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2024-10-30 23:04

『漢字と日本人』 後編

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はい、雑記噺です。 ということで、後編、漢字と日本人について、残りの後半、話していこうと思います。
本の内容を全部触れるのは、ちょっと時間的にだいぶ長くなってしまうので、
特に個人的に読んでて面白かった部分を中心に話していこうかなと思っております。
ということで、そうですね、個人的に一番読んでて面白かったのが、
筆記体と印刷書体の話が途中で出てくるんですけど、どこだったかな。
4章の3節にあたる部分で、明治維新以降、日本語における漢字をどうするか、漢字廃止論みたいな考え方が出てきたり、
それが進んだり、ちょっと動きが止まったり、第二次世界大戦後に国語の改革みたいなのが政府によって行われたりとかっていう流れの話があるんですけど、
その中に筆記体と印刷書体の話が出てきて、現状、今自分たちが書いてる字体っていうのが、もともとの時代とは全然違う。
いわば略字化されたものが、東洋漢字っていう風で正式な字体みたいな扱いをされているんですけど、それはおかしいよねっていうのがざっくりした第4章3節の内容なんですけど、
もともと漢字の正確な字体みたいなのがあるんですけど、それを昔はパソコンとかないんで、全部手書きですけど、
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手書きで書くときにはそれを全部一つ一つ書くのは大変だから、それを簡略化させて、自分が読めればいいかみたいな、そういう感じで書くっていうのが多かったんですけど、
それを政府が正式に略字化したものを正式な漢字の形として採用しちゃったのがいけないよねっていう話で、それによって問題になってるのが、
漢字の形、本来の形でもともとグループ化されていたものとかがあるんですけど、この本の中ではワードファミリーっていう形、言葉で説明されてたりするんですけど、
そういうものがバラバラになって、円が切れてしまって、本来繋がっていたものの繋がりを感じることができないというか、一目見ただけではわかりにくくなってしまったりとか、
っていうことがあったり、あと、これはこの話を読んでて、個人的にはめちゃくちゃ共感して、この話には。
なんで共感したかっていうと、よく授業の課題とかでレジュメを作って、その授業内で発表してねとかっていう課題があったりするんですけど、
ゼミにも入ってて、ゼミは僕は、金星文学江戸時代の作品を扱っているゼミに入ってるんですけど、
書体が違いすぎて、その書体を探すというか、そもそも探すのが本当にめんどくさくて、
なんでパソコンだけでも、とかそういう打ち込みのやつだけでも、漢字の本来の形のものを残してくれなかったのかなって思いながら、
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今で言うとその旧字体とかっていう呼ばれ方をしたりすると思うんですけど、
例えば、編とかで、編とか作りとかっていう漢字の部類みたいなので、神尿とかあると思うんですけど、
それがその神尿の点が、今ってもうほとんど一つだと思うんですけど、それが二つの時というか、
今は点が一つの漢字、例えば過去のか、過ぎるっていう字とかだと、昔はその点が二つに神尿とかって言うと思うんですけど、
その形で表記されてたりとかっていう、ちゃんと正しい文献の引用とか、そういうことをしようと思うと、
結構そういう字体とかにも気を使ったりするし、気を使ってねとかって言われることも多いんですよ、先生とかにも。
そこを意識してレジュメを作ろうと思うと、本当にめんどくさくて、神尿って旧字体がパソコンのフォントとか、
変換の候補に入っているものと入っていないものがあったりとかして、それをいちいち確認するのが大変だったりとかで、
そこに結構時間がかかったりとかっていう、そういうのもあって、わかるわーみたいなっていうのを、この章を読みながら感じていました。
そうですよね。パソコンの変換候補とかでも、多分、そうなんですよね。
だから、個人的には、もう今は、この漢字と日本人の本の中にも書かれていましたけど、
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旧字体も全部網羅してほしいなーって思ったりとか、現状を略字化されたものじゃなくて、漢字本来の形とかに戻します、みたいな風にすることは多分不可能なんで、
せめて変換候補で旧字体も全部網羅してほしいなーなんて、文学部の足くれですけど、人間としてはそんなことを思ったりしています。
多分大学とかで、それこそ文学部とかで勉強してた方とかは知ってる方はいると思うんですけど、大緩和辞典っていう辞典が日本にはありまして、
それが漢字辞典の中で一番詳しいというか、あらゆる漢字を網羅している辞書ではあるんですけど、
それこそ何十冊にも、紙の書籍だと何十冊にもなるぐらい、本当に今この漢字使うかなみたいな、そういう漢字まで網羅されている辞書があるんですけど、
それとかを多分見てみると、今使っている字体とは全然違うものが載ってたりとかするんで、大学の図書館とか行けば普通にあると思うんで、そういうのを見てみるのもちょっと面白いんじゃないかななんて思ったりしております。
というのが一番共感した話でした。あとはですね、前編の方でもちょっと話しましたけど、同音異義語が多いっていう話で、
この同音異義語が多くなった理由、原因が明治維新の近代化を進める上でありまして、
