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コーノ
持ち込み行ってもすごい断られてたから、
じゃあ、ミステリーの業界は読者と著者の距離がすごく近くて、
ほんまに読者に求められるものを書くっていうのをやってるのがミステリー界隈らしいんですよ。
ポーさん
だから一回自分もそれをやってみようと思ったみたいな。
純文学は読む人はやっぱり全体の人口としては少ないから。
コーノ
だから書きたいものを書いてる人が多いみたいな、純文学のほうが。
でもミステリーは求められるものがわりとはっきりしてて、
それに沿って書いてる人が多いみたいな。
エンタメの文学の極地みたいなのを言ってて、
そっち振り切ってみようみたいな感じで。
ポーさん
他の作品、この方の作品を読んだことあるんですか?
コーノ
若手作家のアンソロジーみたいな、
いろんな作家が短編を一冊になってる電子書籍みたいなのがあって、
それを読んだことありますね。
あとそれこそ短編集がKindle版で出てて、それも読んだことありますね。
ポーさん
結構前ですけど、5年以上前かな。
アンソロジーって異常論文ってやつ?
コーノ
アンソロジーはいっぱいあって、
僕が読んだのはヒルノーサーズっていうやつなんですけど、
異常論文の方が多分最近。
ポーさん
そうですね、私これから本屋さんで見たんで。
コーノ
結構有名な人がいっぱい入ってる。
ポーさん
結構分厚かったですね。
異常論文は読んでないけど。
160ページもの。
コーノ
コロニアルタイムっていうのが一応個人の短編集。
今Kindle版の。
これはほんまに完全にSF作品ばっかり。
短編集。
本の像と言ってはいけないの中で読んでて、
全然ミステリー関係ないところがいっぱいあるじゃないですか。
その辺のテイストはタンプ集とか近いですね。
ポーさん
ちょっとくすっときちゃうかな。
コーノ
そっちじゃないです。
ミステリー関係ないってどう言ったらいいんですかね。
風学の話とかをやたらしてたりとか、
研究の話とか、
作家論の話とかめっちゃ出てくるじゃないですか。
その辺のこととかは普段の文体に近いかな。
結構文体すごい変わるじゃないですか、途中で。
モノローグみたいなところと一通り進むところと別で。
学校会場みたいなところって本当に例えとかめっちゃ多いし、
完全に著者の文体になってるんですよ。
ポーさん
著者の文体っていうのは大瀧さんがどこかで書いてるような。
コーノ
そうですね。物語の流れの中の文体とか、
誰かのキャラクターの語りじゃなくて、
著者の文体になってる感じのところがすごいあったなと思って。
ポーさん
今回私はKindleでしたけど、
河野さんの本見せてもらうと結構分厚いですね。
コーノ
500ページ越えですかね。
ポーさん
確かに結構長かったけど、
私1週間くらいで読んだかな。
割と読みやすかったですね。
コーノ
小立てやし、1章ずつは割と100ページくらいで読めるんで。
ポーさん
そうですね。
第1話から第5話までで、4話と5話が前編後編に分かれています。
コーノ
そうですね。1話は完結じゃないけど、
一応話は分かれてるんで、続いてるけど、
出てくる人とかも全然変わるし。
フォームとかでもこんな感じですよね。
ポーさん
同僚人物は、探偵は一緒だけど、
出てくる依頼者とかが変わっていく。
コーノ
そうですね。
ポーさん
それが何話か集まって1冊の本になるっていう。
コーノ
一応ね、探偵推理小説っていう意味では一緒なんでしょうかね。
形式は。
僕は最初の方でめっちゃふざけてる本じゃないですか。
特に序盤はすごい、序盤というか序盤の中盤ですけど、
後半になると割と真面目になっていくというか、
後半でも全然ふざけてるとこあるんですけど、
ポーさん
格ゲーのくだりとか。
コーノ
でも割と真面目な話が入っていく間に。
真面目な話があると思ったらギャグが出てきて、
ポーさん
そういう関係がずっとありました。
ギャグというか、何なんでしょうね。
結構インターネットネタみたいなのがあるなと思って、
全部多分私分かってないとこも多いと思うんですけど、
多分そうなんだろうなみたいなのもあったり、
自分がちょっと面白いなと思ったのもあったりしたんで、
結構そういうインターネットの言葉をいろいろ散りばめてるっていうのが
なかなか普段読んでる本がなかったんで、
割と新鮮でしたね。
コーノ
これだって今しか通用しないですもんね。
リアルタイム性がすごいあるし、
ネットミーム的な言い回しとかすごい多かったですね。
ポーさん
今っていうのもあるし、
割と特定の世代の言い回しとか。
コーノ
それもめっちゃありました。
僕一番びっくりしたっていうか、
意味ないのに出てくるだけなんですけど、
ポーさん
バトルドームって知ってます?
