんな内容なのかなというところを読ませていただいたんですけれども、いいですね。
この詩は素敵です。僕も大好きですね、これ。
こういうふうに作者がどういう場面でどういう気持ちで吟じたのか、詩を作ったのか、それが想像しやすい詩というのは、僕はもう吟じていて気持ちが乗りやすいので大好きです。
特にまさにもう、多分明日が満月なのかな?
もう月を見ながら、ギリギリ見えるかな?この場所から。
若干想像しながらではありますけれども、それを想像しながら吟ずることができるので、最高ですね。
とてもいい詩を教えていただいてありがとうございます。
それではこの李白の月下独着、まず紹介させていただきます。
月下独着 李白
03:00
佳冠一子の酒 一人君で愛親しむなし
杯をあげて明月を迎え 陰に対して三人となる
月すでに陰を介せず 陰いたずらに我が身に従う
しばらく月と陰と伴い 降落すべからく春に及ぶべし
我唄えば月徘徊し 我舞えば陰凌乱す
寒る時は共に好感し 酔いての地は各々分散す
長く無情の遊びを結びて 漠たる雲間に愛きす
意味を説明していきたいと思います。
月下独着 これはもう詩の通りですね。
月の下で一人酒を飲むという、もうこのタイトルからしていいですね。
佳冠一子の酒 一人君で愛親しむ
花の間、一子というのは壺と書きますね。
一つの壺の酒 めっちゃ飲むんでしょうね。
一人君で愛親しむ 月の明るい春の夜
これ正直秋じゃなくて春なんですね。
春の夜 花の中で一壺の酒を傾けて
語り合うべき親しい人もないままに
ちびりちびりと一人で酒を飲んだ
壺っていうのは多分でかいですね。
杯をあげて明月を迎え 影に対して三人となる
そこで高く杯をあげてですね 明月を迎えると
これでお月様と自分と自分の影とで
三人となったということです。
月すでに陰を介せず 影いたずらに我が身に従おう
だがですね三人となったものの
月というのは元来酒を飲むことを知らない
そりゃそうですよね。
影もただ我が身に突き従うばかりである
もうごもっともです。影ですからね。
しばらく月と影と伴い 降落すべからく春に及ぶべし
この月と影と仕方がないからですね
ともなってしばらくはこの春の夜を楽しむことにしたということです。
我歌えば月徘徊し 我舞えば影慮乱す
自分が杯を傾けつつ歌えば
月は自分の歌に合わせるかのように天空をさまよう
06:03
自分が舞えば影も同じように地上で乱れ舞う
もうこれはこれで楽しいなということです。
寒る時は共に好感し 酔い手の血は各々分散す
好感というのは交わって喜ぶというふうに書きますね。
こうして冷めている時は歌ったり待ったりしながら
三人は一緒になって喜び楽しんでいるということです。
しかし酔って眠ってしまうとですよ
眠ってしまうともうそれぞれ別々になってしまう
長く無情な遊びを結びて 爆たる雲間に愛きす
長くですねいつまでもこの月との世俗を離れた清らかな交わりを結んで
いたいというふうに思っていると
爆たる雲間に愛きす
この雲間というのは天の川のことを指すわけですね
そしてこの酔いて眠っている夢の中で
遥か遠い天の川に向かって再会を期したいものであると
いやー一人で飲んでいい気分になっているだけなんですけれども
そこにお月様がいるだけで三人になれるわけですね
そして気分うたたにもなんかフラフラしてるんでしょうね
僕は酒が弱いからあっという間に頭がグワングワンするんですけれども
そんな気持ちでそして最後うとうとうとうと眠ってしまったときに
その眠りの中で天の川に至るわけですね
美しいなぁと
なんて気持ちのいい酒の飲み方なんだと思います
これは吟じていく上ではもうちょっと長いんでですね
あと僕もあまりそこまで詳しく教わっていないわけなので
あまり詳しく言うことはできないんですけれども
まあ李博がどのようにどんな気持ちで
どんな風に立ち振る舞いながら詩を作ったのか歌ったのか
それを想像しながら吟ずるというのがいいのかなと思います
基本的にですね楽しんでいるんでしょうね
お酒を飲みながら楽しんでいる月を見ながら楽しんでいる
まさにそれに
それで
ダメだ言葉が出てこない
それに至るということなのかなと思います
ちょっと酔っ払ってきてるのかな
ということでお酒を楽しみながら月を楽しみながら歌った詩
月下独釈
これを吟じていきたいと思います
09:02
この場面が少しでも伝われば僕としても幸いです
長いからなぁちゃんと吟じれるか心配ですけれども
ちゃんと福祉呼吸でですね頑張りたいと思います
月下独釈
理伯
月下独釈
月を迎え
陰に
愛して
三人となる
月すでに
銀も返せず
悪戯に
我が身に
舌を
しばらく
12:04
月と影と
伴い
降落
すべからく
春に
泳ぐべし
我歌えば
徘徊し
我が身に
両覧す
寒い時は
共に
交換し
酔いての地は
己の
分散せ
長く
未成の
遊びを結びて
幕たる
雲間に
15:05
愛きす
いかがでしたでしょうか
いやー難しいけれども
前半はなんか
一人で美しくまあ
しんみりと飲んでいる感じなんですけど
なんか途中
賑やかになってくるんですね
我歌えば月徘徊し
我前は影両覧す
いやーここはなんかもう
楽しくなってきますね
楽しくなってきて
だんだんとなんか
酔いが回って眠くなってしまうと
でも眠くなってちょっと
寂しいなぁと思っていたらですね
気持ちがなんか
天の川の方へ向かって
再会すると
美しい
いやーこれは本当に
お月様を見ながら
この長さだからこそ
なんか気持ちがですね
ストーリー自体で入ってくる
吟じながらですね
なんかそういう風に感じました
どうですかね
ちょっと流派が違っていたら
吟じるポイントとかちょっと違っていたり
節回しが変わっているところもあるかもしれませんが
まあそういったところは
このネットで聞く分にはですね
些細なことです
大事なのは詩吟を楽しむこと
作者の気持ちを味わい尽くすこと
そういったところはやっぱり
一番大事なところなんじゃないかなと
僕は思っております
ということで
今回素敵なリクエストいただきました
李博の月下独釈
この詩の素晴らしさが少しでも
伝わったのであれば
赤月さん本当ありがとうございました
では長くなりましたけれども
今日は以上です
詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル
どうもありがとうございました
バイバイ
17:16

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