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2024-06-16 23:53

第194回「オーケストラでの首席奏者の役割とメンタルを維持していくには」オーボエ奏者:山本直人さん(中編1)

▶️2024年6月マンスリーゲスト

『オーボエ奏者』山本直人さん

▶️今回の内容(目次)

オープニング

休日の過ごし方

「名古屋リードアンサンブル」コンサートのこと

オーボエの音色について

名フィルでの主席奏者の役割

メンタルを維持するには?

エンディング

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✅ 山本直人(やまもと・なおと)さん

プロフィール

85年武蔵野音楽大学を首席で卒業。同大学卒業演奏会、第55回読売新人演奏会などに出演。陶山勝、吉成行蔵、北島章、インゴ・ゴリツキの各氏に師事。'86年名古屋フィルハーモニー交響楽団に入団。'19年9月まで首席奏者を務める。'88年「CBCサロンコンサート」にてソロリサイタルを開催。'92年2月より一年間ベルリンに留学し、アンドレアス・ヴィットマン氏に師事。帰国後リサイタルを開催。'97年「第9回アフィニス夏の音楽祭」に参加し、ワシントン・バレーラ氏に師事。'99年「山本直人と仲間たち」と題した現代音楽のリサイタルを開催。'00年「ザ・コンサートホール・アンコール2000」にてソロリサイタルを開催。'02年NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。また、'04年に開催したソロリサイタルに於いて、名古屋市民芸術祭2004審査員特別賞を受賞。'10年名古屋ダブルリードアンサンブルCD全国発売記念ソロリサイタルを開催。これまでに、名フィル、広島交響楽団、名古屋パストラーレ合奏団、ザ・ストリングス名古屋、クリンゲンフィルハーモニカー、室内管弦楽団「辯天」、北名古屋シティ管弦楽団、デイ・ムジカンテン室内管弦楽団とモーツァルト、チマローザ、マルチェロ、アルビノーニ、バッハ、尹伊桑、R・シュトラウスの協奏曲を共演。また、「名古屋ヴィルトゥオーゼン」「名古屋ダブルリードアンサンブル」「トリオdeブランチ」等の主要メンバーとして室内楽活動も盛んに行っている。'21年からは、作曲家・ピアニストの岩瀬貴浩氏との2人のユニット『GARDEN WINDS』を結成し、'22年4月に1st アルバム、’24年3月22日に2ndアルバム「Ever Green」を発表。現在、名古屋音楽大学および大垣女子短期大学音楽総合科非常勤講師、愛知室内オーケストラ客演首席奏者。

山本直人さんInstagram

『 GARDEN WINDS 』オフィシャルサイト

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◉愛知北FMにて

第1・第3月曜日13:00~13:30(生放送)

『伊藤由美子のCozy Space』

番組YouTubeチャンネル

(山本直人さんゲスト回)


