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2024-06-09 16:58

第193回「オーボエ奏者の仕事の一部であるリード作りとは」オーボエ奏者:山本直人さん(前編)

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▶️2024年6月マンスリーゲスト

『オーボエ奏者』山本直人さん

▶️今回の内容(目次)

オープニング

ご紹介

楽器:オーボエについて

エンディング

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✅ 山本直人(やまもと・なおと)さん

プロフィール

85年武蔵野音楽大学を首席で卒業。同大学卒業演奏会、第55回読売新人演奏会などに出演。陶山勝、吉成行蔵、北島章、インゴ・ゴリツキの各氏に師事。'86年名古屋フィルハーモニー交響楽団に入団。'19年9月まで首席奏者を務める。'88年「CBCサロンコンサート」にてソロリサイタルを開催。'92年2月より一年間ベルリンに留学し、アンドレアス・ヴィットマン氏に師事。帰国後リサイタルを開催。'97年「第9回アフィニス夏の音楽祭」に参加し、ワシントン・バレーラ氏に師事。'99年「山本直人と仲間たち」と題した現代音楽のリサイタルを開催。'00年「ザ・コンサートホール・アンコール2000」にてソロリサイタルを開催。'02年NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。また、'04年に開催したソロリサイタルに於いて、名古屋市民芸術祭2004審査員特別賞を受賞。'10年名古屋ダブルリードアンサンブルCD全国発売記念ソロリサイタルを開催。これまでに、名フィル、広島交響楽団、名古屋パストラーレ合奏団、ザ・ストリングス名古屋、クリンゲンフィルハーモニカー、室内管弦楽団「辯天」、北名古屋シティ管弦楽団、デイ・ムジカンテン室内管弦楽団とモーツァルト、チマローザ、マルチェロ、アルビノーニ、バッハ、尹伊桑、R・シュトラウスの協奏曲を共演。また、「名古屋ヴィルトゥオーゼン」「名古屋ダブルリードアンサンブル」「トリオdeブランチ」等の主要メンバーとして室内楽活動も盛んに行っている。'21年からは、作曲家・ピアニストの岩瀬貴浩氏との2人のユニット『GARDEN WINDS』を結成し、'22年4月に1st アルバム、’24年3月22日に2ndアルバム「Ever Green」を発表。現在、名古屋音楽大学および大垣女子短期大学音楽総合科非常勤講師、愛知室内オーケストラ客演首席奏者。

山本直人さんInstagram

『 GARDEN WINDS 』オフィシャルサイト

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◉愛知北FMにて

第1・第3月曜日13:00~13:30(生放送)

『伊藤由美子のCozy Space』

番組YouTubeチャンネル(山本直人さんゲスト回)

