スピーカー 1
倉抜きです。
スピーカー 3
中山です。
スピーカー 1
ザッソウラジオは、倉抜きと学長こと中山さんで、僕たちの知り合いをゲストにお呼びして、雑な相談の雑草をしながら、威力をしゃべりしていくポッドキャストです。
9月のゲストは、カープ式会社コーポレートディレクション代表取締役の小川達弘さんです。第3回目、最終回です。よろしくお願いします。
スピーカー 2
小川です。よろしくお願いします。
スピーカー 1
はい。第2回は、小川さんが最近読んでいる本からの話と思いきや、もう転がりに転がり、最後はプロレスと相撲の話で、わからなくなりましたが、僕らはそういうの大好きなので、非常に転がりまくり。
ちょっとその楽屋トークでも出てましたが、そのハイブリッドヒューマンの本もそうなんだけど、あれですね、お母さんのやってらっしゃるポッドキャストも、本をテーマに読むんだったり、気になる本を。
結構本たくさん読まれているというか、そんな本どうやって見つけてくるのかって知りたいっていうのが。
スピーカー 2
そうですね。なんとなく本屋さん散歩はまず好きなので、そこで目についたものを買ってるのと、
ツイッターで出版社さんのアカウントをフォローしてるので、来月はこれが出ますみたいなのが出るので、そこで予約注文しちゃうっていうぐらいですね。
スピーカー 1
結果として家に週1回ぐらい本が届くっていう感じなので、子供たちからすると、本って買うもんなんだなって、そういう背中見せられてるのは多少意味があるかなと思ったりもしてますけど。
本、それ消化できるやつですか?
スピーカー 2
いやもうほんとパラパラーっと読んで、ほったらかしにしちゃってる本もめちゃくちゃいっぱいありますね。
スピーカー 3
さっきの楽屋で師匠が本は買うものだ、読むものじゃなくて買うものだっていう。
スピーカー 2
本は読むもんじゃなくて買うもんだって教えられて、石井さんの部屋もめちゃくちゃ本いっぱいあるんですよね。
その当時の社長室に僕らもう勝手にフラフラって入って行って、そこで石井さん作業してる途中でも本棚勝手にガタガタ開けて、ちょっとこれ借りますねって言って。
で言うと、それだったらたぶんこの本も近いから一緒に持ってきなとかって言われて、本は好きですね。
スピーカー 1
いやいいですね。その本棚があり、そこの本棚に結構その人の考えとか、その人の考えの礎になったやつが入ってるから、
それこそ都定制度において本棚って実は実践的な制度なのかもしれないって思いましたよね。
スピーカー 2
思います、思います。石井さんの本棚ってビジネス系の本もあれば哲学系の本もあるし、かと思えばその横にバーテンダーさんが書いた本とか、
一見それと関係なさそうなんだけど、なんでこれとこれは横に置いてあるんだろうね。たまたまかもしれないけどみたいな。
スピーカー 1
人の本棚って眺めるの面白いですよね。面白いですよね。
本棚がね、場所を取るからつい躊躇しちゃったり、定期的に場所確保するために処分したりするのが、でもやっぱ本棚はいいなって今の話聞いてて思いましたね。
学長の中にもいっぱい本棚。
スピーカー 3
そうですね。やっぱこの本の隣にこれはちょっと違うなとか思いながら置きますよね。
スピーカー 1
そうですよね。
スピーカー 3
つながってるやつ、やっぱり横に並べたいなとか思うし。
スピーカー 2
そうですよね。なんか誰か、なんとかっていう作家さんがおっしゃってたんですけど、本を書いてる途中ずっと自分の本棚で、本の置いてる場所を入れ替えるのをずっとやるっていう。
スピーカー 3
あー面白い、なんか。
スピーカー 2
で、それをすること自体が自分の中で思考整理するプロセスなんです、みたいな。
すごいわかるなと思いますね。
スピーカー 1
わかる。
本はでも買った後、それ本棚に入って読み返すんですか?