00:10
こんにちは、番組ナビゲーターの伊藤由美子です。
伊藤由美子のCozy Spaceへようこそ。
Cozy Spaceとは、日本語に訳すと、居心地の良い場という意味になります。
この番組では、居心地の良い場とは何かということをテーマに、あなたらしくいられるちょうどいい場所を見つけるためのラジオ番組です。
毎回素敵な方々にインタビューさせていただき、ついつい夢中になってしまうことや、個性を活かして自由に生きること、そして日々気持ちよくいられるヒントなどをお伝えしていけたらと思っています。
伊藤由美子のCozy Space第194回、2024年6月のゲストは、オーボエ奏者の山本直人さんです。
山本直人さんのインタビューは、第193回から第196回までの4回に分けてお届けします。
2回目のインタビューは、音楽の活動状況やオーケストラの主席奏者としての役割についてお話をしていただいています。
では早速、山本直人さんのお話をお聞きください。
オーボエをね、この前の愛知期間に来ていただいた時に、中二の時に河野先生にオススメられて、演奏することになったのが最初だというお話をしていただきましたけど、そこからもう何年くらいですか?
10年近く。
そういうことになりますかね。
近くですね、50年近く。
オーボエとともにですね、ずっと名古屋フィルハーモニー公共楽団で大学卒業して入団されて、そこから2019年までなんで、33年4年くらいずっと在籍されて、その後退団されて、今またオーボエで活動されてるんですよね。
フリーでって言っても私、山本さんとSNSいろいろつながっていただいてますけど、日々いろんなコンサートの情報が入ってきますので、山本さんいつ休んでるんだろうと思ってますけど。
でも休んでます。
そうですか。
毎日でもちろんコンサートがあるわけじゃないので、ちゃんと合間合間にはゴルフも行ってます。
毎日ゲームでゴルフも頑張ってるってお話ししていただきましたけど、すごい活動されてるなってイメージがあるんですけど、おうちでゆっくりされてることあります?
03:12
うちにいるとリード作ってるので、家でも練習することもあるというか、家で練習しない人はあるんですけど、完全にオフで何もない日っていうのはあんまりないんです。
大学にも行ったりとか、プライベートでもレッスンをしたりとか、ということもあるので。
あれですかね、どっちかというと性格的に休みがあったら活動したいタイプなのか、ゆっくりしたいという方もいらっしゃるじゃないですか。
どちらなんですかね。何かやってた方がいいという方もいらっしゃるじゃないですか。
だから本当に何もない日はゴルフ行ってるとか。
やっぱりいろいろ予定があるんですね。
空いてるから何か入れようって感じ。
じゃあ何もないっていうよりは何かこうやってる方がよかったりするんですかね。
やることがあるので、編曲したりとか、アンサンブル、さっき言ったオールドバイオリンとピアノの授業みたいなのとか、
オリジナルの曲がないので、編成用に編曲したりとか、
7月にも毎年やってる名古屋ダブルリーダーアサンブルという、これも本当に長くやってるスタジオが20年ぐらいやってるんですよ。
20年ぐらいやってる人いらっしゃるんですか。
ちょうど今年が20回目のコンサートになるんですけど。
今年20回目で、今ねこのフライヤーがありますけど、2024年7月10日の水曜日ということで。
夜ね。
厚田文化庁劇場でやるんですけど、これはさっきずっとお話ししている2枚のリード、ダブルリードを使った楽器ばっかりを集めた。
そうなんですか。
そうなんです。9人の先生のアンサンブルなんですけど、この日は本当にダブルリード楽器が9本聴けるというコンサートなんですけど。
ちょっと珍しいですよね。
珍しいですね。
世界的にもそんなに常設でずっと続けている団体ってそんなにたくさんなくて、日本でもそんなにないんですけど。
逆に言うとこの編成のための曲っていうのがオリジナルの曲ってほとんどないんですよ。
そうなんですね。
なのでこのコンサートのためにこの編成用にいろんな曲を編曲しなきゃいけない。
それはメンバーでいろいろ手分けして編曲したりしているんで。
そういう結構編曲の時間も意外とかかるんじゃないかなと思いますけど。
今のお話とか聞くとこれ裏話じゃないですか。
演奏だけ見に行くとわからないっていうことじゃないですか。
今の山本さんを通してそういうことを受け入れて、やっぱり行ってみようかなって思いますもんね。
06:00
ありがとうございます。
アツ田文化小劇場ってことで、これは名古屋市にある劇場なんですよね。
そういう話を聞きながら演奏を聴くのもまた面白いかもしれないですね。
みんながついているリードをみんな自分で作ってるんだなって聞いていただけると。
なんか聴き方がそれだけで私ちょっと変わるなと思いましたね。
このコンサートは中高生とかも結構たくさん来てもらいたいと思っていて。
大体中高生って吹奏楽のコンプレットが夏にあるんですよ。
8月、9月、8月、9月に。
それをちょっと今実は取り子たちもターゲットにしていて。
