こんにちは。ZUSHI RECO Personalityの三輪ひかりです。この番組、ZUSHI RECO RADIOは、神奈川県の図志・葉山・鎌倉エリアの魅力をお伝えしている、声のローカルメディア。毎回、ローカルで気になるゲストに来ていただいて、取り組みについてお話しいただいたり、メインMC2人で井戸端ローカルトークを繰り広げたりしています。
今日は、一般諸団法人葉山の森保全センターHFC代表、藤本亮さんをゲストにお迎えしてお届けします。最後までお楽しみください。
私の個人回のゲストには、笑っていい友のテレフォンショッキング形式で、次にお呼びするゲストの方をおつなぎいただいていまして、今回のゲストは、前回のゲスト、葉山にあるうどんの店でけたちの店主、吉田茂樹さんからご紹介いただきました。では早速お呼びします。藤本亮さんです。こんにちは。
こんにちは。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。まずは前回ゲストの吉田さんよりメッセージを預かっていますので、読ませていただきますね。
亮さん、葉山に移住してきて一番最初に仲良くしていただいたのが亮さんです。
亮さんのお店ででけたちのうどんをやらせていただいたこともありました。感謝しています。
亮さんの地球に優しい家づくり、そして葉山の森への愛、行動力にいつも感心しています。これからもどうぞよろしくお願いします。とのことです。
嬉しい言葉を。最近うどん食べに行ってないんで、ちゃんとうどん食べに行きます。ありがとうございます。
ありがとうございます。ここからじっくりとゲストの藤本さんにお話をお伺いしていきます。
まずは亮さんの自己紹介をお願いできますか。
藤本亮です。年齢もいいですか?
どうぞお願いいたします。
平成2年生まれでございます。今年36歳になって、今ちょっとあれっていうコメント。
本当ですか?
本当です。
私よりも若いの?本当ですか?
本当です。実はここでまた10分くらい話してもらうとあれなんですけど。
失礼いたしました。あまりにも貫禄があるので。
大丈夫です。100人中100人に言われますから。
私よりも年上の方かと。
今年36の年になるんですけど、生まれは横須賀市の田浦町。
本当もう目と鼻の先。葉山と隣接している。田浦町の山の上で生まれて。
生まれたのは病院ですよ。山の上で生まれ育って。
小学校に上がるくらいまで山の上で生まれ育って。そこからちょっと下って、田浦の中なんですけど。
田浦小学校、田浦中学校と行って、高校が塩高校。
塩高校です。
今鶴下葉山高校に変わりましたけど、そこ出身。そこから大工の道にすぐ入りまして、
今でもずっと大工職人として、今はちょっと経営の方に携わっていることが多いですけど、
大工一筋で来て、2015年に葉山の方に、その時は修行先が横浜の公務店だったので横浜に住んでたんですけど、
2015年に葉山に引っ越してきて、2017年に一応独立という形で、
藤本公務店という公務店を、幼馴染の佐々木達也君という相棒がいるんですけど、
2人で立ち上げて、今に至っています。
今回、HFCのということで紹介していただいたので、実は本業が大工というのはあるんですけど、
葉山の森保全センターという林業会社を、2021年から葉山を拠点に始めて、今に至るというような感じですね。
ありがとうございます。大変失礼。
いや、全然全然。
本当に失礼いたしました。
ちなみにいくつくらいだと思ってました?
いや、私平成までなんですよ、実は。
そうなんですか?
元年なんですけど、だから一つ上なんですけど。
いや、もう。
ぼく3月なんで。
私2月なんで。
じゃあ、元年は。
いや、もう40代、昭和までかなと思ってました。
あってます。間違ってますけど、あってます。
きっとりょうさんもご存知の方は、この私の間違いはそうだよなって思ってくださってるかと思うんですけど。
大工からなぜ林業の会社をされているのかというところを、きょうは趣旨にお話、ここからお伺いしたいなと思います。
葉山の森保全センターなんですけれども、どんな思いから発足して、どのようなご活動をされているのか教えてください。
時間も限りがあるから、なるべく簡潔に説明したいと思うんですけど。
僕、大工っていろんな種類があって、いくつかある中で、伝統工法って言われる、よくみなさん宮大工さんとかって言うんですけど、実は宮大工ではなくて、
僕は家を作る、住宅を作っている専門の大工でして、ただ作り方は神社とか寺と似てるような部分があって、
日本で一番古い木造建築物って1300年って言われてる法隆寺とかもそうですけど、
それこそ1000年前からやってるような家造り。
日本は森林がすごいたくさんある国なんで、森林から取れる木材、木を生かして家を作っていく。
木だけではなくて身近な、それこそ竹ですとか、あとは壁は今日来てもらってる通り、この壁実は土壁なんですよ。
土壁なんだ。
竹こまいって言って、竹に編んで土をつける。
こういう昔ながらのやり方、自然素材を使って技術を駆使して作ってる。
そういう専門の大工さんは、いわゆる伝統工法ってみんな呼ぶんですけど、
そういう伝統建築をやっていく中で、必ずしも僕らは大工なんで、林業の木こりさん。
木こりさんという立場の方たちと関わることがもちろん仕事から多くて、木こりさんが山で木を切ってくれてるから僕らは仕事ができている。
川上、川下って言ったりしますけど、そういう流れの中であるとき、今大工始めて16年ぐらい経つんですけど、
2021年なんで、5、6年前から葉山でこういう仕事をしていくっていう中で、
