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2022-10-26 18:56

【詩吟ch】原理原則:詩吟で学ぶべき順番<月下独酌>

月下独酌 / 李白
花間 一壷の酒
独り酌んで 相親しむ無し
杯を挙げて 明月を迎え
影に対して 三人と成る
月既に 飲を解せず
影徒に 我が身に随う
暫く 月と影とを伴い
行楽 須らく春に及ぶべし
我歌えば 月徘徊し
我舞えば 影零乱す
醒むる時は 同に交歓し
酔いて後は 各分散す
永く無情の 遊を結びて
漠たる雲漢に 相期す

#漢詩 #詩吟
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00:02
詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。【詩吟ch】のheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上の私、heyheyによる、
詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力や吟じ方について、
わかりやすくザックバラーにお話ししていくチャンネルです。
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
今日はですね、関東の方はすごくよく晴れていてですね、
あとはいつも結構夜遅く娘がようやく寝始めてから、
夜9時とか10時ぐらいにですね、吟じているんですけれども、
今日は日中からとても気持ちのいい時から収録しているので、
若干テンションが高めです。
あとはですね、このyoutube配信の方かな、
youtube配信の方は回数を順番に数えておりまして、
今回はですね、記念すべき第100回目になります。
チャンネル登録者数もですね、
本当にこんなん増えるんかなと聞いてくれる人は本当にいるんだろうかなと思いながら続けてきた結果、
今700人を突破してですね、着々と増え続けているというところです。
本当にありがとうございます。
やはりですね、大台の1000人ですね、そこはまず目指したいなというところなので、
引き続き変わらずですね、頑張りたいと思います。
さて、今日お話しする内容なんですけれども、
そうですね、基本に立ち返ってということになりますが、
詩吟を学ぶべき順番という内容にしようかな、
こちら骨組みと肉付け、こういうタイトルでお話ししていきたいと思います。
これまでも僕はいろんなことを詩吟でこういうふうに吟じたらいいよとか、
こういうところを意識したらいいですよとか、いろんなことをたくさん話してきたわけなんですけれども、
もっとその大外枠ですね、フレームの話と言いますか、枠の話になります。
詩吟はたくさん気をつけることはあるけれどもですね、
やはり気をつけるべき順番というところがあります。
そんな細かい順番があるというわけではなくてですね、
僕も詩吟の先生から教わった大事な考え方があるんで、
改めてご紹介させていただきます。
それがですね、骨組みと肉付けという言葉です。
骨組みとはもう海底人のごとく、骨を組む。
僕の地元だとお祭りがあるんですけれども、
安堵をですね、5月に本当に電池よりも高いぐらいに安堵を、
もう狭い通りをですね、何台も何台も流れていくと、
そういうのを眺める5月のお祭りがあるんですけれども、
それも一緒なんですよね。
とても煌びやかな安堵なんですけれども、
これは基本的にまずしっかりとした骨組みが、
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木の丸太と竹で作られた骨組みがしっかりあってですね、
その周りに色付けられた薄髪と言いますか和紙なのかな、
それを貼り付けて、最後明かりを灯したことで、
とても綺麗な安堵が出来上がるというものなんですけれども、
それと本当に同じなんですね。
詩人も骨組みがあって、その後に肉付けという順番になります。
骨組みが何かというとですね、
これはもうこれかねがね言ってきた、発声、発音、アクセント、音程かな、
大体その辺りになるかなと思います。
そして肉付けとは何なのか、
これは間合いとか緩急強弱、こういうのをぐるっとまるっとひっくるめた
詩情表現ということになります。
なので最初からですね、感情を込めるんだとか緩急強弱だとか、
そういうところをやるのではなくてですね、
どんな詩であっても、まず最初は骨組みをしっかりとやらないといけないよということです。
正しい発音、正しい発声、正確な音程、アクセント、この辺りをまずやると。
それをやっている時はですね、基本的にそんなに楽しくはないんですね。
本当に自分が機械にでもなったかのような気分で黙々とやる作業があって、
それでしっかりと骨組みがですね、ちゃんと地に足をついたと言いますか、
太い丸太ができたと言いますか、背骨ができたと言いますか、
そういう状態になってから、そういう状態が無意識的にと言いますか、
あまりしっかり意識せずにある程度できるようになってから、
そこからようやく詩情の表現が入ってくるということです。
そうですね、すごく真っ当なことを言っているかなと思いますけれども、
本当についつい、人はですね、この詩いいなと思って、
どんな風に表現しようかなと、こういうところが吟じていて楽しいんだよなとか、
そういう気持ちがですね、ふつふつと湧き上がってきて、
ついついそこばっかりに行ってしまって、音程が実は不安定であったり、
発音がですね、発音が崩れていたりとか、そういうことになってしまいがちです。
本当にこれはもう、何年経ってもですね、僕もなってしまいます。
ただ本当に、この吟をしっかりと長年やっていくぞという、
心に決めた吟があるのであればですね、
それとか1年かけて大事な大会に向けて頑張っていくぞということになれば、
本当に間違いなくやるべきは骨組みですね。
骨組みをしっかり作って、その後に肉付けをやると、
この順番を決して間違えないようにしましょうというお話です。