結構中高生さっき言ったみたいに自分でリードが作れないので
リードをお店に買いに行ったりするんですけど
せっかくなのでこのコンサートの時に我々のアンサンブルのメンバーが
手作りのリードを会場で販売したりしてるんですよ。
そうですね、フライヤーに書いてありますもんね。
リード販売開始の時間ですね。
そうなんです。
実際に目の前で演奏しているプレイヤーが作ったリードを手に入れることができるので
そういう意味でも中高生、アマチュアのリードを作れない方も
結構このコンサートをお楽しみにされていて
リードが買えるっていうところもすごく興味を持っていただいているんですけど。
そうなんですね。
この前ガーデンウィーズのコンサート来させていただいた時に
岩瀬さんの作曲のオリジナル曲ばっかりだったと思うんですけど
ギオンはすごく美しい曲が多いじゃないですか。
そうですね、癒し系の。
癒し系のね。
昨日私すごく仕事がですね、もう早朝から夜まで
ノンストップでやらなきゃいけないぐらいの状況だったんですよ。
その時に、ガーデンウィーズのCDをかけながらちょっと一呼吸をきました。
ありがとうございます。
本当にすごい突き立つからね。
やっぱりいろいろ大変に仕事されている方もいらっしゃるんですけど
そういう時も少し自分を取り戻す必要だと思いましたけど。
そういう風に使っていただけると非常に良くて嬉しいですけどね。
それだけじゃなくてね、車の中で今も聞いてきたんですけど。
本当ですか?ありがとうございます。
やっぱりピアノもそうですよ。大声の音色も本当にとっても良くて。
やはりいろせさんがそういった美しい曲を作るので
癒されるという音のイメージがあったんですよ、最初。
でも他の曲でちょっと哀愁ただうような曲だと
やっぱり大声もそういう風に聞こえるんですね。
これなんて言ったらいいんですかね。
すごい素人の意見で本当に申し訳ないですけど。
でも大声の音は人の声に近いって言われることもあるし
明るくてとてもパーンて華やかな演奏もできるんですけど
逆に泣きの大声みたいな、ちょっと泣かせるような
そういう素人にした感じの音色も良いと思って
09:01
よく演歌とかでも使われたりするんですよ。
そうですか。ちょっとあんまり印象がなかったですね。
聞かれたことないかもしれないんですけど
演歌のイントロとか歌のちょっとこの合間に
ラリラリンとか中で入ってたりするんですよ。
大声が実は。ちょっとそういう仕事も実はあったりして
そうなんですか。
結構演歌のレコーディングにちょっと大声来てほしいと言われるんですよ。
そうなんですか。いろんなところに活躍されてますね。
クラシックに限らず。でも最近はよくテレビのドラマとかでも
必ず主題歌以外にも劇中で音楽流れますよね。
裏で流れてるんですけど
結構悲しい場面とかしっとりさせたい場面で
結構大声が使われてたりとか
意外とドラマでも画面場面で大声が効果的に使われてたりするんですよ。
いろんな音色が出るんだなっていう。
それって自分が歌うようにして吹くんですか?大声って。
楽器は基本やっぱり歌うように楽器も多分演奏されてると思うんですけど
歌に通じるものがあるんですよね。
これって簡単に言っちゃうと音程があんまり取れない人は音が取れないってことなんですかね。
これも素朴な疑問なんですけど。
基本的にはリコーダーと同じように指で穴を塞ぐんですけど
大声はリコーダーと違ってキーが付いてるんで
穴を塞ぐメカニズムはあるんですけど
木管楽器に関しては指を塞いだり開けたりすることで
指使いに見合った音程の音はできるので
基本的には指使いさえ覚えれば一応その通りなんですけど
音は音は鳴って音階はできる?
リードが不安定なんですよ。
他の楽器って割と加えるところが固定できる金属製だったりとか
木管だとマウスピースだったりとか
レントとかでもマウスピースってやっぱりあって
歯で固定したりとかするんですけど
大声トバゴとダブルリードの楽器っていうのは
リードの振動する部分を直接唇に打って加えて弾くだけなので
ちょっとした加え加減でもまるきり音程がずれたりとか
ひっくり返っちゃったりとかいろんなことが起こるんですよ
それをコントロールしながら吹くっていうのも
難しいと言われている遊園の一つでもあるんですけど
ある程度音感がないと正しい音程で吹けないんですよね
これって歌が上手い人は覚えが上手いとかそういうイコールってあります?
実はこの前コンサートに行ったときに
コンサート前に山本さんのファンの方とお話しする機会があったんですよ
その時に山本さんお話が楽しくて上手ですねって話をしてたときに
12:05
歌も上手いんですよ歌ってくれることあるんですよって言われたんですよ
それが私の中でインプットされてて
歌上手いかイコール覚えが上手いのかなっていう
私の中の勝手な図式がそこで生まれてたんですけど
それはなんともわからないですけど
どうなんですかね歌詞の方が覚えが上手いかというと
それはどうかわからないのできっとそれぞれかと思うんですけど
ご自身私歌が上手いですって言いにくいですし