普段は僕らは静岡とか群馬とか県外から木材を買っていくことが多いんですけど、
自分の地域の森林にちょっと目を傾けてみたときに、今まではもちろん目を傾けてなかったわけでもないし、
しょっちゅう山にも入ってたし、山でも海でも遊んでましたけど、林業っていう観点で自分の地域の森林、
葉山に留まらず三浦半島の森林に目を向けてみたところ、実は林業というなりわいは、
この三浦半島ではもうとっくのとおり30年ぐらい前に終わっていて、
昔はこの三浦半島という地域も林業があったんですけど、なかったんですよ。
なかったってことは森がもう…
約30年前に途絶えてた、三浦半島での林業。
ただ実はGoogleマップとかで見るとすごいわかりやすいんですけど、Google Earthか、
三浦半島って実は神奈川県の東側では唯一森林がすごい残されている場所なんですよ。
それは葉山だけじゃなくて、鎌倉、図志、葉山、横須賀、三浦。
三浦はほんとちょっと少ないですけど畑が多いから。
その三浦半島ってエリアではすごく森林が多くて、逆にもうほんとちょっと上の方に行って、
藤沢とか横浜川崎まで行くとほとんど森林がなくて、ただ一方で相模川を境に、
西側はすごいやっぱり森林が今残っていて、結構林業も全国的に見たら神奈川の林業は少ないですけど、
神奈川県内で見たらすごい西側の方って林業が盛んな地域なんですね。
一方で東側の僕らの唯一残されている三浦半島のエリアっていうのは、
ほんとに言ったら林業をやってる人はゼロになったんですよ。
そこでいろんな疑問というか、我々自分たちの住む地域の森林をどうしていくべきかっていうのを
大工という立場として考えたときに、いろんなことができるなっていうのが一つあって最初に。
そこから共感できる仲間の人たちと一緒にいろんな議論をして、
最初は森林組合を作ろうかなという話もあったんですけど、そんなハードルの高いことはせずに、
まずは半分ボランティア、半分仕事もできるような形ということで、
一般社団法人っていうのを選択して、
葉山の無料税センターという名前で林業会社を立ち上げたっていうのが経緯ですね。
確かに葉山に来たことある方とか住まれている方とか、この辺は海ももちろんいっぱい有名ですけど、山がね、
山がたくさんあってすごく豊かですけど、
3000年以上前に林業が終わっていたってことは、森林を整備されていない状態がずっと続いてしまってたってことですよね。
森に2021年にきっとHFCを発足されてるんですかね。
そうです。
その時に森に入ったら、
それがどういう状態で、今4,5年活動されてきて、
それを今どういうふうに変化させたいなっていうか、
どういうふうに人間と森が共存できるようにしているのか。
本当に森ってスケールがでかいから、なかなか数年の結果が出るようなものではないんですけど、
ただ少なからずいろんな結果や物事は進んでいて、
やっぱり5年前の最初は、とにかく知見者というか林業に精通したり、
知識のある人たちたくさん歩いて、今でも勉強ですけど、
とにかく葉山中の森林を歩き尽くして、
歴史もそうだし、植生もそうだし、土地環境のこともそうだし、
いろんな勉強をしながら知ることから始めていって、
そこから里山保全のお手伝いをしたりとか、
自分らで所有している森林が神山口にあって、
最初はもう本当に向こう1メートルも見えない状態で、
ヤグコギの状態だったのをみんなで綺麗にしていって、
そこでいろんなワークショップやったりとか、勉強会やったりとか、
時にはタツタが入ってみんなでバーベキューして、
気持ちよくのんびりしたりとか、いろんな空間利用をすることが
もちろん可能にはなってたりとか、
あとはそこの僕らが手を入れることによって、
近所の幼稚園と子育園の人たちがそこをお散歩コースに使ってくれたりとか、
今まではアスファルトの上をお散歩したのが、
HFCが入って森を管理したから、そこの森は
比較的安全に入れるようになったので、ということが可能になったりとか、
あとは空間利用だけでなくて、森に手を入れることで
木を伐採するわけなんで、資源が手に入るじゃないですか。
そこの資源をどう使っていくかというのが僕らのテーマで、
そこは大工やってたんで、得意分野ではあるんで、
そこで最近多いのは本当に丸太ベンチ、丸太を製材してベンチにして、
いろんなところに置いていただいてますよね。
役場にもお貸しいただきましたし、図書館とか中学校とか、
駅のホームとかいろんなところにお貸しいただきました。
それは一つの成功事例というか、本当にやってよかったなってことだし、
目に見えてね、この森が綺麗になって、これ切った木がベンチになったんだって。
やっぱり今まではプラスチックとか石油系のベンチだったものが
そういう木仕付けのものに変わって、それは本当に非常に
社会的にも文化的にも意義のあることだし、
そういう活用ということもできるようになったし、
あとはここ1年で大きく成長したなっていうのは、
仕事、普通に仕事としていろんな行政だったりとか、
いろんな企業さんから仕事をいただいて、
その人たちが所有している山林の心理整備をしたりとか
ということもできるようになってきたので、
ここの5年で大きく成長したというふうに思ってます。
素晴らしい。
人にとっては入りたいけど入れなかった森に手を加えて
安全にすることで入っていけるようになったっていう、
人間側のメリットっていうか恩恵みたいなのがすごいあるなって
お話を聞いて思ってたんですけど、山側、森から来たら
それってなんかあるんですか?
