ちょうどいいあなたらしくいられる場所を見つけてもらうために、様々なゲストの人生ストーリーを紹介しています。
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伊藤由美子の工事スペース。
はい、ここからは工事スペーストークということで、今日は美術作家の深堀隆介さんにお話を伺っていきたいと思うんですが、
その前に深堀さんへのメッセージが来ているので、そちらを紹介させていただきたいと思います。
今回、深堀さんがゲストと聞いて、あ、あの名古屋から高山まで歩いていく修行の話を思い出しました。
これ、さっきお話ししましたけど、ポッドキャスト番組のインタビューでお話ししているのを聞いていただいた方からのメッセージなんですけど、
深堀さんの金魚のお世話をしている時の声のトーンから金魚への愛の大きさが伝わってきて、
金魚の作品はもちろん深堀さんの考え方にとても興味を持ちました。
今回も深堀さんの面白いトークを楽しみにしていますということで、いきなり面白いトークを期待しますということでキャードルを上げてきましたけど。
いやもうほとんど喋り尽くしてしまったんで、もう出てこないかもしれないですけど。
いや大丈夫だと思いますよ。はい、ということでメッセージを紹介させていただいたんですが、
まず8月2日の日から明治村で深堀さんと明治村のコラボレーションということで、今回4回目になるそうなんですけど、
企画展が開催されるということなんですよね。ちょっとそちらの方のことについてお伺いしたいと思うんですが、
こちらは明治村の中で千早赤坂小学校構造というところの中で深堀さんの作品が見られるということなんですよね。
そうです。小学校の移築された小学校の構造があって、その中がちょうど展示スペースにもなっているんですけど、
そこに僕の代表作の金魚集だとか、最新作の平面絵画とか、そういうのとインスタレーションと呼ばれる設置していくアートですよね。
そういうのの平成新昼夜といって、2018年から全国巡回したインスタレーションも、
実は久々に組み立てて今回お披露目しようと思って、それも来ていますし、
もう一つは今回のメインの明治村さんが持っている昔の明治期のミングというか道具とか、
そういうかき氷器とか、そういうものにそこから金魚が生まれていたら面白いなと思ったんですよね。
それで発想したインスタレーション、金魚がそこから出てくるような感じのインスタレーションを今回初めて新作として。
そうなんですね。それもやっぱり明治村ならではの作品なんですよね。
はい。もうその道具たちを見てて発想したんで、これだとなったわけですよ。
次の新しい作品どうしようかなって4回目ですから、どうしようかなと思って。
今までもいろいろ展示してきている。
今まではいろんな昔の作品をなんとかできたんですけど、今回ばかりはもうないのでどうしようかなと思って。
でも自分としてもこういう展覧会の話があったら、やっぱり挑戦したいというかそういう気持ちがあるんですよ。
新しいことにね。
昔のものをただ置くだけじゃなくて、次になるヒントになるものを、こういう場を与えられたならそこをお借りして、
僕もそこで勉強させてもらうみたいな感じで、新たなものを作りたいなと思って。
今回はどうしようどうしようってもう本当にギリギリ。
最近まで悩んでいたような気がするんですよ。
そうですか。
つい最近まで。そこで言い出すと本当に3月頃までは全然着想できない。
形にも何もなかった。
でもある時ピンと来たんですね。ボロボロになった明治時代の道具たちを見てて、金魚が見えるわけですよ。
そこに見えちゃったんですね。
僕大体そうなんですよ。僕のことをご存知の方は大体樹脂の器の中に樹脂で金をかいている作家だと思っていると思うんですけど、その器に金魚が見えるわけですよ。
ボヤーと。
イメージが降りてくる。
それを描いているんで、今回全く一緒で樹脂を使っていないだけで、コミングを見ていたらボヤーと金魚たちが立ち上るように出てきたんで、これはこれをやれと言われているなと思って。
そうなんですね。
しかも明治村さんだからすごい持っているんですよ。昔の道具とか。普段見れないようなものがいっぱいあって。
それをある時明治村さんが行った時に、これがいいこれがいいと。僕は金魚が見えた道具をセレクトして、今回それをインスタレーションで並べて、そこから金魚が生まれてますんで、ぜひ見ていただきたいなと思っているんです。
それは見に行かなきゃいけないですよね。私実はお盆にいくつも予定にいるんですけど。
そこが新しい作品が生まれ出したっていう。
これは次の僕になるんじゃないかなというぐらい。
そうなんですが、次の僕になるんじゃないかということを言っていましたけど。
樹脂の作家みたいに見られていたんで。
有名でもあるんですね。
樹脂が有名になってしまったんで、あの人は樹脂作家だっていうふうに思われていたのが、僕はいろんなのやってたんですよ。
そうですよね。
だけど樹脂ばっかりが目立ってしまったんで、やっぱりどうしてもそこはもうやるしかないかなというか、僕もそれは生み出した責任として樹脂はやり続けるんですけど。
それとは違う、もう一つの新しい作風ないかなと常に考えていたんですよ。
次の。
でも金魚ですけどね。金魚は浮気しないんで、金魚は金魚でいきたいんですけど。
それが今回初めて形になったなと思って。
これは下手したらですね、もっともっと増やして、今1000匹作ろうと思って、1000匹います。
1000匹の金魚作ったんですよ。1000匹金魚作ってそれが泳いでるんで。
今新しい作品?1000匹?
1000匹。金魚作りみたいな金魚が1000匹いて、それが泳いでるんで、今度はそれが例えば3000匹とか4000匹とか。
どんどん拡大していく。
もっとたくさん作れば、いろんなところを支配できるかな。金魚がバーッと支配しているみたいな。
いろんな空間を泳ぎ回っているみたいなインスタレーションできるなと思って。
これはどこも場所の力を借りれば、どこでも泳ぎ回れる金魚が生まれたというか。
ぜひこれ口で言ってもちょっとあれなんで、実際に見ていただきたい。