サマリー

山本直人さんは、オーボエ奏者で、楽器のオーボエについて話しています。 彼はリード作りの一部や時間のかかり方についてもお話ししています。

オーボエ奏者の山本直人さんの紹介
こんにちは、番組ナビゲーターの伊藤由美子です。
伊藤由美子のCozy Spaceへようこそ。
Cozy Spaceとは、日本語に訳すと、居心地の良い場という意味になります。
この番組では、居心地の良い場とは何かということをテーマに、あなたらしくいられるちょうどいい場所を見つけるためのラジオ番組です。
毎回素敵な方々にインタビューさせていただき、ついつい夢中になってしまうことや、個性を生かして自由に生きること、そして日々気持ちよくいられるヒントなどをお伝えしていけたらと思っています。
伊藤由美子のCozy Space第193回
2024年6月のゲストは、オーボエ奏者の山本直人さんです。
山本直人さんのインタビューは、第193回から第196回までの4回に分けてお届けします。
1回目のインタビューは、楽器オーボエについてなどお話ししていただいています。
では早速、山本直人さんのお話をお聞きください。
今日はオーボエ奏者の山本直人さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
山本さん、本当に今日ね、夜コンサートっていうことなんですが、そんなお忙しい中来ていただきましてありがとうございます。
最初にお会いしたのが、2024年の3月の終わりということで、
そうですね、バタフライヌードル割りの山本さんでした。
愛知期タイムで私番組やってるんですけど、そこの国境さんスポンサーであるバタフライブロアリーさんでコンサートされた時に初めて出会いまして、
山本直人さんのコンサートとバイオリン奏者の驚き
その後すぐに愛知期タイムの番組に来ていただき、
そしてまたさらに今日もポッドキャストのインタビューを受けていただけるということで、
いろいろ予定が入っている中が、本当に調整していただいてありがとうございます。
ということで、この前愛知期タイムに来ていただいた時に、生放送30分番組なので、山本さんの話足りないかもしれません。
いえいえ、そんなことはないんです。
そうですか。
楽しかったですね。
ありがとうございます。その時に生演奏もお覚えでしていただきまして。
この前ゴールデンウィークに行われたコンサートに行かさせていただいたんですけど、
ガーデンウィーズっていうユニットをされているということで、またそこも本当に風景がいいところで、
そうなんですよね。
名古屋市のね。
文化の道百花百草っていう平壁にあるとても素敵なところなんですけど、
普段は庭をメインにいろんな方が見学されるところなんですけど、
ちょうどそこがガラス張りで庭が見えるホールがあって、
そこでコンサートをやらせていただいたんですけど、
まさにガーデンウィーズっていうユニット名に今ピッタリと庭が見える、綺麗な場所でしたね。
満席でしたね。
満席でしたね。
とてもみなさんがアンコールもやっぱりやってほしいということで、アンコールも出て。
途中でピアノの作曲者でもある岩瀬さんとユニットなんですけど、
その後にも最後の方にバイオリン奏者の女性の方もいらっしゃって、
すごい贅沢な気分でしたよ。
知らないんですけど。
え?そうなったんですか?
ご存知ないですか?
知らないです。初耳でした。
奥様なんですか?
そうなんです。
すごい驚いちゃいましたけど。
あの時はわざとちょっとね、たまたま通りかかったみたいな。
たまたま通りかかったって、もちろんそれはたまたま通りかかったわけじゃないと思ってたんですけど。
来てもらってっていう話をちょっとわざとしたんですけど。
あ、そうなんですか。
知る人と知るという感じ。
じゃあ知ってらっしゃる方もいらっしゃいましたね。
そうですね。はいはい。
奥様だったんですね、あのバイオリン奏者の方は。
メイフィルの中で出会われたってことなんですかね。
そういうことですね。
いきなりその話が聞けるとは思ってなかったんですけど。
実は。
じゃあ出会いはオーケストラのその中で。
いきなり質問は想定しなかったんですけど、
そのあたりの話をちょっと伺いたいなと思っちゃったんですが。
普段も一緒に仕事もやったりとか活動も毎日してるんで。
そうですよね。だってバイオリンと一緒にやるっていいですよね。
そうですね。バイオリンと覚えとピアノの授業でもちょっとそういうユニットも組んでて。
それも結構長く演奏してるので。
そうなんですか。
そういうのもあって。
そうなんですね。
奥様は今も名古屋?
まだ巡りに。
巡りにで活動されてるってことですね。
ということで私大声っていうのがよくよく考えたら、
どこで耳にしたりしてきたかなと思ったら、
大声というと宮本文明さん。
宮本文明さん。
文明さんの大声はテレビとかで聞いたことがあるっていうのを思い出したんですけど。