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その西洋の考え方とか、学問的な言葉とか、あと思想に関する言葉とかが多く輸入されるんですけど、それを日本語に当てはめるってなった時に、
英語の単語が持つ意味と漢字1字、1字ないし2字とかが持つ意味を当てはめるっていうことを優先させたんですよね。
で、それによって何が起きたかっていうと、さっきも言った、その同音異義語がめちゃくちゃ増えるっていう結果になったんですけど、それによって起きる弊害みたいなことはあんまり考えられず、
もうそのまま、漢字の持つ意味を優先して、当てはめてっていうことをやったおかげで、結局、聞いただけでは、その単語を聞いただけでは、
相手が何を、どういう意味で使ったのかが伝わりにくいみたいな、前後のその会話の流れとか、それこそその文字を見て初めて、どういう意味でその言葉を使ったのかがわかるみたいな、
そういう話が書いてありまして、これも結構、自分の中では印象的な話ではありました。
やっぱり外の考え方が入ってくるっていうのは、結構、ターニングポイントみたいなことになるんだなっていうのは改めて思ったりしましたし、
それがさらに日本語が他の言語と違うことになったっていうので、前編でこの本を読んだきっかけっていうので、ケンスーさんがそのXで取り上げてたからっていうのをあげたんですけど、
英語とはやっぱり、その言葉を理解するためのプロセスというか、そういうものが違ったりするんで、完全にやっぱり日本語はそうですね、英語とか中国語とかとも比べるとやっぱり特殊だなっていうのはすごい感じるんで、
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なかなか英語を喋れるようになるというか、それこそバイリンガルみたいな感じで自由自在に操ることができるようになるっていうのはやっぱり日本人にとってなかなか難しいことなんだなっていうのは、この本を読んで思いました。
あとはそうですね、さっきも言ったその字体の話で、国語の改革、漢字の改革、漢字廃止論とかそういうのの流れでその字体の話も出てきたっていうので、その漢字廃止論とかそういう話も結構面白かったですね。
漢字を廃止して、ひらがなかローマ字化を母国語というかにしてしまおうみたいな話もあったりとかっていう風でした。
その流れも結構、歴史に沿ってこういうことがありましたみたいな、そういう感じで説明がされていましたね。
最終的にはその高島先生の中では、日本語から漢字をなくすっていうのはもう不可能だと。逆にそれをしてしまうとその日本語自体が衰えるから、それはできないと。
だからそのひらがなを中心として、ひらがなはその歴史とした漢字が元ですけど、でも日本で生まれた文字っていうことには変わりがないんで、そのひらがなを中心として意味が伝わりにくいところ、それこそ同音異義ごとが、
そういうところを漢字にして相手に伝えるっていうことをしていけばいいんじゃないかっていう結論にはなっていましたけど、
個人的にもそれがいいんじゃないかなって思ったりはしますけど、
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改めて自分たちが普段何気なく使っている文字についてこうやって考えてみると、結構特殊な言語だなっていうのは改めて感じました。
逆にこの特殊な言語を普段何気なく使っている日本人ってすごいなって思ったりはしますけど、
すごいし、それを勉強して使えるようになる海外の人たちもすごいななんて思ったりとか、改めて自分たちの母国に目を向けてみると、
たどってきた歴史が良い悪いとかは置いといて、こういう経緯をたどって今に至るんだっていうのとか、そういうのを知るだけでも全然面白いんじゃないかなと思うので、
気が向いたらぜひ読んでみてもらえたらなと思います。
一般の人に向けた本なんで、結構わかりやすく説明してくれてますし、たとえとかを使って、
それこそ英語とか中国語とかと比較して、日本語はこういう特徴がありますみたいなことも書かれてるので、
誰が読んでもわかりやすい本だとは思います。
文法とはまたちょっと違った流れを組んでるところもあったり、
発音とかっていう点に関しては、文法とかそもそものひらがなの発音もある時期で大きく変わってたりとかっていうのもあるんで、
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個人的にはそういう学校で習ってる内容とかとも紐を付けて考えられたりできるので、
またちょっと日本語に対する見方みたいなのが広くなったのは良かったなぁなって思います。
あとはそうですね、そもそもの言語学と日本語学っていうところの違いみたいなものも、
こういう違いがあるんだなっていうのがすっきりしたなっていうのはあります。
言語学も大学の講義で習いましたけど、基本的にやっぱりその西洋の考え方を元に日本語を分析してっていう形だったりするんで、
またそれとは違った切り口で、漢字を中心にするとこういう見方になるんだなっていうのがわかって面白かったです。
はい、ということでこんな感じで話しました。
まあそうですね、なかなかこうやってアウトプットしたことがないので、すごいタドタドしくなってしまいましたが、
また他に本読んだらこうやってちょっと話そうかななんて思っていますので、お付き合いいただけましたら幸いでございます。
ということで今日はこの辺にしたいと思います。また聞いてくれますと嬉しいです。
それでは。
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