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まあそうですね、今日はお話ししたい内容は大体そんなところです。
本当に昨日、Kindleの本、詩吟の本を書こうと思うので意見くださいと言うとですね、
ちゃんと皆さん意見がくださって本当にありがたいなと思っていまして、
その内容ですね、僕も喋りながら考えていたのは、
やはりこの今日の話は欠かせないなと思ったわけなんですよ。
詩吟をやり始めたばかりの方でどういう風にやっていけばいいか悩んでいる方、
多分いらっしゃると思うんですけれども、
大きな括りとしてですね、まずはその骨組み、
そしてその次にようやく肉付けということでですね、
その吟をしっかりと長く長く楽しんでいける状態になります。
骨組みがしっかりしていないとですね、こういう感情表現でいいかな、
こういう風に前を取った方がいいかなとか、色々悩んでいるんですけれども、
悩みながら結局音程がグラグラ、グラついてしまったりしていると、
あれ音程がずれてしまった、もう一回音程から気を付けようとか、
そういう風にやるとですね、もう行ったり来たりを、
骨組みと肉付けを行ったり来たりしていると、本当にラチが開かなくなってしまうので、
やっぱりですね、本当に骨組みを最初にしっかりとやって、
それから肉付けをやると、そういう意識、
どちらが基準にあるのかというところを忘れずにいけば、
やはりより良いギンになるのかなと思います。
Kindle本、昨日バーッと目次を作ってみたんですけれど、
いただいた意見も参考にしてですね、
ドリル的な、こういう風に具体的にやったらいいですよとか、
そういう参考になるものも提示すると分かりやすいなと思いました。
本当にアドバイスありがとうございます。
さて、じゃあ今日は内容はこんなところで、
一つギンをギンじていきたいと思います。
そうですね、今日は記念すべき100回目なので、
ちょっと長めのギンを一つギンじていきます。
これ、僕もあんまりちゃんとギンじたことなかったんですけれど、
いつかギンじたいなぁとちょっと思っていたものなんですよ。
李白作、月下独釈ですね。
もうタイトルからしてかっこいい素敵なやつですね。
まず詩文から、そして通釈の方を読んでいきたいと思います。
わが身に従おう。
しばらく、しばらく、月と陰とを伴い、
恒楽、すべからく、春に及ぶべし。
われ唄えば月徘徊し、
われ舞えば、われ舞えば、舞えば、われ舞えば、
09:02
陰凌乱す。
寒る時は共に好感し、
酔いて後は各々分散す。
各々分散す。
長く無情の遊びを結びて、
漠たる雲間に愛きす。
月の明るい春の夜、
花の中で一つもの酒を傾けて、
語り合うべき親しい人もいないままに、
ちびりちびりと一人で酒を飲んでいた。
そこで高く杯をあげて明月を迎えて、
これで月とわれとが、
月とわれと、わが陰とで三人となった。
だがこの月は元来酒を飲むことを知らない。
そりゃそうですよね。
陰もただ、わが身に月従うばかりである。
仕方がないので、この月と陰とを伴って、
しばらくはこの春の夜を楽しむこととした。
自分が杯を傾けつつ唄えば、
月は自分の唄に昭和するかのように天空にさまよい。
自分が舞えば、影も同じように地上で乱れ舞う。
誠に愉快である。
こうして覚めている時は、
歌ったり待ったりしながら、
三人は一緒になって喜び楽しんでいるが、
酔うて眠ってしまえば、
それぞれ別々になってしまう。
いつまでも月との世俗を離れた、
清らかな交わりを結んで、
睡夢の中で、
遥かに遠い天の川に向かって、
再会を期したいものである。
いや、船に乗ってですね、
一人、お酒を飲むと、
月を見ながら酒を飲むというだけの状態なんですけれども、
それをここまで、
ここまでなんかあのもう生き生きと、
楽しそうにですね、
想像力ももう宇宙スケールですね。
本当ここまで、
いやーなんかあの、
何と表現したらいいか分からないんですけれども、
本当になんか、
お酒が楽しいんだな月見が、
もういいんだなと、
こういう感じが伝わってきて、
もうただ所属するだけで楽しくなってきます。
では、そうですね、
こちら、調子、調子かな?
もう一個さらに長い気がしますけれど、
調子か、
こちらを吟じて終わりたいと思います。
月下独釈、
理伯、
加官
一個の酒
12:00
一人組んで
愛したしむなし
杯をあげて
明月を迎え
影に対して
三人となる
月すでに
陰の
返せず
いたずらに
我が身に
したの
しばらく
月と影と
ともない
降落
すべからく
晴れに
泳ぐべし
我歌えば
徘徊し
15:03
我舞えば
両覧す
寒る時は
共に
好感し
酔いての地は
分散す
長く
無常の
遊びを
結びて
僕たる
運感に
キス
いかがでしたでしょうか
いやもうちょっと車ん中が熱くなってきたのもあるんですけれども
調子をですね
ほぼ初見で一発でやるのは若干無理があったかもしれないんですが
いやでもこれは本当になんかあの名詞っていうのはもうメイクと言いますか
本当に素晴らしいしっていうのは
素晴らしいですね
吟じていて本当に何というか
リハ君はですね船の上でお酒を飲みながら
くるくると舞いながら酔い潰れながら
それでも多分お月様を眺めながらですね
もうずっと楽しんでいたいなと
目を閉じてもですね
もう気持ちがずっとも天沢の方まで飛んでいって
また会いたいものだなぁとか
18:00
もうそういう情景が吟じていて本当に何か楽しく
吟じていて楽しくなりましたね
いやー
大変吟じるのは大変ではありましたけれども
次はどんなシーンになるんだろうと
どんな気持ちになるんだろうとか
本当にあのくるくるくると変わっていって
でもこの楽しい気持ちはですね全然隠すことができなくて
最後まで行ったという感じがですね
本当に楽しかったなと思います
100回目のやつですけれども
やっぱこれいいですね
こんな感じで
いつもやっておりますけれども
これからも頑張っていこうと思います
引き続きリクエストや感想
ご意見などいただければとても嬉しいです
ではではシギンのミルクを発信するシギンチャンネル
どうもありがとうございました
バイバイ
18:56

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