本の大声界にとっては第一人作というか数じゃないくらいの素晴らしい方ですね。
そういうことなんですね。
大声とリード作り
その印象はあるんですけど、
身近に私の中で大声っていうのが生活の一部にあるわけではないので、
よくよく考えたらほとんど知らないことに気づいたんですよ。
以前サックスプレイヤーの方にも出演してたりだったんですけど、
サックス自体もあまり知らなかったなっていう。
そのことをきっかけにサックスをよく見るようになったっていうこともあって、
今回やっぱり宮本さんと出会うことによって、
大声っていうのが私の中で包括したっていうことなんですね。
ただいろいろちょっとだけでも調べると、
すごくとても難しい楽器だっていうところと、
リードっていうのを購入するのかと思ったら、
自分でそれを作ったりもするんだなっていうのが調べたら出てきまして。
結局お店で売っているのは、
我々プロが作ったものを作れない人のために売っているので。
そうなんですか。
そうなんです。
プロの大声奏者の人が作ったのをそこに収めてるってことですか。
そうです。お店におろして、
それをまた作れない中高生とか、
初心者の方とかアマチュアの方とか、
リード作れない方もたくさんいらっしゃるので、
そういう方がいわゆる完成リードって言われてるんですけど、
それを見せていくことです。
リードっていうのは、
たぶん今聞いてらっしゃる方は、
リードって何?っていうところから始まっちゃうと、
すみません、今日は大声教室の教室みたいになっちゃうかもしれないですけど。
でもね、実際に近くで楽器を見られてもリードのことはわからないとか、
細かいことはね、なかなか専門の方じゃないと、
なかなかご存知じゃないので。
そうですね。
少しその辺り。
いいですか。
大学でも教えてらっしゃるって感じで、
私生徒になっていいですか、急に。
リードはもともと植物の足でできてるんですけど、
なかなか足の現物も見られることがある方、
あんまりいらっしゃらないんですけど、
竹みたいに中空洞になっていて、
竹みたいに節があるわけじゃなくて、
中空洞の茎の部分が空洞なんですけど、
それをですね、リードを使う楽器が実は、
クライアントとかサックスとかのリードを使うんですが、
楽器によってリードの大きさがずいぶん違うので、
そうすると足の茎の太さが実は変わってくるんですね。
なので太い茎だと大きいリードが取れるんですけど、
大声はかなり小さいリードなので、
直径が1センチぐらいの足の茎を使うんですね。
それを縦に三つ張りにしまして、
裏側を薄くするカンナのような機械が実はあるんですけど、
専用の機械なんですけど、
それで薄くして、今度は船のような型を取るんですね、その後で。
それを実は真ん中から半分に折って、
糸でこのチューブって呼ばれる真鍮製のチューブに巻き付けるんです。
そうすると半分に折っているので、上は閉じているんですけど、
その先端をチョンって切ると、
半分に折っているところが二つに分かれるんですよね。
それで二枚になるので、
その二枚になったリードをさらに先端をもっと薄くしないとならないので、
またナイフで取って、
初めてそれでビリビリと出るんです。
そうなんですか。
もともと直径1センチぐらいということは、もっと薄くなるってことは、
もっと直径が実際には増えているとか小さくなるってことですか?
径は変わらないんですけど、
直径は一緒で。
縦に三つ割りにするので、3分の1ぐらいの径ですよね。
直径1センチの丸太の三つ割りにする。
言葉で説明するのは難しいです。
難しいですよね。
その足っていうのは、ちょっと調べたら国産のものじゃないのを輸入したりとかして、
日本でももちろん足生えてるんですけど、
やっぱり気候が、日本って湿気が多くて、
なかなか取れた足を換算させるのは難しくて、
大体世界中のリード装置屋が使っているのは、
南フランスの地中海園なんですよね。
リード作りの時間と工程
その辺で栽培されている足を使うことが多いですね。
そうなんですね。
リード作りっていうのはすごく慣れてらっしゃると思うんですけど、
その慣れてる山本さんでどのくらい時間かかるんですか?
1個のリードを作るのに。
さっき言ったように、いろんな段階を手で作るので、
1分だけ作るために、最初からやるわけじゃなくて、
まとめて工程ごとにやってやるので、
それを考えると、何日もかかりますよね。
そうですね。1日でどうっていうんじゃなくて、
何日かかかっての工程ってことなんですね。
1日で今言ったことを全部仕上げるわけじゃなくて、
まとめて今日は割ってカンナをかける日とか、
それをかけた状態で同じ工房を置いておいて、
またその後で違う日に肩を取って糸で縛る日とか、
また今度は先端を削る日とか、
それを何日かかけて最終的に仕上げていくんですけど、
それもつきながらちょっとずつ仕上げていかないと、