スピーカー 2
あー、読み返すときもありますね。なんか不思議なもんで、なんか本って出会う運命があるときに出会うようにできてるじゃないですか。
スピーカー 1
あーわかりますね。
スピーカー 2
なんかこう、まさにそれなんですっていう本がどういうわけか自分の手元にある運命にあるみたいな。
スピーカー 3
本棚にあると何かいずれ手に取るなと思いますけど。
スピーカー 1
買ったときにピンとこなかっても、数年後にすごいピンとくる本とかもあるんで。
そうなんですよね。
それはいいな。もう一回本棚ちゃんと整理しようかな。
引っ越しをするたびにだいたい捨てるとかってやってきたので。
ほんと古くなりすぎた本、場所取るから処分でできつつあるんだけど。
スピーカー 2
大事な本だけ厳選するんで、残ってるんですよね。
スピーカー 1
絶対的に捨てない本は残り続ける、その結晶みたいな感じはなってるんだけど。
でも多分そこに至るまでのいろんな雑棚本も含めてっていう感じはあるんだろうなっていう気はしますね。
スピーカー 2
そうなんですよね。
去年まで引っ越しのときに段ボールに入れた本をそのままにしてたんですけど、
本棚に並べるのをやってみると、表紙が目に入るだけでも何か考えてる気にはなる。
スピーカー 3
わかります、その感じ。
分かるなぁ。
スピーカー 1
いや、それ結構いい時間だな。
スピーカー 3
うん、面白いかも。
スピーカー 1
それも結構コスパというよりは、コスパ考えたら本読むよりもようやくだけ読むみたいな。
ようやくだけ読めるサービスとかも出てきてるので。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
時間だけを考えたら、さっと書いてあることだけ読めたらいいんだけど。
スピーカー 2
でもそうじゃないところもあるじゃないですか。
わかりますわかります。そうなんですよね。
僕、本の読み方って何種類かあるなと思っていて、
そこにあるコンテンツとか情報を勉強として吸収したいっていうのと、
そこに書いてある内容と対話しながら自分の考えを深めたいみたいなパターンと、
小説みたいにその世界にドボンと入り込んで味わうっていうのと、
詩とかそういうものみたいな文体自体の美しさを味わうみたいな。
この4つぐらい自分の中である感覚があって、
それを目的に応じて使い分けたりとか、
できるだけサクサクっと読んでいこうとかっていうのを分けてる感覚があるんですよね。
スピーカー 1
そうっすよね。
それこそ文体とかだと、別に読むこと自体が目的になってるので、
それで何か得たいとかっていう、その情報を得たいというよりは、
その体験自体がもういいみたいなところがありますからね。
スピーカー 2
そうなんですよね。
うん。
そうだ、サスペンスドラマーの何か犯人だけ知っても意味ないじゃんみたいな。
スピーカー 1
うんうん。
スピーカー 2
なりますよね。
スピーカー 3
僕が好きな本の読み方は、
自分が知ってることを違う形で言語化してくれるやつっていう。
へー。
それこそエフェクチュエーションだったり、ソース原理だったり、
グラナキさんとかフラッシュコムの青木さんとかと喋るときに、
知らないことは一個も書いてなかったけど、
こういう表現の仕方あったのかみたいなのを教えてもらえると、
そのレンズをもらえるとちょっと発想が広がるよなみたいな。
スピーカー 1
知ってたことにちゃんと理屈をつけてくれたとか、
言語化してくれたみたいな。
スピーカー 3
うん。
ツール化してくれたみたいな。
スピーカー 1
なんか分かんないけど、現象分かってたけど、
現象、リンゴが落ちるっていう現象分かったけど、
それが重力で力学でっていうことが証明されたときに、
やっぱそうだったろって言えたみたいな感じがあるっていうか、
物理法則を教えてもらった感じっていうか。
スピーカー 3
レゴブロックで言うと自分が持ってるピースで、
全然作ったことない形のやつ作ってくれて、
はいって渡されて、
これこんな風に使えるんですかみたいな。
スピーカー 2
確かに確かに。
ああいうビジネス系の本って、
ちょっとした事例とかが間に挟まるじゃないですか。
うんうん。
ああいう事例パートってお二人結構ちゃんと読みます?
スピーカー 3
いや、あんまり。あんまりって。
抽象。具体はこっち側にいろいろストックがあるので、
抽象だけしっくりくればあんまりそこの本に載ってる具体は。
スピーカー 2
やっぱそうなんですね。僕も結構そこスキップしちゃうなと思って。
抽象がピンとこなかったら読みますけど、
抽象のところで自分の中の景色と重なって、
ああそうだよなと思えたら飛ばしちゃうなと思ったんです。
スピーカー 3
僕も同じです。
スピーカー 2
そうですよね。
ただ一方で何かビジネスの場面で、
自分が何か抽象的なことを話した時に、
具体例何ですかって聞かれること結構多いじゃないですか。
他人の具体例を言って、
ここの人に本当に参考になるのかなとか、
腹落ちしてもらえるのかなっていうのが、
結構不思議だなと思うし、
僕らの仕事だと多差事例研究みたいなの結構あるんですね。
それもどういう営みなんだろうなって、
分かるようで分かりきらない部分も正直あるんですよね。
スピーカー 3
具体例を教えてくださいみたいな人も、
パターンが多分大きく2つあって、
それこそ犯人誰なのか教えてくださいみたいな、
このやり方をやればOKですみたいな、
そういう正解を教えてくださいっていう意味で聞く人と、
あとはその抽象がちょっとピンとこなかったんで、
具体を1つ示してみてもらっていいですかみたいな。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 3
なので具体1つ示して、
自分の持ちネタだったら、
じゃあこれに当てはまるやつあるみたいな感じで、
その人の持ってる具体のネタを言ってもらえれば、
ちゃんと当てはめができているかどうか、
スピーカー 2
その抽象が使えているかどうかみたいなのは分かりますよね。
あーそうか。
それってきっと解決策の個別性って、
どれぐらいのもんなんだろうっていう、
スピーカー 3
みんなで青足読もうって。
スピーカー 2
そうですよね。
スピーカー 1
倉木さんって今後もいっぱい本出していくんですか?