声がいいですねって話をしてたんですよね山本さんの声もいいですねっていう
歌うのは好きですけど
そうですか今出てきましたね歌うのが好き
ちなみに歌はどういうジャンルを歌われるんですか?
最近あまり行かなくなりましたけど
カラオケは昔からよく行っていたので
当時流行っていた歌とか映画結構好きなんで
いつぎるしさんとか
そうなんですね渋いとこ行きますね
どうですかね安全地帯とか
いい感じしますけど安全地帯なんか
普通なんですね
今の安全地帯いつぎるしさんとか聞くと
かなり上手じゃないかな
好きなだけ
ゴールドもカラオケも
そうです
ごめんなさい一旦話を戻しますが
この番組ですね
いかにその人のパーソナル部分を出すかっていうところを調合にしております
全部喋ったほうがいいですね
そうですねOSO社で来ていただいてますが
山本さんの日常もいろいろ話していただいたらいいかなと思っておりますが
名古屋フィルハーモニー公共楽団ということで
ずっとね33、34年そこに在籍されていたということで
オーケストラっていっていろんな楽団があると思うんですけど
今現在のホームページ見させていただいた時
70人くらいの楽団のメンバーの方がいらっしゃったと思うんですけど
名流ですね
人数としては大助隊じゃないですかオーケストラって
オーケストラね人数多いですよね
それはやっぱり統制を取っていくわけじゃないですか
そういった役目の方が
指揮者ですよね
指揮者の方が
山本さんはその中で主席奏者ということで
大声の主席奏者ということで
それぞれの楽器で主席奏者の方がいらっしゃるってことですよね
その指揮者の方がもちろん指示の下に演奏もされるかもしれないですけど
奏者同士が息合わせたりとかっていうようなことも
されてるっていうのがわかったんですよ
ほとんどそこからわからなかったので
そうなんだと思って
すごく大事な役割じゃないですか
指揮奏者だから
大声の一緒のメンバーの方のリーダーでもあるってことですよね
ちょっと言葉違いますか
その辺は教えていただいていいですか
我々がやったいかん楽器というオーケストラの中では
一人一パートを担当してるんですね
15:01
弦楽器は人数が多くて
大人数で一つのパートを演奏しているので
逆に弦楽器の主席っていうのは
大人数をまとめるようなものももちろんあるんです
そういう仕事もするんですけど
かん楽器の場合は一人一パートなので
かん楽器の主席っていうのは
大体ファーストのパートを演奏するんですよ
ファーストっていうのはソロがあったりとか
結構自分のメロディーを吹いていたりとか
っていうことが多くて
主席じゃない人は楽してるとか
大変じゃないのかって
全然決してそういうわけではなくて
主席じゃない人も
要するに違うパートだから
ファーストに対してセカンドパートだったり
曲によってはサードパートだったり
っていうのを演奏するので
主席ではないんですけど
でもセカンドパートももちろん大事なので
そういった意味では
主席が必ずしもリーダーで
全部率先してやってるわけではなくて
全員が対等に演奏してるんですけど
その中でファーストを演奏する人同士が
木間だとちょうど真ん中に4人並ぶので
前後に2人ずつ並ぶので
その主席同士で音を合わせたりとか
曲の方向性を覚えたりとか
っていうのはもちろんあるんですね
ソロが多いんですよね
もちろんソロが多いですね
本当に重要なパートですよね
本当にそう
ファーストはもちろん
オーバーに限るはずはもちろん
ファーストだけはもちろん
人数的にはオーケストラの中でも
バイオリン奏者の方に比べたら
人数的には少ないじゃないですか
少ないですね
変わりがいないんじゃないかっていう
別にバイオリンの人とか変わりがいなくない
そういうことじゃないんですけど
人数的にもともとが少ないんで
結局それでなおかつソロのパートも
演奏されるってことは
本当に自分の体の面とか
そういうこともすごく考えておかなきゃ
いけないんじゃないかなと思ったんですけど
どの仕事も一緒だと思うんですけど
やっぱり自分の仕事を
任された仕事をきちんと
マップをするためには
もちろん体調管理っていうのは
まず第一ですよね
そこからいかに仕事に向けて
準備をする
いわゆる練習ですよね
途中でいかに練習をしていって
オーケストラは
オーケストラで全員が集まって
練習するときっていうのは
記者が来て
コンサートのために
その曲を全員で
いきなり全員で音を出して
合奏するわけなので
そこの時点で
初めて楽譜を見てるようじゃ
全然ダメなんですよ
みんなが集まるリハーサルの日までに
各自が自分のパートを練習して
みんなが合わせるときには
パッとその場で吹けるような状態に
していかなきゃいけないので
その準備っていうのは大事で
もちろんそれで
体調管理も大切で
本当にその日に
体調悪くて
全然まともなりそうでいけないと
本当に他の
ラジオ部員っていうのに
皆さんに迷惑がかかるし
コンサートが成り立たなくなるので
18:01
そういう意味では
すごく大切ですね
そうでしょうね