微妙に仕上がりが違うので、
そうすると本当に何日もかかりますね、最終的に仕上げて。
いろいろコンサート活動もされている中、
それも皆さんやってらっしゃるってことですか?
プロの方は、はい。
だってそれだけでも職人さんの仕事じゃないですか。
完全に、蝶ちん作ってる人と同じような感じじゃないですか。
家に帰ると、たぶん皆さん仕事部屋的なものがあって、
机の上は工具とかいろんなものが貼って。
それは全くイメージできてませんでした。
だってオーケストラで演奏するのはお仕事だろうなと思うんですけど、
それ以外にそういうことをお家でやってらっしゃるっていうのはね、
お話聞かないと全くわからなかったですね。
これは本当に覚えて、
あとパフォートっていうダブルリードを使って吹く大きい楽器があるんですけど、
大声とパフォートの人たちぐらいじゃないですかね、
家が工房みたいになってる音楽家っていうのは。
そうなんですね。
とにかくそれがないと演奏できないので、
リード命みたいなところがあるので。
リードの出来によっても全然音が変わっちゃうってことなんですね。
じゃあやっぱり自分で作るのが一番なんですね、そういった意味で。
人それぞれ吹き方とかいろいろ違うので、
やっぱり自分の吹き方に合ったリードを自分で作る。
納得できますもんね。
そういうことですね。
そこからなんですね。
だから仮にリードが全然できない日でも、
他の人のリードを借りてやるってことはやっぱりできないんですよ。
やっぱり吹けないので、他の人のリードが。
そういうことなんですね。
自分で自分に合ったリードを作るっていうのが一番ですね。
そうなんですね。
大笛って直径1センチくらいなんで、息を出すわけではないんですかね?
リード作りの工房と演奏家の仕事
足は直径1センチなんですけど、リード自体は2枚のリードの隙間。
そうですね、さっき言われてるね。
ごめんなさい、もう1センチずっと話してませんね。
ごめんなさい、私が。
足は直径1センチなんですけど、加工するので、
本当に出来たリードは2枚のリードの隙間っていうのは。
そうか、何ミリもない。
もう1ミリも空いてないので。
本当ですね、今見せて頂いた。やっとイメージが付いてますね、私。
今完成リードを見させて頂いてますけど。
2枚のリードの隙間っていうのは本当に1ミリも空いてなくて、
この隙間に息を吹き込んで、2枚のリードを振動させるんですね。
ただその隙間が狭いので、息の量はそんなにいらないんですけど、
ある程度の圧力がないとリードで振動しないので、足は。
なので、ふーっと吹いただけでは全然鳴らないので。
柔らかく吹いても全然音が鳴らないんですね。
ある程度の圧力をかけながら息を入れていくので、
圧力をかけて息をたくさん入れようとするんですけど、
開きが狭いのでたくさん入らないので、割と余ってくるんですよ、息って。
なので大場合は基本的には他の楽器と違って息が余る楽器なんですよ。
それどうしたらいいんですか?余ったら。
どういう調整の仕方なんですか?
余って苦しくなってくるので途中に、それを1回ブレスするときに余った息を吐いて、
吐くと楽になるんですね、体が。それでまた息を吸い直すんですね。
曲の間にそれをやってるってことですよね?
曲の間にそうなんですよ。はいですってっていうのを瞬時に。
じゃじゃんって瞬時にやってるってことですか?
はっ!ってこんな感じで。
はいですってっていうのを瞬時に上手な人はできるので、
そうするとずっと苦しい状態は続かないで、ずっと不気味になれるんですけど。
それができるまでちょっとかかりそうですよね。
そうですね、このブレスをすると大場合特有なので、
他の楽器はやっぱり息がなくなってで、吐かすだけなんですけど、
それもだから難しいって言われて。
難しそうですけど。
ゆえの一つかもしれないですけど。
初めて聞いた話ですね、実際に。
大声吹いて見ないと。
見ないと本当にはわかんないでしょうね。
私も今話だけは聞いて結構大変そうだなと思ったんですけど、
実際やらないと本当にはわかんないと思いますが。
大声をね、この前の愛知機体に来ていただいた時に、
中二の時に今後の先生にオススメられて、
演奏することになったのが最初だという話をしていただきますけど。
山本尚人さんにご登場していただきました。
次回は音楽の活動状況や、
オーケストラの主席奏者としての役割についてなど、
お話をしていただきます。
番組をまた聞きたいなと思っていただいた方は、
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この番組は音楽事務所ロイスタープロダクションの提供でお送りしました。
それでは次回もお楽しみに。伊藤絵美子でした。
16:58

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