先ほど森は人の手を必要としないっておっしゃってたじゃないですか。
でも森の保全のために人間が入って
整備をされてるってことをしてるのってきっと…
人が手を入れることで森にとっての人間だけじゃなくて
森にとってのメリットもあるんだよって言いたいですね。
言いたいんですけどもちろんあると思います。
ただ最初の方に言った通り、やっぱり本当に森は
人間いなくても全然生きていけるので
私たちが本当におかえりしてるって感じですよね。
ただやっぱちょっと科学的な話とか研究者的な
すごい難しい話になってきちゃうと思うんで
そこはちょっと僕は本当にさらっとしか言えないんですけど
ただやっぱりいろんな人の話を聞いたり勉強してると
やっぱり手を入れてない森より手を入れた森の方が
雨降った時の水の浸透の仕方とか
あとは氷土流出って言って
要は手の入ってない森は臨床って言って山肌がすごい暗いから
下層植生って言って下の下草がなかなか生えなくて
降った雨が森の地肌に当たって土壌が流されてしまって
例えば川が濁ってしまうとか
あとは流されてしまうことによって根がむき出しになってしまって
本来だったら根っこって土中の中にあるものなんですけど
結構山ある人は分かると思うんですけど
根がすごい出てる。あれって実は流されちゃって
それがまた倒木につながったりとか
倒木することが悪いことじゃないんだよっていう意見もあるし
難しいんですけど
ただ人間が適度に手を入れることによって
生き生きとした森になるっていうのは間違いないと思いますね
ちくりんなんかも本当に手の入ってないちくりんって
すごい雑然としてて暗くて
それがないと例えば竹って根が浅いので
浅く横に広がるんでずっと地滑りしちゃったりするんですよ
それも例えば人間が少し手を加えてあげて
ちくりんの中に少し紅葉樹があったりシノ樹があったり
根香林って言うんですけど色んな植生があった森にしてあげることで
平土流出がなくなったりとか
そういうことはいくらでも人間が手を加えることで
森作りになってくると思うんですけど
森を作ることができるんですよ
そういう意味では森を作ることで
いろんな環境的にも人間的にも社会的にも
よくするっていうことは全然可能なんで
それは多分誰も不幸にならないと思うし
むしろいいことばっかりだと思うから
もっともっとやった方がいいと思うし
やりたいなというふうに思いますけど
いかんせんスケールがでかいんで
そうですよね対自然ですからね
50年100年スパンで考えて行動していかないと
っていうのがありますね
なんかこの市民の私たち
この機会を聞いてくださっているリスナーとか
私自身もですけどが
森のためって言ったらちょっとおこぼしいですけど
森のためにできることとかって
なんかあるんですかね
あります
いくらでもあります
教えていただいてもいいですか
宣伝するというかPRするような形になってしまって
ちょっと恐縮なんですけど
でもこれ事実なんで
実は日本の林業全体って
農業とか漁業もそうですけど一時産業
やっぱ補助金がね
国の補助金とかそういう公益的なお金があって
初めて成り立つ産業なんですね
それは日本とともに世界中どこでもそうだと思うんですけど
実は林業においても国の補助金とか
いろんな神奈川県もそうですけど
いろんな税金が投入されているんですけど
実は三浦半島に降りてきている税金というのは本当にわずかで
本当はその財源があればもちろんお金ありき
僕らみたいな職人現場で働く人間ありきの話なんですけど
だから僕らは日々自己検査しているわけであって
そこの費用というのが今なくて極端に少ない
ただそこがもっともっと潤沢になれば
本当に毎日どこかの森で誰かがその費用を使って
森をきれいにすることができる
一応この辺の森林って結構個人省略が多いんですけど
そこがまず一つ近くて
個人省略というよりかは地域の森林として捉えなきゃいけないんですね
結構林業で先進的なヨーロッパの国とかは
みんな地域森林と捉えて地域で行政が管理して
お金をちゃんと通して管理していく
そのおかげでみんなが安全に気持ちよく入れてるっていう部分があるんで
そういう考え方を参考にして
寿司葉山ミルハント独自の税金じゃないですけど
そういう森林税じゃないですけど
そういうお金が集まる仕組みを作れれば
もっともっとミルハントの林業は前進することができる
今HFCで補足からやってるのがサポーターを募ってて
月500円年間6000円っていう形で
サポーターさんが今200人ぐらいいるんですけど
そのサポーターを僕はできれば全員に
全員になると今度50円とか10円でもいいわけですよ
今は500円