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お世辞を言うのを我慢しているわけではないラジオ。
複雑、どういうこと? 何を言おうかというと、
正直であろうとする人がね、 努力とコストを払ってる場合があるんですよ。
あるよね。 なぜならそれは、
お世辞を言うことを我慢しているというコストがかかっている。 え?
お世辞を言いたくなっているんだけど、 お世辞を言っちゃうと自分は嘘つきになっちゃうから、
それを我慢してあえて、言わないことで自分の正直さを保つという、 ややこしいことをしている人がいますよ。
世の中には。てか、ほとんどこれだと思うんだよね。 まずお世辞に慣れちゃった人はこれをするしかありません。
そうだね。 口が自動的にお世辞を言い始めるわけだから、
それをぐっと我慢しなきゃいけないんですよ。 そうだね。
でも、そうじゃない人もいるんだということに気がつきました。 ほう、誰ですかそれは。
Nさんです。 またか、お前。
またかよ。 あれは最初から、
お世辞を言う選択肢がまず書き消えてるんだよね。 なるほど。
例を振らしてほしい。 ちなみに俺が毎日食事を作ってるんですよ。
ご苦労様です。 主婦なんですよ。
それに対して人は、 一応ちょっと、
わずかに美味しいだけでも、 美味しいね、ありがとうぐらいは言うもんだと思ってるよね。
言いますね、人として。 俺も言います。 自信なくなってきてるんだけど、俺。
それが普通だということ自体。 絶対言いますよ。
言われたことないんだよね、そのニュアンスで多分。 一回も。
で、たまーに言うんだよね、美味しい。
あれは、もちろんNさんも高級フランスレストランに行くわけですよ。
そこで美味しいって言うわけよ。 それ値段が美味しいんじゃないか。
それは今置いといて。 あとチョコレートを自分で買ってきて、1個1000円ぐらいのやつを。
それは美味しいって言うわけよ。 それもお金の匂いがする。
だから、美味しいという感覚自体が麻痺してるわけではないはずなのよ。 そうだね、そうそうそう。
ということは、 すごい正直者って思うわけよね、お前は。
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正直な人だと思ってました。名前は言っちゃダメだけど。 お前な。
でも、その滅多にない美味しいものに出会った時はちゃんと言う人だなと思うよね、そりゃ。
で、俺の食事に関しては、
まあまあ、ちょっと美味しいんだろうけど、 日々言うのは嘘になるから、我慢して言わない人なんだと思ってました。
普通の人間だと思ってました。 当初は。
10年経ちました。
どうも違うんじゃないかっていうね。 ここまで徹底してるのと、
あとは、まあそうだよね、うまいっていうタイミングを見てると、どうやら違うぞと。 それがさっき言ったやつですね。
コストがかかってないぞっていうこと。 正直、コストがかかってない。
どう考えても、今日はうまいだろうっていう日もあるわけ、俺だってね。 あるじゃん。奇跡の料理みたいなやつ。
ああ、なんかね、盛り付けてたね。
そういうのも別に言わない?
まあ一つちょっと懸念があるのは、 嫌われてるんじゃないの?
お前。 そういうのちょっと思ったけどね。褒めたくないっていう。
そう思うじゃん。 そういうわけではないのはわかる。
他のことでは褒める? いや別にそんなに褒められないです。
ありがとうとか言う? もちろん、ありがとうはしょっちゅう言うよ。
なるほど。 すごいね、上手だねとか、そういうのは言われる?
ない。 ご奉仕に対してありがとうって言う。
なるほどね。 むしろ普通の人より言う。
ああ、なるほどなるほど。 例えば、ゴミ袋がなくなっていたとか。
それを買い足しただけでも、ありがとう。
じゃあやっぱり、食事という前言したものに対しては、 何も感じてないってことでいいんじゃないですか。
はい。じゃあ一回一本切りましょう。
なかなかいい話ができたなぁ。 新発見だね。
いや、薄々わかってはいたけどね。 はっきりとは正直コストがかかってないとは思わなかったね、まさか。