私もね、それはちょっとね、
すごい忘れてた記憶を呼び覚まされましたよ。
コーノ
CMでしょ?
子供のCM?
あれめっちゃ笑っちゃう。
ポーさん
私もちょっとバトルドームが出てきたのがびっくりしました。
全然意味ないじゃないですか。
コーノ
日曜日の朝の子供向け番組のCM、
間のCMとかで確かやってたなと思って、
仮面ライダーとか。
ポーさん
金曜日のしんちゃんとかドラえもんの時にもやってました。
コーノ
最初それはあれなんですけど、
音だけなんですよね。ガチャガチャ音がするみたいな。
ドアの向こうでガチャガチャ音がするみたいな。
何の音か分からなくなる。
こういうドーム状のものが机の上に置いてある。
これは何だってバトルドームですよって。
バトルドームって言われて、
ガチャガチャの音と合わさって、
昔のCMの映像があったわけよ。
子供が画面で変化でしちゃう。
ポーさん
10年以上前の記憶が。
コーノ
これ誰が分かるのって思いますよ。
ポーさん
本当に同世代というか、
特定の世代かもしれないとは分からないけど、
昔は分かったんで面白かったです。
コーノ
あれはちょっとね、声出して笑ってしまった。
びっくりして。
ポーさん
バトルドームはネットネタでもないかな?
コーノ
ないと思いますけどね。
あんまりそれに触れられてるのを見たことがないんで。
ポーさん
そうですよね。
コーノ
ちょっと油断してました。
あのキャラが一番好きだったんで。
ハクジツインショウゴ。
ポーさん
私もハクジツインショウゴが一番好きでした。
コーノ
一番真面目な顔してふざけたことを言う。
面白い。
ポーさん
なんちゃらディテクティブとかずっと言ってた。
コーノ
みんちゃんうっとくしてんじゃん。
グッドディテクティブとか。
ポーさん
ニアディテクティブとか言って。
コーノ
あんまり意味がないことをね。
途中で黒幕みたいなことを似合わせたけど。
ポーさん
そんなに別に意味がなかったんですけど。
この小説は黒歴史がキーワードというか使われてたけど。
コーノ
ハクジツインは白歴史を扱われてた。
カムスラみたいなこと言ってました。
ポーさん
コンタルみたいなことしてるみたいなこと言ってましたけど。
コーノ
ディテクティブって探偵って言うらしいですね。
ポーさん
探偵じゃないはずなのに探偵か。
コーノ
不意義的な意味で使ってますもんね。
ポーさん
ホナンとかも確かに。
コーノ
ディテクティブ・ホナンとか言ったもん。タイトルに。
ポーさん
白歴史にショウゴがいろいろと決め台詞も好きだったんで。
コーノ
大いなる勝負の訪れだって。
全然意味ないんですよ。
解決したみたいなときに答えが分かったみたいなときに。
大いなる勝負の訪れだみたいな。
ポーさん
暗黒院よりかはキャラがなんというか。
ブレないんですよね。ずっとこの調子なんで。
コーノ
暗黒院・マコトという28歳の探偵と高梨雄彦は女子高生ですよね。
高梨というのも鳥が遊ぶ場合というのは高梨。
聞いたことなかったんですけど知ってました?
ポーさん
私は知ってました。
コーノ
それを書いてあるのは見たことなくて。
小説で私は見たことがありますね。
やたらそれを触れるんですね。
暗黒院がことあるごとに小鳥が遊ぶほうかみたいな。
ある層にはそういう高梨というのがわりと響くんでしょうね。