僕よりも学長のほうがたぶんいっぱい出す人な気がするけど。
スピーカー 2
そうですよね、たしかに。
スピーカー 3
わかんないですけど、それも編集者さんとかとのご縁なので。
スピーカー 1
わかんないです。
おばさんの本出してるんですか?
スピーカー 2
いやいや、もう全然書ける気が全くしないんですけど。
どういうことですか?
なんでなんですかね。
本屋に行ったりとか図書館に行くとこんなに大量にすでに存在してるのに、
何を提示する隙間がどこにあるのかと思う。
スピーカー 3
それは本屋行くと思いますよね。
あんまり本書いてる時には心折れるから、
スピーカー 2
あんまり書かないようにしたりとかして。
こういうテーマだったらひとまとまりになるかなと思っても、
たまたまそういうテーマ、興味持ってるもんだから、
そういうテーマの本手に取っちゃうと。
でもこっちに書いてあるやんって。
こっちのほうが何ならたぶん上手に書けてる人がいると思う。
スピーカー 1
本もさっきの抽象化の話で、抽象化した話を書くのか、
具体の事例を書くのかが結構さじ加減難しいなと思っていて、
もうバチバチ次伝にも近いような自分たちがやってることを書くっていう本もあるじゃないですか。
それはそれで小説みたいなもんで、それはそれで楽しい本にはなるし、
さっきの抽象化した学びだけ書くみたいな本もあるし、
どの辺軸足に置くといいのかなみたいな。
抽象化した話は、それこそ自分でやってることだと1ケースしかないので、
あんまり抽象化されきらないっていう。
結構学長だと、いろんな店舗さん見てきた中での抽象化してのことだったりするときに、
自分で経営してることだと、自分のことだからなみたいな。
には迷うときがありますね。だからどこ書けるのかなみたいな。
スピーカー 2
抽象的な話だけで1冊分書き切るって、かなり難易度高いですよね。
スピーカー 1
かなり難易度高いけど、学長のはだいたいそれでしょ?
スピーカー 3
抽象だけで出していいんだったら、全然それ出したいけど、
スピーカー 2
これじゃ分かりませんって言われるから具体例をいっぱい載せます。
スピーカー 1
どういう本にするのがいいのかみたいなのはやっぱり難しいですね。
スピーカー 3
具体例とかも、それこそネットショップの事例ばっか載せると、
でも別に本質的に言いたい抽象度のものは、別にネットだろうがリアルだろうが関係なく、
人が物を買いたいと思うのはどういうときなのかなとか、
そういうことだったりするんだけど、事例が全部ネットショップだと、
ネットの本ねって言われちゃうし、
あとは事例が古いと、古いだけでも事例が古いねって言われるっていう。
でも、前も言ったかもしれないですけど、
25年前のネットイコールうさんくさいみたいなときに、
いかにお客さんに怪しいと思われず、
かつこの店長さんからだったら買ってみたいと思えるような関係性を作るにはどうすればいいかって、
値段安くしてプロモーションしたら売り上げになったみたいな、
雑に売れる今と比べると全然クオリティが高かったりするんですよ。
昔の事例のほうが。
だけど古いねって言われる。
スピーカー 1
本質的には変わんないっていうか、
スピーカー 3
具体に正解を求める人のほうが多いっていうことなのかなっていう気がしますけどね。
スピーカー 2
確かに。
やっぱクラシックでちゃんと残ってるもののほうが、
ちゃんとした本質的なことだったりしますもんね。
スピーカー 1
そうですね。難しいな、本質。
本質を捉える。
スピーカー 2
僕らがすっごい昔にやったプロジェクトなんですけど、
人間はなぜジュースを飲むのかみたいなのを研究したプロジェクトが、
スピーカー 3
もう二、三十年くらい前うちにやってて。
どうなったのかめっちゃ気になる。
スピーカー 2
それは、飲むという行為には2種類あるっていうことなんですね。
喉が渇いて水を飲むっていうのは、
これは一時飲水っていう風に言い方をしてたんですけど、
これは人間の渇きが限度なので、
人間の胃袋以上にはマーケットは増えないですよねってことなんです。
スピーカー 3
一方で会議中だったり、緊張してる相手と喋ってるときめっちゃ飲んじゃうじゃないですか。
スピーカー 2
これはリフレッシュのために飲んでるっていう行為であって、
喉が渇いたから飲むというのとは別の行為であるっていうので、
二次飲水であるって言っていて、
二次飲水は天井がないんですよ。
だし、競合相手も変わってくるんです。
っていう風にちゃんと分けましょう。
ざっくり言うと、一時飲水は喉が渇くから飲む。
体から水が出るから水を入れるっていう行為なんですけど、
二次飲水は水を入れるから体から出ていくっていう順番になるよねっていう。
っていう二つに分けると、
二次飲水の方をどうやって広げていくかっていうことですよねみたいな。
結果として、飲むシチュエーションをちゃんと提案したりとか