そのソロパートがあるっていうことだと
演奏がもちろんね
とても上手っていうのは
もちろん大事だと思うんですけど
メンタル的なところも
すごい関わってくるんじゃないかな
と思うんですよね
メンタルはね
あれですね
すごいにこやかに言われましたけど
大変なんじゃないかなと思って
メンタルを整えておく
心の状態を
フラットにしといたほうがいいんですかね
これは人それぞれなので
山本さん自身はどうされてきたんですか
その場合は
本番に向けての
そうなんでしょうね
えいってやるしかないんですか
えいってやるしかない
だからいかに不安を取り除くか
っていうのを
一人で練習してる時から
全員でリハーサルの時も
特に大声の場合
他の楽器もそうなんですけど
やっぱり難しいって言われる
理由があって
思うように音がうまく出せないような
時もあるわけですよ
そうすると
できるだけその本番では
そういう風にならないように
きちんと演奏ができるように
もちろん準備はするんですけど
できるだけそういう不安を
本番ではなくしておくようにはするんですけど
ただこればっかりは
本当に出たとこ勝負みたいなところもあるので
120%くらい準備しても
やっぱり本番でうまくいかないようなこと
なくはないんですよ
人間がやることですし
スポーツもそうですよね
オリンピック出る人でも
何でもかけて努力しても
全員が金メダル取れるわけじゃないし
音楽家も本当に大変
大変なんですね
ただ個人的に開き直る意味はあるんですけど
失敗しても誰も知らないというか
お客さんがオレがピーって失敗した
お客さんが病気になるとか死んじゃうとか
そういうことはないんですけど
例えばお医者さんって失敗したら
命に関わるじゃないですか
そういうプレッシャーと比べると
音楽家のプレッシャーって
大したことないなって思うようにしてるんです
思うようにしてるんですね
そういうことで不安を取り除いたりとか
してくるんですね
もちろん後で失敗したじゃないかとか
思われるかもしれないんですけど
でもそれは自分が思われるだけなので
誰にもそんなに命の危機を
及ぼすことはないっていうぐらいに
ちょっと思って
自分がまた反省して次頑張ればいいや
みたいなそんな感じで
やるようになってきたんですよね
切り替えが早くなったってことですかね
そうですね
若い頃はなかなかそういうふうに思えなくて
やっぱりホンマってすごく緊張してたんですけど
今でも緊張しますけどね
いい意味の緊張は
いい意味の緊張感もあるんですけど
すごく不安な時って
21:00
震えたりっていうのはやっぱり
音楽家誰でもそういう経験はあると思うんですけど
そういうのが少しずつやっぱり
思うようにして
ちょっとずつは
いつも同じところで演奏してるばっかりじゃないですか
いろんな活動されてまして
いろんなカットと組んでやってらっしゃるから
その時その時の状況が違ったりしますもんね
50年近くやっててもやっぱりいろんなことがある
それだけいろんなことにチャレンジしてると
言えますよね山本さんの場合
本当は音楽で楽しくできればね
一番いいので
仲間うちで結構楽しくやってる時はいいんですけど
やっぱりステージに上がったりとか
人前でやるってことはある程度緊張感もありますし
セリフ感もあるので
それはもちろんただ楽しいだけでは
やっぱり震えされないこともあるんですけど
できるだけやっぱりあんまり緊張してると
お客さんも緊張してくるので
そうですよね
ステージに人がすごい立ち立ちになってると
すごい不安になるんですよ
確かにこっちも緊張してると思ったら
こっちも伝わってきちゃいますもんね
なのでステージに出る時から
それこそさっき話の時に出た宮本住明さん
もう出た瞬間から客席見て
にこやかに出てくるだけで
印象が随分変わるんですよ
不安なまま足元見ながらステージに出てくると
お客さんってそれ見ただけで不安になります
そうですね
なのでステージに出る瞬間まで
できるだけ客席見てにこっとして
入れようかなっていうのは
いつも気をつけていて
こんな演奏会でもオーケストラでも
この前みたいなガジュリズみたいな
二人でやるような演奏会でも
できるだけにこやかに
二人でその前はしてようかな
ということだけはちょっと気をつけてます
そうなんですね
でも意味ももちろん演奏の上の緊張感はあるでしょうけど
こっちにガチガチの緊張感は伝わってこなかったので
どうしてもこういう感じで
お客さんと一緒に
楽しんでいただけるような
このステージをやっていただければ
といった感じがあります
はい
それでは
こちらもね
ガーデンウィーズで
山本尚人さんにご登場していただきました
次回は
山本さんのルーツや
オーケストラとの出会いなどについて
お話ししていただきます
番組をまた聞きたいなと思っていただいた方は
この番組は
音楽事務所ロイスタープロドクションの提供でお送りしました
それでは次回もお楽しみに
伊藤芋子でした
23:53

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